キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 Castle シーズン5 第21話 命を狙われた大物 The Squab and the Quail

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第21話 命を狙われた大物 The Squab and the Quail

脚本/
監督/

【ストーリー】

高級レストランのIAGOでは支配人のブルーノ(Russ Bain)はスタ
ッフに指示する。ルーカス(Andy Wagner)に料理を運べと。

レストランにはヴォーン社のカリスマCEOのエリック・ヴォー
ン(Ioan Gruffudd)が投資家のアーサー・フェルダー
(Robert Craighead)を招いて食事。彼はエリックに対してメキシ
ソーラー社に2千万ドル追加投資する前に工場を見たいという。
ニール(Mark Bloom)は人気店だとし、ペトラ(Jamie Hill Fuller)
たちも一緒に食事をしていた。仕事の話よりも料理を堪能しよう
という中アーサーは食事を口に運ぶと突然倒れる。

リックはゲームに夢中。
ケイトは私からプレゼントがあるとして妖艶な格好をしてリック
の前に現れるがリックはゲームコントローラーから手を放そう
ともしない。パテルというインドの餓鬼と定期的に勝負している
がいつも負けていたリック。ケイトはそんなリックに何処かの子と
バーチャルで遊ぶよりも私と良い事をしないかというが、リック
は少し考えた挙げ句ゲームを選んだことにあり得ないというケイト。
考えないで答えが出ないのかとして呆れる。

事件現場へ。
ケイトはリックに対して先ほどのことをまだ怒っていた。
ゲームの時はアイスホッケー選手並みの集中力なんだとして
本当に悪かったと語る。私がセクシーに服を着るとついこの前まで
すぐに反応したのに・・

ライアンがやってくると被害者はアーサー・フェルダー(54歳)。
リッチな投資家で鳩料理を一口食べたら死んだという。アレルギー
は?と問うがラニはアナフィラキシーじゃないと。瞳孔が開き、
ヨダレも多いから異物が原因。毒物検査をすればハッキリする
だろうとのこと。
リックはあそこにいるのはエリック・ヴォーンかと問う。
ライアンは有名な発明家だろうとし被害者と同席していたという。
実業家でも有り、俺のリストの8番目だよというリック。
何の事かと思えば”死ぬ前に最後の晩餐をやるなら誰を呼びたいか”
の順位だという。リンカーン、アインシュタイン、イアン・フレ
ミング、ジョン・レノン、ジャンヌ・ダルク、シナトラ・・・
そんな中ケイトの視線に気がついて勿論君もだよというリック。

予約はペトラがしたというが一週間前のことだという。
携帯をしているエリックに対して殺人の捜査なんだから協力をと
告げると、彼はアーサーの家族はカリブ海に居るので迎える為に
飛行機の手配をしていたのだという。ケイトとリックはエリック
に挨拶する中、リックのことは知っているとし母親がファンだと
いう。アーサーとは長年仕事の付き合いは有ったが、親しい訳
ではないという。犯人の検討はつくかと問うと全くだというエリ
ック。エスポジートはいつもはウェイター数名で配膳をしているが
犯人は外部から侵入したかも知れないという。厨房のドアが開い
ていたこと。ウェイターの制服がゴミ収集箱の中に有ったという。

リックはケイトに君のリストに彼も入っていただろうというと
珍しく見てくれていたのねと彼女。

●LAPD
コリーから話を聞くとレストランではアシスタント2年目。
8時20分に何をしていたのかと問うと皿洗いだという。見覚えの
ない男とすれ違ったとし、背が低くて黒っぽい髪の毛だったと
いう。裏口はいつもしめてあるとライアンに語る。
エスポジートはアーサーは好かれていないんとし敵対的買収を
繰り返し何週間か前に破化学工場を閉鎖に追い込んだという。
ケイトは200名が失業したのかと問う。殺すという脅迫状が何軒も
有ったという。「サギをカラスと言いくるめ暴利をむさぼった
結果毒入り鳩で殺されたか」とリック。毒と工場が関係している
かも知れないというケイトは二人は脅迫者を調べてとエスポジート
らに伝える。

●モルグ
ラニによると工場の薬品で殺されたのではないとし通常の薬物検査
では特定出来なかったという。ただしびれを生じる物質のよう
だと。エリックはヤバイわねというラニは金持ちだし素敵な声だ
とケイトに告げる。リックは憧れるのか分かるが彼の話をしても
犯人は見つからないと語る。毒は科学的に合成、効き目が早いもの
だという。食べたマシュルームが胃に入る前に利き始めていると
いう。リックはメニューはウズラの付け合わせだったハズだと。
でも鳩を食べていたと。

IAGOのスタッフのルーカスに話を聞く。
ボクガ注文を取ったという。アーサーは鳩を頼んでいたこと。
毒入りのウズラを食べたんだというと、メニューが変わったばか
りでウズラと鳩の盛りつけが似ているんだという。配膳を間違えた
のだろうと。ウズラを注文したのは?エリックだというと標的は
エリックだというリック。

■事件

高級レストランで発明家として有名なエリック・ヴォーンと会食
していた投資家のアーサー・フェルダー。そこで食事を口に
した途端アーサーは突然倒れてしまう。何らかの毒が食事に盛り
込まれていたが、配膳係によるとメニューが変わったばかりで、
マッシュルームはウズラの付け合わせだった事を知る。
鳩を注文していたアーサー。本来ウズラを付け合わせを注文して
いたのはエリックだったことから、狙われていたのはエリック
ではないかと語る。

■感想

シーズン5もこのエピソードを入れて残り4話。
シーズン5はリックとケイトにとっては互いの思いが伝わり、
ついに結ばれるということになったものの、相変わらず子供っ
ぽいリックはあれほど熱狂的になっていたケイトのことを
早くも女性として求めなくなっている光景がある。
そんな中で現れた金持ちで紳士的な男性・エリック・ヴォーン
に女性陣はみんなが気を寄せる中、肝心のエリックはケイトの
ことを気に入り、狙われているということを受けて個人的に
警護を求める。ケイトは自分は殺人課の刑事で有り、民間の
警備を雇うべきだとするが・・・

冒頭のやりとりは面白かったけど、ゲーム好きの男性ってこう
いうこともあるんだろうね。
ただそれも倦怠感を感じている男女の話で有って、今の彼らがそこ
まで互いを知り尽くして飽きた関係になっているとは思えない。

二人は捜査で行動を共にしているウチに、捜査でのコンビ
の方が刺激的で有り、私生活で一緒に居る時が逆にもの足りない
状態になってしまったのだろうか?

気になるのはケイトは急激に老けた感じがすることかも。
たまたまシーズン1の頃のケイトを見るとあまりに初々しい
姿が有るんだけど、今回の彼女の姿はなんとなく疲れている様に
も見える。メイクのせいなのかな。

エリックは如何にも怪しい人物だったけど、容疑者は多数いた
ので絞るのは難しかった。ケイトと二人きりにするのは相手が
男性だから危ないというよりも、エリックの素性がイマイチ
はっきりしない状況でのことだからね。

結果的にドラマでは、10年間一緒に居た男にエリックは裏切られ
て、僅か数日で心を寄せ合える相手が居るのに・・と嘆き節だ
ったけど、10年間一緒にいたのは仕事のパートナーで男性だし
ケイトのそれとは比べようもない。

リックは過去、ケイトとの関係や再婚について何と言っていた
っけか。アレクシスが大学を卒業するまでは・・みたいなこと
を言っていたことは無かったっけか。その辺の細かいやりとりを
忘れている。ただゲイツにケイトとリックの関係がバレたら
不味いハズだったけど、もう公然のものとなっているのね。

■捜査

何と言っても今回は毒が捜査の決め手。
しかしそれだけでなく容疑者だと思っていた男性のコリーが自宅
で枕を消音代わりに銃で殺害されていたので、銃弾もまた証拠の
品の一つになっていく。

毒は徐々に検査していくウチにサキシトシンに似た兵器化された
化学的合成物だと判明。
そんな神経毒について詳しいのは神経毒を扱うラボの研究主任の
シンディ。

■捜査2

色々と金持ち故に狙われることが多い人物なので上述したように
容疑者を絞るのは難しかった。
シンディが第一容疑者となる。何と言っても元彼3人から接近禁止
令を出されている人物だ。エリックとも酒を飲んだ後に好きだと
告白された過去が有り、彼はそんな彼女の告白を断っていた過去
が有る。

また犯人は料理人に毒を入れるように依頼したか脅したかした光景
が有り、冒頭では調味料のようにして毒を振り掛ける光景も有る。

■捜査関係者との恋愛は御法度

捜査官同士の関係も御法度だけど、警護している相手との恋愛だ
って刑事としては御法度のハズだ。
しかし二人は互いのことを語り合う。

ケイトは母親と同じく弁護士を目指そうとしていたことが有った
が、身内が殺されて自分自身が変わったことを述べる。
エリックは夢は建築家だったが、大学時代に妹が心臓欠陥で亡く
なり、大学を中退して心臓弁の発明をしたのが特許第1号だという。

緊迫した中でも笑いが適度に含まれて、シャンパンのコルクが
自分の額に当たった時には金持ちの割にはコルクの抜き方が
分からないのかと思わず突っ込みたくなるも、意外と計算かと
思うところも有る。
「痛い思いをして開けたんだ。一杯飲んでくれ」

■殺されたコリーを調べる

当日のコリーは遅刻してきた。遅刻すれば店を首になることは
明らかなのに、普段とは違うルートを通っている。
バス停の防犯カメラにはコリーと男が写っていて、先週から登場
し始めた技術解析班のトリーが画像解析し、犯人は188cm、
脊椎湾曲、40代前半、左効き、首に絆創膏を貼っているがタトゥー
を隠しているのかも知れない事を告げる。

また銃弾は過去州外の殺人4件で利用されている。
デトロイト、シカゴ、ラスベガス、メンフィス。
疑われた人物はトーマス・バーバー(42歳)。シカゴの犯罪組織の
殺し屋だった男だ。

■キスしなかったケイト

エリックに言い寄られてキスしそうになる。
はねのけたお陰で銃弾は反れることになった。
食事も配膳係が間違えたお陰で助かったという流れがある中で
エリックは強運なのか。それとも二度も続くと偶然ではなくなる
のか。

現場検証をするとライアンから二人の立ち位置を聞かれて、接近
していたことを知る。よろめいたお陰で助かったとするが、
リックから何が有ったのかと問われてキスされたことを語る。
ケイトにとっては何の意味も無いキスだと説明する。そして
はねのけたお陰で銃弾が反れたということも詳しい弾道検査を
しなくてもリックは察していた。

■結論

嫉妬しまくっていた今回のリック。
冒頭では嫉妬していたのはケイトだったんだけどね。

メキシソーラー社というメキシコのエネルギー会社。
実際には存在していなかった為にエリックが巨額の詐欺をした
のではないかとされたけど、実際には彼の弁護士が投資の損失
の為に横領していたのを取り戻す為に詐欺を計画。
そして同じく実家で7万5千ドルの借金を抱えていたシンディが
研究室から毒を持ち出していたことが判明する。
ただしシンディは殺意を否定しライバル企業に売ったものだと
思っていた事を告げていた。

しかしケイトはリックとの関係にこの先未来があるのかを考える
ようになる。リックは本当にケイトと一緒になる気が有るのか。

リックの行動は金持ちの論理とか思考が結構含まれているような
感じ。近寄ってくる女性が金目当てなのかも知れないけど・・
リックが近い内プロポーズでもしないとケイトとしては離れて
いく可能性が有るな。

■使用された曲

・Castle Theme

■出演者

リチャード(リック)・キャッスル …… 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット …… NY市警12分署殺人
マーサ・ロジャーズ …… キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル …… キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート …… ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン …… ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ …… 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ …… 主任・警部

エリック・ヴォーン …… ヴォーン社、CEO
シンディ・パラルチ …… 研究員
デビッド・アンダーソン …… 弁護士
ブルーノ・タフト …… 高級レストランIAGO・支配人
トリー・エリス …… 撮影場所を特定する警察の技術班
ルーカス・スチュワート …… レストランIAGO・料理人
アーサー・フェルダー …… 投資家
コリー・ハリソン …… IAGO・皿荒い、不審者を目撃
ニール・モリス …… 社員
ペトラ・ヴァスカー …… アシスタント
トーマス・バーバー …… 42歳、殺し屋
…… シェフ
…… ジェフ・サスマン
…… ブラッケン上院議員
パテル …… ゲーム相手

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