第9話 仕込まれた証拠 Guilty
脚本/Cameron Litvack
監督/Stephen Kay
【これまでのあらすじ】
7ヶ月前。アレックスはリアムから真実を聞き出す。マイケルと民兵
組織に潜入していたというリアムは動きに気がついていたのに見逃した
為に被害者を出したこと。それを隠蔽していたのだった。アレックス
はサイモンに爆弾職人の友人(オーレン)の情報は?と問うと友人では
ないと語る。ケイレブはシェルビーに姉(サマル・ハシミ)と交流が無い
のではないかと問う。ケイレブは重大な証拠を見つけたとして父の秘書
が贈ったメールのこと。グッドウィン捜査官から電話でアレックスの
IDで別の捜査官が先ほどFBIのニューヨーク支局に入室したという。
傷ついたライアンをアンノウンの2人に任せるアレックス。ミランダの
元にいくアレックスは刺されて倒れていた。チャーリーの仕業なのか?
アレックスはニューヨークの何処かに爆弾が有るとして出頭する。
【ストーリー】
— 現在 —
●緊急指令センター
ヘイズ捜査官はアレックスに被告としての権利を読み上げるがリアムが
やってくると権利の告知はしなくて良いとし公共の安全に関わること
だとして連れて行くのだと語る。
— FBIアカデミー —
ミランダが刺されたことで警察官は近隣の州にも捜索司令を出したとし
FBIと警察が協力する事を語る。背後から襲ったのは息子さんで確か
なのかと改めて尋ねるとミランダは「そうだ」と語る。
研修生たちはいつものように朝練でランニングしていた。
シェルビーは足をくじいたフリをして練習中にもケイレブとセックス
して盛り上がる。
サイモンは朝練に参加せず、オーレンと電話していた。
爆薬をいじっていたオーレンは「正しいことだ」「やらなければ」
「時機が来たと語る。」サイモンはでもボクは関われないとして断る。
そこにブースが現れて思わず電話をいったん切る。
ブースはランニングしているアレックスの横に来ると調子を尋ねる。
彼女は疲れているとして一週間くらい休みが欲しいと語る。研修は
半分は終わったんだと語る。ブースは両親のこと、話してくれないん
だなと告げる。詮索したくはないが、リアムが一週間無断で欠勤して
いること。後任を探しているという話なので、君と何か有ったのかと
思ったという。
アレックスはシェルビーと話があるとしてブースのマークを交わして
リアムの家に車で乗り付けるがブースは尾行していた。
リアムは深酒で酔っていた。アレックスは父に何度も同じ事をしてきた
があなたには一度だけだとして服を着たままシャワー室で水を浴びせる。
— 現在 —
次長に対して二つ目の爆弾は見つかっていないと報告。実在するか確か
めるのが先決だというリアム。オレがアレックスを尋問するという。
ナタリーは相手はアレックスなのだから口を割ることはないという。
クレイトンは担当者は20分ごとに交代して質問の答えを考えさせる時間
を与えるなというが、アレックスはFBIの尋問の手順を熟知していると
いう。
ケイレブは父に対して上院の小委員会が父さんの為にナイフを研いでいる
音だという。反逆罪で死刑が執行される音だろうというクレイトン。
するとそこにイライアスが現れ「反逆罪」の定義はと尋ねる。
オレはアレックスの弁護士だとし、投降前にアレックスから電話が有った
という。あなたに誘われる前に法廷でFBIを負かすことに喜びを覚えた
というイライアス。そして退学させたのもあなただとして覚悟してくれ
と語る。
そんな中ジェームズはハース部長とオコナー次長に対して重要拘束者
尋問グループから来たとし、尋問の権限はHIGに与えられるという。
大統領直々の命令だという。HIGの目的は自白させることで立件なんて
考えていないという。情報を手に入れる為には何でもする。アレックスを
なんとかして守らないといけないとして、イライアスはクレイトンや
リアムと話す。
ケイレブの元にFBIの監察医から電話が鳴る。
グッドウィン捜査官を捜しているのか?ということだった。
— FBIアカデミー —
●AM11:30・課題
ブースはアレックスに講義前に遭うはずだっただろうと語るが彼女は
嘘をつく。
そんな中指導教官は今日は特別講師を呼んでいるという。元特別捜査官
で第一線の法病理学者のスーザン・ラングドン博士だという。連続殺人
犯に関するFBIのコンサルタントをしていてベストセラー作家、
テレビでもおなじみだという。サイモンはママキラーを捕まえた人で
しょと語る。スーザンは研修生に「真実の自分は?本当の望みは?生涯
の仕事が何か知ればその人が分かる?」と問いかける。連続殺人犯は
その犯罪に自分の本質を表現すること。それが生涯の仕事だと思って
いるとし阻止しましょうという。連続殺人犯が何処に居るかを学ぶと
いう。それは被害者の人生に居るのだという。連続殺人犯と被害者の
関係が操作に於いて最も重要な鍵になる。これは殺害現場の資料で
連続殺人犯の事件ファイルばかりを集めているという。実際には殺されて
いない被害者のデータも紛れ込ませているので実際には殺されていない
被害者のデータを追加したのでそれをチームを組んで探して欲しいという
もの。ここにあるプロファイルだけを元に判断し、ドレが殺されてい
ないか見極めるのだという。
チーム1としてブース、アレックス、ニマとサイモン。
チーム2としてナタリー、シェルビー、ケイレブ、ブランドン、レイナ。
ケイレブは「羊たちの沈黙」なら何度も見たので完璧だという。
スーザンは犯人を研究して、人物像、犯行、手口をと。
— 現在 —
●監察医務室。
ケイレブが監察医の元にいくと、爆破前に死んでいた人物だという。
ガレキの舌から見つけた時にIDがあり、特別捜査官のダイアン・グッド
ウィンと確認したという。携帯電話は?と尋ねるが、見つかって居ない
とし粉々になったのではないかという。しかしケイレブは財布にID、
銃や鍵も有るのにそれは変だという。
ケイレブはイライアスに電話するとパズルのピースを見つけたとし、到着
するまでアレックスには何も喋らせないでくれという。しかしアレックス
は連れて行かれたと聞く。
グリフィン・ウェルズはアレックスを地下室に連れて行きイスに縛り付
けていた。始めようという。情報を集めるという彼。あなたのことは
知っているとし大統領直属。HIGを率いる前はCIAの特別活動部隊に居た
のでしょと。痛み無く尋問してもらえるんでしょと。今すぐに自白すれ
ば死刑は免れるという。ひの後の会話は不愉快だぞとグリフィン。
— FBIアカデミー —
●PM1:45・追加被害者特定
チーム1・ママキラー
チーム2・亭主殺し
■感想
なんだかドラマを見る度にFBI捜査官たちのウソ、虚像というのが
明らかになり、相手のことをどれだけ信用することが出来るのかに
於ける迷走さ加減を描いている。
今回の案件を見ても、指導教官とか指導的立場の人間が決して研修生
に対して良い見本にはなっておらず、寧ろ反面教師とすべき相手として
の存在色・意味合いが強かった。
ただ研修生たちも今回のスーザンが課題の時に語るように
「真実の自分とは?本当の望みとは?」
という疑問に対して、それぞれが怪しい目的を持ってこの道を選んで
いるのではないかという過去も抱えているので、どうにも取り留めが
ない。
そもそもこんな精神状態のものたちがFBIに入れるものなのか。
こんな過去を持っている人物をFBIに入れても良いのか。
初期の段階で弾かれるべき人物たちが平然と研修して技術を習得して
いることに疑問符を感じざるを得ないところが有る。
そういう意味ではサイモンが怪しくなってしまう理由というのも
なんとなく分からないでも無い。
■7週目の課題
今回の課題は、特別講師としてやってきたベストセラー作家でFBIの
コンサルタントで主に連続殺人鬼の追求を行っているスーザンが
指導し、課題を出す。
過去に起きた事件に対して、その事件とは別の事件の被害者ファイル
を入れておき、それをプロファイルや犯人の犯行手口などから見て
該当しないものを抜き出すという作業だった。
チームAとチームBの形で分かれて、ママキラー事件と亭主殺し事件
の中から連続殺人事件に該当しないものを抜き出す。
ママキラーと亭主殺しというのは単純に母親を殺しているか父親を殺し
ているかの違いが有ると思うのだけど、同一犯によるものではなく、
別々の犯人だったのかな。
ママキラーの件にサイモンは拘りを持っていた。
ただ今回の案件は、スーザンは課題として扱わねば公になることは
無かった気がするけど、罪悪感とか逆に自分のスキルを公にして
自己満足を得たい気持ちがあるのかな。
スーザンはバーに於ける死角を熟知していた。
アカデミー時代からよく通っていた為にカメラの位置なども把握して
いるとしていたけど、その流れは現在に於けるニューヨークのカメラ
の死角でアレックスが拉致された流れにも繋がっている。
■アカデミーでの各キャラクター
・アレックスとブース
アレックスがリアムを助けることになるという構図。それを秘密にして
いる彼女にブースは失望し、何でこんな女性の為に・・って感じで、
本来の目的に立ち返るという流れが有った。
スーザンが語っていたように「真実の自分とは?本当の望みとは?」を
ブースは問いかけたのだろう。
アレックスはリアムから父とリアムが過去に於いて民兵組織に潜入した
際の失敗した件で後悔しているようだった。アレックスとしては
リアムと何が有ったのかを話すことで、父親のミスまで話す事になる
のでブースに話す事が出来なかった。
ただリアムは人を操るのが上手いというブースの言葉。
ブースがリアムとの間でも何か作戦ミスみたいなものを抱えていて、
これまで上司と部下の関係以上に操られていた感じがするけど、まだ
リアムには何か有るのかな。
アレックスはリアムが父親の様にアルコールに溺れていくのを見て
止める姿が有る。本来ならばこの流れをもってリアムはアレックスに
対する信頼感を持つような感じもするけど、現在の世界では疑って
かかる姿が有るからね。
ブースは結局アレックスの前から立ち去る決意をして、現場復帰をする
様だ。
バーに集合した際に、ブースもアレックスもジョー・コッカーの曲が
好きだとして、共に両親がレコードを集めたり聞いたりしていたと
いう。Bye Bye Blackbirdが流れていたのは偶然なのか。
・シェルビーとケイレブ
今回はシェルビーとケイレブというよりもシェルビーとナタリーが関係
していたのかな。シェルビーの親は9.11で亡くしている。
ナタリーが課題で現場写真を見て目を反らしているのを知ったシェルビー
はナタリーが抱えている傷が有ると考える。
ナタリーにはレナータという4歳の娘がいるみたい。
その現場写真の女の子の生前の写真が娘に似ているとしていたけど、
娘本人は亡くなってはいないんだよね。何かの事件をきっかけとして、
彼女としてはFBIに入るしかない理由があるようで・・・。父親側は
FBIに入れば親権を奪うとしていたのに、それでもFBIに入ったという
ことは、彼女が刑事時代に人生観を変える何かが発生したということ
なのかな。ナタリーは確かに首元に傷があるくらいだからね。
シェルビーは性欲過多なのか。
ランニング中にもケイレブと絡むとか、ああいうのを見ると、そんな
ことするヤツ居ないだろと小一時間でもの凄く萎える。
でもシェルビーが課題解決後にスーザンに誘われたバーに来ていた服
を見ると、シースルーでなんだか具が見えそうでドキドキ。シェルビー
って細いから余計何かが見えそう。
そういえば最後にケイレブは着信を拒否していたクレイトンからの電話
に出ると、シェルビーには姉が居ないということだった。
ここでまだ疑問が出てくるのだけど、そんな彼女とクレイトンは現在の
世界では、不倫/性的関係に及んでいるように思えるし、どういうこと
なんだろうね。
・サイモンとレイナ/ニマ
今回のニマとレイナはあんまり活躍がなかったな。時々レイナのサイ
モンに対する視線を感じるところが有ったけどね。
サイモンは今回、一人だけ違った視線を持って課題をこなしていた。
4番か9番かというファイルの選択に於いて、サイモンの主張は数の論理・
民主主義的流れに負けて主張が通ることはなかったけど、バーに集合
だという際にスーザンに追求していた。
サイモンには時々例の爆弾の専門家かから悪の誘いの電話が有ったよね。
最終的にはスーザンが証拠をねつ造していたことを知り、オーレンに
協力するみたいな感じだけど、先日オーレンとの会話では今起きている
爆破事件には関係していないことを語っていたよね。
・ナタリー/ブランドン
ナタリーはシェルビーと絡み。
ブランドンはどういう人物なのかよく分からないけど、ブラックカード
を持っている人物のようで、相当金持ちのようだ。
金持っている人とか社会的地位を持つ家系の人が多いよな。
■テロ直後の世界
徐々に同期の研修生がアレックスの為に集結し始めたって感じ。
アレックスはニューヨークには別の爆弾が設置されていることを知り
自首してまでもそのことを訴えようとしている。
そういえばドラマで気がついている人も居るかも知れないけど、
このドラマが始まった当初は、クアンティコで訓練を受けているアレッ
クスは、「9ヶ月後に・・」と前振りしているのに、先日の第二段階
に入った頃から「7ヶ月後に・・」とナレーションも変化している。
徐々に現実に近づくためにこの数字はカウントダウンしていきそうだ。
現実の世界で、アレックスのIDが不正に使用されニューヨーク支局に
彼女のIDで入局したとクレイトンに報告したダイアン・グッドウィン
捜査官は遺体として発見された。
また今回はアレックスの尋問はFBIの手から離れてHIG(重要拘束者尋問
グループ)に任されることになった。大統領直々の命令書が出ている
為にそれを止める事は出来ずに居る。
逃げたと思われたブースやアンノウンも捕まり、アレックスの弱点だと
される「共感」を逆手に取ってグリフィンという男性からは、大事な
人が傷つくこと、友人のキャリア、母親の秘密の暴露、反逆罪で終身刑。
そして何よりもライアンのことを痛み付ける拷問に出る。
結果的にはこのライアンへの拷問が問題になりグリフィンとしては
捕まるのかな。
・アレックスの好材料は?
ケイレブは捜査官たちからはアレックスの爆破前の足取りの調査を
依頼されていない。そこで監視カメラを調べていくと、アレックスが
家を出てから突然消える姿が有ることが分かる。
そこはカメラの死角。
その死角にはバンが止まっていて、クロロホルムが室内から検出。
恐らくアレックスが拉致されてここで眠らされていたのだろうと。
タクシーの運転手を捕まえて聞いたところ、行き先は駅の隣のホテル。
車の借り主の偽名とホテルの偽名が一致。ただニューヨークの死角
を知っていることやニューヨークの支局にアレックスのIDを使って
入っていることを見れば相当内部に精通している人物に思えるね。
・アレックスは次の段階へ?
アレックスが敢えて拘束されていれば支配権は犯人たちにあると思われる
ハズで、敢えて計画を進めさせてそこでボロが出ないかを探るという
ものだった。
連邦検事は2016年7月11日に起訴することになり、取りあえずアレックス
は罪に問われる形になってるけど、それが偽の流れだということは
何処まで周知されているのだろうか。
■その他
・ミランダ
刺したのは息子のチャーリーだとしていたけど、周囲の森に凶器が
見つかり、そこからはチャーリーの指紋は見つからなかったね。
ミランダの敷地には複数の足跡が有ったとしていたけど、果たして
どんな人物たちなのかな。
・イライアス
その後の世界に於いて初めてイライアスが登場。
彼は弁護士をしているようで、アレックスを守ろうとしていた。
恨んでいるのはケイレブの父のクレイトンみたい。
■使用された曲
・You Don’t Know Me by Son Lux
・Can’t Let Go by Lucinda Williams
・Bye Bye Blackbird by Joe Cocker
・All the Love You Got by Diane Birch
・From the Stone by Mike Stocksdale
・Your Day Will Come by Son Lux
■出演者
アレックス・パリッシュ (Priyanka Chopra) FBI研修生、父が捜査官
リアム・オコナー (Josh Hopkins) FBI特別捜査官・指導、シカゴで問題?
ライアン・ブース (Jake McLaughlin) リアムの部下、潜入
ミランダ・ショウ (Aunjanue Ellis) FBIアカデミー研修部次長
シェルビー・ワイアット (Johanna Braddy) FBI研修生、911で両親を亡くす
ニマ・アミン/レイナ (Yasmine Al Massri) FBI研修生、双子
ケイレブ・ハース (Graham Rogers) FBI研修生、父がFBIの偉い人
ナタリー・ヴァスケス (Anabelle Acosta) FBI研修生、元刑事
サイモン・アッシャー (Tate Ellington) FBI研修生、ゲイ?
クレイトン・ハース (Mark Pellegrino) FBI部長
ブランドン・フレッチャー (Jacob Artist) FBIアカデミー
グリフィン・ウェルズ (Oded Fehr) HIG(重要拘束者尋問グループ)
イライアス・ハーパー (Rick Cosnett) 弁護士
Dr.スーザン・ラングドン (Anne Heche) 法病理学者、FBIコンサルタント
— (Julian Bailey) ND FBI Agent
— (Ruth Chiang) ND FBI Agent
オーレン (Yair Ben-Dor) サイモンに精通する爆弾の専門家
— (Danny Blanco Hall) Dark Suit
— (Sabrina Campilii) ウェイトレス / ジョージタウン”カタコーム”
— (Victor Cornfoot) Field Counselor
シャロン・ニール (Kathleen Fee) 連邦判事
— (Micheline Marchildon) Medical Examiner
— (Chimwemwe Miller) 捜査官
— (Donovan Reiter) 捜査官
— (Andre Simoneau) DEA Trainee
— (Sam Chamas) Marine
レナータ・ヴァスケス () 4歳、ナタリーの娘、夫が親権
ロニー () ママキラーの遺体、スーザンが・・