Major Crimes ~重大犯罪課 シーズン5 第8話 スターの転落 Off the Wagon

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第8話 スターの転落 Off the Wagon

脚本/Michael Zara
監督/Stacey K. Black

【ストーリー】

「ギャレット・ストームは成功を収めた気象学者。気象操作
の未来は彼の手にかかっていた。幸せを追求し愛する女性
と結婚を夢み悩みながら悩みなど何一つ無い。突然愛する
事を奪われるとは・・。キャレットは恋人のシェリーがおそ
われると自らの手で裁きを下すため立ち上がったゴールド・
ストーム・・”天気予報は血の雨だ!”と敵に挑む」
クリス・ウォーカー(Brian Borello)主演「GOLD STORM」。

タオはクリスは暗黒の10代からの復帰をこの作品に賭けて
いたというと、フリンはそして死んだという。享年24だと。
おそらく過剰摂取だろうというフリン。彼の豪邸での死に
良い死に場所だというタオ。ハリウッドで稼いで買ったの
だろうと。ハリウッドは素人なので是非ご教授をとフリン
はタオに話を聞く。ショービズ的に言ってクリスの死で
得するやつがいるのかどうか。ドラマは打ち切りになるのだ
ろうというフリンだが、クリスは仮面姿だから続けること
になるというタオ。仮面シーンは代役が声を吹き替えて
顔出しシーンだけ取り直しする。
フリンは娘の義理の従兄弟のジャレッド・スコーブス
(Jonathan Slavin)が第一発見者でクリスの依存症支援者
でも有ったという。クリスは二度と酒やドラッグに手を出さ
ないように雇われていて娘とは仲がよかったのだという。
ジャレッドのヘマだとハリウッド署は見ていること。
クリスの遺体には争った跡がなく、ジャレッドはクリスが
留守にした日に犯人が忍び込んだと言っているとのこと。
警察はマトモに取り合わないし、依存者に対する思い込み
もあるが娘に約束したというフリン。だからタオも一緒に
話を聞いてくれと語る。

ジャレットに事情を聞く。
彼はこれは事故ではないとしクリスは陥れられたのだ
という。殺されたのだと。私のことを悲劇のヒロインぶっ
ていると警察が言ったとおねえ言葉で憤怒するジャレッド。
昨日の朝クリスを起こしに行った。6時頃テレビ局から
尿検査の提出を義務づけられていたと。彼からは何の薬物
反応もなし。オキシコドンもヘロインも・・その後
パーソナルトレーナーと1時間トレーニングしジムでウェー
トリフティング。終了後に特製プロテインスムージーを
クリスに渡して私にママからの電話があり彼はサウナへ。
50分経ったが出てこないのでドアをあけて入ったら倒れて
脈がなかったという。ジャレットに対して彼がクスリを
していないことは100%保証できるか尋ねる。クリスが薬を
してないと言い検査をしたが何も出なかったという。私は元
医者だというジャレット。3、4回ハイのままERに入ったせい
で捕まり医師免許を取り上げられたという。能力と経験はある
という。本当に過剰摂取ならジャレットは仕事を失うと
フリンは語る。「ゴールドストーム」の現場で何か問題は
無かったのか?とタオ。特に問題はなく2話目を撮って順調
だったと。タオはエージェントの知り合いに聞いてみると
してリックに電話する。クリスについてに何か知らないかと。

ラスティはシャロンと共に「ゴールドストーム」のVTRを
見る。いつも金のレインコート、悪と戦うには天気を変えて
懲らしめる。死因はフリンが調べているが殺されたかも
しれないこと。それか過剰摂取か。高い金を払って薬を
絶つ見張り役まで雇ったのに過剰摂取するか?という。
俺の母さんは最低賃金で働いて夜は勉強し家は留守番を
する仕事で確保している。2年間も薬を絶っているとラスティ。
今のあなたは同情しているように聞こえたとシャロン。
あの人は今軽はずみな行動をして危険は犯せない理由がある
という。明日母さんを病院に連れて行かなければならない。
ゲイリーの両親が子供を引き取るが定期検診を受けろと
言われたので超音波検査をするのだという。
8時からだとするとシャロンは男の子か女の子か分かるのね
と語る。ラスティも興奮するわよと。フリンはシャロンに
死因をどう思うか?と問う。他殺なら重大犯罪だという。
調べるべきはクリスの死因よりもそれを出来た人がいるか
だというシャロン。

署にいくと3人の関係者がこの半年で被害者を訴えていること
が判明する。

・元代理人のショーン・ウィーラー(Frederick Koehler)
・ステージママのマーシャ・ウォーカー (Sherilyn Fenn)
・妻で離婚を話合っていたティナ・ウォーカー (Missi Pyle)

■事件

新人俳優のクリス・ウォーカーが自宅のサウナ中に倒れて
亡くなり発見される。ハリウッド署では10代の頃に薬物依存
で施設に入っていることから今回も過剰摂取で亡くなったの
ではないかとされる中で、今回は更生支援のためにジャレッド
と言う男性が厳格に管理していたこともありそれを否定する。
ジャレッドとフリンの娘は仲が良いことからも話を聞いてあ
げて欲しいと頼まれこれが他殺かどうかの見極めのために
ジャレッドから話を聞く。その際ショウビズ界に詳しいタオ
にも指南を仰ぐことになるが・・

■感想

何だか今回の事件の中には重犯課に関係する色んな人に該当
するような要素が含まれていたので話をみて居るウチに
それぞれのメンバーが居心地が悪くなったり、また該当者に
とって気づかされるところが有ったり、また自らの経験から
被害者の心情に迫っていくという流れが有る。

正直冒頭の「ゴールドストーム」という作品はタオの「正義の
バッジ」に対抗して作ったフリンの作品なのかとか一瞬思っ
た。
それよりもストームというと「キャッスル」の中で描かれて
いる小説「デリック・ストーム」シリーズを思い出す(笑)

先日のエピソードでフリンはタオの成功に拍手を送っていた
けどそれでもまだ相当妬みはあるようだ。そんな二人が冒頭
から一緒に捜査に取り組み始めたので嫌み合戦のようになるか
なと思うところは有ったけど、やはり業界通を語るタオと
それを妬むフリンの構図は常に続いていた。

ハリウッド俳優がドラッグに溺れてしまうという例は実に多い
けれどそれだけプレッシャーが厳しいものなのだろうか?
俳優・芸能人ならば評判が気になるのは当然なのだろうけど、
ドラッグに溺れるのはやはりそれだけアメリカ社会に蔓延して
いることが考えられる。カリフォルニアは特に国境に接して
いるのもあるし金持ちを狙った犯罪もあるのでそういう意味
では仕方が無いのか。

今回のメインはやはり依存症患者に対する事情が深くかかわっ
てくるものだった。俳優だけでなくフリンはアルコール依存
だし、ラスティの母・ベックも依存症患者。依存症は決して
治るものではないというフリンが語る様に、基本的にそれを
ガマン出来るだけの別の何か生き甲斐のようなものが必要なん
だろうなということを感じさせる。
依存症を克服した人物がハンドラーのように更生支援に回る
ことが多いけど(「Elementary ホームズ&ワトソン in NY」
でのホームズもそうだったよね)
、基本的にはやはりそんな人
たちも依存症歴があることはいつでも元通りになってしまう
ということだ。それでもそういう人たちを信じられるのか。
この課題はラスティに向けられたものかも知れないな。

■被害者/クリス・ウォーカーを訴えるもの

・ショーン・ウィーラー

クリスのエージェンドをしていた人物。
この人がかなりクリスのことを話してくれた。
ショーン役を演じているFrederick Koehlerは優しい顔を
しているので一件無害なんだけどね。逆にそういう人が
怪しかったりするのがドラマの特徴だ。
クリスに対してギャラの10%を要求していたという。
彼はティナが怪しいと踏んでいた。というのもティナ自身が
ショーンを依存症にした感じだし、彼女はいわゆるクーガー
なのだ。

CUAという大物のエージェンシーにクリスを奪われたとして
嘆いていたけど、タオがそこで自分は「正義のバッジ」の
顧問プロデューサーである事を告げたりで、フリンに火が付
く(笑)

フリンはショーンから顧問プロデューサーはギャラはどの
くらいもらえるのかを尋ねると、1万から1万2千ドルだという。
思った程儲からないとしていたけど、後に1話ごとにその金額
がもらえると聞いてまたしてもショックだった様子。
ショーンは一年目の手数料だけもらえれば良いと手を打った
とのこと。

・マーシャ・ウォーカー

意外とあっさりと署にやってきた。
彼女はステージママで相当厳格なことを強いてきたみたい
だね。
ショーンとエレーベーターホールで入れ違いになり、ショーン
はステージママのことを蜘蛛女と揶揄していた。

ショーンがクリスから聞いた話では「俺の母は支配欲の塊」
だという。

・夜6時以降の食事の禁止。
・飲んで良いのは水と野菜ジュースだけ
・食事は乳製品は駄目
・ターキーと魚以外のタンパク質は駄目。
・揚げ物も駄目。

その話を聞いてばつの悪そうな様子だったのはプロベンザだ
った。パトリスがプロベンザの体調を考えてそういう食事を
与える姿が有るのは確かだ。

・ティナ・ウォーカー

クリスの妻。マーシャによると「ハイスクール・サックス」と
いう映画が共演でクリスと知り合い結婚したいみたいだ。
この映画ではティナはクリスの母役だった。
彼女は若い男をみるとすぐに誘惑する。しかも金持ちの共演者
を。
マーシャがクリスの家に荷物を取りに行った際に彼女がいた
とのこと。ティナは夫が死んだばかりなのにプールパーティー
で盛り上がっていた。

■証拠/モラレスの検視

最初に右側頭骨の発砲事件のことに言及したけど間違っていた
様だ。水曜日から140体の遺体が運び込まれたとされていた。
暑さで老人がバタバタ倒れているような事を口にして、
話を聞きに行ったプロベンザとフリンに気をつける様に語って
いた。

クリスは床に倒れた時には特に打撲傷は無かったが舌を噛んで
いるのだという。発作の可能性に言及していた。薬物かどうか
は胃の内容ブツの検査をするとしていたが、バニラの臭いが
したというフリンの発言に最後の食事がプロテインだった
ことを語る。

へその舌に注射痕が見つかる。噂ではオキシコドンとヘロイン
依存だとしていたが、ドラマ俳優は腕には傷をつけたくない
のでそういう所で注射を打つものだという。ただしクリス
ことを見張っていたジャレッドはドラッグは絶対にないとして
いること。

しかし後にクリスが打っていたのはヘロインではなくHGH・・
ヒト成長ホルモンだったことが分かる。スポーツ選手には禁止
されているが仕事上スーパーヒーローになる彼には筋肉が
必要だ。

・処方箋が必要な薬

これが今回一番ポイントになったか。
数々の司法取引の連続で容疑者へと近づいていく。

ティナはプールパーティーで相当量の処方薬が必要な薬を
招待客に出している事から医者かディーラーを知りたがる。
タイホするも彼女は「リーガルLA」に2シーズン出演して
検事補役をやっていたとし弁護士を呼ぶとしていた。

シャロンやプロベンザはロス市警がティナのことを薬物ディ
ーラーとしてタイホしたことを言えばキャリアが終わるとして
取引を持ちかけさせる。

処方してくれたのはデブ医師。セレブしか処方しない医師だが
ティナの紹介があれば一応出来るみたいだ。
そこでサイクスが”ジア・ウィンストン”という新人俳優として
病院に潜入して彼女が違法に処方している証拠を探りだす。

デブは弁護士のグリーンウッドを雇い患者情報の気密性、
HIPAAという法律について言及して守ろうとする。しかし
規制薬物の使用を強制することは医療行為ではない。

■クローザー

デブからの情報で栄養士に売ったとされた。
ジャレットが管理しているので彼が結局犯人かと思われたが
オキシコドンは自分が使っているのだと語る。

しかし取り直しをするのに対してムキムキのオーストラリア人
に決まったと語る。エヴァン・マイナーという人物で
クリスとはそっくり。しかもLAに来るタイミングがあまりにも
良すぎること。
そのエージェントをしているのがショーンであること。
エヴァンもまたベリー・バニラを飲んでいることや、クリスの
自宅のハンコックパークの家の鍵を持っていることから
スムージーにドラッグを入れることは可能だった。

シャロンたちは殺すつもりはないとか、あなたには理由がある
とか語り、これはミスだったとして殺意は無かったことを語ら
せる。彼らはクリスを降板させてエヴァンを起用させる為に
尿検査に於いて陽性反応を出す必要が合った。
それに同意させた後に薬物の量からして致死量に達するもの
があり殺意がないとは言えないとしてタイホすることになる。

■その他

・ベックとラスティは超音波検査へ

Dr.スチュワートの元にいく。赤ちゃんの髪の毛が見えたし
性別は女の子だと判明する。
ゲイリー・ルイス家の両親との取り決めでは検査する事と
出産したら二度と関わらないことを約束しているらしい。
子供が混乱するのを避けるためで、ベックはラスティとの
関係の方を優先したい感じだ。

もちろんベックが同情を誘っている可能性もあるけど、
これまでの間に彼女がしてきた苦労は本当のようだからね。

ゲイリーの両親が棲んでいるのはカセドラルシティという
パーム・スプリングスの近くだとしていた。シャロンはそんな
に遠くないと言っていたけど本当なのかな。

・サンチェスの拘り

バニラ味のプロテインという度にベラーバニラですと突っ込む
姿が有った。シャロンにさえも何度も訂正させていたし
この拘りは一体なんだって感じ。

そういえばサイクスもまた“オシッコを汚して(pee dirty)”
という言葉に嫌な顔をしていたね。尿検査(urine test)
良いじゃないの・・と。

・ロス市警の規則

バズの指紋の件でロス市警の最新ソフトを使う為には理由が
必要となる。容疑者の指紋ではなく参考人としての指紋として
利用しようとした。
しかし後にその報告をするが参考人聴取をするならば当時の
指紋が出た人全てから話を聞かねばならない状況のようだ。

・ラスティの意味ありげな言動

母親と共にゲイリーの家に行くとしていたけど、ガスが自分
の人生を変えてくれたとして感謝と共に愛して居ることを
口にしていた。どうも永遠の別れって感じの雰囲気が有った
よね。
フリンに相談したラスティは色々と学んでいた。
「元通りにたどり着く理由よりも留まる理由」
「チャンスを与えないと自分の方が傷つくこともある」

■使用された曲

■出演者

シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FIDから特捜班へ
ルイス・プロベンザ (G.W. Bailey) ベテラン
アンディ・フリン (Tony Denison) プロペンザの相棒
マイク・タオ (Michael Paul Chan) 分析力
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ギャング捜査に強い
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) カメラ、特捜班
エイミー・サイクス (Kearran Giovanni) 特捜班から異動
ラスティ・ベック (Graham Patrick Martin) 母親が失踪中
Dr.フェルナンド・モラレス (Jonathan Del Arco) 鑑識
ラッセル・テイラー (Robert Gossett) 副本部長
ケンダル (Ransford Doherty) 検視官

エリオット・チェイス (Jere Burns) リプレッソ飲料水・従業員
ガス・ウォレス (Rene Rosado) ラスティのパートナー
ティナ・ウォーカー (Missi Pyle) クリスの妻、薬物依存、女優
マーシャ・ウォーカー (Sherilyn Fenn) クリスの母、ステージママ
クリス・ウォーカー (Brian Borello) “Gold Storm”を演じる俳優
ショーン・ウィーラー (Frederick Koehler) クリスのエージェント
Dr.スチュワート (Wendy Davis) シャロンの医者、産婦人科
Dr.デブラ・モラー (Stephanie Courtney) “デブ”、違法医療
ジョージ・グリーンウッド (Sam Pancake) 弁護士
ジャレッド・スコーブス (Jonathan Slavin) 依存症支援者
ジュリー (Ali Faulkner) ギャレットの婚約者役
イーサン (Lars Slind) デブ病院の看護師
ラモン (Luke Valen) ティナのプールパーティーへ
エヴァン・マイナー …… オーストラリア人

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