第7話 幻覚との闘い Psychological Warfare
脚本/Ryan Johnson
Peter Lalayanis
監督/Larry Teng
【これまでのストーリー】
ストロングからテロのリーダー、そして組織を追い、どんな手を
使ってでも叩きつぶせとマイケルに命じる。キューバのロシアの
秘密施設から脱出させたソーニャ。連中の目的を知る鍵かも知れない
と。ストロングはソーニャをよくぞキューバから連れ出したとし
次の段階に移れるという。組織のボスに繋がる女性だと。
マイケルはソーニャに対して俺もメンバーになりたいと告げボスに
会わせてくれと語る。何かも捨てなきゃ成し遂げられないことだと
いう彼女にマイケルは自分には何も残っていないと訴える。私と
同じねというと二人は関係を持ち連絡を取ることを約束する。
【ストーリー】
『長い潜入捜査をしていると任務よりもプライベートが悩みの種にな
ってくる。』
マイケルはフィーを呼び出すと早めに言っておきたいことがあると
いう。この任務はオレに取って重要だというと、フィーは私たちにとっ
てもそうだという。相手を信用させる為には何でもやるという。
ドミニカ、キューバ、マイアミでは悪党の振りをしてネタ集めをして
きたし夕べはソーニャと寝たと。私に言うことではないでしょというと
君には助けてもらっているので隠し事をしたまま作戦を進めたくない
という。それって作戦の為に話したのか、それとも私に敵と寝たけど
良いかと悩み事を打ち明けることなのかと問われる。裏切ったんじゃ
ないよねというフィーに任務達成のためだというマイケル。火遊びを
楽しんだのでしょうけどヤケドするよというフィー。
『スパイの履歴書は昔の仕事を書くのに時間がかかる。機密扱いの
ファイルは見られないので記憶を頼りに報告署を再現する為。』
ソーニャはボスに持って行くので今までにこなした仕事は全て書いてね
という。夕べのこともか?というボスには怒られるがそういうことだ
というソーニャ。
『ターゲットといい仲になって情報を聞き出すのはよくある手口だ。
すっかり油断させておき、最後に裏切って思いっきり驚かせる。』
マイケルはいつボスに会えるのかというと、私に任せてというソーニャ
はマイケルをスタンガンで気絶させボスの所に連れて行く。
マイケルは気がつくと、マイケル・アレン・ウェスティンと呼ばれて
気づく。5万ボルトでビリビリさせなくても喜んできたというマイケル。
あんたは誰なのかと問うと君が会いたがっている男だという。名前
はお預けだというと、今は私の事は良いとし君の事からだという。
一冊目から話を聞いていくという。マイケルは俺のやる気はバーク
やソーニャから伝わっていないのかと問うと、腕は確かだが君の事を
もっと知りたいのだという。二人でとことん話して君が信用出来るか
を見極めたいという。
『尋問では何度も同じやりとりが繰り返される。』
CIAから陸軍の任務でパナマにいた時に引き抜かれたことを語る。
トム・カードは?と問われ俺を裏切ったので殺したというマイケル。
『調子が出て来た尋問者は細かい情報を聞き始める。』
サムとはボリビアで人質救出した時に会っているという。
『部屋に閉じ込めて眠らせず大音量のノイズを流し手神経を疲れさせ
る。』
マイケルは真っ白な部屋に閉じ込められて、耳を手で塞いでも無駄な
不快なノイズを聞かされていた。体の良い拷問・・
アフリカの話をしてくれというボス。CIAの命令で油田の利権を交渉し
たなとし賄賂を渡した相手は?クワメ・アラカとチディ・ブハリだという。
交渉は3人だと言って無かったかと問われ、3人目は金を受け取っていな
いとし取引途中で俺がクビになったという。
『ある所まで来ると論理的に話すことも正気を保つこともほぼ不可能に
なる。』
マイケルは何度も質問と真っ白な部屋の深いなノイズ音の拷問の繰り
返しだった。
自宅ではチャーリーとマデリンが遊んでいた。ジェシーがやってくると
マイケルを探しに来た事を語る。留守電を残していないかと問うと
マデリンは9ヶ月電話を寄越していないでしょとしマイケルに何か遭った
のかと問う。仕事で忙しいだけだとするがマデリンに問い詰められる
とジェシーは木曜日から連絡が取れず何処にも居ないんだという。
近いうちに組織のボスと遭いに行くと言ってたが消えてしまったこと。
今、手分けして探しているという。
フィーとサムは倉庫にも非常時の集合場所にもいないという。
部屋はどうなっているかと問うとフィーはソーニャと仲間が荷物を
運んでいるという。勝手なことはするなとストロングに言われたとし
遠くから”見守る”しかないと。サムはCIAの言う見守るは見殺しの
意味だという。車で尾行して行き先を突き止めましょうというフィー。
『クスリを駐車されたからといっていきなり秘密を喋る訳では無い。
真実を吐かせるというよりも嘘をつくのを難しくする。』
『スパイはピンチに対処する技術をたたき込まれる。戦闘・追跡・確保
尋問・拷問』
■感想
いよいよマイケルがボスに遭うというエピソード。
最終シーズンは少ないので、ある程度テンポよく進めなければならない
ことも分からないでも無いけど、このボスは本当に悪い事を企んでいる
のかどうか。
マイケルに対して忠誠心を問う流れは、これまでの複雑なスパイの歴史
の中で、ある意味では正常軌道に戻させる為の流れの為に、マイケル
の気持ち・忠誠心が何処に有るのかを図ったようにも感じる。
もしかするとCIAとしての素行調査みたいなことを何処かの組織に頼ま
れてやってきたのではないかとも思えるし何とも言えない。
ボスは最後になって名前を明らかにした。
ジェームズ・ケンドリック。
演じているJohn Pyper-Fergusonといえば、ウチのブログでは
まず「The LAST SHIP」のテックス役を思い浮かべるのだけどね。
マイケルがこれだけの拷問を受けても視聴者サービス的にも写るのは、
これまで語られなかったマイケルを構成する興味深い部分をさらけ出
したところであり、
・マイケルがCIAに何故入ることになったのか。
・マイケルが突然普通のスパイからスーパースパイに変身したのか。
・マイケルがスパイになった後にも人命を優先した作戦を取る要因。
・サムとの出会い
などが語られた。
マイケルの人生の中で重要な部分を占めるのはラリーの存在とそして
母親を虐待していた父親のフランクの存在にあったんだなと潜在意識下
で出て来た流れを通して感じることが出来る。
そもそもマイケルは過去に自分を追いつめた人物を探る際に復讐の鬼の
ようになってあらゆる組織や不審なものを調べ尽くしているんだよね。
■恋愛
マイケルにとってフィーの存在は大きいハズなのに、その時のことは
出てこなかったね。
マイケルが変わったのは1995年11月のヴェジェノでの任務が分岐点
になっている感じ。
それは良いとしてマイケルがフィーを助けた時の事を考えると、
今回ソーニャが嘘をついてマイケルを逃がそうとする光景は
ソーニャとフィーの存在がダブって見えるところがあった。
ただ結局それはマイケルが行おうとしていたサプライズ的展開を
逆にソーニャに仕掛けられた格好であり、ジェームズが何処まで
マイケルのことを信用したのか分からないな。
ただ皮肉にも虐待した父・フランクが最後の一線でマイケルのことを
踏みとどまらせたというところが何とも言えない所だったね。
■出演者
マイケル・ウェスティン (Jeffrey Donovan) スパイ
フィオナ・グレナン (Gabrielle Anwar) 元・彼女”フィー”、武器商人
サム・アックス (Bruce Campbell) 元相棒
マデリン・ウェスティン (Sharon Gless) マイケル母
ジェシー・ポーター (Coby Bell) 民間の警備員
チャーリー・ウェスティン (Wilson Pennell) ネイトとルースの息子
ソーニャ・レベデンコ (Alona Tal) バークの仲間?
ラリー・サイズモア (Tim Matheson) 元CIA、マイケルの師匠、幻覚の中
ジェームズ・ケンドリック (John Pyper-Ferguson) 敵のボス
フランク・ウェスティン (Tim Griffin) マイケルの父
若い頃のマイケル・ウェスティン (Daniel DiMaggio)
若い頃のネイト・ウェスティン (Gabe Sklar)
— (Owen Meyer) James’ Operative
— (Derek Russo) House Guard
— (Mayra Vallejo) Drug Packer