コールドケース2 ~真実の扉~ 第6話 バブル

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コールドケース2 ~真実の扉~
(2018年10月期・WOWOW)

音楽:村松崇継
制作:蓮見宗一郎、天野佑亮、安井謙、磯本淳、垣内あづさ
プロデューサー: 岡野真紀子、近見哲平
プロデューサー補:五十嵐理、椛澤節子
原作: 『コールドケース 迷宮事件簿』

https://www.wowow.co.jp/dramaw/coldcase2/intro/

第6話 バブル

監督/内片輝 脚本/瀧本智行
Writer : Sean Whitesell

■【ストーリー】

・1995年冬(平成7年)、クラブのステージで歌う歌手の進藤
マリア。彼女は”ハマの歌姫”と呼ばれるクラブ歌手だが
12月28日に何者かによって殺害される。殺されたのは横浜市
緑区寺山町・私里公園。

・現在
雪の降る中、足を引きずり杖を付く男・金村敦が刑務所から
出所する。親友で竜神会の仲間だった橋下健司が金村が出て
くるのを待っていて彼に挨拶する。30年ぶりだなとして
長い間ご苦労だったなと語る。
車に乗る金村にとってはあらゆることが変わって見えた。
車の形が丸くなったこと。世の中全てが丸くなったのだ
という。ガキの頃見たSF映画みたいだという。今は何の
仕事をしているのかと尋ねるとホームレスに生活保護を受け
させてかすめ取っている【貧困ビジネス】だという。今の
会長は安野光隆なのか?と問う。3年前にオヤジ/竜神会会長
の竜崎は引退して安野が裏と表の家業をしているという。
昔から金儲けが上手くて会長は気に入っていたからなと。

・墓参りに行く
進藤マリアのことを当時愛して居た金村。”あっちゃん”が
ただ一人惚れた女だ。出所したらマリアを殺したヤツを捜して
殺すと思っていたが・・このザマではなと。

・神奈川県警
金村は本木の元にやってくる。
署員たちは誰なのか?と問うと百合は若き頃のボス・本木が
手銃をかけた始めての男で30年ぶりに仮出所。出所の挨拶に
来たのだという。ボスとは30年手紙のやりとりをしていた
らしいこと。一昨年脳しんとうで倒れた金村はあのまま死ね
ば良かったという。しかし本木は30年かけて罪を償ったの
だから残りの人生を大切に生きてくれと語る。そして本木は
改めてからに「今はおかしなことを考えていなですよね?」
と問う。金村は今はこの身体なのでおかしなことを出来ない
よと告げる。

マリアは伊勢崎町に有った高級クラブ”葵”を拠点とした
クラブ歌手だという。所持品が奪われていると百合。
犯人はボストンバッグを持っていたという話も有ったとし
強盗目的の通り魔だろうという。しかしどうして被害者
は深夜の公園に居たのか。家からも遠いという金子。
1995年は阪神大震災とオームの年だとし、ギリギリ時効は
成立していないという。被害者のマリアは今日会いに来た
男が惚れていた女なんだという本木。金村敦は当時竜神会
の構成員で地上げを巡る暴力団抗争に発展し敵対する組織
の幹部一人を殺害し、妻子にも重傷を負わせたこと。被害者
のマリアが殺された時は塀の中にいたのか?と百合。
相当ショックだっただろうとし復讐することが生き甲斐だと
言っていたという。

■【感想】

6話目は明確なアメリカ側の脚本家のクレジットがないけれど
シーズン3の18話スポットライトにも似ていないことも無い。
wikiを見ると8話がそれに該当するみたいだから、他の
エピソードなのかな。

https://itawind.web.fc2.com/kaigai/coldcase/coldcase.htm

30年前にクラブ歌手・マリアが殺害され、その殺害犯が捕
まって居るものかと思えば、その事件は未解決事件。
そして冒頭より出所してくるのはそんなマリアを愛して居た
という竜神会・金村敦。

30年のスパンは時代を大きく変えている訳で、それだけで
ドラマが作れそうなジェネレーションのギャップである。
この光景を見て何処か「いつかこの恋を思い出してきっと
泣いてしまう」
を思い出すな。

時代と共に世代交代しては下に居たものが下克上の
ようにしてのし上がり、爵位あるものが一兵卒を操っていた
ものが戦争終結と同時に権威を失い逆の立場が待っている
ような姿を見ると映画「日の名残り」を思い浮かべる。
日系でイギリス人のカズオ・イシグロさんの小説で、映画化
もされている。

バブル時代の物語はドラマ化しやすいのかも知れないけど
世代によっては不快でしかない。
こんな滅茶苦茶なことをしていたから今の時代にそのツケが
周り重くのし掛かってくるのも当然だ。
その後も湾岸戦争に参加しない日本は1兆2千億とか7千億
とか言われる金をあっさり拠出して金銭感覚が狂っている。

バブル時代に色々と未来は明るいとして信じて居たものたち
は現在凋落している。ただ先見の明が有る会長のお気に入り
の安野光隆だけは現在も繁栄を享受するだけのスキルを
持ち合わせている。

当時は戒厳令のようにして事実が隠蔽されていたけれど、
それももうそれぞれの人生を歩んでいるだけ有って拘束力
はない。
情報が集まるのはクラブとかホステスだと言われているけど
この中でも一人だけ先見の明を持っているものが居た。

話を聞いていくウチにマリアは実際には会長の愛人であり、
そして会長の嫉妬心によって二つの暗殺指令が出ていた。
一つは敵対するヤクザ組織。一つは女性の適齢期を自分
の欲望のはけ口にしていたヤクザの親分。
二人を別れさせる為だけに鉄砲玉にした罪は重く、その会長
は既に虫の息である。

興味深いのは1988年、1995年、そして2018年の三時代を
描いたことか。

現在に於いては夢破れたものが結果的にゾンビのようにして
生きた屍のようにして生き続けている状況だ。
金森は本来当時息絶えたかったのだろうが、それと共に
一緒に夢を共有していた橋下が犯人だった。

終盤に雨を降らす辺りの演出が凝っていて、金森は真実を
知れば犯人を撃ち殺してしまうのではないかと本木も心配し
その時々で金森に心情を聞いている。結果的には彼が撃った
のか撃たせたのか明確には分からないけど、まぁ橋下が
自殺したって所なんだろうけどね。

■参考

石川百合 = リリー・ラッシュ
高木信次郎 = スコッティ・ヴァレンズ
立川大輔 = ニック・ヴェラ
金子徹 = ウィル・ジェフリーズ
本木 秀俊 = ジョン・スティルマン

■【使用された曲】

五輪真弓「恋人よ」
氷室京介「ANGEL」
欧陽菲菲「ラヴ・イズ・オーヴァー」
長渕剛「とんぼ」

【出演者】

石川 百合 …… 吉田羊 (40歳、警部 中隊長)
高木 信次郎 …… 永山絢斗 (31歳、巡査部長)
立川 大輔 …… 滝藤賢一 (39歳、主任。警部補)
金子 徹 …… 光石研 (54歳、主任。警部補)
本木 秀俊 …… 三浦友和 (58歳、警視。課長代理)

金村敦 …… 奥田瑛二 (竜神会)
橋下健司 …… 金田明夫 (竜神会、金村と仲間)
進藤マリア …… 水崎綾女 (クラブ”葵”の歌手)
安野光隆 …… 矢島健一 (現竜神会の会長)
日高美智子 …… 洞口依子 (覚醒剤所持で逮捕、”葵”チーママ)
竜崎こうぞう …… 石橋蓮司 (竜神会・元会長)
金村敦 …… 毎熊克哉 (1988年(37歳)、竜神会)
天野奈美 …… 野田よしこ (美と健康のカリスマ)
竜崎会長 …… 村上新悟 (1988年、竜神会)
橋下健司 …… 遠藤雄弥 (1988年、竜神会)
安野光隆 …… 兼松若人 (1988年、竜神会)

行平あい佳、大西菜友、来栖聖樹、山神佳誉
後藤温子、池原毅、片山知彦、松永大輔、井上健太
森里一大、岡田卓也、金田卓也、中村賢哉、美馬沙亜弥
本宮将司、萬歳光恵、月城まゆ、ランディ・ジャクソン
吉見征樹、向里憂香、松田ぽぽ、野田よしこ、九十九一
村上新悟

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