スキャンダル 託された秘密 Scandal 第6話 棘の道 The Trail

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March 17, 2014
第6話 棘の道 The Trail

脚本/Jenna Bans 監督/Tom Verica
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オリヴィアの元にフィッツ大統領がやってくる。
僕は決してアマンダを殺していないという。オリヴィアも赤ち
ゃんはあなたの子ではなかったとするが、寝ていた事実に失望
していた。しかしフィッツは君を失って辛くて一夜だけの過ち
だったのだという。愛人を裏切って恋人と寝たんだという
オリヴィアは、何の用件なのかと問う。すると先週サイラスの
元に届いた盗聴データに私のあえぎ声が録音されていたのだと
いう。そんなの聞きたくないというがオリヴィアに聞いて欲し
いと告げる。

— 2年前 —
フィッツ知事はサリー・ラングストン上院議員と共和党代表の
座を巡り争っていたが、アイオワ州ではフィッツはサリーに
大敗していた。フィッツ陣営ではスタッフを集めて打開策は
ないのかと話す。今の信念を変えることはしないというフィッ
ツ。そんな中、一人の女性・オリヴィアが突然沈黙した場で
発言し始める。今の貴方の考えが理解されていないのだという。
その原因はサリーとの結婚生活にあり、どう見ても今の二人は
有権者から見てもセックレス夫婦だと語る。共和党員の家族観
は大抵保守的だからアイオワ州では負けたのだという。サリーは
敬虔なクリスチャンで信仰では決して勝つ事は出来ないという。
それならば残すところは家族の関係を見せるべきなのに冷え切
った家族では勝てないという。人は好感を持った人に投票する
ものだという。アル・ゴアは堅苦しいイメージを妻との熱い
キスで覆し、ジョーブ・ブッシュが大統領になれたのも妻と
ビールを楽しむ気さくな夫婦だったからだという。理想的な
のは食事に呼びたいと思わせる夫婦像だという。このままだと
ニューハンプシュー州でも票を落とすだろうと語る。

それを聞いたフィッツは補佐官のサイラスに対して、あの女を
クビにしろと語る。しかしサイラスは彼女は私の一番の優秀な
教え子だと語る。感動的なスピーチや有権者サービスはフィッツ
が行い、物騒な裏仕事や非合法な戦いは私が引き受けるのだという。
今のあなたにはそれをやり抜く度胸が半分もないとし、それならば
オリヴィアは必ず必要だと語る。オリヴィアを引き戻さなければ
私は下りるというサイラス。
サイラスはオリヴィアの元にやってくる。高い報酬をもらって
いたのにサイラスの為に休みを取ってきたのだという彼女。
知事の選挙選の為に尽くすつもりだったが、フィッツは耳の痛い
ことを言われただけでクビなんてどうかしていると語る。
それを聞いていたフィッツは同感である事を告げ、君を雇えたこと
が幸運だという。

退役軍人のパンキーケ研究会・ニューハンプシャー州。
サリー上院議員はそこにフィッツ知事も招待する。
オリヴィアはアビーに電話すると、彼女は離婚の傷心を癒す
為にお菓子作りをしていた。オリヴィアは現在共和党員だと
告げ、あの人には尽くすだけの魅力があると語る。オリヴィア
はアビーに早くスティーブンに電話するよう告げる。
そんな中選挙戦ボランティアスタッフのアマンダはサイラスの
元にスケジュールを持ってくる。

— 現在 —
デビッド検事補はアリッサを呼び出すと、予定は全て取り消し、
今夜は残業だという。デビッドはアマンダの遺体を見てきたこと
を語る。
一方その頃クインはギデオン記者の部屋にいくと男女の関係に
なっていた。セックスが終わるとギデオンは明日締め切りの
記事を書かねばならないが、二、三時間で終わらせるので君には
ここに居て欲しいと語る。

デビッドの元にアリッサはやってくる。
長期戦用に夜食のチキンを買って来てもらうデビッド。
アリッサが高いヒールを履いているのを知ってそんな靴で歩く
のかと問うと、これはセックスする為の靴だという。ブラック
キャットで一杯飲んでからセクシーなバーテンをナンパしよう
としていたのだという。それなのに木曜日の夜10時半に食料の買い
出しなんて酷いという。しかもアマンダの件は検視官も警察も
自殺だと断定したのではないかという。
デビッドは被害者のことで分かっていることを語る。
アマンダ・タナー(27歳)、独身だが妊娠13週目。グラント政権
でアシスタントをし、二週間前に突然辞職したかと思えば
自殺未遂したこと。未遂に終わりオリヴィアのクライアントにな
ったが、その二週間後に川から引き上げられることになったの
だという。ホワイトハウスで誰が一番喜ぶのかがポイントだと
語る。

— 2年前 —
オリヴィアはメリーの二日間の予定を中止にする。
メリーは識字向上の資金集めのパーティーの予定だった。
しかしオリヴィアとサイラスは今こそフィッツとメリーで話合う
べきだと語る。二人が本当に愛のある夫婦でないと意味がない
という。二人きりにすると早速メリーは自分のキャリアを
あなたの為に犠牲にしたとして口げんかが始まる。

キャノンパーティド小学校・カリフォルニア州・サンタバーバラ。
ニューハンプシャー州ではフィッツは5ポイント、対立している
サリーを下回っていた。子供たちの保護者面談に出てくる
フィッツとメリーのことをマスコミは撮影し、二人は家族をアピール
する為に子供たちの学校を訪問していた。
また朝のトークショーに出ることになり、オリヴィアはネクタイの
色から服装まで細かく指示を与える。
フィッツはそんなオリヴィアに対して君は何党なのかと問うと
私は無党派だと語る。色々と与えてくれるのに票だけはくれないのか
と。
トークショーでは仲良くするもののスキンシップはなくイマイチ
効果は得られなかった。

グラント選挙イベント・ニューハンプシャー州。
そこでメリーはフィッツと仲良くアイスを食べる姿を有権者に
アピールする。アイスがフィッツのアゴに付く中、オリヴィアは
メリーがそれを拭ってあげることで夫婦関係のさりげなく
アピール出来ると考えていた。オリヴィアの気持ちがようやく
グラント夫妻にも伝わり、メリーがフィッツのアゴに付着する
アイスを拭った瞬間から選挙の票はフィッツ指示の方向に流れ
てくる。

ラングストン選挙対策本部では、サリー上院議員が秘書のビリー
に対して、アイオワ州の時とは全然フィッツの雰囲気が変わった
ことを受けて、誰が選挙参謀として雇われたのか調べる様指示する。
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フィッツはオリヴィアの元にいき、アマンダ殺害に関して自分
は潔白であると共に、2年前のスーパーチューズデイ後に
二人が一夜を共にした時の様子が録音されていたとして、その
データがサイラスの元に送られてきたことを語る。

取りあえずようやくフィッツとオリヴィアの”深い”関係という所に
言及されたので、ドラマとしても言葉尻だけで進行していた
ものがビジュアル的にも補完されたので見やすくなった。
フィッツ陣営にオリヴィアが関わり合った時のことから、大統領
の予備選に勝利した日に二人が関係を持っていたこと。

ただ正直、過去の二人の関係を見ても、フィッツ大統領の魅力が
まるで分からす、彼の何処に大統領としての資質があるのか未だに
見いだせないでいるところは依然としてドラマを見づらくしている
気がする(笑)

何よりも過去のエピソードを通して、2年前のオリヴィア周りの
人物が何をしていたのかを描いたところが一番興味深かったのかも。

・ハックがホームレスから立ち直る瞬間。
・アビーとスティーブンの関係。(スティーブンは登場しなかったけど)
・ハリソンが保護観察期間中の人物だったこと。
・サイラスとオリヴィアの師弟関係

アビーがまるで「デスパレートな妻たち」のブリーみたいな感じだ
ったけど、これ以前のオリヴィアとの出会いのエピソードなんかも
もっと見てみたいと思いました。

色々と過去の台詞を思い返して見ると、副大統領の宗教観を軽視して
いる姿が有ったり、アマンダとの関わりあいなどを通して、何処に
フィッツとの繋がりが有ったのかということもこのエピソードを
通して見ることが出来る。

そして何よりもフィッツの妻・メリーが夫の大統領職に拘っている
理由というところにも言及されるもので、ハーバードのロースクールを
首席で卒業したにも関わらず、夫の為にキャリアを犠牲にしていた
からこそのものがあるのかというものだった。
「女性票には女性」ということで、メリーのついたウソはそれに
固執する一つの要員となっていたのかというところにも繋がっている。

妊娠していたがスケジュールが忙しくて流産していたというウソ。
それがアマンダのエピソードを通して「妊婦」繋がりで変な還元の
形でフィッツ政権を揺るがすところに繋がってくるところなど
因果応報なのか。

副大統領はマタイ・イム13章24節を引用し、ビリーとの会話で・・

「敵が麦畑の中に毒麦をまいていった。芽が生えて実を結ぶと同時
に毒麦もあらわれた。僕が収穫前に毒麦を抜こうか聞いたら主人は
なんと言ったか?」「抜くな一緒に育てろ」「何れ神は毒麦を焼いて
麦を救って下さる。今は育てるのよ」

オリヴィアとフィッツが少しずつコミュニケーションを取る様は
面白く出来ていたなと思う。アメリカ人男女をエレベーターに
二人きりにするなと小一時間なところが有るけど、フィッツが
勝利宣言し、自分の信念を主張する視線の先には妻ではなく
オリヴィアがいるのだから、メリーはどう感じて居るのか。

正直アマンダ周りのエピソードはメリーの仕業なのかなと思って
いたけど、この二人、元々夫婦関係は冷え切っていたのね。
取りあえず大統領となるという共通認識がカンフル剤の役目を
果たしていたけど、今となってはメリーも夫に対する感情以上に
権力者の妻としての座に固執することに力が入るのも分かる気がする。
ただこれを利用して、メリーは自分が犠牲にしてきたキャリアを
フルに活用出来る気もするけどね。

●使用された曲

・Superstition by Stevie Wonder
・The Light by The Album Leaf
・Baby You’re Right by James Brown & The Famous Flames
・Scandal End Theme
Composed by Chad Fischer
・No More Time Outs
Performed by David Holmes

オリヴィア・ポープ (Kerry Washington) フィクサー、”リヴィー”
スティーブン・フィンチ (Henry Ian Cusick) 訴訟担当
ハリソン・ライト (Columbus Short) 弁護士
アビー・ウェラン (Darby Stanchfield) 調査担当
クイン・パーキンス (Katie Lowes) 弁護士
ハック (Guillermo Diaz) 技術担当・元CIA

サイラス・ビーン (Jeff Perry) 大統領補佐官
フィッツジェラルド・グラント(Tony Goldwyn) 大統領
ディヴィッド・ローゼン (Joshua Malina) 連邦検事補
メリー・グラント (Bellamy Young) 大統領夫人、ジェリー、カレンの母
ビリー・チャンバース (Matt Letscher) 副大統領補佐官
ギデオン・ウォラス (Brendan Hines) 三流紙”DCサン”紙記者
サリー・ラングストン (Kate Burton) 副大統領

アマンダ・タナー (Liza Weil) 妊娠騒動
ジェームズ・ノバック (Dan Bucatinsky) メリーのスキャンダル記事を掲載
アリッサ (Brenda Song) ディヴィッド検事補の秘書
ポール・モズリーー (John Burke) 識字政策アドバイザー
ケンドール・パークス (Jenny Cooper) 共和党大統領候補討論会司会者
— (Samantha Sloyan) Sassy Staffer
— (Lisa Canning) Anchor
— (Erica Shaffer) Local Anchor
— (Eva Tingley) Secretary
— (Joshua Wolf Coleman) Guy in Van
— (Patrick Cohen) Messenger Guy
— (Runa Lucienne) Harrison’s Date at Bar

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