Sep. 16, 2013
第5話 新たなる指導者 Reconciliation
脚本/Cathryn Humphris
監督/Edward Ornelas
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レベッカとジムは街の食料が尽きることを心配し、街の人たち
の生き死にを選別しようとするが、レベッカは豚ウィルスを
混入しようとするが、そのウィルスが予想以上に強力な殺傷性
を持っていたこと。また目の前で教会で子供を見る母親の姿を
見て思いとどまる。レベッカとジムの処遇に関しては改めて
住民達が決めるとして、ジュリアは二人を留置場へと入れて
置くよう保安官のフィルに頼む。
ライルはジュニアを唆して留置場を出てポーリーンが書いていた
という日記をサムの家から見つけ、その直後にジュニアの頭を
殴って逃走する。
謎の少女は25年前に隕石落下と共に殺害されたメラニー・クロス
だということを突き止めた。
メラニーはその日悪夢で目覚めると、目の前にジョーとノリー
が黙って立ってたことに驚く。メラニーは自分が何故生き返った
のか、そして何故あの時殺害されたのか、その辺の真相を聞き
たくてサムに逢いたいことを語るが、先ずはバービーがジュリア
と話すまではここに滞在しているよう言われている事を告げる。
バービーはジュリアの元にいくと、彼女はメラニーを探そうと
するが、既にメラニーはジョーとノリーと一緒に居ることを
ジュリアに説明する。何故彼女の名前がメラニーだと知っている
のかとバービーに尋ねると、ジョーたちがこの街の高校のイヤー
ブックを見つけた事を告げ、88年の卒業生である事を語る。
しかも彼女はジョーたちがミニドームを見つけた場所を知って
おり、25年前にもあの森のあの場所で三人の友達の隕石が落下
したのを見つけていたという。そしてその中にメラニーは卵を
見つけて彼女はそれを守りたいと主張したが、その場にいた
ものたちは取り乱してその中の一人によって殺されたのだという。
そこにいたものはメラニー以外に、ポーリーン、ライム、サム
だと語る。
バービーは”この前の夜”のことを話したい事を告げ、俺が駆除
計画をするわけがない事を語る。連中が何をするのか聞くため
に居たのだとし、ジムにもハッキリと独断では何もしないという
ことを約束させたのだという。ジュリアが俺を疑うのは勝手だが
サムには警戒すべきだと語る。サムはメラニーのことを最初から
全て知っていたのだから・・・と。
サムは帰宅すると室内が荒らされていることに気が付く。
奧で物音が聞こえて警戒して近づくとそこにいたのはジュニア
だった。ジュニアはサムに対して僕に何かを隠しているだろう
とし、母が書いていた日記をライルに盗まれた事を語る。
ライルは留置場にいるのではないかという問いかけに、母の
日記に予言が書かれていると言うので僕が留置場から出した
のだという。アンジーが殺されたことも見たと言っていたが、
それを聞く前に殴られ日記を持ち逃げされたのだという。恐らく
日記の中身を見られたくないのだろう事を告げ、日記のページ
には抜け落ちている部分が有ったのだという。それを見れば
次のライルの行動が分かるという。母の言葉を信じてヤツを
信じるべきではなかった事を告げる。サムは母の言葉とは何なのか
と問うと、ジュニアは二日前にメールが届いたのだという。それ
を見る限りでは母さんはまだ別の場所で生きているのだと語る。
アンドレアは店でみんなに食事を振る舞っていた。
ジュリアとバービーが行くと、彼女のそんな姿に驚く。
倉庫の奧に食料が残っていたのだというアンドレア。
今日の集会の前にキャロリンたちと話がしたいが来ているかと
尋ねる中、店の客の中で、ジムを崇拝するグレッグはジュリア
たちにジムを檻に入れたことは間違いで全てはレベッカが
やったことだと文句をいう。また別の客であるウェンデルは
寧ろ俺たちをウィルスで殺そうとしたヤツだとして、そんな
ヤツの肩を持とうというのかとして一触即発の状態だった。
ジムは何も持っていなかったし、レベッカの策略に違い無い
という。ウェンデルは早くジムを裁けとしてジュリアやバービー
に迫る。
ジュリアとバービーは、ジョー、ノリー、メラニー、キャロリン
たちに対して、時期に二人の裁判が行われるのキャロリンには
二人の弁護について欲しいと語る。バービーはジュリアには
メラニーのことを全て話したが、彼女の件は誰にも口外しないよう
求める。メラニーは自分が何者かは分かったが、何でココにいる
のかとして困惑していた。ジュリアは必ず理由はあるとして
彼女を落ち着かせる。三人はここに残っていて欲しいことを
告げ、街は現在殺気立っていることを語る。
しかしメラニーは自分が死んだと知ったのにジッとはしていら
れないとしてジョーとノリーと出かける。
ジムとレベッカは留置場だった。こっちは街の為に尽力したのに
殺人鬼扱いだとして、全てはレベッカが正しい計画だと私を思い
込ませたのが原因だと語る。私を囮にしたクセにそのウィルスも
巻かなかったとして非難するが、予想外にウィルスの殺傷力が
高かった事を語る。しかしこのままだと我々は町民達に八つ裂きに
されるだろうとジムは呟く。
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食糧危機を解決しようとするが余りジムとレベッカはウィルスを
使ってチェスターズミルの人口を減らすことを考えるが、レベッカ
が寸前で思いとどまった為に大事には至らず。しかし街の人たち
の中では、そんな猟奇的な計画を実行しようとしたジムとレベッカ
に厳罰を求めるものと、ジムこそ街の人の為を思って行動している
とするものたちで二分していく。食糧危機を乗り切るためには
共有精神を持つべきだとしてジュリアは主張する。
一方湖で発見された女性が、メラニーという女性だと知る。
その事実をバービーはジュリアにも伝える中、25年前当時にも
この街に隕石が衝突していたことを語る。メラニーはその現場に
遭遇した一人で、サム、ライム、ポーリーンの親友だったこと。
そしてそのウチの誰かに殺害されていたことを語る。
相変わらずのサバイバルな状況の中、街のリーダー争いに興じている
人間の愚かさを抓るような展開だった。
ジムを支持するものとジュリアを支持するもの。
二人の間でリーダーとしての資質を持つのはどちらの人物なのか。
久しぶりにキャロリンが登場。ジムとレベッカに対する罪への弁護役
での手腕が発揮されるのかと思ったけど、この状況で裁判も何もない
なという感じ。この状況の中必要なのは首相ではなく大統領なのか。
未だにジムを支持するものがいるというのは考えづらいことだけど、
町民の中でもこれまでの全ての流れを把握するものは一部に限られて
いる訳だし、仕方がないのは分かるにしても、警察官としての忠誠心
や倫理をたたき込まれていないフィルのような男が保安官になると
途端にこうなるのねという典型だった。
ジムがこういう人材を操る様が小憎らしい程秀でているところが
あるなと感じさせる。
対する巨悪として存在するのは、なんと言ってもサムという存在な
のだろう。この人の存在もまた人を操るのに長けている感じがする
し、人を上手く誘導しては淡々と計画の為に心の中の鬼を押し殺して
いるようだ。
どちらの人物も自分が生きる為には必要悪なのか。
今回はなんと言ってもドームを破壊出来るとする可能性を示唆する
流れが有った。4つの手の人物がこのドームを支えて守っていること。
今後はサムという人物が大義の為に小さな犠牲もやむなしとばかりに
4つの手に該当する人物を殺害するのか。
気になるのは、過去の4つの手のものたちも生きている状況の中、
新世代に継承されたのは何故なのかという辺りなのかも。
そのウチの一人が居なくなったので、ドーム自身がもう一人の人物
を臨時的に生み出したというところなのだろうか?
科学者のレベッカは完全にマッドな人物かと思ったけど、人の死に目
を目の前にして、突然倫理感なり宗教観にも芽生えるものが有った
のか。ジムとレベッカが留置場でやりとりする流れは興味深いもの
が有ったね。
「死は大きな流れの一部に過ぎない。ウェンデルの死で私は生き延び
た。有益なトレードだ。死は美しいものではない。しかし時として
必要なもの。」(ジム談)
「父のいう通り答えは常に有る訳じゃないのかも。」(レベッカ談)
そして何よりもメラニーをドームに触らせるという試みもまた興味
深いものが有ったね。
このドラマでもう少し追求して欲しいのは、極限状況に於ける人間
関係よりも、この手のドームを知る為の行動なり、ドームを打ち破る
為の方法論を模索しようとする流れだと思う。
メラニーがドームに触れても何も現れず・・・
そんなメラニーに対するノリーの棘のある突っ込みはこのドラマの
中でも常に輝いている(笑)
ジョーを巡ってノリーがメラニーへの牽制をしているのだろうけど
「ドームには意思がある。気分じゃないのかも。」
「ドームに触っても分からなかった答えがジョーの口に舌を突っ込め
ば分かるってこと?」
そんな二人の女性に囲まれて幸せ満開のジョーが、最後にジュリアと
バービーが熱いキスを交わすのを見て、突然ノリーに「本当に好きな
のは君」発言した時には、ええっっっと思ったけど(笑)
そしてなんと言ってもポーリーンの絵が今後の道しるべとして欠かせ
ないものとして存在していることは周知の事実となってきた。
ポーリーンの絵を探していくという宝探し的要素が今後存在していく
のかな。ジュニアの自宅の絵の裏に書かれていたポーリーンの絵は
ジュニアがかつてS2-1話で電磁気で倒れた際に、母親と再会する
夢を見た時に何処かに迷い込んでしまったような夢を見たけど、
さまよい歩いていた場所にそびえ立っていた映像が「オベリスク」の
建造物だった。ジュニアはあの時、”ゼニス”と書かれたスノードーム
を手にして、それを降るとドーム内の水が真っ赤になり、ドームを
落として壊すという光景が有ったけど、この時のことを指している
のと同時に、現在ポーリーンが生息しているであろう”ゼニス”という
街は共通のキーワードとして、メラニーとバービーが過去住んでいた
土地だということもあるので、その辺の関係がどうなっているのか。
夢の世界で母親と繋がって居たというジュニアとポーリーンの姿を
見ると先週の「Once Upon A Time」のヘンリーとオーロラ姫みたいだね。
最後はロッカーから通じる地下室が有ったということで、
「ゴースト」のシーズン3みたいな展開になっているけど(笑)、
そこには一体何が有るんだろうね。電磁波が発進されていたので、
何かコントロールするものが存在するとか、地下世界には
「エイリアン」シリーズのように卵が大量に産み付けられていて
恐ろしい光景があるとか色々と想像してしまうけど、この辺は
来週のお楽しみってことで・・・。
・Act Right by Wynona Carr
デール・バーバラ (Mike Vogel) “バービー”、謎の男
ジュリア・シャムウェイ (Rachelle Lefevre) 新聞記者
リンダ・エスキヴェル (Natalie Martinez) 保安官
アンジー・マカリスター (Britt Robertson) ジミーの姉、ウェイトレス
レニー・Jr. (Alexander Koch) “ビッグジム”の息子、大学生、精神が・・
ジョー・マカリスター (Colin Ford) アンジーの弟、高校生
フィル・ブッシー (Nicholas Strong) WYBSラジオDJ
ノリー・カルバート・ヒル (Mackenzie Lintz) アリスの娘
レベッカ・パイン (Karla Crome) 高校の生物の教師
ジェームズ・レニー (Dean Norris) “ビッグジム”、街の権力者
キャロライン・ヒル (Aisha Hinds) アリスのパートナー・黒人
サム・ヴェルドロー (Eddie Cahill) 元救命士
メラニー・クロス (Grace Victoria Cox) 謎の少女
ポーリーン・レニー (Sherry Stringfield) ジムの妻、サムの姉
ライル・チャムリー (Dwight Yoakam) 理容師
アンドレア・グリンネル (Dale Raoul) ジム支持派、食料
ウェンデル (Michael Tourek) ジムの罪に厳罰を求める
グレッグ (Dwayne Boyd) ジムを擁護する
— (Tia Hendricks) Female Heckler
— (Samantha Worthen) Scared Miller
— (Eugene H. Russell IV) Townsperson
若い頃のポーリーン (Hannah Black)
若い頃のサム (Austin James Parker)
若い頃のライル(Reide Hale)
— (Mary Austin) Chester’s Mill Local
— (Perry Ball) Chester’s Mill Resident
— (J.D. Morgan Jr.) Chester’s Mill Resident
— (Duke McNeil) Chester’s Mill Resident
— (Zena Marie Hennen) Chester’s Mill Resident
— (Robert Crayton) Diner Patron
— (Joe Montanti) Diner Patron
— (Tim Greene) Townsfolk
— (Cody Mark Hanna) Townsfolk
— (Caroline Kahn) Chester’s Mill Townsperson
— (David Pascua) Chester’s Mill Townsperson