第1話 新たな取引 New Deal
脚本/Matt Nix
監督/Stephen Surjik
【これまでのストーリー】
ネイトが撃たれる。トム・カードはマイケルに対して君の弟を殺したのは
グレイだという。しかしトムが命じたのだとしてマイケルは施設内で
彼を射殺する。外で待機していたフィーは本格的に支援チームが
動いているとしかなりのやり手が指揮を執っているという。オリヴィア・
ライリーというCIA局員だった。ライリーはあなたはカードを殺したと
し、そして仲間と逃げたとしてマイケルをこの国の敵でしかないという
が、オレは国を裏切っていないし守ろうとしたのだという。しかし
マイケルとの対決は彼女にとっては最早捜査官を越えたやりとりとなり
暴走していく。殺し屋まで送り込んで来る中、マイケルは船上で
自白するがここで死ぬかだとして、CIAに電話するよう求める。その結果
やっと終わらせたかと思えば、フィーは三週間もシツコイ聴取を受ける
ことになる。釈放されマイケルに対してもう終わったのでしょとし
パナマで約束したことを告げるが、君や仲間を守りたかったとして取引
してしまった事を語る。フィーはマイケルに見切りをつけるのだった。
【ストーリー】
ドミニカ共和国。
マイケルは洗面所で拳に付いた血を洗い、そして口の中も殴られて血が
出ていたのをうがいして洗い流す。そして再びバンテージを巻くとファ
イトクラブに挑む。マイケルは酒に溺れ、そして無精髭を生やしていた。
相手の男に激しく殴られ宙を舞う。
— 9ヶ月前 —
ストロングはやり過ぎたとして、マイケルはあらゆるところで恨まれて
いるという。あちこちで恨まれ次々と重罪を犯した上にCIAで一番慕わ
れていた局員を潰したのだという。CIAにNSAにテロ対策センサー・・
国中の情報機関が指名手配を出していること。マイケルの首を捕れと
されているという。暗い独房に閉じ込められて死ぬまで出られないとし
君一人ではなく仲間も同様だという。君なら耐えられるだろうが、
仲間は耐えられるのかとして独房に入るサム、ジェシー、フィーの
監視カメラ映像を見せられる。君には打つ手がないとし、そこで提案だ
という。ウチのチームに工作員が欲しいと思っていたところ君はピッタリ
だというストロング。
— ドミニカ —
KOされたかと思えばマイケルは立ち上がる。酒を飲んで再び精気を
取り戻す。
ストロングはドミニカに潜伏中のテロ組織のリーダーを追っているが
そいつに近づいて何を企んでいるのか探りを入りて拘束して欲しいと
いう。何度も工作員を送ったが全て失敗していること。君ならば潜り
込めるという。昔あの悪党と組んでいた経歴があるしそこが強みだとい
う。
偽名ではなく本名で潜り込めばいいという。CIAを裏切って脅そうとした
元スパイがいるって聞けば向こうから食いつくだろうと。昔のマイケル
に戻ってくれるかとし、首にされマイアミに戻る前の君にだという。
どんなことをしても仕事を成し遂げるマイケルだとし取引するかと言わ
れる。
『潜入捜査をしているスパイは性格まで変わってしまう。別人になり
すましたら心の底まで影響する。ターゲットに近づくには本物になるしか
ない。24時間別人として生きる。心に別の人格が蔓延る。酒浸りの元
スパイ。落ちぶれて悪事を手伝う男。』
問題は任務達成前に自分が壊れるかも知れないということだった。
パブロがマイケルの元にやってくる。ファイトマネーはどうしたのか
とすると、彼はこの勝負はロハでやるんだという。マルケスに頼まれた
のかとすると、パブロがナイフで襲ってくれるのをたたきのめす。
そんな中やってきたのはランドール・バークだった。
マイケルに対して久しぶりだなというとサント・ドミンコでひなたぼっこ
するついでに来たという。10年ぶりかとすると、久しぶりに遭ったダチ
にナイフで襲わすのかと問う。腕が落ちていないか確かめたかったとい
う。仕事を手伝って欲しいとし出来るかどうか。最後に組んでいた時は
ダゲスタンでドンパチして助けただろうというマイケル。しかし昔のお前は
ガッツが有って飛び込んだが今じゃ変わっているという。昼間から酒を
飲んでいること。オレはまだ現役だよというが、昔のお前ならそんな怪我
しないだろうと。最初の仕事ははんがくで引き受けるぞというと、
金の問題ではないという。まずは頭をスッキリさせておけというバーク。
『潜入捜査をしている間は自宅の守りが手薄になる。』
『現場に出るスパスは必要な情報しか教えられないって方針は情報
機関に限らない。テロ組織はもっと情報管理は徹底している』
『警備が厳重なビルにヤバイものを持ち込むには誤魔化すしかない』
『C4は安定性の高い爆薬として人気が有る。いきなりドカンは無いが
起爆装置がないと役に立たない。』
『家の中の人がいるか確かめたければ電圧計を使って電気の使用量を
調べれば良い』
『敷地に入ったら次はどうやって忍び込むか』
『クレイモア地雷は殺傷能力が高い対人用の兵器だ』
『ベテランのスパイは自分の正体がバレたことを本能的に察知すること
が出来る』
■感想
いよいよ始まりました「バーン・ノーティス」のシーズン7(ファイナル)。
一応録画してあるのだけど吹き替え版は持っていないので、この放送は
嬉しい限りだけど、何よりも毎回このドラマ、夜中の24時から放送する
のが当たり前のようになってしまっている。普通の人にはまず見られない。
録画することを想定しての放送なのだろうか?
ただ正直そんなに面白いドラマという訳でもなく、かなり食傷感が
出ているので相当惰性で見ていくことになりそうだ。
ある程度シーズン6も忘れていないのだけど、最後の最後がどうなった
のか少々記憶が欠落しているので、状況が把握できていなかった。
マイケルに接触してきた人物のストロングって何者なんだっけ?
司法取引で仲間を釈放できるくらいの人物なのでそれなりに大物だと
思うけどCIAなのか?
そしてストロングが追いかけている人物は取りあえずはバークという
男みたいだけど、背後にはまだまだ大きな組織があるみたいだ。
ストロング役のJack Colemanにしてもバーク役のAdrian Pasdarに
しても「HEROES」系の人なので妙なところで共演になったけど、
同じ画面のフレームに写ることはなかった。
残念なのはフィーがマイケルとの関係を諦めて別の人物・カルロスと
コンビを組んではキスする姿が有ったこと。
カルロスを演じているStephen Martinesは「クローザー」の中で
タイムズ紙の記者としての活動をして、チームブレンダに味方したり
時に敵対したりの関係を続けていた人物だ。
マイケルの司法取引で釈放されたマイアミ組はそれぞれの人生を再び
歩んでいるのかなと思わせる冒頭のシーン。
サムは恋人のエルサが所持しているホテルのプールサイドで寛いでいた
し、ジェシーは警備セキュリティ会社でもオフィスを持つほどに昇格
している感じ。
驚くべきはマデリンが亡きネイトの忘れ形見である息子のチャーリー
を引き取ろうとしていること。ネイトと結婚していた女性・ルースは
アルコール中毒で育てることが出来ないみたいなので、マデリンが
親権を取ろうとしている。そんな事情を知って、今回マイケルが組もう
としている組織の一人・パブロの仲間だというものが、マイアミが
マイケルが潜入捜査官として政府の仕事をしているのではないかという
ことで、数々のシーンで接触してくるという不気味な初回だった。
■事件
マイケルが派遣されたのはドミニカ共和国。
まだまだ全貌は明らかにされないけど、マイケルは潜入のために酒浸りで
落ちぶれた姿を映し出す。
それでも力があることを誇示しているようにして闇ボクシングで生計を
立てている感じだったけど、あのアッパーは相当ヤバイものが有った
な。
当然ながらマイケルに接触してきたバークは、マイケルがかつての
時と同じように使えるスパイかどうかを試す流れがある。
今回はあまり情報を明かさなかったけど、軍事会社に忍び込む形と
なった。アメリカのブラックウォーターと同じだと思ってくれとバーク
は語っていたけど、内部に詳しいパブロと共に行動するということ
で何処かで裏切られないかとヒヤヒヤだった。
マイケルがマイケルらしく居るには不要な殺生も出来ないし、パブロの
手前そういうシーンが出たら困るからね。
パブロが持っていたカードキーが使えない。
これってマイケルをテストする為に意図して行ったのかなと思った
けど本当にパスワードを変えられていたのかな。C4爆弾を使ってドア
を吹き飛ばして室内のサーバールームのような部屋に爆弾を仕掛けて
吹き飛ばした。
逃げる際にはちゃんとバークの援護は有った。
後にストロングに遭うと、あの施設は2千万ドルする衛星の暗号化装置
だったようで、それを吹き飛ばしたようだ。
帰り道にパブロはマイアミで調べていた男によって、マイケルが
政府の仕事をしていることを掴んで、通報したことでピンチに陥る
が、検問所での隙を突いてパブロを殺害した。
パブロに対してバークは命の恩人であり、英雄視しているところも有る
けど一体組織は何なのだろうね
■マイアミ組
パブロの仲間だというものが次々とマイケルの関係者に接触。
ジェシーやサムはともかく弱点は子供(孫)の親権がかかっている
マデリンがマイケルの身上調査の件で本当のことを語ってしまった
ことだった。まだまだこれからもこの謎の男とは対峙していく
ことになりそうで、マイケルも2日くらいはマイアミに戻って退治
しにくるみたいなので速攻で決着が付くのかな。
それにしてもジェシーとサムがココナツグローブにある彼のアジトを
見つけた際に侵入しようとすると殺傷能力の高いクレイモア地雷が
ドアに仕掛けられていた。相当手慣れている相手という感じだけど
組織は随分と体系化されているのかも。
飛び散る破片は200m、指向性爆弾なので大半の破片は前に向かって
飛ぶということで、後ろに飛べとサムに語る姿がちょっと面白かった。
■使用された曲
・Three Little Birds by Bob Marley & The Wailers
・Maria Mulata by Marta Gomez
・By My Side by William Fitzsimmons
■出演者
マイケル・ウェスティン (Jeffrey Donovan) スパイ
フィオナ・グレナン (Gabrielle Anwar) 元・彼女”フィー”、武器商人
サム・アックス (Bruce Campbell) 元相棒
マデリン・ウェスティン (Sharon Gless) マイケル母
ジェシー・ポーター (Coby Bell) 民間の警備員
アンドリュー・ストロング (Jack Coleman) CIA?
カルロス・クルズ (Stephen Martines) フィーの新しい相棒・恋人
デクスター・ギャンブル (Nick E. Tarabay) パブロの仲間、マイケルの事調べる
パブロ (Philip Anthony-Rodriguez) バークの相棒
ランドール・バーク (Adrian Pasdar) マイケルの元仲間
ハビエル (Alex Alsina) ホテルのコンシェルジェ
シャノン (Chrissy Marie Kelly)
— (Karen Stephens) Receptionist
チャーリー・ウェスティン (Wilson Pennell) ネイトとルースの息子
— (Luis Burbano) Security Guard
— (Richard Ceasar Valdez) Gruff Cop
— (Lazar Stojadinovic) Dominican Amateur Boxer
— (Chiko Mendez) Man
— (Warren Raven Neal) Huge Thug
— (Luis Da Silva Jr.) Dominican Cop
— (Frenchi Firecracker) Child Protective Custody Employee
— (Lyduan Gonzalez) Dominican Thug
— (Amanda Mulvey) Carlito’s Bar
— (Jonathan Rodriguez) Dominican Thug
— (Janice Sims) Police Officer
エルサ
ニック
リチャード・コイヤー
サンディノ
エモリー