CSI:科学捜査班 シーズン15 第9話 容疑者は2000人 Let’s Make a Deal

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第9話 容疑者は2000人 Let’s Make a Deal

脚本/Elizabeth Devine
監督/Brad Tanenbaum

【ストーリー】

クラーク郡拘置所。
囚人たちは医者からの予防接種を行う。刑務官たちは目を光ら
せて一人ずつ慎重に駐車させるが、囚人の一人のデニー・モリ
ソンだけは突然パニックを起こして逃走する。その為に現場は
混乱し、洗濯室へと逃げ込んだデニーを捕まえるが、その部屋
の用具入れから遺体が出てくる。

CSIのラッセルとニックは拘置所へ。
カール・ブレナーという殺人課刑事がラッセルに挨拶し名刺を
渡す。自分は刑事3年目だが殺人課に配属されたことを告げる。
大騒ぎがありけが人も出ていた。とばっちりを受けて殴られて
血を流している囚人(ピート・マックローン)もいた。
元々の騒ぎは注射器を見て持病のパニック障害の発作が出た
デニーだが、逃げ込んだところに警備隊が来て、そこで遺体で
囚人のブルース・グレイディを見つけたという。
犯歴は多数。強盗事件で裁判待ちだったというカール。
彼は元々3階の病棟に入っていたとし肝硬変だったこと。薬漬け
でいつ死んでもおかしくないという。3階の囚人が一階で刺され
たのかというラッセルは目立つ敵などは居たのかと問うと、
拘置所では年中いがみ合っているという。被害者は1人だが檻に
入っていた被疑者は2000人だと。

フィンは洗濯って苦手でこういう仕事は無理だという。
どんなにウザい相手でも私の大学時代のルームメイトには負ける
と思うとニックに語る。デビッドによると肝臓温度は34度。
3時間前に死亡だという。フィンはつまり午後7時ねと。
刺し傷は腹部に一カ所のみ。あとは付随的な防御創。
ニックは両手に煤みたいな汚れだという。
フィンはズボンの血痕は下方向に流れていること。そして靴底
にも血が付いていることから見て出血しながら歩いていたって
ことだという。しかし残りの血は何処に有るのか。
お湯の蛇口に血が付いているとし犯人も出血してゆすいだもの
なのか。
ニックは棚の下から血染めのタオルを発見する。更にそれで床
を拭いたのだろうとのこと。デビッドは遺体は運ばせると告げる。
フィンはニックにガイシャの手の汚れがここにも付いていると
いう。MMとはメディカル・モジュール。病棟用の洗濯カートだ
ろうと。ガイシャはカートに隠れてここへ降りて来たのか。
カートには血が付いていないので乗った時には無傷であろうこと。
そしてここで刺されたのだろうと。問題は自分の意思でカートに
乗ったのか乗らされたものなのか。
カートを押してきたヤツを探そうというニック。

モーガンとグレッグは被害者の病棟・監房を調べに来る。
連鎖球菌、結膜炎、とびひと書かれていて今にも病原菌が飛びか
かって来そうだという。モーガンは被害妄想だというと、一度
隔離された身だというグレッグ。でも生き延びたでしょとしイバ
レ・ウィルスに比べたら結膜炎なんて目じゃないというモーガン。

ガイシャの監房。
塀の中の捜査って初めてだとしロス市警でもやったことがない
というモーガン。クラーク郡拘置所へようこそとグレッグ。
レディファーストだとして独房にモーガンを先に入れる。
グレイディの住み処。娘のレイチェルの写真が有る。カワイイ
盛りを見逃すなんてとギレッグ。スケッチ画が沢山壁には貼られ
ていた。手の汚れの元は絵だという。モーガンは意外な才能
だという。絵は湖・森・鳥など自然ばかり描いているという。
グレッグはこの薬は臭いなとして紙コップを見る。
ベッドの下には法律の書類がカバンに入っていた。自分の事件
ファイルの所持は許されている事を告げるグレッグ。枕の中に
これがあるというと、グレッグは”カイト”というのだという。
囚人同士で意思の伝達に使う手段でメッセージを書いた紙を
三角形に折りたたんで通路に投げる。もしも相手に届かない時
の為に糸をつけて置く為カイトみたいだという。
その紙には

「ウソ付きはいずれ消される用心しろ。」
と描かれていた。物騒な警告だというモーガンに対して脅し
だというグレッグ。

当時の洗濯室の監視だったのはウー看守だという。
話を聞くと一日10時間、水曜から日曜まで担当していること。
現在予算の関係で一人。グレイディの事は顔だけ知っていると
いう。カートで運ばれたのは知らないとニックに語る。
午後7時には何をしていたのかと尋ねると、玉突き事故で業者の
トラックが3時間遅れて模範囚を連れて荷下ろしに行っていた
という。6時45分から20分くらいだと。囚人6人は私といて残りは
シーツの交換をしていたこと。3階はウィルバー・タンディが
担当していたという。

カールとニックはウィルバーに話を聞く。
グレイディを洗濯室に運んだだろうと問うと、命令だからという。
誰だろうとここでは従わないものは生きていけないという。
誰の命令なのかとすると、カイトが来たのだという。すんなり
乗り込んだか?と問うと、カイトが来たら腹をくくるしかないんだ
という。彼は薬のせいでふらついていたという。俺は洗濯室
に運んですぐに外に出たという。DNAサンプルを取らせてくれと
いうニック。話を聞いた全員から採取する決まりだという。

ラッセルとフィンはガイシャに敵や争いは特になかったという。
逮捕記録を見たら興味深いことがあるという。罪が軽くなって
いること。しかも毎回だというラッセル。グレイディは検察と
取引していた情報屋かと。グレイディの記録を調べると重要証人
だったこと。被告はリンカーン・メイフィールドだという。あの
殺し屋は有罪になり今は州刑務所だろうと言うと、手続き違反で
判決が破棄され今週再審の予定だというフィン。2日前に拘置所に
戻ったとのことだった。

■感想

今回はクラーク郡の拘置所で起きたもの。
ドラマの舞台は刑務所ではなく拘置所なので、ここにいるもの
たちはまだ有罪だと確定している訳では無いのではないのか。

今回のケースは実に複雑だ。
正直当初はそう難しいものではないと思った。
何よりも拘置所に入っているのであればDNAサンプルが取られて
いるハズだし、もしも囚人の中に犯人が居ればすぐに見つかる
かと思った。でも基本的にCODISには重罪犯ではないと登録され
ないということを知って改めて驚いた。
普段は軽犯罪でもCODISに引っかからないか?

一人の囚人で被害者のブルース・グレイディを巡り、複数の意図
が込められており、死を前にしているものにしては随分色んな
捜査機関に使われて居るな。

ニックが過去に自分も性的虐待の被害者だったことが語られ、
今回はそれと似たような人物が軽犯罪から派生し、殺人犯になって
しまうこと。しかも色んな偶然に近いものが重なり、公判が
遅れたことも有れば、その結果小学時代に無力の子供を
襲った男が目の前に現れた。

結論からすると犯人はマックローンだった。
小学当時のことも語られたけど、彼は当時早く帰っていれば
襲われることもないとしていた。今回もまた不起訴は明らかな
事件なのに書類の後れが結果として因果関係を引き寄せてしまうと
いう形となった。

何よりもこのシーズンは女性が浪費癖が有ったり、酒に溺れて
子育てを放棄している光景が至るエピソードで散見される。
時代を反映しているのだろうか?
そしてその為に男性が被害を被るパターンがかなりの数を占める。

■事件

拘置所で予防接種中に一人の男性がパニック障害で暴れたこと
を受けて洗濯室に逃げた男を捕まえた際に、そこで遺体が発見
される。殺されたのはブルース・グレイディ。

日曜日の夜7時に、腹部を刺され死亡していた。
ただし死亡したのは鋭器な物で刺されたのが死因ではなく、窒息
であること。更に薬物検査では毒物が見つかっていく。

■捜査

一番怪しいのは看守。
これはFBI捜査官も疑っていたようだけど、FBIのベン・パーカー
は捜査中の案件だということで協力しなかった。

エクリーが捜査協力を求めて、監視対象にしている看守のことを
尋ねるが話してくれない。
そして今度はFBI側が不利な立場に立つと、情報の共有を求めて
くる。なんてズルイ組織なんだろうか。

・ベンを演じるDerek Webster

最近取り上げたドラマでは「The Whispers」のジェサップ捜査官
かな。現在「NCIS: New Orleans」でFBIのレイモンド役で出演
中。捜査官役が多い俳優さんだね。

■囚人以外に怪しいもの

そもそも今回は囚人の情報屋が被害者だということが分かるが
こんな悪いことをしていた奴に協力を頼むのだから捜査関係者
もロクなもんじゃない。しかも司法取引されるということに
あぐらをかいて繰り返し悪さをしている感じ。

司法取引とは元々罪を軽くしてより大きな犯罪を取り締まるもの
だけど、この流れはちょっと解せない所が有ったね。

・ウー看守

当日に洗濯室を警備していた人物。
ただ目を離した時間があるとのこと。
当初は潔白かと思ったが、口座を調べるとベガス署以外からの
金の振り込みがある。話を聞くと妻が浪費癖のようだ。

・カール・ブレナー捜査官

刑事3年目でいきなり昇格したという人物。
冒頭から相当きな臭さが有ったけど、彼が情報を流してもらい
そして過去にも凶悪犯を捕まえ昇格していた。

特にリンカーン・メイフィールドに関しては何としてでも有罪に
したい流れがあるようで、この辺はFBIと似ているところがある。

■捜査官たち

・モーガンとグレッグ

モーガンは今回初めて拘置所での現場捜査をしたことを口にして
いた。
その為にグレッグからは色々と囚人たちの行動/連絡方法など
を聞くことになる。
カイトと呼ばれる三角の紙を使って連絡を取り合っている姿。

モーガンが後に小型盗聴器を発見。
先日の鑑識コンベンションで新作として売り出されて、現在
“ある組織”が実験段階で使用していることが言われていた。

更にバッグの中からは薬が見つかったり、紙コップには薬らしき
後が見つかる。

・ニック

今回は拘置所だということも有り、女性陣を近寄らせるのが
ちょっと怖かった。
冒頭からパニック障害の人が暴れているけど、こんな暴れるよう
な行動は取らないだろう。

ニックはカート係のウィルバーから話を聞いて命令した人物を
聞き出す。その際にグレイディは薬でフラついていたと証言が
ある。

メイフィールドから呼び出されたものだった。
監房を調べると凶器のナイフが発見された。
メイフィールドはスネイクバックのヒットマンとして10件を越える
ギャング殺しに関与している可能性が高い。
しかし彼はナイフの使い方は熟知しているので刺しても死なない
程度に刺しただけだと語る。

グレイディが嘘をついている為にそれを訂正させる為に脅した
こと。その為にメイフィールドとしては寧ろ死なれると困ること
を口にする。

・アル

死因を特定したのが全てだったな。
裂傷である左側の外腹斜筋を貫いているが、それが死因ではない。
点状出血があり絞め殺されたとして、首筋からは指の後が見つか
る。
亡くなった後に遺体からアザの痕跡のようなものが浮かび上がる
というのは聞いたことがある。

この流れも過去の事件の件に引っかけているのかも知れないけど、
人生が正常に動き始めていたところで、過去の痕跡が浮かび上がり
結果として殺害に及んでしまったことが判明する。

■使用された曲

・Who Are You by The Who

■出演者

D.B.ラッセル (Ted Danson) CSI主任・S12より
ジュリー・フィンレイ (Elisabeth Shue) CSI・S12 #14より
ニック・ストークス (George Eads) CSI ・ S12・昆虫学
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
グレッグ・サンダース (Eric Szmanda) CSI研究員
アル・ロビンス (Robert David Hall) CSI検死官
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
モーガン・ブロディ (Elisabeth Harnois) L.A市警、SID、エクリー 娘
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) DNA

コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI
ミッチェル (Larry Mitchell) 捜査官

デニー・モリソン (Charles Baker) 囚人、パニック障害
ピート・マックローン (Grant Harvey) 囚人、犯人
カール・ブレナー (Ryan Devlin) 殺人課、異例の昇格、捜査官
ベン・パーカー (Derek Webster) FBI捜査官
ブルース・グレイディ (David Dean Bottrell) 殺害される囚人
ウィルバー・タンディ (Jeremiah Birkett) 囚人、カートを運んだ
9歳の時のピート・マックローン (Nolan Gross) 小学生、性的暴行
リンカーン・メイフィールド (Anthony ‘Treach’ Criss) 殺し屋、囚人
エリオット・ウー (Rich Ceraulo) 刑務官、不正をしている
— (Bryan Friday) Police Guard
— (Jason Adolphson) Security Officer
— (Dennis D’Antin) Prisoner
— (Americo Galli) Inmate
(Scott Lynch) Detainee
— (Anthony Martins) Prison Inmate

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