第1話 試練の始まり Pilot
脚本/Michael Seitzman
監督/David Semel
【ストーリー】
コードブラックとは患者数がERの許容量を凍る緊急事態の事。
平均発生回数は年間5回。エンジェルス記念病院では年間300回
発生する。
看護師長のジェシーは研修医たちに現場を案内する。
これから主任指導医は時期に来るが説明しておくという。
●PM6:3:32 許容量 平常 (CODE GREEN)
ジェシーは自己紹介する中今後3年間はお前達のママだとし、
ERの看護師長を勤めているという。ここで起きることは何でも
知っているとし隠し事をしてもこの目はごまかせないぞという。
医者だからといって自分の方がママよりも賢いと思ったら大間違
いだという。君たちに分別をつけさせ研修を終えたときに自分は
天才医師なんて勘違いは絶対にさせない。それが俺の仕事だと
いう。
マリオはクリスタに対して指導医なのかと問う。
自分は研修1年目だというクリスタ。俺の名前はマリオだという。
大学は?クリスタはUCLAで学費が大変だという。マリオはNY大
出身で君の年までローンを払わなければならないという。
毎年君らのような駆け出しの医者が救急医療を学びたいと何千人
も来る。
ここは「大聖堂」と呼ばれる場所で存分に真鍋という。病院の一角
として全国一有名、救急医療が生まれた場所であり大統領が
ロサンゼルスに訪れる際には万一の外傷に備えてベッドを確保
するのだという。最高水準の外傷センターだと。隣の区画は
「サイド」と呼ばれ、あの数分は持ちこたえられる患者を処置する
ところ。ここが一刻の猶予もならない重症患者を運び込む場所。
「センターステージ」と呼ばれているという。ここで必要なのは
最後の奇跡だという。「大事なルールがある」とし、つまらない
質問は全て俺にしろと。パパには怖くて聞けないハズだからと。
ルールを破りそうになったらママに質問する方が良いという。
ルールとはウチはどんなことが有ろうと患者を死なせることは
決して許されないということ。マンガスはパパって誰なのかと問
う。
そんな中ブザーが鳴る。
主任指導医のリアンは”ギャングの放置”が来るという。研修医の
マラヤはあれがパパってことねと。”ギャングの放置”って何の
ことなのか。怪我した仲間を置いていくことだという。クリスタ
は差別的ねと。
救命士は助手席に大量出血者。首に銃創有り、頸動脈を損傷。
血液の半分を失っているという。カートに乗せて運ぼうとしマリ
オに対して患者の上に登るよう指示するリアン。ここを押さえて
おいてとし、波を打っているところが頸動脈だという。少しでも
離せば出血。迷ったら人が死ぬわという。
吸引器を用意してとし、エラに対して外傷チームを要請してと。
ジェシーに対して輸血の準備を求める。SEPだとし、エトミデー
ト20mg、気管挿管、スキサメトニウム140mgの用意というリアン
に対してスージーは用意出来たという。心拍を小手マッサージ
は止め挿管をするという。この患者は輸血の交差試験をしない
理由が分かる人は居るかとリアンは尋ねる。結果を待っていられ
ないからだとしOマイナスの血液を大量に用意するよう求める。
しかしマラヤはオペが終わる頃までにどのくらいの血液が必要に
なるのかとするとリアンは確かにそうだとし、頸動脈を人工血管
に置き換えるには1時間がかかるという。彼はもう10分も持たない
こと。輸血しても血は床に流れ落ちるだけなら他の患者に血は
回した方が良いという。マンガスは輸血しないのかと問う。死な
せるのかというマリオ。
そこに指導医のニール・ハドソンがやってくる。
カテーテルを用意し冷やした生食を用意してというリアン。
失血した分を冷やした生理食塩水に置き換えるというと、ニール
は心臓が持たないぞと語る。クリスタは低体温による仮死状態
により理論的には動脈修復のオペの時間を稼げるってことですか
とリアンに尋ねるとそうだという。一度死なせるのだとし命を
救うために・・と。
ニールは冷やした生食を注入する処置は臨床試験も証人されて
いないとしてER部長のマークに告げる。そりゃ凄いことだな
とするが部長がそんな暢気なことを言っては・・と。でも助かっ
ただろうという。リアンに起きたことは悲惨でしたし同情もする
がでもあれから3年で脱落させた研修医の数は過去最高だという。
危険で無謀な処置を執るようならば捜査を受けるとするが、
4度も捜査を受けているが全て無実だっただろうと。しかし
ニールは昔とは別人だという。そうは思わないというマーク。
リアンのあの痛ましい事故をバネに医者としての腕を上げたと
いう。彼女が鍛えた研修医はその後有名病院でも活躍している
こと。優秀で委員会での受けも良いと語る。
●PM8:10 許容量 注意 (CODE YELLOW)
●AM3:12 許容量 危険 (CODE RED)
●AM4:45 許容量 超過 (CODE BLACK)
■感想
取りあえず一話を見てみた。
医療ドラマは火曜日に「シカゴ・メッド」を見ているし、
時々「ER 緊急救命室」を見ているので、どうもこんな形の
ドラマばかり見ている印象が有る。
でも結局自分の見ているのは刑事ドラマと法廷ドラマが多い
のでたまには医療現場漬けのドラマでも良いのかも。
どうしても他の医療ドラマと似た様な所が出て来てしまう所が
有るのは仕方が無い。アンガスはマラヤが所見して語った言葉を
受け売りの形でそのまんま、ガスリー先生に語るところで功績を
得るシーンなど、先週の「シカゴ・メッド」のリースとエイプリル
の弟のノアのことを思い出す。
今の所自己紹介の段階から抜けだせていない。
4人の研修医(マリオ、クリスタ、マラヤ、アンガス)には
それぞれ癖があるけど、誰一人として今の所感情移入出来る
部分もなく、指導医のリアンとニールも含めて全員訳ありっぽ
そう。
それでもロスのエンジェルス記念病院は、どの病院にも
ない程にERの許容量を越える緊急事態を受けているそうでその
数は年間300回。年間平均5回と言っているので相当なものが
有りそうだぞ。
そんな忙しい状況で適切に処置することが出来れば何処に行って
も上手く行きそうだけどね。
■指導医
ジェシーは看護師長だけど指導医ではない。ママと呼ばれて
いて研修医たちから今後慕われていくのかな。
顔がマジでゴツイ(笑)どうみてもママではなくパパ。
一見すると「デスパ」のカルロスを更にゴツくした感じ。
・ニールとリアン
主任研修医はリアンで研修医はニール。
リアンはルールを守ることなく命を助ければどんな方法でも試す。
ニールは規則を守る医者。
リアンによると
「あなたは好かれる医者で私は必要な医者だ」と語る。
今回は銃で首の頸動脈を撃たれて運ばれて来た患者に対して
その処置方法で対立する構図が有った。リアンは体内に循環さ
せるのを血液ではなく冷やした生食を使っていたこと。どうせ
血は床に流れ落ちる事が分かっているのに貴重な血液は使えない
と主張。
そんな型破りな方法を使っての処置なので過去4度も訴えられた
がその4度共に無実だとされている。
ただ話を聞くと、リアンは3年前に夫と子供を失ったのかな。
それ以降変になっているという。そのことに気がついて話をした
のは同じく子供の命を失って医者を目指すようになったクリスタ
だった。
■研修医
意図しているのか分からないが二人一組になっている事が多か
った。その中でも今回は以下の組み合わせが多かった。
・クリスタとマリオ
マリオはNYU卒業でクリスタはUCLA。マリオは学費の問題で
君の年までローンを払わないといけないとしていたので嫌な
ヤツだなと思ったし、こんな忙しい場所で働いて大丈夫なのか
と思わず口にしていた。年齢的なことを言ったのではなく、
家庭のことを一応は心配していたみたい。クリスタの息子は亡く
なったとしていたけど旦那さんのことには言及していない。
でもクリスタはまだまだ全然綺麗なブロンドの人だったな。
マリオは寧ろタトゥーをしているしヒゲ面だし、もっと衛生的に
なれと小一時間だけど、ママがあれだけヒゲ面だし(笑)
クリスタは患者の対応を誤り一度はリアンから首扱いされたが、
マリオが学費を稼ぐために、排ガスまみれでトラックの運転手
までしたという言葉に反応して、患者の様子を見抜いていた。
・アンガスとマラヤ
アンガスは兄が相当優秀でマイク・レイトンの弟だとされていた。
マラヤは医学生の時に研修で彼はスーパースターだったという。
アンガスはでも12歳で兄はキャンプでおもらししたと語る。
マラヤは逆に以前にもここに居たのだろうか?
随分と落ち着いた態度を見せていたし、最終的にはマラヤが
指導医たちに指図されないのは優秀で何をすべきかを知っている
からだと気がつく。
アンガスは落ち込むことになる
■患者
・ギャングの放置
最初に運ばれて来た患者。首の頸動脈を銃で撃たれて血だらけ。
出血多量で助からないかと思ったけど、リアンは血液型を調べる
ことなく、更にはクリスタの意見でどうせ床に血は流れ落ちてし
まうということを受けて生食を使って手術に於ける頸動脈再建術
までの時間を稼いで助けた。
・シーザー
スケボーでレールから落ちたようで肩を痛めていた。
午後8時の頃で病院はまだイエローの段階。
レントゲンを撮ることになりアンガスに任されたが、途中から
その役目をマラヤに任せ、アンガスはガスリーに呼ばれて
クレリーの処置に於いてTPA投与を任された。
レントゲン後にサイドに連れて行きギプスで固定してというハン
ナ。
アンガスに変わって対応するのはマラヤだったけど、
交代する際にフラフラしている患者のことをアンガスに尋ねる。
ただ眠いんだろうとしていた。
待合室でほったらかしにされて気がつくとフラフラっと救命セン
ターの方にやってきた。そこで倒れてしまう。
状況からして頭蓋内出血を起こしているので脳外科医を呼んで
くれという。
都合の悪い事にコードブラック/AM4:45の頃だった。
ここで切開することになりこの場でリアンが行うことになる。
ドリルでグリグリっとしながら、クリスタの手術の指示も行う
のだから大変だ。
・Mrクレリー・72歳
応対したガスリーは処置の際で研修医に色々と訓練的にその
方法論を尋ねたりする。マラヤは一瞬にしてTPA投与だろうと
口にした。
夫が言う言葉は訳が分からない。
プローカー失語症で構音障害で言いたいを言葉に出来ないと
ガスリーは説明する。脳梗塞チームをスージーに読んでもらう
と検査する。TPAを判断すれば脳梗塞自体は治る可能性がある。
ただし7%のこと。血栓によって中大脳動脈が閉塞されている。
TPAは血栓を解かして脳梗塞を治せるが、ただし脳出血を起こせば
助からない。その為に検査するという。
取りあえず脳に問題はない。
TPAを投与すれば助かるのと同じに助からない可能性も7%。
投与して患者が最初に口にした言葉が妻に向けて”愛して居る”。
日本人ではまず出ない言葉だろうな。
・自動車事故、娘・アリエルとその父
父:36歳。頭部外傷・裂傷、血圧は120-90、心拍50。
娘:頭部、顔面、上半身に裂傷多数。ガラス片が埋入されて
興奮状態。
父親にはすぐに昇圧剤・ノルエピ投与。
マリオに診断を仰ぐと意識不明、低血圧、手足は温かいので
脊髄ショックだろうという。もっと検査しなくて良いのかと
問われると典型的ですという。クリスタは3つとも一点だと
していた。
ママからは「もっと検査しなくて良いのか」と聞かれたら誤診
だからやり直せの意味だという。
既に意識レベルから脳死だと悟る。
アリエルは母親も8歳の時に失っている。
アリエルに対してリアンは運ばれた時に正直に状況を話した
為に信用されている感じ。
ただし脳死だという事で、リアンとニールでアリエルに説明
にいく。リアンは不器用なのでニールが補助的な説明をして
いた。これはクレリー夫人に説明する際のアンガスとガスリー
にも似ているな。
後にリアンが脳外の処置をしている横目にニールが患者に
寄り添う姿を目にして複雑な心境に陥っていた。
最後はアリエルはリアンに逢いに来てくれたけどね。
・アンジェラ(26歳)・妊婦
咽頭痛、咳、発熱で来たインフルエンザが疑われる患者。
妊娠は9ヶ月目。
頭痛でやってくるが妊婦なので強い頭痛薬は使えない。
部屋がボイラー室の下に有って音の度に頭がガンガンするという。
マリオは薬物/ヘロインをしているのではないかとして注射の
古傷を見つけるが、激怒。しかしインフルエンザとも違う。
ただリアンはソヘシャルワーカーを進めるよう告げ、これは
もう私たちの役目ではないという。
しかしクリスタは「主任は怖じ気づくのは致命的」だとしていた
ことで、自分で処置しようとするが、その間に患者は帰る。
リアンはクリスタが自分の言うことを聞かずに勝手にしたこと
に憤怒。研修1年でしかも現場は初日なのに勝手な行動をしたこと
でリアンはクリスタを首にする。
マリオに話すと、気の毒だけど俺も苦労して今に至ることを説明。
その中で排気ガスまみれでトラックの運転をしていたという言葉
をヒントに、クリスタは妊婦はボイラー室の下に居るので一酸化
炭素中毒に陥っていると判断。
アンジェラと連絡が付かず実際に家に行くと倒れていた。
急いで帝王切開して赤ちゃんを取り出し母胎は高圧室に入れた。
リアンは帝王切開をクリスタに行わせ、子宮内に手を突っ込ませ
て赤ちゃんをとりだしていた。女の子が生まれる。
なんと手術は電話でリアンが指示する。
クリスタがクビを言い渡された際に
「あなたが見るのは私の患者だ。信用出来ない人に任せられない」
と言われていた。
無事こなしたことでクリスタのクビも解除された。
・バスティ(セバスチャン)(10歳)
呼吸困難で運ばれて来た患者。アレルギー反応ではないかという
こと。バスティの両親は特に変わったものは食べていないとする
とリアンは出身を尋ねる。ノルウェーだと聞くと、ノルウェー
の子の呼吸困難は大抵気胸が遺伝的になりやすいのだという。
胸から空気を出してもらえば苦しみも収まるとのこと。
アンガスがチューブを挿入。
バイタルが低下。看護師はチューブのせいかとするが、胸膜に
刺さっているのだとしてジェシーはアンガスに引っ張るよう
告げるが、怯えてなかなか行動に移せず・・マラヤがソバに居て
チューブをゆっくり引くよう告げ、なんとか無事にこなした。
・ウェイン
トラックに轢かれて足を複雑骨折。大腿骨が変形している。
先週の「シカゴ・メッド」でも、足を180度動かしていたけど
ここでも同じ処置が行われていた。
■その他
最後は子供が無事に産まれて産声が聞こえただけでコードブラック
の現場が明るくなっていた。
みんなそれぞれの時間を過ごすことになる。
クリスタはリアンから普通は医学校にインターン、何処よりも
ハードなERに来るのは普通は20代だとされるのに何故ここに居る
のかを尋ねる。脳腫瘍で息子を失っていること。必死で病気に
ついて勉強しているウチに自分でプロになろうと思ったという。
「辛い出来事は人は弱くもすれば強くもする」
リアンも家族を亡くしたとしていたけど誰を亡くしたのかと
問われて「みんなよ」と答えていた。
一方アンガスは父が委員会にいて兄は優秀な医者。
兄が羨ましくて縁故採用の科はに飛びついたが大失敗だとしていた。
そんな落ち込むアンガスにガスリーは、この場所は1932年に
作られ当時は電灯が暗くてこの窓からの光で処置を行ったこと
を語っていた。命を救ったり殺しかけたりするそれがERの日常だ
という。
アリエルは最後に父の臓器を移植した患者のヴァネッサにあって
心臓音を聞いて元気をもらっていた。
■使用された曲
■出演者
Dr.リアン・ロリッシュ (Marcia Gay Harden) 主任指導医
ジェシー・サランダー (Luis Guzman) 看護師長
Dr.ニール・ハドソン (Raza Jaffrey) 指導医
マリオ・サヴェッティ (Benjamin Hollingsworth) 研修医、NY大
クリスタ・ロレンソン (Bonnie Somerville) 研修生、ブロンド
— (Samuel Platt) レジデントの医師
マラヤ・ピネダ (Melanie Chandra) 研修医、優秀
Dr.ローリー・ガスリー (William Allen Young) 指導医
アンガス・レイトン (Harry Ford) 研修医、マイクの弟
Dr.マーク・テイラー (Kevin Dunn) ER部長
スージー (Adina Porter) 黒人看護師
アリエル (Emily Alyn Lind) 患者、自答者事故
ハンナ (Emily Nelson) 受付看護師
エラ (Suzanne Erickson) 看護師
Mr.クレリー (Don Creech) 72歳、脳梗塞の患者
Mrs.クレリー (Jill Andre) 妻
シーザー・ロペス (C.J. Hoff) スケボーで転ぶ
アンジェラ・ディノジオ (Veronica Diaz Carranza) 26歳妊婦
— (Aylam Orian) バスティの父、ノルウェー出身
— (Linn Bjornland) バスティの母
バスティ (Frank Gingerich) 10歳、少年””
バスティ (Morgan Gingerich)
ウェイン (Mario Orozco) 足の怪我、トラックに轢かれる
リンダ (Arriane Alexander) アリエルの叔母
ヴァネッサ (Ariana Molkara) アリエルの父から移植の患者
Medic
(Theo Breaux)(Andres Perez-Molina)(Kelli Dawn Hancock)
(Don Danielson)()(Johnny Kostrey)
— (Christopher Baskerville) 患者
— (Jorga Caye) 患者
— (Phillip E. Walker) 患者
— (Curtis Beard Jr.) Gangbanger
— (Christina Cannarella) ER Nurse
— (Christian Dias) 医者
T (Oral Ellis)
— (Mick Kennedy) Trauma Nurse
— (Lisa Pevc) Trauma Nurse