November 5, 2008
第18話 3人の女 3 Women
監督/Peter Markle 脚本/David Manson
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チャーリーの元に手渡された一枚の写真は相棒のダニが、
レイボーンの船で彼と逢っている写真だった。彼が姿を消す
前にダニが逢っていたという事実。テッドは合成写真ではない
のかとするがチャーリーは鑑定させたら合成ではなかったのだ
という。
そんな中チャーリーは事件現場に行く事になる。
チャーリーは現場に行く中で現場から逃走を図る元受刑者の
ジョン・フラワーズとエレベーター内で激しく争っていた。
チャーリーも応戦するが、ジョンは元囚人でも有り、腕っ節も
強くて一進一退の攻防を広げるがなんとか取り押さえる。
被害者の血痕がお前の靴についていたので、最重要容疑者の
一人である事を告げる。エレベーターが下に到着すると、そこ
で待っていたのは女刑事・ジェーン・シーバーだった。私は
チャーリーの新しい相棒として命令が下ったのだという。
改めて遺体の現場である室内へと向かう。
被害者の女性はサリー・マードック。ジョンは警察が来るまで
は女性の遺体の傍にいたという。しかし靴に血が付いていると
気が付くと走り出したのだという。
現場からは男性の叫び声が聞こえたとし、隣人もその声を聞いて
いるとのこと。現場は相当荒らされている跡が逢った。
チャーリーはシーバーに対して俺には既に2人の相棒がいること
を語る。スターク巡査とリース刑事でしょというと、予習してき
た事を語る。私はロースクール出身でその時に予習の習慣が
出来たのだという。これも計画の一貫だとすると、彼女は市長
になる為の15年計画だという。
弁護士になり、刑事になりそこで署長に昇格、そして市長になる
という計画だった。しかしオリンピックのリレー選手に選ばれた
ことも有り少し計画が乱れている事を語る。チャーリーには
計画があるのかと問われると、ないと語る。
取調室でジョンから話を聞く。
ジョンは1997年に宝石強盗事件を犯しており、出所は昨年だった。
被害者はサリー・マードック。放送局で働いていた被害者で、
マジメな人だという。部屋に行った時にはもう死んでいたとし、
部屋が荒らされていたのだという。彼女に近づいたら警察の
気配がしたという。チャーリーたちはそもそもジョンが現場に居た
こと事態が怪しいと指摘する。何故彼女と出会ったのかと問うと、
彼女から誘われたのだというジョン。服役中に彼女から手紙を
受け取っていたという。彼女は犯罪者の心を目覚めさせ人助けを
するのが目的で、生ものお前には用はないのだと指摘する。
更にチャーリーはジョンが手紙のやりとりをしていた人物は他にも
いるのではないかと問うと、もう一人いた事を認める。
愛を語って本気だと思わせ出所したら連絡を絶っていたんだろう?
と問うと、チャーリーはお前はそういうヤツなんだと性格を見抜く。
チャーリーは突然ゴルフのハンディは幾つかと問うと3だというジョン。
一方チャーリーとシーバーは彼女が勤務していたテレビ局・KEQA15
にいくと、上司のサムから話を聞く。サムにジョンの写真を見せる
が見た事が無い人物とのこと。サリーはここで仕事を始めて3年目
で、現在は聴覚障害者用の字幕を画面に入力する仕事をしていたと
いう。とても有能であり、犯罪者と付き合うような子ではないという。
チャーリーとケビンはオフィスからダニに電話して互いに現状を
語り合う。ダニはFBIなので書類仕事ばかりさせられていることを
語るが、ダニの前に恰幅の良い捜査官のリズ・レイがやってくる
と、チャーリーがダニの父・ジャックと逢っている写真を見せる。
ケビンのオフィスでチャーリーとシーバーと現状の報告をする。
ジョンは事件当日映画館で映画を見ていたという裏取り作業を
していたが、劇場で彼を見たという目撃証言は取れなかったと
いう。サリーと交わしていたという手紙も探しているが今の所
見つかっていないとのことだった。
刑務所にいき手紙の記録や面会記録を調べようと語る。
シーバーはケビンに砂糖5個入りのコーヒー、チャーリーには
お茶を持って来たことを見て、”予習してきた”ことを告げる。
ケビンはチャーリーに対して、ダニとは正反対の女性だなと
語る。
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テレビ局で働く女性・サリーが殺害される。
サリーは刑務所に収監されているジョン・フラワーズに手紙
を送って文通していたが、ジョンは他の女性とも文通していた
事実を知る。サリーとは出所後も付き合いがあり、もう一人の
文通相手・エイミーとは関係を絶っている事を知り、調べていく。
なんといってもダニの変わりにチャーリーの相棒としてやって
きたシーバー捜査官が初登場するエピソード。
突然先日のエピソードの中でボブが相棒の座を降りるとし、
新しい相棒が来るという辞令が出ているようなことを口にして
いたので誰のことかと思ったけど、それがお披露目された格好
だった。
シーバーは計画を持ち、弁護士資格を持っていて、刑事から
署長に昇任し、そこから市長になるとしているけど15年でそこ
まで昇進出来る程の腕を持っているのかな。
速読の能力だけが取りあえず披露されたけど、それ以外について
はちょっぴり謎である。
ダニがFBI出向になってからすっかりドラマがつまらなくなって
しまいシナリオ自体の流れも人間関係が複雑な割りに面白くない
という負のスパイラルに入っており、チャーリーの冤罪の流れとの兼ね
合いのバランスがイマイチかみ合わなくなってしまったような
感じにも思える。
テーマとしては「相棒」の存在を抽出したものだった。
チャーリーの冤罪事件に関しては、ダニとチャーリーを互いに
不信感を植え付ける流れで、それぞれにチャーリーがダニの父・
ジャックと逢っている写真を見せたり、ダニがレイボーンと
逢っている写真を見せて仲違いさせて告白させるような流れが
有るといったところなのだろうか。
また今回の事件ともなるエピソードは、3人の女性が一人の囚人に
近づく意図が何なのかということが描かれている。
囚人に近づく女性の心理状況自体理解出来ないものがあるので
なんとも複雑だけど、それぞれ他人の為だと称して、当然自分の
利益の為に動いているのだろうし、逆にそう思わせつつやはり
囚人が更生する為のものが有ったりして、その辺の意図を見抜いて
いく作業が必要だった。
ドラマでは97年に宝石強盗事件を起こした犯人に対して、相棒が
誰なのか。そして未だに発見されていないダイヤが何処に有るのか
が問題となる。
ドラマを複雑化させた要因としては、また別の三人の女性を殺害
したとするレン・ウィルヒックスという人物が登場することと、
囚人を救済していくという演劇・劇作家をしている女性の存在が
明らかになってくる流れが有ったこと。
囚人が服役している当時に誰と文通していたのかとか、通話して
いたのかということが、普通捜査官ならばもう少し効率よく分か
るものではないのかと思うと捜査がもどかしく感じるものが有った。
それぞれの心に持っている心のより所とは一体何なのか。
その辺の流れでもう少しチャーリーの禅の精神が発揮されても良かっ
たと思うし、その辺のウンチクが語られるであろう場面で、演出が
これまでと違ってなくなってしまったところも物足りなさを感じる
ところだった。
チャーリーとケビンだけでは捜査を盛り上げるのは難しいし、
野心を持つシーバーでは捜査官としては頼りになりそうだけど
ダニの変わりになるのは確かに難しそうだ。
FBIが捜査にダニを加えたことで、チャーリーの冤罪事件に対する
何を引き出そうとしているのかが気になるね。
・Life End Theme
・Planet Zero
チャールズ・クルーズ (Damian Lewis) LAPD・終身刑・12年・冤罪
ダニ・リース (Sarah Shahi) LAPD・チャーリーの相棒・元ドラッグ
テッド・アーリー (Adam Arkin) 会計士・チャーリーの財産を管理
ロバート・スターク (Brent Sexton) 元チャーリーの相棒
コンスタンス・グリフィス (Brooke Langton) 弁護士
カレン・デービス (Robin Weigert) LAPD・警部補・ダニの父の元相棒
ジェニファー・コノバー (Jennifer Siebel Newsom) チャーリーの元妻
マーク・コノバー (Martin Grey) ジェニファーの現夫、息子と娘
ジャック・リース (Victor Rivers) ダニの父・警察官
ケビン・ティドウェル (Donal Logue) カレンの変わりに就任するボス
レイチェル・シーボルト (Jessy Schram) 一家惨殺事件の生き残り
ミッキー・レイボーン (William Atherton) FBI捜査官
ジェーン・シーバー (Gabrielle Union) 刑事、チャーリーの新相棒
ジョン・フラワーズ (Jason Beghe) 97年の宝石強盗
ニーナ・フィスク (Michele Hicks) 脚本家
レン・ライル・ヒックス (Maurice Compte) 3人の女を殺害20年服役
サム (Larry Clarke) サリーの上司
リズ・レイ (Chane’t Johnson) FBI捜査官
ケン・ランクフォード (Michael Rose) 強盗共犯者
エイミー・マクドナフ (Julie Remala) 信仰心、文通していた
— (John Colton) Talk Show Host
ハニー・ポット (Katelynn Tilley) ケンと関係を持つ妻?
— (David Haley) Man In Chair
サリー・マードック (Alexandra Nowak) テレビ局・KEQA15。字幕