コールドケース2 ~真実の扉~ 第8話 17歳の母

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コールドケース2 ~真実の扉~
(2018年10月期・WOWOW)

音楽:村松崇継
制作:蓮見宗一郎、天野佑亮、安井謙、磯本淳、垣内あづさ
プロデューサー: 岡野真紀子、近見哲平
プロデューサー補:五十嵐理、椛澤節子
原作: 『コールドケース 迷宮事件簿』

https://www.wowow.co.jp/dramaw/coldcase2/intro/

第8話 17歳の母

監督/酒井雅秋 脚本/守下敏行
Writer : Meredith Stiehm

■【ストーリー】

・23年前の1996年(平成8年)

女子高生は制服や下着を売って稼ぐブルセラが流行、そして
援助交際という言葉まで飛び出していた。
皆本美姫と友人の如月仁美もブルセラショップに行ってバイ
ト感覚でそれを売る。ルーズソックスは今履いているもので
1万円、下着は2万円、顔写真付きなら更に2万円だという。
写真くらい良いでしょとして二人は金を稼ぐ。
仁美は町中で屯していたが、仲間たちにバイトで稼いで
金が入ったので私の奢りでカラオケに行こうと盛り上がる。
そんな中、美姫は杉田武史によってこの後抜けようと言われ
る。
女性はラブホテルで出産。男性は車に轢かれて死亡する。
平成8年1月15日、弥生町6丁目で起きた男子高校生ひき逃げ
事件として迷宮入りする。

・現在
百合が出社すると彼女の元に杏子がやってくる。
ネコや立川は興味津々という感じだが百合は彼女は高校時代
の友達で現在保護観察をしているのだという。独身かとして
立川は興味を示す。
百合は杏子に久しぶりねと語る。
杏子は相談したいことがあるとし、現在担当している子は
皆本凛(23歳)だが半年前に詐欺グループの受け子として逮捕
され現在執行猶予中だという。23年前に彼女の父が17歳の時
にひき逃げに合い死亡した未解決事件だという本木。

父親の杉田武史は凛がうまれた直後に母の前から姿を消した。
母も17歳でテンパっていた。凛を置き去りにして日に父親は
ひき逃げされたのだという。
そんな中凛の携帯にassistanceというハンドル名の人物が
SNSを通じて接触してきたこと。杏子は凛にメールを見せる
ように告げる。あと一ヶ月で執行猶予が溶けるのだから
妙なことには関わって欲しくないのだという。
そのメールには

「杉田武史を殺したヤツを知って居る。興味が有るか?
本当の父より」と書かれていた。

如何にも胡散臭い。しかし調べておくという百合は仕事だか
らと凛に語る。

過去の資料を調べる。
被害者の杉田(当時17歳)、県立中山高校2年、1996年1月15日
にひき逃げで死亡。めぼしい手がかりはない。両親は他界して
いること。凛の母親は皆本美姫(17歳)。母は早くに亡くして
代議士の父・皆本直人に育てられたという。そんな年に
妊娠なんて・・と本木。高木は班長も娘さんですよねというと
孫はもう1歳だという。しかし逢う機会がないとし娘に父親
らしいことをしてこなかった報いだろうと語る。本木は
現在の美姫はどうしているのかと問うと、事件後に自暴自棄
になり今は社会復帰を目指しているという。

美姫はシスターが運営する施設にいた。
百合と高木が接触して話をする。杉田のことで話がしたいの
だという。事件直前まで杉田と居たのは間違い無いのか?
と問うと事件の日に凛さんをラブホテルで出産しているでしょ
と。父に妊娠がバレて家を出てしまったこと。その日の夜
予定より早く産気づいてそれでホテルに行った。そこで赤ち
ゃんを生んだら杉田は居なくなっていたという。戻ってこない
から置き去りにされたと思ったこと。あの子の言葉が頭から
離れないという。気がついたら睡眠薬と安定剤が手放せなく
なっていたという。数日前「本当の父」と名乗るものから
メールが来たが当時杉田以外に恋人は居たのか?と問うと
武史だけだという。

■【感想】

8話目 シーズン3第1話「娘」

https://itawind.web.fc2.com/kaigai/coldcase/coldcase.htm

いやいやなかなか面白いエピソードでしたね。

エピソード自体は殆どアメリカ版のリライトでしたけど、
日本の1996年の時代性というのを色濃く盛り込んだ話で
面白いものがありました。
確かにこの頃ブルセラとか流行して世界からは「日本では女子
高生の下着が売っている」とか、ガングロとかヤマンバが
渋谷に居るとして取り上げられたような気がする。
また何と言ってもルーズソックス。
みんな履いていたのにいつの間にか誰にも見向きもされなくな
った(笑)

またチーマーとかカラーギャングとか、アメリカナイズドされ
たアホの集団が多数町中で徒党を組んで悪さをしていた。
たまにトーマ番組で「昔はわるやってしまったんですよ」
なんて会話を聞いているとコイツら絶対に刑務所に引きずって
いくわって気になってくる。自分はまだそんなに力のない
頃だったので被害を受けたことがあるんですよ。

若い頃はやんちゃくらいの方が良いとか言っているけど
心に傷を背負っている人もいるのを忘れるなと小一時間な
訳です。

噂の段階なのでなんとも言えないけどチーマーだったという
芸能人は基本的には応援しない。もしも見かけたら犯罪者の
烙印を押してやろうと思っている(めっちゃ暗いヤツ(笑))

この頃は音楽と映画をよく見たり聴いていた覚えがあるな。

ドラマでは殆どのシーンに於いて「脅し」の連鎖があり
そして「謝罪」という締めくくり方をするような流れが有る。
それだけ後ろめたいことをしていたのだろうけど・・

ドラマでは孫の世代まで登場しているのだからこの23年と
いう月日は短いようで濃厚なものが有りそうだ。

高校生という多感な時期。
昔は女子大生が人気だとされたけど、この時代は女子高生が
無敵に近いものがあったようだ。

ブルセラで顔写真を売っていたので教師の男に脅されたり
また別の教師を脅しているのかと思えば実際には赤ちゃん
の引き取り手を巡り不妊治療をしていた数学の教師の家庭の
姿が有る。

そんな時代のことを引きずって今でも心に病を持つ美姫の姿
を見ると切なさは有るし、自分がしたことの重さを知ったと
いう意味では子供だから何でもして言い訳ではないことを
覚えたのではないか。
当時友人だった小池も当時は友人の彼氏が好きなので告げ口
したことを後悔して「謝罪」したがっていたが、その後
幸せそうだったのでムカつく(笑)

性犯罪で捕まっているものは必ず再犯率が高い。
今でもそんな罪を繰り返している小池の姿も有れば、
最終的には彼はミスリードの主人公だった。
しかし父親が誰なのかはハッキリとせずDNA検査をすれば
すぐに分かるんだけどね。

赤ちゃんが産まれた時の流れがハッキリとせず、この辺は
みんなに真実を語ってもらうしかなかった。
その中で遺灰・遺影のことで気がついたものが全てを悟る
ことになった。

赤ちゃんを誰にあげようとしていたのかということ。
出産を見ると人生観が変わると言われているけど、武史も
その一人だった。そもそも彼には両親が居ない訳だから
家族は欲しいだろうね。

そして議員の父親は今更ながらガランとした大きな家の中
で娘の美姫が居ない事に寂しさを覚えたことだろう。

興味深い流れ・演出としては土下座をしている流れが過去
と現在で上手く切り替わり、その切り替えの仕方がほぼ
ドラマとしてきわまっていた。元々の原作があるからね。

立川の家庭も妻とは不妊治療の関係で結局離婚に至った
というし、ネコさんは当時少年課だか風紀課に居たのかな。

立川と百合が「お前は売っていただろう」「あなたは買って
いたんでしょ」
とブルセラ時代のことを言い合っている所
が笑えた。

何にしても「なんで私を産んだのか」と悩んでいる凛の両親
は間違いを犯す直前に気がついて愛して育てようとしていた
ことが分かって良かったのではないかな。

歌の選曲も良かったね。最後はSWEET 19 BLUESですよ。

■参考

石川百合 = リリー・ラッシュ
高木信次郎 = スコッティ・ヴァレンズ
立川大輔 = ニック・ヴェラ
金子徹 = ウィル・ジェフリーズ
本木 秀俊 = ジョン・スティルマン

■【使用された曲】

EAST END×YURI「DA.YO.NE」
スピッツ「涙がキラリ☆」
TRF「CRAZY GONNA CRAZY」
安室奈美恵「SWEET 19 BLUES」

【出演者】

石川 百合 …… 吉田羊 (40歳、警部 中隊長)
高木 信次郎 …… 永山絢斗 (31歳、巡査部長)
立川 大輔 …… 滝藤賢一 (39歳、主任。警部補)
金子 徹 …… 光石研 (54歳、主任。警部補)
本木 秀俊 …… 三浦友和 (58歳、警視。課長代理)

皆本美姫 …… 山田杏奈/中村優子 (議員の娘)
杉田武史 …… 坂東龍汰 (当時17歳、美姫の恋人、被害者)
皆本凛 …… 木竜麻生 (珈琲ホシカワ、保護観察、)
如月仁美 …… 小野莉奈/広澤草 (美姫の友人)
定岡聖子 …… 峯村リエ (産婦人科医)
皆本直人 …… 田中健 (美姫の父で衆議院議員)
安居 …… 小市慢太郎 (数学教師)
安居素子 …… 片岡礼子 (妻、不妊治療・死産”葵”)
小池拓也 …… 佐藤貴史 (教師、美姫を強請り性関係)
杏子 …… 藤谷美紀 (保護観察官)
援交オヤジ …… 小川あつし

渡荘太、細野今日子、横江泰宣、佐藤仁、川畑広和
永尾柚乃、高村英玲奈

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