November 3, 2011
第5話 竜巻の真相 The Twist in the Twister
脚本/Karine Rosenthal
監督/Jeannot Szwarc
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アレンはアルバイトで希望でやってきたジルをアーチェリー場
に案内する。このキャンプでバイトしたいというジルだが
キャンプの経験はないという。4年生時にお泊まり会で
映画「13日の金曜日」を見たら恐くて外泊は2日が限界になって
しまったのだという。でも学費を稼がなければならないのでいけ
ないので今回応募したという。是非チャンスが欲しいとし、
子供は好きだという。キャンプが恐かったのも子供の時の
話だという。そんな中、ジルは穴に転落してしまう。アレンは
彼女に手を貸して引き上げようとすると、穴の中にはなんと
白骨遺体が有った。
ホッジンズとアンジェラは生後8ヶ月経過した子供のマイケル
がなかなか寝付かないことも有って寝不足続きだった。
アンジェラはマイケルをあやしているホッジンズの元にやって
くると特大のコーヒーを持ってくる。私は母乳をあげる関係で
デカフェしか飲めないのだとし、ただでさえ寝ないのにカフェイン
を摂取したらこの子は益々寝なくなるという。もしかしてこの子
は鮫の子なのかと告げる。
そんな二人の元にアンジェラの父・ビリーがやってくる。
オレの孫は何処だ?というビリー。アンジェラは連絡してから
来てと言っているでしょというと、ホッジンズは先週電話を
受けて居たのをすっかり忘れていたと語る。ビリーはマイケル
に良いものを持って来たとして子供用のエレキギターを見せる。
演奏しようとするが、ただでさえ眠らないのであまり赤ちゃんを
刺激しないで欲しいと頼む。オレが見ててやるというビリー
に対して託児室じゃないと寝ないのだと語る。
遺体を調べに行くブースとブレナン。
ブレナンは凄い格好で遺体を調べていた。ブースは椅子に座って
見たらどうかと心配するが大丈夫だという。妊娠は病気ではない
のだからそんなに気を使わないでというブレナン。
遺体は骨盤から見て男性、歯の摩耗具合から30代前半だという。
刺し傷が有り、多発骨折、鈍的外傷が数多く見られるとのこと。
この場所は二ヶ月閉鎖されていたのだという。ブースは争った
形跡がないことも有るので遺体は捨てられただけかも知れないと
語る。
遺体をラボに運ぶ。
遺体を調べるのはカミールとホッジンズ、そして今回のインターン
はフィッシャーだった。ホッジンズは彼に頭の病気はどうかと
問うと順調に回復しているという。凶器は普通のフェンスの杭ね
というカミール。クロバエと甲虫の比率から見て死後・・・5週間
だというホッジンズ。カミールはホッジンズが随分疲れていること
を指摘すると、ウチの子は寝たら負けだとでも思っているらしく
寝ないんだという。するとフィッシャーもまたウチの母は朝5時45分
に起きてカーテンを開けて「ゴッドスペル」のメドレーを熱唱
するのだという。もしかして母と一緒に住んでいるのかと問うと
退院の条件なのだという。そんなフィッシャーの元に母から電話
が鳴る。
まるで砂嵐状の傷だというカミールは、全方向から一度に衝撃を
受けたものだという。ホッジンズもあらゆる無機物・有機物が
付着しているとのこと。フィッシャーは死亡したのが5週間前
だと聞いて有る事を思い出す。それは5週間前にこの地域に
起きたハリケーンのことだった。竜巻に殺されたものなのか。
しかし遺体を調べると胸の傷には出血痕がないことから、杭
が刺さったのは死亡した後だという。また遺体の傷の殆どが
死亡後についたようだとフィッシャーは語る。
ブースとブレナンは竜巻によって死体が傷つけられている
事を知るとブレナンは目を輝かせる。気象災害はどれも
研究のし甲斐があるというもので貨幣を嘘だという。
そんな中ブレナンがカップ麺を食べようとしているのを知って
ブースは取り上げてしまう。これは塩分が高いとして果物を
食べろというもの。これ以上お腹の赤ちゃんが大きくなったら
困るだろうと。ブレナンは過保護は辞めてくれと告げると
私生活だけでもウンザリなのに仕事にも支障を来している
という。
X線で死因を見つけたとの電話がフィッシャーかから入る。
右頭頂部には明かな損傷箇所が3つあること。
恐らく同じ凶器だという。ホッジンズに傷跡の微粒子を調べて
もらってくれというブレナン。骨の洗浄後に出血痕も調べて
という。
その頃ホッジンズは遺体の損傷跡からオレンジ色の塗料が
3箇所の傷の中に共に検出されていると報告。そんなホッジンズ
はコーヒーの飲み過ぎでちょっとハイテンションだった。
アンジェラもラボにやってくるか入館許可証のところで
立ち往生していた。カミールはそれを見てヨーグルトのポイン
トカードを間違って使っていないかと問うとまさにその通り
だった。疲労から完全に集中力を失うアンジェラとホッジンズ。
アンジェラは復元が終わった事を告げ、被害者を照合した結果
スコット・ブレイリー(32歳)だと分かる。
3週間前に兄・ケビンが捜索願を出して居るとのことだった。
FBIはケビンをオフィスに呼ぶとブースとスイーツが話を
聞く。ニュージャージーに住んでいるのに何故遺体が
バージニアで発見されたのか。すると弟はストームチェイサー
・気象オタクだった事を告げ、竜巻に魅了されていたことを
語る。しかし彼が竜巻にやられるはずはないと告げ、彼には
ミニモーホーと呼ばれる改造したトレーラーハウスに搭乗
していたとのこと。水爆が落ちてもビクともしない走る完全
装甲車だったという。完全装備の気象ラボだったという。
その車ならば売れば10万ドルはするハズだということ。
フィッシャーには次々と電話が鳴っていた。
アンジェラはまた母親かと問うとナンパしたジェマだろう
という。フィッシャーは母親の立場として息子が気軽な
セーフティセックスをすることが許せないものなのかと
問うがアンジェラはうちの子はまだ8ヶ月だからとして
答えを濁す。
一方アンジェラは5週間前の竜巻が通った場所をモニタで
表示する。約10km、幅にして300mだった。
フィッシャーは入院中に「ウェザーアタックPart3」の番組
を見たからよく分かるが竜巻に巻き込まれると、回転して
巻き込まれて落ちるのでハンマー投げの要素が加わるという。
遺体が元々有った場所を特定しなければならないがそれが
分かるものかとアンジェラに解析を依頼するのだった。
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キャンプ場で発見された遺体は損傷具合から、相当激しく
傷つけられたことを示していたが、実は死後竜巻によって
遺体が損傷を受け傷ついていた事が分かる。殆どの外傷に
見られる傷は竜巻によるものだと判明する中で、頭蓋骨に
3つの大きな打撃痕が見つかり、そこにはオレンジ色の塗料
が付着している事が分かる。凶器は円筒状のもので直径5~
7cmのものだと判明するが・・・
「CSI:マイアミ」のファイナルシーズンS10-3でストームチェ
イサーの件が描かれたのを思い出させるようなエピソード。
CSI:マイアミは予算オーバーでアップアップしていたとか
していないとか言われていたけど、BONESでは大丈夫なのか。
竜巻の通り道を上空から映した映像を見ると、ホント津波
と同じように跡形もなく家が崩壊していて、現場で捜索していた
アンジェラが落ちたヌイグルミを目にしていたたまれなさを感じて
いたけど、まさに持ち主のことを考えると、ホント自然災害って
罪なものがあるよな。
ミスティというスタッフが「母なる自然は偉大だ」としていた
際にブレナンが早速”自然は人じゃない”として、場違いな
突っ込みをしていたけど、場違いといえば、あの嵐の中を
やってくるブレナンの行動に有った。
ブースが子供思いなのは分かるけど、あまりに過保護すぎるのも
アレだし、逆にブレナンが無神経過ぎるところもあってまさに
両極端な二人。
妊娠は病気じゃないというブレナンの台詞を聞いて確かにそうだ
けど、男性からすると妊婦さんをみるとうろたえてしまうというの
はありそうな気がする。
ラボ内のエピソードでは、
ホッジンズとアンジェラが子育てによって完全にグロッキー状態
になっている姿が有り、今はこの二人だけど、近い将来ブースと
ブレナンがこういう姿になるのかなと思って見るとある意味
興味深いものがあるな。先日のエピソードでアンジェラとブレナン
が一緒に子育て出来ることに喜びを語っていたけど、アンジェラが
経験していることは即ちブレナンにも同様に降りかかってくる。
ブレナンはその時、あなたの失敗から学べるとしてアンジェラの
ことを「失敗は成功の母」的姿で述べていたけと、母親というもの
が今後テーマとして存在していくのかな。
ホッジンズは時折コーヒーを飲んでカフェインでドーピングしていた
けど、「NCIS」のカウパフを飲んでドーピングしているアビー状態
だな。
そんな中、常識を打ち破り続けるアンジェラパパ・ビリーが
マイケルに会いに来る。ホッジンズやアンジェラが彼に子供を托す
ことを怖がるのも分かるものがあるけど、結果的に眠らない赤ちゃん
はビリーが行うメロウなブルースとロックなブギが好みらしいと
して4時間寝ていることを言われていた。お約束のようにして、
現れる度に自分の印を押していくビリーがマイケルにもタトゥーを
していくのかと思わせつつ、タトゥーのシールを貼っていく姿が
有った。
一方インターンは変わり者の中でも特にズバ抜けている
フィッシャーだった。退院する際の条件として母親の元で暮らす
ということが有り、母親からは過度の干渉が有り、そして恋人が
いることも分かるが、後々真剣な付き合いという訳では無いこと
が分かる。
肝心の事件は竜巻によって完全に現場を汚染されたものがあり、
正直遺体も腐っているので、骨の傷が生前のものかどうかの区別は
難しそうなものが有ったな。
そもそも殺害現場もあれだけ荒らされているのに血痕が残って
いるというのは不自然だし、殺害現場を特定する辺りの分析には
少々説得力は無かった気がする。
容疑者として捜査線上に上がったのは、
●兄のケビン。弟に多額の金を貸していた。
●運転手のノーラン。給料を払ってもらえずキャンピングカーを没収
●トニー・ローレンス。竜巻の撮影に関して映画化の話が有り
被害者とはライバル関係に有った。
●ミスティ。コーディネーターの女性。
凶器は彼女のペットボトルが使用されていた。
●ウェス。撮影監督
結局嵐の映像を撮影したウェスが犯行現場にいたという証拠を撮影
していたことで事件の犯人であることが判明する。
今回はやたらとセックスに関するブラックなユーモアの多いエピ
で、ブースとブレナンが冒頭から妊婦のブレナンが立ち上がる際
に手を貸そうとしている動作が他人から見ると行為そのものの
動作に見えたり、被害者のトレーラーハウスを見つけた時には
車の動き方の上下の振動具合が完全にそれを象徴しているものが
有った。
「あなたの子孫を生むからと言って私補支配出来ると思っているのか?」
「せめて娘と言えないか?」
珍しくブレナンがブースに怒っている姿が有り、車で一人で
帰ってしまうシーンが印象的だったかも。
ホッジンズは眠い中、被害者が所持していたミニチュアの竜巻の
原理を利用して赤ちゃん用の子守振動機を作っていた。
「チャイルドシートを使っておねむサイクロンを作った。」
「子供をこんな道具に乗せるなんて・・パパに預けましょう。」
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■使用された曲
・Spinning Into Place by Younger Brother
・Hi Fi Mama by ZZ Top
・Don’t Forget to Call Your Mother by Walking Pneumonias
テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、”カム”
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
コリン・フィッシャー (Joel David Moore) インターン
ビリー (Billy Gibbons) アンジェラの父
アントニア”トニ”・ローレンス(Samantha Shelton) 気象学、嵐を追う
ミスティ・クレモンス (Samantha Quan) 国立科学連盟、フィルムを運ぶ
ケビン・ブレイリー (Jon Curry) スコットの兄
ノーラン (Charlie Weber) スコットの運転手
ジル (Kylie Sparks) キャンプ場でバイト
エマ (Emily Wilson) フィッシャーの彼女
— (Aaron Benore) Storm Chaser
ウェス・オット (Joshua Dov) 監督
— (Theresa June-Tao) FBI Tech
Mrs.アレン (Cynthia Sophiea) キャンプ場職員