キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 Castle シーズン5 第16話 誘拐 パート2 Hunt

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第16話 誘拐 パート2 Hunt

脚本/
監督/

【これまでのストーリー】

サラ・エルマズリが誘拐されたことを知る。父親のアンウォールは
金ならば幾らでも払うとしたった一人の娘だという。リックは
サラと一緒に居たアレクシスも誘拐されたことを語る。FBI捜査官
のハリスは誘拐したものが農場のロジャー・ヘンソンだと知り
突入するが、彼は拷問を受けた末に殺されていた。
そんな中アレクシスは隙を突いてサラと共に逃走し、落ちていた
携帯でリックに助けを求める。すぐに携帯の経由地・基地局を
調べるが、なんとフランスのパリだと判明する。

【ストーリー】

人質を海外に連れて行くなんて・・理由は不明だがただの誘拐で
はないという。電話で聞こえたのはエジプト人だったというハリ
ス。目的は身代金ではないだろうと語る。あなたと私の娘が連れ
ていかれたのだというリックは理由があるハズだとしてアンウォ
ールに尋ねる。犯人の目星は付いているんだろうと問うが、妻の
リナは私たちも辛いのだと語る。この男が農場から出るのを目撃
されているというゲイツは似顔絵を見せるが誰も見た事は無かっ
た。

アレクシスが送って来たスカイプの信号を調べたら発信源を30平方
km圏内に絞れたという。しかしまだ範囲が広すぎるというケイト。
ハリスはフランス大使館に連絡した事を告げ、他国で別の国の
捜査機関が捜査するには許可が必要なのだという。今すぐに助け
が必要なのに許可が下りるのに1日2日かかると聞いて呆れる。
リックは憤怒するがハリスは興奮しても助かる訳では無いと落ち
着かせる。

ケイトは落ち込むリックの元にいく。
アイツは怯えていた・・小さい頃に戻ったみたいだった。何も
出来ない・・悔しい。しかしケイトは怪我がなく無事なのが
分かり希望は見えたという。絶対に諦めないと語るとリックの手を
握る。
そんな中ゲイツは犯人から交渉の電話が来たことを知らせに来る。
要求は1500万ユーロ。犯人は反ムバラク派、受け渡しは3時間後
パリのセーヌ川沿いだという。当局に知らせた方が良いという
ハリスだが、アンウォールはそれは困るとし、当局に知らせたら
殺すと言っていたのだという。金を払えば娘は戻るという。夫が
約束させたからとリナ。この恩は返すというリック。金はどうやっ
て渡すのかと問うと妻の妹がパリに住んでいるので彼女の夫に
頼むという。
受け渡し場所には防犯カメラがあるので見守ろうという。

妹の夫・アハメドが約束の場所にやってくる。
まるで映画みたいだなというリックたちは防犯カメラ映像で
見守るだけだった。金を受け渡すと男達はサラだけを連れてきて
何処かに消えてしまう。サラによると脱走した際にアレクシス
とは別れたのだという。
それを聞いて身代金が渡った今、アレクシスは用はないので生か
して置く意味も無いのだろうとし、殺されるのは明らかだという。
リックは落ち込んで母・マーサに伝えてくるとして出て行く。

ハリスもアレクシスまで連れて行ったのは保険だろうとし捜査は
続けるが覚悟する必要はあるという。誘拐犯のロジャーは殺された
が彼を殺した犯人を見つけ出すと誓うケイト。

スカイプ時に見えた防音タイルの写真だけが手がかりだった。
エスポジートはケイトにリックと連絡は取れたかと問う。一日
中連絡が取れずしかも手詰まりの状態だった。
正体不明の相手だが不思議なのは密売人のロジャーが何故中東の
過激派と繋がっているのかと疑う。飛行機について分かった事は?
というケイトに対してニューヨークからフランスに飛んだ自家用
機を片っ端から調べたがフランスに飛んだのは数える程で怪しい
ものはいまのところないという。明日には捜査範囲を広げると
いう。ケイトは彼の所に行けよというエスポジート。

マーサの元にいくケイトだが、逆にリックはどうしたのかと
問われる。二人共一日中会っていないとすると、マーサはまさか
・・と語る。パスポートが無いのだという。

■事件

前回の続きで大学に通うサラ・エルマズリとリックの娘の
アレクシスが誘拐されたことが分かる。
アレクシスからは逃げる際にスカイプで連絡が入るが、何と
FBIの技術班が逆探知すると発信地はフランスだった。他国の
捜査機関が捜査に入るには手続きが必要となり容易ではない。
犯人からの要求が有り反ムバラク派の人間だということで、
アンウォールは1500万ユーロを払って娘たちを解放してもらう
が、金を渡して解放したのはエルマズリ家のサラだけだった。

■感想

2話連続のエピソードの後半部。
連続のエピソードなのに一週間休みを入れるとは何たることだ
と思ったけど、2話の繋がりはそれ程深くはないし、誰もが予想して
いた、エジプト人のエルマズリ家の政治的事情にアレクシスが
巻き込まれてしまったのではないかと思わせるものが有ったけど、
実際にはアレクシスの方が狙われていたということで、意外な
展開となっていく。

更に意外なのは誘拐された先はアメリカ国内ではなくフランス
という外国の地。

どうやって捜査を続けるのか、どうやって手がかりを追うのか。
アメリカの捜査機関は捜査出来るのか。どうやってアメリカから
出国したのか、一体相手の目的は何なのか・・・ということで、
その後至るところでサプライズが発生する。

ケイトら捜査官はアメリカで居残り、リックだけが単身で
フランスに乗り込んでいくというのだからただ事ではない。

ただリックのフランスの光景って合成だよね?明らかに不自然な
感じの絵だったぞ。
映像ロケーションとしては教会とか寺院とか建物が多かったし
セーヌ川での受け渡しシーンが有ったけど、防犯カメラ映像から
の監視状態。
その後は「サン・トマ・ダカン教会」、「16区のサン・ジョルジュ
教会近くのレストラン」「ラ・クレ・ヴェルト」「フォンテーヌ
ブローの森」「ブルボン宮殿」
などの光景こそ有ったけど、
内装はアメリカのロケ地で幾らでもごまかせそうだ。

■アメリカ組・フランス組

・アメリカ組

悲しいけどアメリカの一捜査機関ではフランスの捜査はできない。
ケイトたちが所属しているのもNYPDだし完全に捜査の管轄は逸脱
してしまっている。

ケイトたちはアメリカに残り、出来る限り誘拐犯だったロジャー
のことや、彼を拷問した理由、彼の彼女だった相手のデカルモ
(Crystal Allen)から話を聞く。
似顔絵も幾つかの場面で作成されるがどれも共通していた。

それが後にリックの父親・ジャクソン・ハント (James Brolin)
だと分かっていくとはね。

デカルモに取り調べする際のケイトの迫力。
舐めた口利くデカルモに対して全く容赦なし。
私は刑事として聞いているんじゃないと。原語ではどんな迫力
が有ったのかな。
ロジャーと電話で会話していたのは外国訛りにアクセントのある
人物だとしていたけど・・
そこにパソコンが落ちていた為に調べてもらうことになる。

サラが戻って来たことも有って、アレクシスの生存は絶望かと
思ったけど、寧ろアレクシスが狙われていると知って希望が出る
というのが皮肉。

マーサの元にいったケイト。一日中ケイトはリックと会っていない
ということでマーサはすぐにピンと来た。フランスに自ら乗り込
んだということ。

・フランス組

正直リックが一人フランスに行って何が出来るのかなと思っていた
けど、彼はかつて「デリックストリーム」の執筆をした際に
アドバイスをもらった国防省のガストンを頼った。
リックは彼に聞いたフランス政府には極秘任務を請け負う男がいる
ということを知って、その人物に事件の解決を頼むことになる。
娘の為ならば何でもするというリックの心意気。

男はアンリ(Christopher Heyerdahl)という人物。フランス人
にはアンリという名前が多いね。Henryと書いてアンリ。
ヒゲの男だったけどやり手っぽさは感じる。
彼はスカイプのデータをラ・トープ(Paul Rogan)に解析して
もらい場所を特定。

その場所に監視カメラが設置して有ることを知って、アンリは
犯人と取引を要求。
アンリが犯人と取引役を買って出て幾ら出せるのかを尋ねていた。
リックはベストセラーを連発しているけれど、その時用意した金
はたったの300万ドル。一度に引き出せる金の限界なのか。
それともそれしか本当に無いのか分からないけど・・

■ドラマの見所

取引現場ではなんとアンリが裏切った。
相手は相当ヤバイ人物らしいこと。敵が誰だか知っていたらこんな
仕事は受けていないという。ロシア人のグレゴール・ヴォルコフ
(Nestor Serrano)元KGBの諜報員が相手。

そして現場でリックを助けてくれたジャクソン・ハントと名乗る
男はなんとリックの父親だった。

「アレクシスは私の孫だ。私はお前の父だ」
「母さんは愛する人と特別な夜を過ごしたと言っていた。朝にな
ったら消えていて二度と会わなかった」
という。

当時国連関連の任務で事態が急変し逃げることになって一年後
ようやく戻るとそこでリックが産まれていたという。
10歳の時の図書館でリックに本を渡したことがある。
その本は「007/カジノ・ロワイヤル」。リックが作家になると
決めたきっかけとなった本。
CIAでリサーチするという時に裏で手を回していたのも父親。

ヴォルコフとは12年前パリで対諜報工作で彼の妻・アナを殺した
為に復讐しに来たとのこと。

最終的には2人で制圧してしまうのだからちょっとインチキ臭い
展開になってしまった。

アレクシスとリックが手を握って逃げるシーンとか、「007/
カジノ・ロワイヤル」のシーンとかの引用だったりするのかな。

■戦いを終えて・・・

表向き父親は居ないということになっている為に例え亡くなったと
してもそれが伝えられることはない。
消える前に時間が欲しいとしていたけど、いつかそんな時間が
持てるかもなとして大した会話をすることは出来なかった。

しかしジャクソンはまだ諜報員の現役、リックも小説家として
も恋愛も現役。その娘は大学生。年齢的にみんな近すぎる感じが
する。

それとやはりマーサには父親と会ったことを話したのかな。

更にこんなに凄い人が居るならば、ケイトの母の件でも十分助けて
くれても良かった気がするんだけどね。

■使用された曲

・Castle Theme
Written by Robert Duncan

■出演者

リチャード(リック)・キャッスル …… 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット …… NY市警12分署殺人
マーサ・ロジャーズ …… キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル …… キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート …… ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン …… ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ …… 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ …… 主任・警部

ハリス …… FBI捜査官
グレゴリー・ヴォルコフ …… ロシアの新興財閥
ジャッキー・アンリ …… フランスの暗殺者
アンウォール・エルマズリ …… サラの父、エジプトの富豪
リナ・エルマズリ …… サラの母
サラ・エルマズリ …… コロンビア大学生、20歳
ポーリーン・デカルモ …… ロジャーの恋人
ガストン …… 国防省の顧問
ラ・トープ …… “もぐら”、アンリの仲間
ジャクソン・ハント …… リックの父。諜報員

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