Dr.HOUSE ドクター・ハウス シーズン7 第8話 はりつけの刑 Small Sacrifices

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May 17, 2010
第8話 はりつけの刑 Small Sacrifices

脚本/David Hoselton
監督/Greg Yaitanes
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ラモンは十字架を背負い町が見下ろせる聖地・高台まで運ぶと
他に帯同してきたものたちによって、十字架によって貼り付け
にされる。まるでキリストが十字架に貼り付けられたのと
同じ光景を再現しようとしているかのようだった。しかし
杭を打ち込む中、貼り付けにしていると突然ラモンは血を吐い
てしまう。マーカスは今すぐ下ろせと告げる。

ハウスの元にカッディがやってくる。
ハウスはいい加減許してくれというが、カッディは無視して
患者のことを語る。患者は33歳・男性・喀血と発熱の患者だと
いう。話合う気もないのかと問うと、謝る気がないのでしょと
言われる。何も間違ったことはしていないというハウスは、
患者を救うためについて嘘で君に対してついたものではなく
オレのボスについたものだという。カッディはそれでも納得
しないと分かると、オレは土曜日の結婚式には出なくても良い
んだよなと告げる。理事長の結婚式に欠席はダメだという。
更に金曜日の食事会にも出席するよう告げる。

ハウスたちは患者・ラモンの事情を知る中、患者の前にいくと
十字架に貼り付けになるなんて、イカれているのか・・それと
も何らかの罪を償おうとしてイカれたのかと問う。ラモンは
娘のマリサが4年前に脳腫瘍だと診断され、検査したらステージ4
のグリオブラトーマだったことを語る。医者は余命2ヶ月だと
語った事を告げ、その際神と契約したのだという。娘を助けて
くれたら毎年貼り付けになると言ったら3週間後には腫瘍が消えて
いたのだという。単なる誤診だろうという。妻もイカれている
として出て行ったがオレは誤診とは思っていないと語る。
ハウスは”人間は生まれつき答えを求めるように出来ていて、
合理的答えがない場合には馬鹿な答えで納得する・・いわゆる
宗教ってヤツだ”と語る。チェイスは取りあえず腰椎穿刺をする
事を語る。

ハウスはウィルソンのオフィスで彼が来るのを待っていた。
随分と遅いなというハウスはウィルソンの行動を詮索する。
ウィルソンはパンクした事を告げる。
ハウスは8歳のグリオブラストーマの子が3週間で完治すること
なんてあるのかと問う。ほぼあり得ないとし、膿疱とか、
自然寛解したのかも知れないという。ハウスはウィルソンが
それにしては遅かったと指摘すると、クリーニング店に行って
いたのだという。しかしすぐに嘘だと分かり、ウィルソンは
仕方なく婚約指輪を買いに行っていたことを告げる。サムに
プロポーズしようとしていること。それを聞いたハウスは今日
聞いた中で2番目に馬鹿げていることだという。
ウィルソンはその様子だとまだカッディに謝っていないのだろう
と告げる、謝ったフリをすれば良いのだという。どうせ嘘で拗れた
関係であり嘘で解決しろと語る。人は嘘をつくということを聞く
とハウスは閃き、カッディにもチャンスを与えると告げる。

フォアマンとチェイスは理事長の花嫁のことを話題にしていた。
とても綺麗で若い女性であること。どうせすぐに別れるだろう
というチェイスに対して、マーサはウチの親も19歳差で結婚した
が、32歳経過した今でも幸せだと語る。しかしマーサの両親は
大富豪でもモデル体型でもないからだろうというフォアマンに
対して、マーサは父はコロンビア大の教授で母は学生だった
事を語る。
タウブは突然みんなにシャワーの時に携帯電話を浴室に持って
いくものかと問う。通話記録を見られたくないからだろうと
いうフォアマン。タウブは浮気したのだから責める資格は
ないのではないかという。マーサは私も浴室に携帯を持って
いくので習慣になっているだけではないかと告げる。妻の
レイチェルは一時半にホテルで人と逢う約束をしていたのだという。

マーサは検査の結果、トキソカラ、バクテロイデス、回虫は
陰性で感染症ではない事を語る。それに似た病気は何があるか
と問うと、患者は大工職人でカルテに名刺が有ったが、
主に家畜小屋を造っていること。ロドコッカスエクイではない
かというタウブ。馬の病気ではないかというチェイスだが、
傷口から人にも感染する事を語る。
しかしいざ患者の元にいくと、彼は歯が突然抜けたとして告げる。
これはロドコッカスエクイではないなという。

コンサルをする。
熱、血を吐いて、歯がポロリ・・神は契約に糸ようじを禁止を
盛り込んだのかと皮肉るハウス。放射性疾患なのかというタウブ。
カポジ肉腫ではないかというマーサ。ツナ缶やスシ、含鉛塗料に
よる貴金属中毒なのかというチェイス。ハウスは自宅を調べる
よう指示する。するとタウブは行けない事を語ると、ハウスは
奥さんが浮気していると心配しているのかと問う。なんで分かる
のかというタウブに「精気がないし、うつむき具合、自信なさげ
で反論されてもそのままにしている」事を告げ、さっきフォアマン
にも聞いたと語る。精気を取り戻してこいと語る。

ハウスはカッディの元にいくと、「店員さん、カルテがみたいです」
と語る。患者の娘のものだと告げると、オレを信用してないのかと
問う。カッディはハウスがスーツ姿でいることにウィルソンみたい
で似合っていないと告げる。わざと似合わない格好をしてきた
のは私にお世辞を言わせる為でしょとして、私に嘘を付かせよう
としているとして非難するのだった。
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カッディは未だに患者の治療の件でハウスが検査結果を改ざん
して欺いたことが許せずにいた。そんな状況の中で、強烈な
信仰心を持つキリスト教徒が患者として運ばれてくる。なんと
彼は吐血する前に十字架に貼り付けの刑にされていた。話を聞く
と彼はグリオブラストーマで死期が迫る娘を助ける為に神に
祈り、助けてくれたら毎年貼り付けになるということを条件として
唱えていたとのことだった。

世の中色んな人がいるなというのが正直な感想かも。
宗教的に制約ある人生を送っているという人は多いし、他人から
みればそんな制約ある人生を送って何の得があるのかと思う
ところが有るのも事実だろう。ただそれにも限度が有り、信仰心
も度を超えるとカルト的な不気味さを感じるところに繋がる。

宗教的なことと、新たにチームに加わったマーサが持っている人
としての倫理感を面白い具合に絡めて描いたエピソードであり、
両者に共通して存在している価値感の中から、人の本音と建て前
を引き合いに出したり、人が嘘を付くことへの線引きとしての倫理感
を指し示すものが有った。

ドラマが皮肉なものとして写るのは患者の症状にも表れている。
今回の患者のラモンは笑っていないのに笑ってしまうという
ニューロヘケージアというものに掛かっていた。
極端な信仰心も症状の一つではないかとして疑われてしまうのも
分かる様なものが有ったけど、結果として証明出来ないような
ものも有るのではないかという感じにも思えるものが有った。

医者としての倫理と自分の持つ倫理の間で揺れ動いているマーサ
はその価値感は自分には相容れないものとして出来ないとしていた
けど、今後もハウスのやり方について行けるのかどうか。

倫理感が取り上げられたということで、男女の関係に於ける
それぞれのキャラクターのエピソードも面白かった。
ハウスとカッディは言わずもがなという感じだけど、ハウスが
自分だけが愛している人に嘘を付いている訳では無いということを
証明しようとして必死になり、結果的に傷つけることになるという
お約束なものが有った。正直そういうハウスを見ていると
ハウスが今回の患者を見て「イカれているのか」としているように
視聴者はハウスがイカれているのではないかと思うところも
有る。しかしカッディがニュージャージー州の結婚・離婚に
詳しいことから1987年に6日だけ結婚したことがあるという事実
は意外にも思えた。カッディに対して45歳の誕生日おめでとうとして
いたけど、実際には43歳のようで、

またチェイスは神をも恐れぬ親友を裏切り、女性と3P状態。
チェイスって気が付くとエロモンスター化してしまった感じで
未だにキャメロンとの件を引きずっているのだろうかと心配して
しまうものがあるな。
タウブとウィルソンは互いに似たような流れが有り、愛するもの
に対する行動に対してそれぞれ敏感な反応を見せていく。

タウブは妻が男性と携帯でやりとりしていることを知り浮気を
疑うが、結果として彼女は「浮気された人たちの支援グループ」で
話を聞いてもらっていたようだ。完全にタウブが悪い流れだけど、
心に傷を持った人物にはツケ入れられる隙も大きいものがあると
思うので、心配してしまうのも分かる。なんとも堂々巡りだけど
やっぱりタウブが悪いぞ(笑)

フォアマンは結局チェイスには騙され一人酒飲み状態。
「結婚式きらい」とボソっと語る姿が笑えるところ。

ウィルソンは5人の末期がん患者に対して、放射線障害を起こした
のは記載された線量では説明が付かないものだとされていたけど、
それを意図して行ったのは”死の天使”のようなサラ自身が起こした
ものだと思い込んだ様で、ウィルソンとしてはその道徳観に
共感はしていたけど、サラとしては心外だと感じて居るようだった。
完全にプロポーズも成功したかと思えたものの逆に出て行かれる
結果となってしまった。でもウィルソン先生ならば女性にもモテ
るような気がするんだけど、後は出会いなのかな。

■今回の患者

・ラモン

喀血と発熱を起こして運ばれて来た患者。
正直手に杭を打ち込むくらいだから破傷風とかそういうのを
疑っていくのかと思った。
感染症を疑うが該当するものがなく、彼が家畜小屋を制作している
職人であることから馬の病気・ロドコッカスエクイを疑う。
しかし歯が抜けたことであっさり除外。
食事に問題があるのではないかということで、自宅を調べに行く。
前回マーサは人の家に無断で入ることに慎重な態度を見せていた
けど今回はちゃんと許可を取っていた様子。
一生懸命にチェイスが鍵穴をピッキングで開けようとしていた
のに鍵は開いてますというマーサの光景は面白かった。

食生活が貧しいということも有り、栄養失調から免疫力が低下して
歯が抜けたのだろうとして、改めてロドコッカスエクイを疑う
ことになる。
マーサが患者と会話する中で脚が痛いとし、痛さが表情に表れて
いないという状況が描かれた。本心とは異なる感情が無意識に
出ていること。ハウスはニューロヘケージアならば2日間の
抗コリン薬を投与するだけで退院出来るとしていたけど、そんな
症状はないのかな。反応を見る為の嘘だと語っていた。
症状はナルシズムと誇大妄想。自分を神だと思っているのであれば
統合失調症ではないかとするものも有った。
MRIで検査すると、脳には病変が幾つも写っていて、多発性硬化症
だとするものが有った。栄養(病院食)を与えたことで症状が現れた
のではないかというものだった。

ハウスは側頭葉に病変があるために不思議な体験をすると告げる。
そんな中今度は腕が動かなくなった。
プリドニゾンで悪化したので、多発性硬化症の中でもマールブルグ型
と呼ばれる珍しい病気の型ではないかという。治療には幹細胞治療
が必要なこと。実験的治療だが、脱随疾患には効果的だというが
信仰心が最も壁として存在していて、幹細胞治療を拒否する患者の
姿が有る。

ハウスは相変わらず娘のカルテの改ざんすることと、娘に説得させる
ことで治療を薦めるよう誘導していった。
ハウスは最後に娘の件は嘘だとしていたけど、結局男は全てを
信仰心に結びつけて都合良く解釈してしまった。「神は慈悲深い」の
だという。

■使用された曲

・ Shark In the Water by V.V. Brown
・ I Know by Jude
・ You Mean the World to Me by Toni Braxton
・ Love Rollercoaster by Ohio Players
・ Dirty Mambo by Juan Vicente Zambrano

グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人、野心
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静、がん専門医
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形、オーストラリア

クリス・タウブ (Peter Jacobson) 元整形外科医、浮気
レミー・”サーティーン”・ハドリー (Olivia Wilde) ERから来た医者
— (Bobbin Bergstrom) Nurse
レイチェル・カッディ (Kayla Colbert) カッディの娘・2歳半
レイチェル・カッディ (Rylie Colbert)
マーサ・M・マスターズ (Amber Tamblyn) インターン、天才
サム・カー (Cynthia Watros) ウィルソンの元妻
レイチェル・タウブ (Jennifer Crystal Foley) 妻

ニカ (Kayla Ewell) 理事長の食事会に来ていた女性
ケンジー (Stella Maeve)
サンフォード・ウェルズ (Nigel Gibbs)
マリサ (Madalyn Horcher) ラモンの娘
ラモン (Kuno Becker) クリスチャン、父親、33歳
マーカス (Jaime Zevallos) クリスチャン
ビクター (Alan Marco)
ケイシー (Kirby Griffin)
アンソニー (Ed Williams)

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