第5話 闇に潜む医者 A Hen in the Wolf House
脚本/Brent Fletcher
監督/Holly Dale
【前回までのあらすじ】
ウォードはスカイにお前の父について教えたいと語る。
カルビンはレイナに娘・スカイを連れてこいと訴える。コールソン
はシモンズにヒドラで出世するには友達を作らないといけないと
いう。メイはシモンズは嘘がつけないから危険じゃないかと。
シモンズはバクシらの前でヒドラに身を捧げることを誓う。
トリプレットとスカイはコールソンの頼みでこの一ヶ月調べている
が手がかりが掴めないという。この記号がオベリスクと500年前
の絵画に刻まれていたこと。何としてでも手に入れないと行けない
というコールソン。ホワイトホールはレイナに対して私から盗んだ
もの(オベリスク)があるだろうとして48時間以内にオベリスクを
もってこいと脅迫する。
【ストーリー】
海軍のピートとマライアの結婚式。同じ海軍でピートの親友のシュナ
イダーはスピーチする。変化を求める人間は大勢いる。より良い
何かに変わりたいこと。なのでピートが海軍に入ると聞いた時の
ボクのリアクションは「マジかよオイっ」だったという。こんなヤツ
が海軍に入るなんて・・身辺調査とかしないのですかねと笑いを誘う。
2009年でのティファナの一件はみんなも知っているだろうと語る。
でも今回の変化は良いものだとして、マライアには君は最高の女性
だと語りピートを一生よろしくなと語る。ライトナー夫妻に乾杯と
語る。シンディ叔母さんは強い酒を飲みたがっていたが・・
乾杯後それを飲んだものたちは次々と苦しんで倒れていく。
ヒドラでは死亡者8名だとバクシに報告が入る。他重体者は多数。
ホワイトホール博士がお怒りになるとしまた失敗だと語る。
トリプレットはメイたちに亡くなった8人中6人が海軍で対ヒドラ部隊
のメンバーだった人物だという。一体何を使って殺されたのかという
ハンター。分からないが症状はオベリスクの時と似ていたという。
オベリスクはヒドラの手に渡ったということねというメイ。コールソン
の元に海軍の情報が届く。スカイは直接調べに行くというが、
被害者は軍人なのでCDC関係や海軍幹部しか中には入れないと語る。
シモンズは何か掴んでないのかと。
スカイはコールソンのデスクの上に例の図形が書かれているのを
見る。それは?スケッチだ。敵がオベリスクを使っているならこの記号
の意味を突き止めないといけないという。スカイはライジングタイド
時代の仲間にあたってマイアミの絵を問い合わせたが、誰も何も
情報は掴んでいないという。コールソンは更に調べる様スカイに
告げると、彼女はあなたがくれる図の出所を教えてくれたらそこから
辿るという。それは「機密だ」いう。ハンターは長官の権限で公表出来
ないのかと問うと「出来るがやらない」というコールソン。これ以上
食い下がるなら話は違う方向に向かい君には問題が生じるかも知れない
ぞとスカイに警告する。
メイはコールソンに何時までも隠すのは得策ではない事を語る。
カルビン医師の元に銃弾が当たったとしてやってくる患者が来る。
あと1cm下に当たっていたら命が危なかったとブリックに語る。ディー
コンはリックの命日にはなってしまったと。
そんなカルビンの元にレイナがやってくる。急に来たことを謝罪する。
診療中は絶対に入るなとして感謝にもプライバシーがあるのだという。
レイナは困っているのだとしてオベリスクを一時的で良いので貸して
欲しいという。問題が片付くまでの間で良いとすると、カルビンは
長年の付き合いだが敬意を持てと語る。「助けて」というレイナに対して
出会った時のお前みたいだとし、道端で腹を空かせてお婆ちゃんから
聞いた夢物語だけを信じていたという。あなたに言われた娘を遭わせる
という約束をかなえたでしょというが、カルビンは写真を持って来ただ
けで娘を連れて来る約束だという。誰かが欲しがっているのかと
問うとお前をここまで怖がらせるのは誰なのかと問う。ダニエル・ホワ
イトホールだと語る。私よりもヤツが怖いのかと問うと、力の有る人
だというレイナ。私は自分の家族を取り戻そうとしているだけだと
いうと、自制心を無くしているというレイナ。私が居ないと自分を
保てないでしょとし、スカイを失うことにもなるという。こんな姿を娘
に見られたら・・と。遭わせられるのは私だけだというレイナ。
オベリスクがないと娘に私を理解させとするが、悪いが渡すことは
出来ないというカルビン。渡さないと私が殺されるというと、ヤツの所に
戻って泣きつけば良いとし、年を取って甘くなっているかも知れないぞと。
本当はスカイに遭わせたかったのだとすると、そんな名前じゃないとい
うカルビン。ディーコンは頼むから自制心は無くすなよと語る。
シモンズはケネスと共に研究をしていた。
するとバクシが二人の元にやってきてこの資料に目を通して、今から
来いと語る。会議室のような所に連れて行かれるシモンズたち。
あれは誰なのかとケネスに尋ねるとホワイトホール・・ヒドラの幹部
だと語る。リンゲンフェルター博士とホワイトホールが君たちの力を
借りたいと言っているのだという。先日異世界の技術の再現を試みた
が犠牲者の細胞を分析したが残念ながら期待していた結果にはならな
かったという。死んだのはヒドラの敵。しかしそんなことよりもっと
気高い志を持つ情熱家もいること。創設者は四次元キューブを手にした
もので、私はオベリスクとその力を手に入れる為に全人生をかけてきた
のだという。シモンズは科学に情熱を注いでいるとし、リンゲンフェル
ターはどこで間違えたと思うかと問う。ハッキリはしないが、これが
異星人の技術だから異世界の金属は細胞レベルで生体に反応するので
サンプルがないと再現は不可能だという。つまりオベリスクを手に入れ
れば平気を作ることは可能か?と問うとそう思うと語る。しかし資料を
目にするとシモンズはケネスに何百万から何十億人も殺せるものだ
と語る。ケネスは凄いねとだけ語る。
■感想
やっぱりコールソンの策士っぷりには頭が下がりますね。
バックアッププランに裏打ちされる自信感というか風格を持って取引
していく姿は流石はシールドの長官って感じでしょうか。
レイナとの取引に於いては時間制限も有ってドキドキものでしたが、
レイナ自身が時限爆弾を抱えている中で、そんな焦りも有ってコールソン
たちに見透かされていた部分も有るのでしょうか。
やはり驚いたのはコールソンがレイナとの取引に応じずシモンズの
ことがヒドラにスパイとしての存在を知らされてしまうところかな。
レイナはメール送信の時限装置を作っていたけど、自分は48時間もらっ
ているのにこっちはたったの2分かよと思いつつ、何処かで彼女自身が
駆け引きに負けて送信を辞めるのかと思ったら本当に送られてしまう
という。
このシーズンに入りハンターら新たなメンバーが仲間になってから
というもの、会話の中でハンター自身が別れた妻に対するネタを
やたらと振ってくるなと思ったら、今回はそのネタ元が現れるのだから
もの凄いサプライズの連続でした。
■新キャラ・ボビー・モース
キャラクター的には武闘派要因としての登場。
当初はヒドラの構成員として登場。シモンズに対してトイレの中では
手厳しい質問を投げかけて彼女がシールドのスパイであることを見抜か
れるのではないかと思わせつつも、実はシモンズよりも先に潜入して
いたシールドのスパイだったという事で、シモンズが窮地に立たされた
際のバックアッププランとしてコールソンが送り込んでいたというのだ
から驚きです。まぁシモンズ一人だと流石にそう長くは潜入出来ないな
とは思っていたので、何処で抜け出るのか気になっていたけど、意外と
早くにシールドに戻って来たなという感じ。シモンズの消息は先週
分かったばかりだものね。
シールドは武闘派要因が女性ばかりになっていくのは気のせいでしょう
か。アメコミでも草食系男子進行中なのか。
若干メイと被るキャラクターですが、何かヌンチャクのような鉄パイプ
を出して相手をボコるというのが彼女の格闘スタイルのようだ。
もっと格好良い切れ味鋭い武器でも持たせれば良いのに・・
モースはハンターの元妻の様で、シモンズがエージェント・モースと
語る際には”ボビーと呼んで”と繰り返し唱えていましたが、マックは
彼女のことをバーバラと呼んでいましたね。ミドルネームなんでしょ
うか。それともコードネーム?
因みに好きな飲み物はスリーオリーブマティーニのオリーブ抜きだそう
な。食べ物ネタは劇場版でよく出てきたよな。
■新キャラ・Dr.カルビン
闇医者をしているようで、カルビンという名前は一度も語られること
はなかったけど、スカイの父親であることはシーズン1のラストでも
レイナとの会話で見られたし、シーズン2になっても二度目の登場。
どんなキャラクターなのか分からなかったですが、医者だったこと。
自制心を上手く保てない。
怪力が有る。
ホワイトホールとは旧知の人物で敵対関係に有る。
スカイの事は不本意な形で手放している。
などなど。
そしてスカイの変わりなのかどうかは分からないけれど、ホームレス
だったレイナの事を彼が育てたような人物のようで・・
過去スカイの能力に関して心配していたのは、父親のような力が出ないか
どうか・・だったのか。単なるライジングタイドとしての”真実を公に
する”という本分が出ないか見張っていたのか気になるところですね。
スカイは一応写真を通して父親の姿を見ることが出来ました。
これはカルビンが娘・スカイを写真で見て知ったことと同様だけど、
今回カルビンはカメラでスカイらのことを見ていたし、スカイも
カルビンがどんな人物なのかをVTRを通して知ることとなった。
■再会
色んな所で再会したり共通の敵に対して手を組む姿が有る。
シールドとしては一応、アメリカ軍のタルボットと手を組んでいるし
今回はまさかのホワイトホールとカルビンが手を組む姿が有った。
この二人、第二次世界大戦時代からこんな感じのことをしているみたい
なので長い付き合いなんだろうね。
ハンターとボビーの再会は勿論、シモンズとフィッツの再会は良かった
ですね。これでフィッツが作り出した幻覚シモンズとはお別れでしょう
か。シモンズが潜入していることはシールドの中でもごく少数しか
知らなかったようなので、それを知った時にスカイなんかも驚いていた
様でしたね。
ヒドラからの脱出がまた格好良い。
ビルから飛び降りたかと思えば、トリプレットが操縦するステルス機
が登場。毎度の事ながら忍者のようにして現れるステルス機の登場の
仕方が格好良すぎるな。映画「プレデター」の様に都会のジャングル
に現れる。
■秘密は無しよ
コールソンがなかなか図のことに関して話してくれない事に苛立ちを
覚えるスカイ。かつてはメイが色々と任務と称して秘密にしていることが
多い役所だったけど、今はコールソンが直接非難を浴びている役割だな。
スカイは仕方なくウォードに話を聞きに行くと、あの図に関して始めて
見たのはベラルーシでスカイと共に施設に潜入した時に黒板で目にした
時だという。
ベラルーシの任務は、S1-4。
https://dramatimez.sakura.ne.jp/blog/?p=1782
確かにこの施設で2人の研究者が黒板の図を見て解読しようとしている
シーンが有った。
あの後ギャレットがGH325を注射してからかなりイカレ始めてあの図
を書き始めたこと。そから中手当たり次第に荒れていたのであの人が
死んだことでホッとしたとし、何かに取り憑かれた別人だとウォード
は語っていた。GH325を打ったのはコールソンやスカイも一緒。
ホワイトホールとかカルビンも取り憑かれているところを見ると
GH325を打っていたりするのかな。
■レイナは?
レイナはコールソンに助けを求めた。彼女が泣きつくのは処世術なの
だろうか。
それは良いとしても私を匿って欲しいとした際にはコールソンは非情
にも空きはないと語り見捨てていた。そればかりか発信器を入れて
カルビンの居所を知ろうとしていた。
レイナはコールソンに対して
「ラムレイの言葉を覚えているか?スカイの居る所には死がついて回る」
と言っていたこと。
S1-12
https://dramatimez.sakura.ne.jp/blog/?p=2144
ラムレイはこの時、赤ん坊を預ける養母が次々と死んで逝っていること
を語っていたけど、結局誰が殺していたんだっけか。
■使用された曲
・Agents of S.H.I.E.L.D. Theme Song
Written by Bear McCreary
・
■キーワード
■出演者
フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) 捜査官、エースパイロットで兵器の専門家
グラント・ウォード (Brett Dalton) S.H.I.E.L.D.のブラックオプスの専門
家
スカイ (Chloe Bennet) ハッカーグループ「ライジング・タイド」
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 捜査官、兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 捜査官、生命科学に精通
ランス・ハンター (Nick Blood) シールドの傭兵
アントイネ・トリップレット (B.J. Britt) エージェント
アルフォンソ・マッケンジー (Henry Simmons) “マック”、メカニック
スニル・バクシ (Simon Kassianides) ヒドラ
ダニエル・ホワイトホール (Reed Diamond) ヒドラ、博士
Dr.カルビン・ザボ (Kyle MacLachlan) 医者
レイナ (Ruth Negga) 謎の女
ボビー・モース (Adrianne Palicki) エージェント、ハンター元妻バーバラ
ケネス・タージョン (Adam Kulbersh) ヒドラの研究員
シュナイダー (Amir Talai) 海軍、結婚式のスピーチ
シンディ叔母 (Valorie Hubbard) 結婚式、酒を飲みたい
ディーコン (Ronnie Gene Blevins) カルビンの患者
— (Caleb Smith) バーテンダー
— (Chase Kim) ウェイター
ブリック (Adam Dunnells) カルビンの患者
Dr.リンゲンフェルター (Dale Waddington) ホワイトホールの仲間
— (Charles Fathy) Head Chef
— (Brie Mattson) Bride
— (Jessen Noviello) Lead Tac Agent
— (James Hutchison III) Tac Agent Guard
— (Shannon Garnett) The Doctor’s Bodyguard
ピート () 新郎、海軍
マライア () 新婦