November 3, 2011
第7話 消えた囚人 The Prisoner in the Pipe
脚本/Jonathan Collier
監督/Kate Woods
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ダンは娘のリリーに対してトイレ訓練を行う。トイレを怖がる
娘に対して父・ダンは大人はみんな一人でトイレで用を足す
事を告げ、トイレにはお化けなど居ない事を語る。外にいるの
で一人でしておいでというと、彼女は一人でトイレの中へ。
すると暫くして中から悲鳴が聞こえる。なんと水洗トイレの
中に遺体の一部が浮かび上がっていたのだった。
ブースはブレナンを連れて出産する病院の説明会に赴く。
グリフィン看護師からは最高のケアと最高の設備が揃っている
というが、ブレナンは病院はブトウ球菌の感染率も高いと
ブツブツ文句を言う。ブースはここには世界一の母乳指導の
先生がいて彼女の手にかかれば俺だって母乳が出てくると
語る。ブレナンはブースがカトリック系の病院で子を産ませたい
ことは分かったが、私は自宅で自由に産みたいのだと語る。
病院には抗生物質耐性菌の温床であり、大腸菌やブトウ球菌の
感染率が凄いのだという。ブレナンは何処からか持ち出した
ライトを照射すると、突然ここには血液、脳脊髄液、羊水が
付着していると語る。
そんな中ブレナンの元にカミールから電話がなると、トイレ
から眼球が出たとの知らせが入る。会話を聞いていたものたち
は病院から立ち去っていく。
カミールとブレナンは遺体の発見された現場へ。
家には殺人や遺体を切断したような形跡は見られないとの
こと。下水が逆流してきたのだという。
浮いた骨をすくい取りながらブレナンは蝶形骨と上顎骨の
骨片があるという。木の根が下水を詰まらせてこの辺一帯
が逆流したようだという。下水管に入った後に腐敗したもの
だろうという。ブレナンはそうなる過程を見てみたいと語る。
切断されて複数のトイレに流したものなのだろうか。
動物が腱を食べたのかも知れないという。興味深いというブレナン
に対してブースはこれはゲームではないというが、カミールは
トイレに浮かぶ目玉をようやくすくい取ることに成功し、
思わず「目玉ゲット!!!」と語るとブレナンは「おめでとー」
と語る。
ラボに遺体を運ぶ。
ホッジンズによると根っこはアイラントゥスアハティッシマ
だという。中国原産で「天国の木」と呼ばれているもので、
それが下水を詰まらせたこと。ホッジンズはジョークを言った
けど解説すべきかと問うと、ブレナンは皮肉は分かったけど
ジョークだったのか分からないという。出産間近でIQが8から10
は低下しているという。デイジーはドゥーラの資格を取った
ので安心して欲しいとブレナンに語ると、私の子宮頸部には
あなたに近寄らせないという。助けるのは会陰までにして起き
ますという。ブレナンはデイジーに所見はどうかと問うと、
重複するパーツはないので被害者は一人だろうと。ブレナンは
上顎洞の形が分かるだけの骨が回収出来たとして、被害者は
男性だという。ホッジンズは腱が見つかったとして持ってくる
中、ブレナンは被害者の目玉は眼内レンズだと語る。
カミールはコンタクトを取り出すと、そこには製造番号が書かれて
いた。
ブースとスイーツはダイナーへ。
店ではカプチーノマシーンが導入されていた。店主の女性は向かい
のモカジョーに負けない為に導入したというが、ブースはここは
ダイナーだと告げカプチーノマシンがないからこそ来ていたのだと
語る。変わらない店も必要だろうとし、この国では泡の浮いている
のはコーヒーじゃないという。コーヒーと泡の区別がなくなったら
終わりだと。
スイーツはブースが何か過剰に反応していることを告げ、何か
問題が有るのではないかと感じる。するとブースは助けて欲しい
と告げ、ブレナンが自宅で出産したがっているのだという。
あなたが説得して駄目ならば僕なんて無理だというスイーツ。
緊急時の対応で分析医として誘導して欲しいのだという。同僚では
なく友達として頼んでいるのだと語ると、スイーツは友達という
響きに感動し、これからは気軽にビールを飲んだりサッカーを
見ようと語る。しかしブースとしてはサッカーという言葉に
違和感を覚える。
そんなブースの元にアンジェラから電話が鳴り、レンズの製造番号
からメーカーのデータベースと照合した結果、被害者はロブ・ラゼ
ブニクだと語る。聞き覚えがあるというブースに対して逃亡者
だと語る。ジェームズタウンの連邦刑務所から4週間前に脱獄して
いることを知る。
ロブの妻・クレアから話を聞く。
ロブは投資詐欺をしたのでみんなから恨まれていたことを語る。
クレアは夫は全財産を使い果たして何一つ残さなかったという。
彼が脱獄した後連絡を取りそうな人はいたかと問うと、クレアには
連絡が有ったのではないかと問う。しかしクレアは私に近づいたら
殺すと脅して置いたと語る。もちろん言葉のアヤだというが・・
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ブレナンが臨月を迎えていつでも出産が来てもおかしくない状況の
中、ブースとブレナンは、自宅で出産するか、医療施設の整った
病院で出産するかで意見が割れる。ブースはスイーツに有無を言わ
さずブレナンが病院で産むことを決意するよう協力を求める。
そんな状況の中、民家のトイレに下水が逆流して遺体が出てくる
事態が発生する。
どんどんドラマがつまらなくなっていくのは気のせいか。
それぞれのキャラクターのリアクション劇場に楽しさを見出させる
のがそれも悪くは無いんだけど、今回のような特異な設定だと
流石にちょっと面白味に欠ける。
妊婦ブレナンが刑務所内に入って行く姿とか見て、あまりの
違和感しかなかったし、ブースがスイーツに対して「友達だ」と
いう言葉を利用して、協力させようとする流れもまた後味が悪い。
ブースはもうスイーツのことを家族の一人と認識しているであろう
ことは分かるのだけど・・。
ブースは生粋のアメリカンに対して、スイーツはイギリス的感覚
で、コーヒーやスポーツを眺めていたので、その辺のやりとりは
面白かった。ブースと言えばやっぱりベースボールなのに、
今時のアメリカ人もサッカーの存在は徐々に浸透しているのか。
今年(2014年)のメジャーリーグサッカーの観客動員数もJリーグを
抜いているし、気が付くと球団規模も抜かれている。
泡のあるコーヒーなんてコーヒーとは言えないとか、ドーナツを
コーヒーに入れるなんて・・と語る中で、客の男が居心地悪そう
なリアクションを取っているのが笑えた。
スイーツはブレナンとの面談に際して、「博士の産休中にブース
と適切に組める人を捜す為のパートナー査定」だということで、
なんとかブレナンを病院へと誘導していこうとする。
「専門的に集められたデータがあなたの信念にたまたま反していたら
どう対処するか?」
「私を説得する気ね!」というブレナンのリアクションは憎めない
時とわざとらしさみたいなものが有るけど、この辺は面白かった。
「心理学者の倫理感」を指摘され、ただでさえ心理学者の存在を
否定しているのにスイーツの立場が悪くなる。
結局ブレナンは娘の信仰心(娘の洗礼式)に関しては譲るけど、出産
は自宅で・・ということで妥協する。冒頭からブースがカトリック
系の病院での説明会の時に、十字架の前を通る際、その都度胸で十字
を切るリアクションとか何気に面白かったけど、そんなに自宅で
産みたいものなのかな。結局聖書でのエピソードを引用した格好で、
馬小屋で産むという状況を作った。
デイジーは相変わらずハイテンションな姿が有り、博士の為なのか
ドゥーラの資格を取ったという辺り、もの凄くお節介ぶりな彼女の
姿が有ったけど、ブレナンを心酔している彼女らしいところなのかも。
ブレナンと調査団として海外に渡ったのも彼女だしね。
ただブレナンをリラックスさせる為と称して骨に香水かなにかを
吹きかけていた辺り、証拠の汚染になるのではないのかと心配する
ところも有ったし、ホッジンズとの絡みで、私が博士の為にドゥーラ
の資格を取ったのはやりすぎなのか?と問うと、ホッジンズが「YES!」
と答えたのに対して、ホントは「NO」でしょ?と食い下がるシーン
が面白かった。
ホッジンズとアンジェラはラボに専念していた感じだし、カミール
もまた相変わらずリアクションは面白かった。特にデイジーと
スイーツがラボで盛り上がった後、思わずカミールが入ってくる
構図とか如何にもカミールっぽいシーン。
事件はジェームズタウンの州立刑務所で起きた脱走事件と関連し、
逃げたと思われたものが実は殺されたもので、その容疑者のロブ・
ラゼブニクだと判明。
死因に関しては、第9肋骨の一部に傷があるけど、それが死因で
あり刺殺だということは証明出来ないとして、ブレナンは答えを
渋る姿が有った。
遺体・骨が酸で溶かされ、そして死んだ後に骨を踏みつぶされた
ことで、骨の穴に付着した微粒子が合成ゴムだと判明。
受刑者用の靴メーカーのゴムであり、遺体の酸は酢を蒸発させて
酢酸にしたものだということで事件を解決に導いていった。
出産した子を早くもお披露目。
娘の名前はクリスティン・アンジェラだということで、アンジェラ
との親友さ加減を描いたけど、そこにいるカミールとしてはちょっと
寂しいものが有りそうだ。
ブレナン役のEmily Deschanelのシーズン途中の出産ということで、
6話の放送が2012年1月12日に対して、7話の放送は2012年4月2日と
なった。そしてシーズン7自体が全13話という歪な構成となっている。
■検索用キーワード
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■使用された曲
・Rolling Down
Performed by Freedom Fry
テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、”カム”
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
デイジー・ウィック (Carla Gallo) インターン
デイブ・クリンスキー (Jerry Kernion) 刑務官
イアンザ・バルツォキス (Jessica Tuck) 刑務所長
クレア・ラゼブニク (Vanessa Branch) 殺害されたロブの妻
TJ・オウエレット (Johnny Ray Gill) 郵便ポスト製造部の現場監督
アンダーソン・ブレマー (Gary Riotto)
ヘイズ・ジャクソン (Pruitt Taylor Vince) 囚人、ロブを一年前庇う
— (Stacy Barnhisel) Nervous Pregnant Woman
— (Todd Quillen) Nervous Pregnant Woman’s Husband
— (Cara Gayle Grippin) Concerned Pregnant Woman
— (Marcus Choi) Worrywart Dad
ダン・ヘンショウ (Christopher Forsyth) 父
リリー・ヘンショウ (Kayla Madison) ダンの娘・トイレトレーニング
キャサリーン・グリフィン (Treisa Gary) 看護師
ボビー (Corey Weber)
— (Adam Perkins) Inmate
— (Tim Sitarz) Inmate
— (Shane Schoeppner) Annoyed Diner
— (Greg Schott) FBI Special Agent
— (Wendy Worthington) Waitress
— (Jonathan Chance) Patron