第20話 爆薬の使い道 Part 1 Shockwave: Part 1
脚本／Ralph Gifford
監督／Patrick Duffy
【ストーリー】
・MESA / BOOGIE 楽器店
ヒゲの男はギターを手にして店の裏道に車の外へ置いて行く。
石で店のショーウィンドーを割って中に楽器を積み込むだけ
積み込んで車で逃げ去る。
プロベンザも車を追跡中だと。
俺も車をジャンプさせたことが一度ロス暴動の時に有った
という。サイクスは逮捕出来たのかと問うとプロベンザは
気だけが急いでブロックバスターに突っ込んだと。もうあん
な真似は二度と出来ないという。そしてもうあの店は無いと
いうプロベンザ。
・現場の室内へ。
ノーランによると被害者はこの家に住んでいる家主のアルバ
ート・ルナ。ケンダルに確認は出来るか?被害者が錠前師で
問題は無いか?と問う。指紋スキャナーで調べて出たという
ケンダル。
顔を二カ所撃たれているが同じ場所だとすると、ノーラン
は惨い殺し方・・怨恨なのかと告げる。自分の家で死ねたの
が唯一の救いだろう。
指紋のデータがあるなら前歴を調べた方が良いとし、あれは
ギャングのタトゥーではないかというノーラン。
サイクスはMS-13のだと。この辺はエルサルバドルの人間が
多く住んでいるからと。バズは隣人は口をつぐんで話が聞け
ないという。ギャング情報班に問い合わせろというプロベンザ。
ルナさんが最近MS-13と関わり合いを持っていないかどうか。
しかし最近は無いかもとして確かにタトゥーや不法侵入の前歴
は有るが全ては1993年以前のものでタトゥーも褪せていて
古いものだというケンダル。外に居るのは娘のソフィア
(Ana Ayora)。遺体の発見者でかなり混乱していること。少し
落ち着いたらギャングとの関わりを聞けるかというサイクス。
タオに見立てはどうかと尋ねる。カーペットの上に血が転々と
しているが重量で落ちたものではなくキャビネットにも勢い
よく吹き付けられたように付着して居る。銃撃された時の
特有の血しぶきだと。しかし「グルンディッヒ(アンティー
クラジオ)」は違うという。大人気のもので塗ったような血の
拭き方。ラジオの下と裏に血しぶきがあることを考えれば
犯行後に塗りつけたのか?しかしどうして??とバズ。
指紋が分かれば誰が置いたか分かるという。
タオはヘイリーにラジオを分析班に持っていくよう告げる。
ノーランは被害者錠前師だというのはMS13に仕事を頼まれ断
ったのではないか?と推察。サンチェスは犯人は錠前師を必要と
していないこと。侵入場所を見つけたという。窓から侵入は
無いと巡査は言っていたがサンチェスは違うという。この辺り
の住民は誰にでも簡単にドアを開けたりしないこと。
サンチェスは窓に貼られたテープを取り外す。ドアの鍵は
錠前師だけ有って頑丈だったが窓は油断して安物を使っている
こと。タオはギザギザがないのでカッターで切った後にテープ
を貼ったのだろうと。慎重な犯人なので指紋は残してない
だろうというサンチェス。プロベンザはとにかくあの娘が
落ち着いてから話を聞こうと。
すると突然ヘイリーがラジオを運んでいった先の車が爆発を
起こす。みんなその爆音で耳がキーンとなり呆気にとられた
がすぐにサンチェスは何処で爆発したのかと駆けつける。
サイクスはすぐに助けを求め救急隊と爆発物処理班の要請を
する。タオは吹き飛ばされた捜査官・ヘイリーの生死を確認
するが助からなかった。
・署
シャロンたちも含めて今回の件を話合う。
プロベンザは爆発の被害に有ったのはヘイリー・ウィリアムズ
(34歳)/SID TECH。今日も朝起きて俺たち同様に職場に行き
この有様だと。倒れていたもう一人の女性はソフィア・ルナ。
被害者の娘だという。脳しんとうの可能性で病院に運ばれた
こと。ソフィアに付き添っていた男性巡査は昏睡状態だという
サイクス。フリンは何が有ったのか?
爆発物処理班に現場から追い出されたというサンチェス。
シャロンは爆破前最後の20秒間を再生してくれという。
ヘイリーがクリップボードを持って断っている。バンに乗せた
ラジオについて書き込んでいること。その後に爆発。車は通ら
ず手榴弾が投げられた形跡もない。ラジオはルナ殺害の証拠
だと思って血が付いていたこと。殺害時についた付き方じゃ
なかった。ルナ殺害後に何者かが置いて血を塗ったようだと。
中は見なかったが爆弾がラジオに仕込まれてルナの遺体の
検査の最中に爆発していたら・・とフリンは語る。
タオは私がヘイリーの頼んだとしすぐに指紋を採取するように
と責任を感じる。私が彼女に爆弾を渡したのだという。シャロン
は渡したとしてもその事実は知りようもないこと。
警察殺害を目論んでいたならテロ行為だというサイクスとノー
ラン。しかし警察殺害が目的ならば何故俺たちが中に居る時に
爆破させなかったのか?とプロベンザ。ラジオに血を塗った理由
も分からないとタオ。注意を引く為なのか?警察を殺害したい
だけならルナを殺す必要もない。鍵は被害者が握っているという
シャロン。撃ち殺した上爆破はやり過ぎな気がするという
サンチェス。ルナが爆弾を作っていた可能性は?。爆弾に狙いが
有ったのは確かだとシャロン。メディアには伏せようというが
既に手遅れだと語る。ウィニー・デイヴィス (Camryn Manheim)
が記者会見を始めていた。
■事件
治安の悪いイーストLAで事件が発生。
アルバート・ルナが自宅で殺害され、娘のソフィアがそれを
発見する。ショックのあまり動揺しているソフィアからは
後々話を聞くとしてアルバートの死について調べていた
ところ、現場に不自然に置かれていたレトロなラジオを
調べようとして指紋採取のために運んだヘイリー捜査官の
元で突然爆発が起きて捜査官だけでなく近くに居たソフィア
やそのソフィアに付いていた捜査官も爆風によって負傷する。
一体その爆弾の標的は誰だったのか。
ヘイリーに指紋を調べる様指示したタオは罪悪感を感じる。
■感想
シーズン5の最終話に向けて2話連続のエピソードの前半部。
取りあえず前提として興味深い流れとしてあるのは、
本部長の座の争いに於いてウィニーとシャロンは互いにライ
バル関係であること。その流れが今回事件解決の流れを通し
て最終的判断として利用されることは間違い無い。
ただ現状に於いてはハワードがシャーロットに出張中で
ポープ本部超はウィニーに各部署の調整を頼んだことを語
っているところを見ると冒頭ではウィニーが一歩リードして
いたということなのか。
そしてそれが実現すると環境の変化に伴い誰かがここを去っ
てもおかしくないのではないかという不安感なども存在して
いる。
地味に存在していたラスティの進路の問題だったり、ガスとの
関係。ストローが釈放されたことによって、また犯行を始め
るのではないのかという不安感も存在している。
今回の事件を見るとその執念深さはまさにストローの存在を
彷彿させるところがあるけれど、どうなるのかな。
気になるのは冒頭の楽器を盗んだ流れが有ったのが一体何な
のかということ。ギターを置いていたし一つ楽器を落として
いった。
またラジオが一つのポイントとなったが何れも音楽に関係
した道具だ。果たしてその音楽が何か関係しているのだろう
か?
■モラレスの見解
タオは現場でラジオの件を見つけ出し、ケンダルは複数の
銃創からして怨恨の可能性を告げる。因みに使用されたのは
45口径だ。サンチェスは侵入経路を見つける。
モラレスはウィニーが記者会見で爆発テロだと語った後に、
ヘイリーの遺体を調べる。
爆弾の傾向からテロリストなら被害を最大限にする為に
爆薬の中に鋭い金属片を入れるはずなのにそれがないことを
語っていた。肺の部分に黒い影があり爆風による出血だろう
としていたのはタオだったが、そこが死因ではなく頭蓋骨
が叩かれていたこと。血腫が出来て組織に急激に血液が流れ
たせいだという。
また距離を気にしていることの理由に、起爆装置が何かと
いうことに有った。
携帯電話の遠隔で起爆させたのかに思われたが、実際には
ソフィアに付いていた警察官が盛んに無線を利用していた為に
それが着火点となってしまった。
■被害者の人間性
彼は過去に犯罪を犯してギャングにも属していた。
しかし全ての犯罪は1993年以前のものでタトゥーもまた
色あせる程のものが有った。
周り近所からも慕われている。
過去の犯罪はどうしても色眼鏡で見られがちだが、アルバート
は肝臓も綺麗で心臓は健康的だった。
また倹約家で彼は知らない人とも友人のようにやっていたと
いう。
そして何よりも爆弾を作る程のスキルはないことを娘は証言
する。
■第1、第2の事件・・
第1の事件は店を襲撃した事件で良いのだろうか?
第2の事件は2つに分かれるが、アルバート殺害とヘイリーの
爆死。
第3の事件は仕込みの状態だが、マッカーサーパークの若者
を挑発した後に自転車を乗り捨てて行った。その自転車の
フレームの中には爆弾が隠されている。
証拠保管庫に自転車は運ばれた爆弾がいつ爆発してしまうのか。
「10代の少年を不意打ちで殴った」
不意打ちという言葉に反応した人物も居たね。
■犯人の特定へ
爆弾処理班などによると使用されたのはC4爆弾。
それが使用された包装ビニールのコードが残されていて
2002年ペンドルトンから支給されたものだと分かる。
サイクスが上官に尋ねると、2002年3月10日・特殊任務班が
C4爆薬M1-12として10ブロックを訓練していたとされる。
その時に爆薬を受け取った責任者・任務に関わったのは4人。
・デビッド・スタンダー中尉
2006年アフガニスタンで戦死している。
・チャド・バーン一等軍曹
レギスタン砂漠のキャンプライノに駐留している。
・トム・バニング伍長
退役後に結婚して子供が4人。今はタンパでジム経営。
・クリスチャン・オルティーズ中尉
イラクに2度、アフガニスタンで3度従軍。
2005年に名誉除隊した直後に殺人罪で有罪。
懲役11年。2ヶ月前に釈放。
殺した人物はジョセフ・ユーリーだという。
ユーリーに妻を寝取られて16回も刺していること。
・収監中の同房者
ルイス・ウィルクスという人物と3年間同房だったようだ。
ユーリーという名を何度も行っていたこと。
彼は人を監察したりするのが好きであること。
相当イカレているとしていたが・・
■取りあえずの結末
彼はエルサルバドルに帰国したリセスを狙っている。
元夫アルバートを殺して葬儀でロスに来させる為に行ったの
ではないかとされた。
ローズデール墓地で葬儀が行われているということで緊迫感
が走る。
とりあえず容疑者は遠くから車の中から捜査官の写真を撮っ
ていたようだ。
■その他
・幾つかの残された要素
・バズはジョーンズファミリーと付き合いがある。
バズの父親を殺害したジョーンズ家の父親。
彼の事件解決の発端の流れも随分と過去の流れが有る。
子供のことをディズニーランドに連れて行くとしていた
みたいだけど・・・被害者・加害者家族の関係が成立するの
かだよね。
・ガスとラスティの関係、そして進路
ラスティはまだ一年大学生としての生活がある。
ただ現在ホッブス検事の元でインターンをしているので
進路はかなり固まり始めた。
ガスはナパで店長が新しく店を開くので副料理長としての
待遇で来ないかと誘われる。
今回ガスはラスティにいつも自分は待たされ役なので
今回はラスティの方がついてきて欲しいことを語る。
バークレイ校にもロースクールがあるので転校すれば良い
とのこと。しかし途中でガスはラスティが信念を曲げない
ことを知ってのことか参ったと降参していた。
・男プロベンザ
「ここで働いている連中に嘘をついたことはない。」
■使用された曲
・
■出演者
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FIDから特捜班へ
ルイス・プロベンザ (G.W. Bailey) ベテラン
アンディ・フリン (Tony Denison) プロペンザの相棒
マイク・タオ (Michael Paul Chan) 分析力
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ギャング捜査に強い
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) カメラ、特捜班
エイミー・サイクス (Kearran Giovanni) 特捜班から異動
ラスティ・ベック (Graham Patrick Martin) 母親が失踪中
Dr.フェルナンド・モラレス (Jonathan Del Arco) 鑑識
ケンダル (Ransford Doherty) 検視官
アンドレア・ホッブス (Kathe Mazur) 検事
ガス・ウォレス (Rene Rosado) 料理人、ラスティの恋人
ウェス・ノーラン (Daniel di Tomasso) 特捜班
Lt.カプラ (Lochlyn Munro) 警部補
クリスチャン・オルティーズ (Celestino Cornielle) 中尉
ソフィア・ルナ (Ana Ayora) アルパートの娘
リセス・オルティス (America Olivo) アルパートの元妻、エルサルバドルへ帰国
ルイス・ウィルクス (Khleo Thomas) ランカスター刑務所囚人
ゴーラム (Mercy Malick) 捜査官、自転車を証拠保管庫へ
ウィニー・デイヴィス (Camryn Manheim) 本部長補佐
(Steve Roussell) 上空から捜索する
(John Tamburro) パイロット
スミス (Chuck McCollum) 証拠品保管庫(ECU)の職員
(Brendan Calton) 公園の青年
(Alyssa Baric) 公園の女性 、青年の友達
ジェフ (Peter Karas) 貸倉庫の職員
ヘイリー・ウィリアムズ (Colby Lemmo) 34歳、科学捜査課(SID TECH)
アルパート・ルナ () 錠前師、元ギャング”MS-13″
エイデン ガスのボス、飲食業
ジョーンズ 加害者の家族
デビッド・スタンダー中尉
チャド・バーン 一等軍曹
トム・バニング伍長
ジョセフ・ユーリー 浮気していた