第4話 同志 Brother in Arms
脚本/Alfredo Barrios Jr.
監督/Dennie Gordon
【これまでのストーリー】
ストロングから潜入捜査でランドール・バークを追うよう言われた
マイケル。バークは盗み出した通信装置を国際的テロリストのラファ
エル・セラーノに販売しようとしていたが、実際には金ではなく
セラーノの情報を求めるバーク。俺たちのボスにとって価値のある
情報を握っているのだという。マイケルはそれを聞いてボスが居る
ってことはあんたは組織のメンバーでオレは下っ端で使い捨ての道具
なのかと問う。それももうすぐに分かるというバーク。
【ストーリー】
バークはセラーノが口を割らない以上はこの作戦で行くしかないと
してマイケルに任務を任せる。今すぐに吐かせる必要が有るのだ
という。マイケルは躊躇いつつもやるべきことはやるという。
バークはセラーノをイスに縛って拘束していた。
半年前にあんたはハイチで武器の売買をしていただろうとし、
ロシアの情報機関GRUが追っていた女が近くに居ると聞いたが奴らに
居場所を教えたのかと問うと、知らせたら200万ドル受け取ったことを
語る。捕まった女は何処だというバーク。死んでも口を割らないと
というセラーノ。今日はそうもいかないとしてモニタを見せる。
『潜入捜査でまず自分に問うべきなのは任務遂行の為に何処まで
悪事に手を貸せるかだ』
『潜入先ではどんな状況に陥っても動じてはいけない』
マイケルはカメラをつけてセラーノの娘の寝室に向かう。
セラーノは顔色が変わると情報を話せばロシアに襲われるというが
バークは今恐れるのはロシア人ではないという。セラーノは女は
キューバのハバナ近郊の秘密軍事施設にいると語る。町の南の外れの
工場跡だと。ロシア人に家族が狙われるとすると、バークは狙われるの
はあんたが生きて居る間だけだというと、銃弾1発と銃を置いていく。
そんな彼はバークにタバコはあるかとして一本吸うと自殺するのだった。
『やり通すには自分に言い聞かせるしかない。悪党を倒す為に悪党の
振りをするのだと』
マイケルはストロングに対してこの任務はオレにはキツイとし上に説得
してくれと語る。バークはサムとジェシーをキューバに呼べと言った
としそれは出来ないと語る。任務失敗なら二人も危ういのは一緒だぞと
言われる。
サムとジェシーはまたキューバに呼び出される。
キューバのロシアの秘密施設から脱走させるのかと問われどんな人物
なんだと問われるが、女としか聞いていないという。俺たち捕まったら
ここで銃殺刑だというジェシー。サムは今度こそ決着が付くんだろう
とすると、ヤツのボスは突き止めない限りは終わらない事を語る。
バークも含めて4人でロシアの秘密施設を視察に行く。
ジェシーはあの冷蔵庫の修理工場がロシアの軍事施設なのかと問うと、
バークはひひ何年も閉鎖されていたが奴らが来て屋上に見張りを立て
秘密の監獄にしたのだという。警備の情報は?出入り口は一つしかない
こと。屋上には見張りが6人いてドアは鋼鉄製。監視カメラだらけだと
いう。ターゲットは?というジェシーに、ソーニャ・レベデンコだとし
あの建物内の何処かに居るはずだという。そんなの無理だとするが、
方法が浮かばないのであれば浮かぶヤツを連れて来るまでだというバー
ク。
サムはマイケルにどうかしていると語る。
しかしバークに他の人間を連れてこられると困るという。任務の失敗は
出来ないのだと。あの施設に入るのではなく向こうに出て来てもらおう
というマイケル。連中にCIAが襲撃すると信じさせれば良いとし避難
させて移送中に狙おうと。しかし相手はロシア人でマイケルのことを
恨んでいる奴らばかりだという。ジェシーは昔見張っていた男がマイアミ
のロシア領事館にいるとし名前はイワン・ゴレフというGRU局員だという。
企業の秘密に盗むセコイスパイだがヤツを拉致してCIAに例の施設を
売ったように見せかけてからマイケルが行って裏切り者がいると言えば
信じるかも知れないという。しかしダレに頼むのかと言うとマイケルは
フィーに頼もうと語る。
『身体検査をされると分かってる場所に盗聴器を持ち込む場合どこに
隠すか生死を分ける』
『刑事が潜入捜査で盗聴器を仕込むのは情報収集よりも安全の為。
スパイだと逆、大切なのは情報だ』
『内通者を仕立て上げる方法はまずいかにもプロの仕事をやっている
ように見せかけること』
『秘密本部を急いで引き払う場合情報の全てを引き払うのは鉄則』
『敵を襲う一番のタイミングは向こうが勝ったと思う直後』
■感想
うーん、なんだか分からないままバークが女性を助ける為に死んで
しまった。バークの非情さと同時に家族だと認識したものは死んでも
助けるという行動を見ると、本当に組織として行動しているのか
疑わしいものが有るし、彼が亡くなることでマイケルに約束していた
「もうすぐ分かる」としていたことも結局何も分からないまま。
ストロングの方が無理な要求を求めてくるのでこの人が悪人側なの
ではないかと思うところもあったりするし、しかしマイケルや最重要
犯罪者だったマイケルの仲間達を釈放してマイケルに再び任務に
付かせるだけの権力者なので何があるのか分からない。
潜入するスパイは潜入する場所にもよるのだろうけど、ドラッグ関係
ではないのでマイケルがドラッグ漬けにされることこそないものの、
情報を引き出すために、今までマイケルの中に有った人を殺さず人助
け的流れは崩壊しようとしている。
ただ最終的には娘の影をチラされてセラーノが話したことで全ては
解決したけれど、残された娘を思うとまた切ない。
問題はロシアの秘密基地にまで潜入して助けた女性・ソーニャが
一体何者なのかということ。ファイナルシーズンだけ有って、マイケル
たちを出し抜く人物というのも多いね。
先日のマイアミでもフィーのことを拉致した男はダレにも気づかれずに
フィーを誘拐して脱出しているのだから・・・
正直マイケルたちが本気で行動を起こせば大した施設じゃなかったよな。
まぁ内部にどれだけ敵がいるかが分からない中での突入っていうのは
危険だから仕方が無いのだろうけど・・・
閉じ込められていたソーニャ・レベデンコ。
顔はちょっとした見えなかったけど、ブロンド美人で諜報員っぽく
なかったな。まぁフィーもあれだけの細腕で凄い事をやってのける
からな。
サムは任務について理解しつつもちょっと任務の強引さとか、いつまで
続くか分からない任務に関して嫌気も差し始めている感じもする。
ただ今回のバークが仲間を見捨てることが出来ないとして自爆したり、
セラーノもまたロシア人に追いかけられない為にも自分が死ぬことで
家族に被害を及ぼさせないようにするところなど有ったので、サム
たちが仲間を見捨てるとは思えないけどね。
■マイアミ
フィーはディナーをしようとしていたところを見るとカルロスとデート
だったのかな。マイケルからまたしても頼まれる。
ロシア領事館の企業スパイを拉致して、密告者として仕立てようとする
ものだった。
マイケルがフィーに仕事をさせる際に電話していた。
「何もかも辞めると約束したのに守れなくて悪かった。幸せにも出来な
かった。今は幸せそうだな」。
なんかそんなことを言われたら手伝わざるを得ないよな。
マイケルも計算入っているか?フィーの性格を知っているしね。
これはお互い様か。
フィーが捕まえたイワンとママさんを二人きりにした際にはちょっと
嫌な予感はしたんだけどね。結局ママさんも諜報員の息子を持つ母親
ってことでただでは転ばないね。
キューバの家族は逃がせなかったけど、マイアミでは逃がす事が出来た
ってことで、必ずしも悪い事ばかりではないんだろうけど・・
■その他
・またしても手がかりはなくなった
このドラマの中でも女性を追いかけていくというパターンはあるよね。
追いかけたり追いかけられたり・・だけど。
当面はソーニャを探していくことになるのかなと思うけど、ソーニャ
が諜報員でも無い限りは、そんなに大胆な行動を起こせるかな。
せめて彼女に発信器でも付いていれば・・・(笑)
マイケルは腕の中に手術して盗聴器を仕掛けていたよね。
映画「ランボー」よろしくって感じの展開だったけど・・昔は自分
で自分の体を傷つけるという行為自体が衝撃的だったよな。
・ソーニャ・レベデンコ役のAlona Tal
「ヴェロニカ・マーズ」で、メグ・マニング役などを演じている。
昔「プリティ・リトル・ライアーズ」のS1-14の時にも言及して
いるので、詳しくはそちらへ。
http://itawind.web.fc2.com/kaigai/p/prettylittle114.htm
■使用された曲
・
■出演者
マイケル・ウェスティン (Jeffrey Donovan) スパイ
フィオナ・グレナン (Gabrielle Anwar) 元・彼女”フィー”、武器商人
サム・アックス (Bruce Campbell) 元相棒
マデリン・ウェスティン (Sharon Gless) マイケル母
ジェシー・ポーター (Coby Bell) 民間の警備員
アンドリュー・ストロング (Jack Coleman) CIA?
カルロス・クルズ (Stephen Martines) フィーの新しい相棒・恋人
チャーリー・ウェスティン (Wilson Pennell) ネイトとルースの息子
ソーニャ・レベデンコ (Alona Tal) バークの仲間?
イワン・ゴレフ (JB Blanc) GRU局員
ウラジミール・デュボフ (Ravil Isyanov) GRU局長
ラファエル・セラーノ (Ricardo Chavira) バークの取引相手
ランドール・バーク (Adrian Pasdar) 元マイケルの仲間、テロリスト
— (Andrew Rasputin) Lead Guard
— (Milena Rivero) セラーノの娘
— (Oleg Prudius) Guard
— (Craig Witz) Russian