魔術師マーリン Merlin シーズン3 第9話 引き裂かれた愛の果てに Love in the Time of Dragons

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第9話 引き裂かれた愛の果てに Love in the Time of Dragons

脚本/Jake Michie
監督/Alice Troughton

【ストーリー】

馬車に乗って中年の女性・アリスが一人でキャメロットにやってくる。
バッグの中には大事そうに箱が入っていた。箱を開けると何も入って
は居なかったが、彼女が呪文をかけると中からは怪物/クリーチャー
が現れる。体が獅子で尾がサソリの生き物・マンティコア。
アリスはそんな生き物に対して落ち着くのだとしておうちに戻った
事を語る。

ウーサー王とアーサーはガイアスたちを呼んで厄介な噂が流れている
ことを告げる。医者らしきものが魔法を使っているかも知れないと
いうものだった。何故そのような疑いになっているのかと尋ねると、
奇跡的な治療が報告されているという。落馬した少年、イノシシに
襲われた農民など、絶望的な症例の者が皆完治しているという王。
自分で患者を診ないと何とも言えないというガイアス。その必要はない
とし新たな症例が都で出たという。酒場の主人のことだというアーサー。
数日前には重体だったハズだというガイアス。やはり魔法なのか。
魔法ならば見過ごせないという。

マーリンとガイアスは酒場に向かう。
やはり魔法を使った者なのかと問うと、ウーサーは家族の危機には魔法
にすがるのにとんだ偽善者だと語るマーリン。人に聞かれるぞという
ガイアスはそれでも国王だと語る。その頭を賢く使えと忠告する。

酒場に行くとマーリンは入口にトーテムがあることに気がつく。
ガイアスは主人のエヴォリックに逢うと確かに驚くべき回復をして
働いている姿を目にする。君の回復は喜ばしいが一つ教えて欲しいという
ガイアス。誰が薬を処方したのかと問うと、ワシは王ではないのが
身構えなくて良いという。オレが死にかけていた時に妻は必死だった
とし、城下町で出会った霊媒師の女に薬をもらったのだという。その
薬を見ても良いかと問うと、興味深いと語る。オレはどうなのかという
主人に心配ないと語るガイアス。

王はガイアスに酒場の主人のことを尋ねる。
治療には何を使っていたのかと問うとホグワートという薬草だったと
語る。処方した者は腕利きだという。調薬の5大原理も会得していると
いう。少年や農民の件はどう説明を付けるのかと問われると、医学の力
は計り知れないと語る。しかし奇跡は起こせないだろうとして店主は
直る見込みは無かったハズだという。そうみて居たが私の知識も完璧
ではないとし、解明出来ない謎もあることを語るガイアス。別の誰か
には店主を治せたというだけだという。魔法は一切使われて居ないの
だなと王は確認する。

マーリンはガイアスと食事する中、流石だとして店主を守ったガイアス
を褒める。静止の瀬戸際にいた彼に取っては魔法が唯一の望みだった
こと。あれは魔法の薬だというマーリン。しかしガイアスはお前は
気体の放出を見たのだとし、調薬にはよくあることだと語る。
トーテムはどう説明するのかと問う。店の入口に有ったとし、あれは
太古の魔法の印だというマーリン。ガイアスはバカに疲れているようだ
としてマーリンに早く寝ろと語る。

マーリンは寝ていると物音で気がついて目覚める。
するとガイアスが部屋を出て行く所だった。その為マーリンは夜の街
にいくガイアスを尾行していく。ガイアスは女性の元に遭いに行くの
を目にする。二人はハグして再会を喜んでいるようだった。しかし
見回りの兵士が来た為にマーリンは退散する。

アリスに対して何故都に戻ってきたのかと問うガイアス。君の仕事を
見たとし唯一無二の治癒の魔法だというガイアス。君の薬には及ばなか
ったというガイアス。あなたは昔から実直でマジメな人ねと語るアリス
に対して君はよくからかうと返す。恋しかったというアリスにガイアス
は自分もそうだと語る。20年経って私たちは都で再会したこと。何も
変わってないみたいだと語ると、変えられないこともあるという。
ここはキケンだとし魔法が使われたと疑われていると語る。
留まれば君は見つかってしまうというと、でも私には治癒力しかない
とし、食費や家賃をまかなう生活の糧だという。何故ここで危険を冒す
のかと問うとあなたと遭う為よと語るアリス。

■感想

今回はガイアスの元婚約者だったアリスの登場。
今でも愛しているが故にガイアスの判断が感情によって鈍ることに
なり、その結果彼女に利用されることになる。

元々アリスとガイアスは共に治療に役立てる為に一緒に魔法や薬草を
使って開発していたけれど、アリスが魔法使いだと知られて王に追い
つめられて、その結果ガイアスが名簿からアリスの名前を消して、
その隙に逃がしたという経緯があるようだ。

街では奇跡的に怪我や病気から治ったという人物が出て来た為に、
魔法に対する嫌悪感を持つウーサーとしては、その噂の真相を確かめる
べくガイアスに最近瀕死の状態だった酒場の主人が治った原因を
探るよう求める。

■魔法が使われていたが・・

ガイアスはどの時点でアリスの仕業だということを認知したのだろう
か。勿論彼女の姿を見るまでは断定出来るものはないにしても、
魔法が使われていたことはすぐに分かっていたし、マーリンから店の入口
の太古の魔法・トーテム(魔法使いの鐘)があるとした際には気がつい
ていたのではないか。

ガイアスが深夜に家を出て行く。
もっと静かに出て行けばマーリンにも気がつかれないで出て行けたのに
気がつけと言わんばかりの物音を立てていたな(笑)

二人が密会しているのをマーリンは目にしてしまった。
その時点ではまだアリスが魔法使いだということはマーリンも感じて
いなかったのかな。

アリスは治癒力にしか魔法は使っていない事を告げ、それは自分の食費
であり生活の糧だと語る。キャメロットでなくても良かったのにここに
来たのはガイアスに遭う為だとしていた。

ガイアスは当時離れることになったときの手紙か何かを大事にしまって
もっていたね。

翌朝にマーリンがそのことを問い詰められた。
古い友人・・いやそれ以上で、婚約者だったと語る。
宮廷医になった時に出会ったとし、共に科学や治療への情熱にもえて
いたが、アリスの魔力はズバ抜けていたという。
しかし魔法の根絶によって一晩で状況が変わったことを語る。

■ハムが行ったり来たり・・・

今回随分とガイアスが持っていたハムがアリスの家に言ったり
ガイアスの食卓に置かれる姿が有った。最後にマーリンもハムを一切れ
食べさせてもらっていたけどね。

■今回のクリーチャー

このドラマでの楽しみの一つはクリーチャーの登場かも知れない。
マンティコアではなかったけど、シーズン3の1・2話の最後にマーリン
が森の中で気絶している際に、サソリのオバケに囲まれていたけど、
その生き物に似ていたな。

ガイアスがアリスを家に泊めることになる。マーリンのベッドを使って
くれということで相変わらずマーリンは床で寝ることになるが、夜中
には会話の声が聞こえてドアの隙間から覗くと箱の中に居た怪物と
アリスが会話していた。
体は獅子で尾がサソリ。
ガイアスは夢だろうとして取り合ってくれないために自分で図書館まで
いって調べにいった。
ジェフリー・オブ・モンマスから話を聞くと、その怪物はマンティコア
だという。マンティコアは伝説の生き物であり想像の産物だとされる。
しかしマーリンは確かに目にしている。

しかしアリスがウーサーを殺す理由は分からないでもないけど、
マンティコアは何でウーサーを殺そうとしていたのだろうか?
あんまり拘る理由が見あたらないぞ。
アリスのことを操っていたようだし、下手に太古の魔法には手を出すな
という戒めなのか。

■マンティコアの毒

いつもウーサーが飲んでいる治癒の薬をアリスが作ることになり、
その際にアリスはマンティコアの毒を中に入れた。その瞬間に
アーサーは食事は毒味され、衛兵が監視の下で運ばれてくるので食事
に混入されたものではなく、ガイアスの薬に入っていたものだという
結論に達する。それを聞いたマーリンとしてはガイアスを助ける為に
何者が薬に毒を盛ったか知っていると語る。

アリスは反逆罪で捕まることになるが、アリスは魔法使いだし、本気
出せば牢屋から逃げ出せそうな感じもするけどね。

マンティコアの毒は、マンティコア自身が死ねば効力を失うという。
マンティコアは霊界に存在する怪物故に、ヤツが霊界の扉を通じて
戻らず現世に留まらせればすぐに生命力を失うということが判明する。

なんとかマーリンとガイアスで協力してマンティコアをおびき出して
そしてガイアスが魔法で箱を破壊する手はず。

ガイアスが魔法を使うのを初めて見た気がするけど、久しぶりに使った
魔法で箱を破壊した。

アリスは殺されそうになるが、またしてもガイアスが逃がす事になっ
た。

■アーサーのマーリンイジメ

訓練と称してマーリンを矢の的にしたり結構酷いことをしているよね。
まぁ仲が良いので問題は無いのかも知れないけど・・

「腕を殴るのが激励なのか?」(マーリン)
「それが騎士流だ」(アーサー)
「彼らは鈍感なのか・・」(マーリン)
「オレは騎士だ」(アーサー)

■使用された曲

■出演者

マーリン (Colin Morgan) 生まれながらに魔法の力を授かる
アーサー (Bradley James) ウーサー王の息子。武術の能力
ガイアス (Richard Wilson) 思慮深く賢い宮廷医師
ドラゴン (声) (John Hurt)
ウーサー・ペンドラゴン (Anthony Head) キャメロットの王
モルガーナ (Katie McGrath) ウーサー王が後見人となり王女
グウェン (Angel Coulby) モルガーナの世話係。

アリス (Pauline Collins) ガイアスの婚約者
マンティコア (Eddie Marsan) 声、体が獅子、尻尾がサソリ
エヴォリック (Calum MacPherson) 酒場の主人
— (Michael Cronin) Geoffrey of Monmouth

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