アストリッドとラファエル Astrid et Raphaëlle 第1話 パズル 前編 Puzzle (Pilot)

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アストリッドとラファエル 文書係の事件録
(Astrid et Raphaëlle) 2019 , FRANCE

制作/FRANCE TÉLÉVISIONS、JLA PRODUCTIONS
、Be-FILMS
、RTBF (Télévision belge)
原作/
制作/Alexandre de Seguins、Laurent Burtin
プロデュース/Jean-Luc Azoulay、Jean-Sébastien Bouilloux

https://www.nhk.jp/p/astridetraphaelle/ts/PG1M4JJQQV/

第1話 パズル 前編 Puzzle (Pilot)

脚本/Alexandre de Seguins、Laurent Burtin
監督/Elsa Bennett、Hippolyte Dard

【STORY】

知恵の輪/パズリングを解こうとする女性。

・イントロ

銀行(EPP)の窓口で金を引き出そうとする男性・
リオネル・ルノワール。8千ユーロ以上の金の引き出し
には事前の申し込みが必要だとして受け付けの女性
から言われる。リオネルは苛立たしく思い今すぐに
居るのだというと、彼女は支店長を呼んでくる。
リオネルは銀行にとって大口の顧客故に支店長が
すぐに対応してくれる。
金を紙袋に詰めると、彼は一人人気の無い立体駐車場
にいく。そして金をゴミ箱に投げ入れると屋上に行き
駐めていた車のトランクから灯油の容器を取り出し、
それを頭から被ってライターで火を付け焼身自殺する。

・朝

通勤するアストリッド・ニールセン (Sara Mortensen)
の前に三人組の男性が声を掛けてくる。いわゆる
ナンパ。男性(Rémi Giacalone)は普段はナンパする
事は無いことを強調してコーヒーに誘う。
しかしアストリッドはコーヒーは飲まない事を告げ
る。その理由は、

『焙煎でWHOが発がん性の懸念ある物質に分類する
アラリルアミドが発生する』から。

男性は益々興味を持ち番号を教えて欲しいことを告げ
る。「065889422」でも未登録番号からの発信は無視
するとして立ち去る。

■パリ警視庁 / commissariat de Polive

警視のラファエル・コスト(Lola Dewaere)は出庁する
と上司のバシェール警視正(Daniel Njo Lobé)の
オフィスに直行する。
ラファエルは自殺案件としてルノワールの件の捜査
をしないことが不満だった。不審な点があれば捜査
するという上司に対して、自分で灯油をかけて焼け
死ぬなんて不審死としか言えないと語る。しかし上司
も死にたいなら地下鉄に飛び込むことも出来た筈だ
として語る。
そして警視正はラファエルに対して、

『汚名返上のチャンスをやる。今度は失敗するな』

と語る。先日ラファエルは【ヨーロッパ議会の議員に
いきなり身柄拘束し、職場で派手に逮捕劇】を繰り
広げてしまったのである。

・警備員室

ルノワールが死んだ時の監視カメラを警備員
(Norman Paraisy)に見せてもらう。
しかし彼は映像の中で一人で駐車し一人で戻ってきた
所しか写っていなかった。
監視カメラで状況を知った警備員が消火に向かって
いる映像も映っていた。

警備員もこの件では不審さを覚えていた。
高級車に乗り身なりの良い人が自殺するものなのか。
ラファエルは映像を捜査部で徹底的に分析するので
送ってくれと頼む。

・モルグ

監察医のアンリ・フルニエ (Husky Kihal)は、
焼身自殺した夫の遺体の確認を夫人(Zelda Rittner)
にしてもらう。夫人が涙するのをラファエルは
ハグして慰める。アジア系捜査官とフルニエは
見守るしかない。

ラファエルはブランシュ夫人から話を聞く。
全てが順調な生活。息子の結婚が決まり、その相手
も良い人。仕事も広げようとしていた。
日曜日には一緒に海辺の別荘の広告も見て探していた
のだという。

“一つ気になる事”と言えば・・『銀行からまと
まった金を引き出していた』

■パリ警視庁

ラファエルはニコラ・ペラン (Benoît Michel)に
尋ねる。
『2年前のホテルで客が死んだ事件』を担当した事。
ニコラは、あれはパリ北駅近くのダンケルクホテルで
医師のドゥニ・ネドリーがバスタブで手首を切って
死んでいた事件。清掃係が発見した時には血の海だ
ったという。それはまるでダビッドの絵「マラーの死」
そっくりの光景だった。

自殺として処理された理由は、

・発見時に窓は施錠されていた。
・発見した時まで人が入った形跡はない
・監視カメラも見たが不審者はいなかった。

ただ預金は前日5千ユーロを引き出し、それが全部
消えているという。
それを聞いたラファエルはこっちは8千ユーロであり
金を引き出した11分後にジャンヌ・ダルク見たいに
火だるまで死に、金も消えていること。

『蹄の音が聞こえたらシマウマでなく馬だと思え』

それを聞いた彼女は『Dr.HOUSE』の台詞の引用を
している気分ではないという。
ニコラはそれを否定すると、1940年代の
ウッドード博士(Dr.Theodore Woodward)が講義で
医学生に言った言葉だと語る。

■犯罪資料室 /
Service de Documentation Criminelle

ラファエルは申請した事件資料を見に行く。
アストリッドが資料を持ってくる。
しかし2箱も有ってラファエルは驚く。

・2017年に自殺した案件 suicide (F324)
・2018年の不審死案件 Mort Suspecte (D418)

調書は983件あるという。

2017年の事件ではアラン・グラント医師が自殺して
いたことが分かる。

・ラプラス(Laurent Lévy)がやってくる。

彼はラファエルに対して頼んでいない資料だったと
して取り下げる。頼んでいないが借りたいことを告
げると、改めて申請して欲しいという。犯罪資料局
は警察の機関だが図書館ではないというラプラス。
私は刑事だというが、それでも彼は手続きが必要だ
と語る。これを持ってきた子と逢わせてというが、
彼は辞めた方が良いとして断る。

ラファエルは資料を倉庫に戻すラプラスを尾行して
中に入っていく。
そこで『1919年ランドリュー事件』の資料を目にす
る。

ラプラスはアストリッドに言う。
「出すのは頼まれた資料だけにして、余計なことは
するな」

彼が去った後、ラファエルはアストリッドに声を
かける。
しかし彼女の反応は素っ気ない。

『秩序の無いあなたとは相容れない複雑な規則で
成り立っている場所』

もしかして部下のマルティノ(Julien Prévost)が
私の悪評を吹き込んだのか?と問うと、彼女はそれ
を否定し、その根拠を示す。

「あなたの調書を見れば分かる。支離滅裂で誤字も
多い」

ラファエルは私の捜査事件に詳しいのか尋ねると、

『2016年7月ブーローニュの森殺人事件』
『2017年3月ルブラック事件』
『2017年ルーブル美術館強盗事件』

最近では『ヨーロッパ議会・議員を汚職の疑いで
逮捕し起訴に失敗した』
と語る。

【感想】

・始めに

このドラマが放送しているのを知らずにまたしても
録画を逃しかけました。「Superman & Lois」が
終盤にさしかかった頃、NHKのホームページに行き
次の海外ドラマに付いての情報を調べたけれど
記載されていなかったが為に、少し時間調整しての
放送なのかなと思って居た所、Twitterでドラマを
見たという方の書き込みを見かけて始めて放送して
いるのを知りました。

で、また忘れたのかと思って居た所、毎週録画を
解除していなかったので録画成立・・では有った
のですが、23時からではなく23時10分からなので
終盤が少し欠けて録画されました。
ということで43分間分の初回を見た感想です。
NHK税は払っているので登録すれば見逃し放送も
見られないことも無いのですが面倒くさいそうなの
で・・。

wikiにも書かれていますが初回のpilot版は
全90分の放送なのでinternational ver.は日本同様
に45分ずつ2話に分けて放送されているんじゃない
かな。
オフィシャルに行くと50分で1話の形でstreaming
で流れている感じ。
このpilot版は2019年4月に放送され、
本編の放送が始まったのは2020年3月だった様です。

既にCSのAXN Mystery Channelの方で第2シーズン
まで放送が終わっている様なので、何を今更と
思って居る方も居るかと思いますが、個人的にCSは
見る時間が無いので解約してしまったのでNHKで
見ようかと思います。

・ドラマ

ドラマの内容からするとプロットは最近のバディ
もの捜査班にありがちなものでした。
人物造形からしても、現在のトレンドとも基本とも
言われるものが持ち込まれています。

一人(ラファエル)が行動派の人物。
一人(アストリッド)は何らかの障害や特別なスキル
を持つくせ者的人物で、ベテラン刑事以上に
殺人事件に関する嗅覚が働き、その事件の関連性や
事件に於けるロジックの組み立てにも長けている
設定です。

近年事件捜査には他人よりも秀でているものが必要で、
何処かで捜査に行き詰まった際には、その人のスキル
が求められ、視聴者を唸らせるだけの説得力の有る
閃きとは違う論理的思考の元で割り出した流れが必要
です。

・初回故の楽しさ

このドラマが始まった時点では二人の間には同じ
警察組織に所属しているものの、互いのことはまるで
知りません。
刑事が如何に不器用でがさつな人たちだったとして
も、発達障害の一つ、自閉スペクトラム症
(ASD:Autism Spectrum Disorder)の名前や特徴くらい
は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

とはいえ私も多くはドラマで目にしている事が多く
「GOOD DOCTOR / 名医の条件」のショーンが
設定として背負っているサヴァン症候群との違いは
何かと聞かれるとよく分かりません。

どんなアプローチの仕方でアストリットを捜査に
引きずり出して行動していくことになるのか。
それは初回故の楽しみでも有ります。

■キャラクター別に見てみる

・ラファエル

Lola Dewaereさんが演じている役。

パリ警視庁では階級は警視で、最近は汚職事件に
於ける捜査で大失態を犯したという前例が有る
ようです。

元夫との間にテオ・コスタという小学生の息子が居て
親権に関しては夫側にある。
そしてドラマの中では父親の付き添いによる面会日
だった様ですが、時間的にも余裕の無い捜査官故に
遅刻しました。
こういう設定を見ると日本とは男女が逆転している
ような印象が有ります。

ラファエルは男性社会の刑事組織の中でも階級は
高い方で、日本とは違いますね。
近年の刑事ドラマは女性が現場で主導権を握る内容
も多くなってきた印象があります。

・アストリッド

Sara Mortensenさんが演じている役。

犯罪資料局で働く自閉スペクトラム症を持つ女性役。
勤務してから10年。
今回12歳の時の彼女の過去の回想映像が何度か挿入
され、精神科医/カウンセリングに通っている映像が
出てくる。その中では父親が警察官として働いており、
母親は幼い頃に出て行ってしまった様子。
一人で社会生活をさせる為に父親のツテなのか、
警視庁に属する犯罪資料局の文書係に勤務している。
父親もただ娘を優遇しようとした訳では無く、彼女の
才能を見抜いていた。父親・アンギュスが自宅に
持ってきた現場写真を目にしてしまい、それを見て
恐れるばかりか質問・疑問を持ちだし、犯罪科学も
理解する天賦の才があることが分かる。

自助会の人が言っていたが、彼女にとっては
制約が多い。因みに犯罪資料局のガイヤール局長が
彼女の後見人。

『犯罪担当は単なる才能に留まらない。彼女を救う
手段だ。社会的孤立をせずに済む』

自閉症にも色々とあるのでよくわかりませんが、
彼女に見られる行動習性・習慣は・・

「一つの物事に没頭する」
「他人に触れられるのを嫌う」
「時間に正確」
「他人と同じ空間に居るのを嫌う」
「コーヒーは飲まない」

■出てくる事件から見てみる

取りあえず事件の名前があがったものを全て書き
出して見る。

『1919年ランドリュー事件』
『2016年7月ブーローニュの森殺人事件』
『2017年3月ルブラック事件』
『2017年ルーブル美術館強盗事件』
『ヨーロッパ議会・議員を汚職の疑いで誤認逮捕』

以上の事件は過去にラファエルが担当した事件。

●現在進行中だと思われる事件

『2017年ダンケルクホテル、バスタブで自殺』

・Dr.ドゥニ・ネドリがバスタブで手首を切った
・密室
・清掃係が発見
・5千ユーロを引き出し
・元々はニコラ刑事が担当した

『2018年児童精神科医診察室で自殺』

・児童精神科医のアラン・グラント死亡
・診察室で首つり自殺
・TVでも大騒ぎになる
・7千ユーロが消えた
・グラント医師は

『2019年立体駐車場屋上で焼身自殺』

・リオネル・ルノワールが焼身自殺
・防犯カメラには確かに自分で灯油を被り回りに人は
居ない
・8千ユーロを引き出し

*『2015年3人組が中高年から1万ユーロ強奪事件』
この事件では被害者に記憶が無く、ATMのカメラで
金が引き出されていることが写っていた。その時に
スコポラミンが使用されていた。

●事件の共通性は?

薬物検査を疑うのは当然のこと。後は催眠術か。

検視報告書では毒物は陰性。

ただし検査は曰く付きで、日本でも同様だが自殺
案件なので検査で深い追求は成されていない。

ネドリーの検視は簡略化。
グラントの検視は手銃の間違いで正しい結果が出な
かった可能性。

最初に疑ったのは『スコポラミン/scopolamine』と
『アトロピン/Atropine』。

いずれも受容体遮断薬で副交感神経興奮による反応
を抑制する。中枢神経系に作用するが摂取後1時間
程度で検出は難しくなる。

・気道に残る証拠

体内血中に入ると急速に有効成分は消失してしまうが
代わりに基質は気道に残る。そのサンプルから検査
して調べる事が出来る。

・花びらは35枚、先週のは32枚

カトレアトリアナエ。蘭の一種。
必ず事件現場に残されている。

■煙たがられる女性

・ブードゥー教祭司

喫茶店にいた祭司は差別されて激怒していた。
それをラファエルが助けて、薬物について色々と
聞くことになる。

・アストリット

過去の事件にアストリットが関わっていた証拠が
見付かり一時期取り調べを受けることになる。

グラント医師から統合失調症の診断を受けて薬漬け
にされそうになったことがあること。

■最後に・・

まだ前半戦が終わったばかりでしかも私は途中まで
しか見ていない。日曜日に放送した分はどのシーン
まで放送したのかな。私が見たのは「大人の自閉症
友の会」でウィリアムから話を聞いた後に、
アストリットが捜査したくなるように誘導していく
流れがあるというところまで見た。
「9つの点の問題」について言及していた辺りだろう
か。

ウィリアムからアストリットの弱点を聞いた。

「自閉症の人って頑固だが一つの弱点がある」
「それ特に興味のある分野だ。」
「彼女の場合それがパズル。未完成のパズルは解かず
には居られない」

ポイントになりそうなのは、やはりこの
「大人の自閉症友の会」だとは思うんだけどね。
勿論「薬物」でも有り「医師」でもあるんだろうけど。

主導しているのがウィリアムなのかは分からないし
前振りの中で3人組の若者が出てきて、そして中盤で
3人組の事件に言及しているところもある。

■その他

旅に便利なフランス語

・Combien de fois vous étes-vous lavé les mains?
(何回手を洗いました?) by Lola Dewaere
・Un croissant , s’il vous plaît!
(クロワッサンを一つください) by Sara Mortensen

二人の主人公がNHK放送するに辺りインタビューを
受けた際に語った言葉。

主人公の二人を演じているLolaとSaraはどちらも
1979年12月生まれというのも面白いか。

【SOUNDTRACKS】

【出演】

アストリッド・ニールセン (Sara Mortensen) 犯罪資料局・文書係
ラファエル・コスタ (Lola Dewaere) 刑事・警視
ニコラ・ペラン (Benoît Michel) 刑事
カール・バシェール (Daniel Njo Lobé) 刑事・警視正
アラン・ガイヤール (Geoffroy Thiébaut) 犯罪資料局・局長
ジェフ・マルティノ (Julien Prévost) 刑事
(Linda Massoz) 女性刑事
アンリ・フルニエ (Husky Kihal) 監察医
テオ・コスタ (Timi-Joy Marbot) ラファエルの息子
ヴァイオレット・フローレス (Eva Chico) 刑事
ヤン・マルコム (Franck Mercadal)
ラプラス (Laurent Lévy) 犯罪資料局
アンギュス・ニールセン (Aliocha Itovich) 父、警察官
リオネル・ルノワール (Bruno Forget) 被害者
ウィリアム (Jean Benoit Souilh) “大人の自閉症友の会”
12歳のアストリッド (Amélia Lacquemant) 父とカウンセ
フィリペ・ベレム (Romain Rondeau)
アラン・グラント (Yves Heck) 被害者
(François-Marie Nivon) モルグの警察官
(Christian Diaz) 科学検査官
(Maïté Cotton) 大学教授
(Sébastien Fouillade) 支店長?
ブランシュ・ルノワール (Zelda Rittner) 妻
(Frédéric Bazin) フランス領事
(Denis Leluc) Taulier ダンケルクホテル
(Rémi Giacalone) 退屈な若者・ナンパ
(Mohamed Rèda Jodar) ナンパの人
(Arvhyn Blanchard) ナンパの人
(Magali Heu) Babysitter Astrid
マックス (Clément Lagouarde) 自閉症、社会福祉センター清掃係
(Lou Hubert) 自助会参加者・女性・カラフルセーター
(Pauline Brunel) 自助会参加者、9歳の娘が自閉症
ギヨム (Guillaume Franchin) 自助会参加者・正直に話
(Pierre Girard) 自助会参加者
(Marion Lahmer) 銀行の出納係
(Norman Paraisy) 駐車場警備員
(Moa Khouas) レストラン客
(Paul Delbreil) レストラン客
(Melchior Carrelet) コーヒーウェイター
(Maxime Bailleul) Flic
(Sabine Pakora) きれいな女性
(Karine Angeon) ホテルメイド

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