第16話 償い Bounce
「aka.失われた3年間」
脚本/David J. North
Steven D. Binder
監督/Arvin Brown
【ストーリー】
ホテルローズウッドスイーツの742号室。
レニーは部屋から外にバッグを持って出てくる。メイドはレニー
に対して友達とは会えたかと問う。レニーの横では酔っ払いの
ビジネスマンが部屋に入ろうとしていた。
レニーはバッグをダストシュートから投げ捨てるとその中には
遺体が入っていた。チェックアウトするとしてフロントに行くと
名前はアンソニー・ディノッゾ捜査官だと語る。
トニーが二日酔いでデスクに居ると笑顔のジヴァとマクギーが
やって来て「おはよー」と声を掛ける。トニーが飲んでいる
二日酔いのクスリ久しぶりに見たというと飲み過ぎたのかと問う。
東京からの客でしょ?とし、今、日本の捜査機関から視察団が
来ていて、局長命令でトニーが接待したんだという。
酒爆弾だとして生きて帰れて良かったという。ジヴァはそんな
もの飲んだら余計不味いのではないかというが、マクギーによると
トニーが飲んでいるのはディノッゾ式の気付け薬で、一族に6世代
も伝わっているものだという。ジヴァは私の一族は二日酔いの薬
はライム入りのジャスミンティだという。トニーはゾッとするな
としてイスラエルでは深酒は控えるという。
そんな中ギブスがやってくるとトニーに対して夕べは何処に
居たのかと問う。「飲み屋です」というと一人でか?と問われる。
冗談でしょとして「船のある地下室で一人バーボンを舐めるのが
悪いって訳では無い」としつつトニーは何の用なんですかと
問うと、アリバイだという。
誰かがトニーに化けたのか?というマクギーに、ジヴァはジャッ
ク・ニコルソンかなという。仕返しよとしいつものモノマネネタ
のと。ハメられたのかなというマクギー。ジャンヌ・ブノワか?
というジヴァ。マクギーは海外のコルトかもという。敵が多くない
かと。マクギーはゴミの中に破れたバッグが有り、その中に
遺体が入っているのを知り、ゴミみたいに捨てられるなんて・・
と語る。マクギーはバッグのことだとし、同じのを買ったのだ
という。縫い目が弱いって口コミを信じれば良かったというと、
ジヴァは人が折りたたまれて死んでいたのよと語る。それも確か
に酷いとし、何だか麻痺してきたのかもと語る。
ローズウッドスイーツのサインには確かにトニーの名が書かれて
いた。トニーはフロントの女性と支配人のカーヴァーに対して
名前はボクだがボクのサインではないという。1年近くも殺人容疑
をかけられなかったのにガッカリだという。女性はよくあなたに
似ていましたよと語るが、言い直してもっと痩せていたかもと。
ギブスはカーヴァーに防犯カメラ映像の提出を求め、加害者の
泊まったホテルの742号室の鍵を受け取る。
トニーはギブスに夕べの最後の4杯は飲まなきゃ良かったと語る。
ギブスはトニーにお前を疑っていないがアリバイは必要だと語る。
ダッキーは遺体遺棄現場へ。
こんな姿勢を最後に見たのはベガスの1999年、シルク・ドゥ・
ソレイユだという。一晩に2回も母に付き合わされたという。ジ
ミーはそういう人は大勢居るとし、目当てはマルクかイグナシオ?
と尋ねる。
そこにギブスとトニーがやってくる。
マクギーは被害者はジャスティン・グレイディ大尉。国防総省
に勤務。グレイディには聞き覚えがあるというトニー。職務は
ペンタゴンの国際郵便物の収集センターの管理補佐だという。
死因は?チアノーゼを見ると酸欠。しかも首に索状痕も残っている
という。絞殺なのか?凶器はワイヤーかヒモ。その後に心臓を
刺し殺して息の根を止めたのだろうと。刃渡り8から10cmのもの。
トニーの部屋にそんなものは無かったと悪のりするマクギー。
トニーはピンチに追い打ちかとして裏切りものめと語る。ジヴァ
に目撃者は?と尋ねるギブス。2人居たとしメイドと泥酔したビジ
ネスマンだという。トニーに似た男を見たと言っているという。
ジヴァはマクギーに今は優しくしてあげようというが、彼は
逆の立場だったらトニーはどうすると思うか?と問う。
レニーがトニーの前に現れると覚えているか?と問う。
レニー・グラント。民間人でペンタゴンに勤務。
トニーはボスになって初めての事件・・つまりギブスがメキシコ
に引っ込んで・・休暇・・小休止の時の事件だという。
横領罪だったこと。海軍の信用組合から100万ドル以上が盗まれた
容疑で裏付ける証人もいたことを語り、すぐに片付いた事件だと
いう。問題は金は見つからなかったことだと。
レニーは金庫5年の実刑で3ヶ月前に鉗子付きの仮釈放。公判で
証言したのが同僚のグレイディ。復讐殺人だと分かりましたねと
いうトニー。
ギブスとトニーはレニーを取り調べる。
生え際が白くなったなとして当初はギブスに言っているのかと
思えばレニーはトニーに言ったことだった。俺も白髪が増えたと
し3年だからなと。30年くらいに感じたこと。狭い監房で・・。
俺は誰も殺していないとしトニーと二人で話したいという。
逃げることも出来たのにわざわざ来たんだというレニー。
やっていない横領のこと。証明出来るという。お前のダッフル
バッグに証人の死体が入っていた理由は?と尋ねると、スーツケ
ースに入らなかったからとジョークを言う。陪審員に受けるだろう
という。大尉は殺していないとし話がしたかっただけだという。
友達なのに裏切った訳を知りたかったのだという。会ってもらう
為に捜査責任者のトニーの名前を使ったこと。一度ホテルの部屋
から出て食事から部屋に戻るとグレイディが死んでいたのだとい
う。パニクって死体を捨てて逃げたがマズイと思って出頭したの
だという。公判の時も作り話をして5年だっただろうというトニー。
これが無かったからだとし、メモリの中に俺の無実を証明する
データが入っているとし3年がかりで集めたのだという。上訴を
求めても却下だがあんたの助けが有れば別だという。ミスを償い
たいだろう?時間が有れば見るが今は殺人事件の捜査だというトニ
ー。
■感想
S3のラストからS4の冒頭にかけてギブス不在(メキシコ滞在)の
間にトニーが指揮を執っていた時にNCISで担当・解決した事件の
名残の一つ。
シナリオとしてはトニーがえん罪判決を決定づけるような行動を
取ってしまったのではないかとして、かなりみていて不安な内容
だった。
結果としても結局トニーは3年前の横領事件に関して無罪だと
知らぬままトニーに似たレニーという男性を刑務所送りにして
事実があり、それが覆ることもなかった。
そんな冤罪を生んでしまったことはさすがのトニーでも陽気では
居られないのではないかと思って心配するところが有ったし、
心の傷として残るのではないかという気がしてならなかったけど、
本人はトニーに恨みを持っていたのではなく彼を利用して自分を
罠にはめた人物に復讐するというもの。
もっと事件は酷いものになるかと思ったけど、トニー自身に降りか
かるものはプライドの問題だった感じもする。
寧ろそれくらいで犯人がトニーのことを許してくれて良かった
ですよ。
・ギブスルール38
ギブスルールに関してはwikiやまとめサイトで書いている人が
いるけど、もう少し突っ込んだものを製作しようかなと思って
居たりもいる。今回適用されたのは38。
ジヴァだけは知らないみたいだけど、その他の人はみんな熟知
しているみたいで、自分の責任の下で起こしたものは自分が
主導して解決するみたいな感じだった。
そんなことも有って今回はトニーとギブスの立場が逆転して
「ボス」を入れ替わる試みが行われた点で面白かった。
トニーがギブスのことをボスではなくギブスとして命令する時には、
みている方がドキドキするぞ(笑)
アビーはギブスに何か有ったのではないかと思って冒頭ではずっ
とトニーのことをギブス呼ばわり。アビーとしてはまた何かが
起きたのではないかと心配したみたいだけどその辺は杞憂に終わっ
て良かったね。
「ギブスルール38/Gibbs’s Rule 38」が適用されたということ
で、NCISの部署内では超法規的措置の元で動いた。
トニーとギブスが入れ替わることで何が変わったのかを見比べて
みるのが楽しい見方だったのかもしれない。トニーにとっては
リーダーとしての資質というものを試されたところも有ったのかも
知れない!?
■事件
ホテルの一室でジャスティン・グレイディ大尉が殺害され、その
遺体をダッフルバッグに詰めてホテルのダストシュートから捨て
られるという事件が発生する。その容疑者らしき人物はホテルの
フロントでチェックアウトする際にトニーに名前を語ったことで
トニーが容疑者とされるが、その日はトニーも日本の捜査機関の
視察団との面会があった後に飲み屋で飲んでおり二日酔いの状態
だった。捜査を初めてすぐにレニーがトニーの前に現れる。
■経過
レニーは遺体を遺棄したことは認めるがグレイディ殺害は否定する。
死亡推定時刻にはレストランで食事をしていたとのこと。
レニーのことを調べていくと過去に横領事件で逮捕されており、
その時の指揮を執ったのがトニー。そしてグレイディはその時に
証言したことによってレニーが有罪したものと確定していたこと
が判明。
殺害当日のグレイディの姿がホテルの防犯カメラになく通用口
から入っていることが判明。
レニーによるとなぜグレイディが同僚で友人の自分をハメたのか
を知りたくてディノッゾ捜査官の名を借りてホテルにおびき出
したという。
捜査していくうちに関係者として当時のグレイディの上司の
ミッチ・ウィルキンス、そしてカール・デイヴィスが浮上し
話を聞いていくことになる。
■物証
・アビーがホテルの現場から発見した石けんから指紋を採取。
石けんの指紋はカール・デイヴィス中佐だと判明。浮気の証拠が
見つかり妻から凄い仕打ちを受ける。
・ダッキーによると被害者の下半身が重度の発疹。渓谷熱と
呼ばれるものでアメリカ南西部に固有の感染症。(死亡推定時刻
が2時間ずれる)
・レニーの部屋から血のついたナイフが検出。指紋はウィルキ
ンスのもの。
・ホテルの部屋の石けんのボトルにはアンモニア、ヒ素、
シアン化水素が検出。ボトルは中佐の部屋に有ったもの。
■結論
トニーにとってはギブスの苦労というものの一端を知る機会に
なったのではなかろうかと。そして捜査が如何に慎重に行わな
ければならないものなのか。
ギブスの元には情報が集まって来るが、今回はトニーがボスなので
ギブスの携帯を渡されたり、そして何よりもボスを象徴するのか
運転までさせてくれとしてトニーが語る光景がある。
ただアビーはトニーはまだまだなのではないかと考えて一度は
「見習い(TRAINEE)」と書かれたシールを貼られていた。
意外なのは今回ジヴァがウィルキンスとフェイスブック友達で
あること。
それを知ってちょっとトニーがピクんと反応していた。
結果としてはレニーが全て3人の容疑者にそれぞれに疑惑を持た
せるような行動を持たせて互いに不信感によってケンカさせる
ことに有った様だ。勿論その中には本人も疑惑の容疑者として
含まれていたけど、結局の所トニーに全て逮捕されるべくして
レニーが起こした行動だった。
■その他
・マクギー容赦なし
トニーが落ち込んでいる時にもマクギーの攻撃が有った。
反対の立場ならばトニーはいつもマクギーを攻撃している。
そのせいも有ってマクギーは容赦なく毒を吐いていた。
「現場はトニーの部屋ですよ」(Mc)
「ピンチに追い打ちか」(Tony)
・アビー
・「嘘をつけ!」
アビーが現場検証をした際にベッドに付いていた微細証拠を
語る時に「それ以上はいいたくない」と語ったとトニーに語った
際に言った言葉。アビーが思わずかカマトトぶる?(死語)
・アビーの言うギグルス(Giggles)とは?
これって何だっけ?
マイケル・ジャクソンが連れていたのは・・Bubblesか(笑)
・酒爆弾(Sake Bombs)
トニーが今回日本の捜査の視察団と面会していたことを語る。
酒爆弾ってまぁ日本でも使われるけど、韓国の方がよく使われる
言葉だよな。色んな酒を混ぜて飲みまくるものだけど、
一時期問題になっていた。
・キャンプファイア! (Campfire)
トニーが元々言い始めた言葉だよね。
一度目はトニーがドラマの中でも言って居た。
「考えるんだ、考えろ、キャンプファイア!」
あんた「冒険野郎マクガイバー」かって感じのセリフだったけど(笑)
これを今回ギブスが行っていた。
またギブスとトニーが入れ替わった為なのか、ギブスがやたら
と喋ることでジヴァはお喋りギブスに驚く姿が有る。
驚くべきはトニーが手錠されている夫が妻からのお仕置きされる
姿を見て「バーニング・ベッド」(1984年)、ファラ・フォーセット
と語った際に、ギブスが「寝ているダンナに火をつける」と
して2番目の妻が好きだったと語る。
「仕事よりも怖いのは捨てられた女の恨み」だとして
3場面の妻がよく言っていたとも語る。
■使用された曲
・Turn the Spear Blunt by Dominic Kelly
・Age of Anxiety by Dominic Kelly
・Love Is Like by Skold Vs KMFDM
■出演者
リロイ・ジェスロ・ギブス (Mark Harmon) 主任
アンソニー・ディノッゾ (Michael Weatherly) “トニー”
ジヴァ・ダヴィード (Cote de Pablo) モサド
アビゲイル・シュート (Pauley Perrette) “アビー”コンピュータ
ドナルド・マラード (David McCallum) “ダッキー” 検視
ティモシー・マクギー (Sean Murray) コンピュータ
ジミー・パーマー (Brian Dietzen) ダッキーの新しい助手、検視
レオン・ヴァンス (Rocky Carroll) NCIS局長
レニー・グラント (Paul Greene) 民間人でペンタゴン勤務・横領
ミッチ・ウィルキンス (Scott Connors) レニーの上司
カール・デイヴィス (Paul Terrell Clayton) 中佐、横領犯?
— (Emily Baldoni) Desk Clerk / ローズウッドホテルフロント
エレイン・デイヴィス (April Parker-Jones) カールの妻、夫の浮気
カート・カーヴァー (Matt Crabtree) ローズウッドスウィーツ
— (Jonathan Nail) 泥酔/ビジネスマン/目撃者
— (Ana Maria Lagasca) メイド/目撃者
Lt.ジャスティン・グレイディ (Dylan Maddalena) 大尉、被害者
シスター・ロジータ
コメント
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