コールドケース2 ~真実の扉~ 第7話 光と影

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コールドケース2 ~真実の扉~
(2018年10月期・WOWOW)

音楽:村松崇継
制作:蓮見宗一郎、天野佑亮、安井謙、磯本淳、垣内あづさ
プロデューサー: 岡野真紀子、近見哲平
プロデューサー補:五十嵐理、椛澤節子
原作: 『コールドケース 迷宮事件簿』

https://www.wowow.co.jp/dramaw/coldcase2/intro/

第7話 光と影

監督/波多野貴文 脚本/蓬莱竜太
Writer : Andrea Newman

■【ストーリー】

・現在

カウンセラーの朝倉は車イスに乗る患者の木村莉子の診察を
する。ココアとコーヒーのどちらが良いかと尋ねる。
時間はあるから焦らないでやろうという朝倉。

・神奈川県警
被害者は神林イサム(32歳)、11年前の2008年(平成20年)に
初舞台前に劇場の外で刺されたこと。初日の幕が上がる前。
当時は無差別殺人の線で捜査されていたと百合。
別の類似する事件の模倣犯だという本木。腹を何度も鋭利
なもので刺す手口は同じ。キレる世代と言われる頃の事件
だという。容疑者が自殺して不起訴になったが、幾つか彼の
犯行だとされた事件が迷宮化されたこと。その中の一つが
今回の殺人事件。通りすがりの人がわざわざ舞台セットの
裏に包丁を隠すか?という本木。つまり劇団の関係者かという
他立川。そこに金子は包丁での鑑定結果を持ってくる。
これが凶器で間違い無いこと。指紋は複数検出。当時の劇団員
に話を聞かないといけないという高木。被害者には婚約者
の道広チエ子がいてエコマートで働いていたという。百合は
みんなに演技に騙されないようにしてよと。劇団員殺人事件が
幕開けだと立川。

・エコマート
店主をしている道広チエ子に話を聞く。イサムは良い人だ
ったこと。人の話をよく聞いてくれる人で挙式の日も決まっ
ていたこと。ここは親が経営する店で、ここで知り合ったの
だという。イサムはここで働いてくれていた。会社を辞めて
ここで働き始めて二人でやっていこうと決めたのだという。
それならば何故彼は舞台オーディションを受けたのか?と
問うと、近くで公演をしている役者たちがこの店に来たり
またその客達がここに立ち寄るので少しずつ興味が湧いた
のかも知れないとのこと。入って早々大変だと言っていた
という。

・2008年
イサムは劇団のロッカーを使っていると先輩の曽根崎が
激怒する。新人が手前のロッカーを使うのか?としオレは普段
はこんな訳の分からない所では出演しないという。楽屋を
渡される役者だとして舐めたことをしていると舞台に立てない
ようにすると脅す。

・現在
大衆居酒屋”若大将”。そこで働いていた曽根崎の元に行く立川
たち。暴行、窃盗、薬物所持で前科が有るとし、現在イサム
の事件を調べていることを語る。彼のことを脅していたんだろ
と問うと、確かに擦れていたがもう辞めたんだという。劇団
ではトラブルメーカーだったのだろ?と。その時の癖だったが
上手くやっていたのだという。前科があるのは劇団の中で
お前だけだという立川。気が短いのはオレだけじゃない。
演出家の新屋拓真も相当酷かったと語る。

■【感想】

7話目 シーズン3第18話「スポットライト」

https://itawind.web.fc2.com/kaigai/coldcase/coldcase.htm

アメリカのようなケースと違い日本の劇団員の中でも
小規模でマイナーな所が取り上げられることは殆どない。
大抵はその枠の中で終わってしまうのが常で、芸能界として
成功した人が挑戦する劇団になって始めてそれが話題になる。

ちゃんとした批評家が日本にも居れば良いんだけど・・

やはりまかりなりにも芸能界に足を突っ込むということは
虚勢と意地の張り合いなんだよな。

無駄にプライドが高い。長くいるだけで業界人面する。
虚勢でも張っていないとやっていけないのかも知れないけ
れど、一番夢が叶いづらい所に居る事は本人たちも気が
ついているのだろう。

大なり小なり人の醜さと同時に見た目だけでは分からない
人間性というものを見せられる話だった。
これはこれでかなり上手く出来ている。
被疑者の男性は最後の詰めの段階で捜査官たちに責められて
反論する。

「君は一番向かなそう・・・華がない」(立川)

「華とか見た目とか関係無い。人の真似じゃない演技の真似
じゃない役者ということを如何に別れるか。」(犯人)
「客に媚びて自分をよく見せる事しか考えて居ない。汚い
芝居だからあんな所でしか出来ない。そういうヤツらに限って
調子に乗る」(犯人)

劇団員は基本金がないので金銭絡みとか主役の争いなんかが
引き金になったのかと思わせた。
ドラマでは色恋沙汰がミスリードとして牽引していた所が
有り、演出家が虚勢を張って嘘をついたことがきっかけで
色々と人生を狂わされてしまう人で溢れてしまった。

しかし日本でも幼少期に劇団に入れる人は多い。
自分を表現出来るようになる為に人の前で演技することは
情操教育的にも悪くは無いのだろう。
しかし大人になって色々と現実を知る程に、人が持つ欲望
願望が歪な形で表れてしまうのだからなんとも言えない所。

そして今回のエピソードはコールドケースの中でも、
過去と現在という棲み分けを面白くさせた話で、幸せになっ
たものと不幸せになったもの。そして今でも芸能界にしがみ
つこうとしているものだったり、人生の成功のために必死
になっている人も居る。
色々と人生について示唆する面の多いエピソードだった。

一番見た目が怖く前科持ちだった曽根崎さんが妻子がいて
幸せそうに暮らしているところが印象的だったな。

■参考

石川百合 = リリー・ラッシュ
高木信次郎 = スコッティ・ヴァレンズ
立川大輔 = ニック・ヴェラ
金子徹 = ウィル・ジェフリーズ
本木 秀俊 = ジョン・スティルマン

■【使用された曲】

ケツメイシ「出会いのかけら」
Mr.Children「HANABI」
福井舞「アイのうた」
JUJU feat.Spontania「素直になれたら」
清水翔太「HOME」

【出演者】

石川 百合 …… 吉田羊 (40歳、警部 中隊長)
高木 信次郎 …… 永山絢斗 (31歳、巡査部長)
立川 大輔 …… 滝藤賢一 (39歳、主任。警部補)
金子 徹 …… 光石研 (54歳、主任。警部補)
本木 秀俊 …… 三浦友和 (58歳、警視。課長代理)

神林イサム …… 井上芳雄 (劇場で役者に興味を持つ。被害者)
田山芳美 …… 飯豊まりえ (売れないアイドル”柊リン”)
道広チエ子 …… 村川絵梨 (エコマートの経営、イサムと婚約)
得地正希 …… 山本圭祐 (演出助手)
曽根崎 …… 深水元基 (かつて少し売れた俳優)
新屋拓真 …… 北村有起哉 (演出家)
朝倉 …… 若葉竜也 (カウンセラー)
木村莉子 …… 松本穂香 (車イス、目覚めた!?)

大迫右典、まいど豊、本多未奈、三浦祐介、中井優衣
仲井真徹、津嘉山寿穂、多田昌史、高橋ゆし、金沢沙耶
明季、外村海、山本圭祐

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