第15話 ノックアウト Bombshells
脚本/Liz Friedman、Sara Hess
監督/Greg Yaitanes
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朝6時半、カッディは目覚ましの音で目覚める。
ハウスを探すがベッドにその姿はなかった。立ち上がると
ベッドの下からカッディの足を掴むハウスの姿が有った。
私を脅す為だけに早起きしたのかとして小学生と付き合って
いるみたいだという。しかしカッディも満更ではないという
感じで二人はそのままHしようとするが、カッディはおしっこが
したいとしてトイレに急行する。するとカッディは血尿が出た
ことをハウスに語る。
カッディは泌尿器科で検査する中、ハウスはチームと共に
検査室でコンサルを行う。カッディはみんなに出て行くよう
告げるが、オレは君の恋人で付きそうことを告げ、君には問題
がないがオレの患者には問題があるのだという。
チェイスは今回の患者は16歳の男性・ライアンで、バスケ中に
血を吐いて搬送されたという。肺にも消化器官にも出血源は無い
という。血管炎なのか気管支炎なのかと問うマーサ。タウブは
血管形成異常ではないかと告げる。カッディは早く外に出る様
要求すると私の尿道を見て楽しむものではないと語る。ハウス
はカメラを飲ませて消化器官の血管に異常がないか調べろと
語る。
タウブが患者の対応をする。
一年で随分と体重が落ちていることを知ると、ライアンの父・
トッドは水泳部を辞めて食べるのが減ったからだろうという。
ライアンは朝練で早起きしたくなかったから辞めたとし、楽しく
無くなったのだという。タウブは性行為について息子さんに
聞きたいと語ると、母・ケイはトッドと共に外にいると告げる。
タウブはライアンの首に付着してキズ痕を見ていつから自傷行為
を始めたのかと問う。しかしライアンはスケボーで転んだのだと
いう。タウブは問診から、食欲が落ちて睡眠週間が変わり、
好きだったことを辞めたことを告げると、いつから鬱症状が
出ているのかと問う。上部消化管には異常がないという。
ライアンはタウブがそれに気が付いたことに驚く。
再びチームでコンサル。
鬱状態の不安消しにマリファナを吸っていたことを知る。マリフ
ァナにはホルムアルデヒドか鉛が混ざっていて肺出血したのかも
知れないと報告すると、鉛の数値を図って5リットルの点滴をする
よう告げる。
カッディは膀胱鏡検査はシロだったとし、細胞診も正常だった
という。腎臓からの出血なのか。ハウスは心気症の母が死にか
けていつになく不安になったのは分かるとし、カッディは心配
し過ぎだと語る。10分後に食堂でコーンドッグを奢るので食べ
ようと告げる。しかしカッディはハウスが居なくなると超音波
検査をしたいと予約を入れる。
マリファナの件を両親に言わなかったタウブはライアンからの
信用を得る。化学物質にサラされただけで不明だと言っただけ
であり16歳の気持ちが分かるのだという。親や友達も鬱の件で
気づいてないのに、貴方は2、3分で見破っていたとすると、これも
医者の仕事だとし、そのことを親に話したらどうかという。
既に話したが逆に親を慰めるハメになったのだという。オレのこと
を誰も分かってくれないという。
タウブは医学部時代にプレッシャーで自分を傷つけたことが有る
と昔話をする。そんな中ライアンの目に赤い斑点が出来ている
事を知る。
カッディはウィルソンの下で超音波検査をする。
ウィルソンは綺麗な肌だと告げる中、超音波検査だけでは断定
出来ない事を語る。腎臓に腫瘤があるとウィルソンは言いづらそ
うに語る。
血を吐いた原因は不明、新たに目の小出血が起きたことを報告する。
後天性血液凝固異常なのか?とフォアマン。気分のムラは身体疾患
の原因になるというマーサ。一年前から体重減少、睡眠障害が
起きている原因は何なのか。バスケをしていたというので怪我を
してブドウ球菌になったのかも知れないとチェイス。ハウスも
同調し治療を始めろと語る。
ハウスはカッディの元にいく。
バカ医者がやったのはたった一回の検査で、何をそんなに大袈裟
にしているのかという。カッディか弁護士を呼んで遺言を作って
いるのをスケジュールを盗み見て知っていた。腎臓の腫瘤は
ただの膿疱かも知れないと告げる。私はシングルマザーなのだから
信託財産を設けて後見人を選任するのは当然のことだという。
しかしハウスは今することではないとし、午後の生検を受けて
からにしろと語る。
ヘイズは病室にいるライアンからさっさとブツを寄越せと告げると
ライアンはここにはないのだという。タウブはどうしたのかと
してやってきたことからヘイズは立ち去る。友達がもう飲まないの
で抗てんかん薬をくれたが今のヤツに80ドルで売ったのだという。
しかしまだ薬を渡していないのだという。薬を売っているのかと
問うと一回だけで金が欲しいところにちょうど薬があっただけだ
と語る。後悔していると語ると、タウブは金を返すべきだとして
自腹で80ドルを出す。
リサは妹・ジュリアに逢うとレイチェルを後見人として面倒を見て
くれると約束する。3人もいるのに良いのかとするとジュリアは
当然だという。しかしハウスは納得するのか?と。10年間彼の話を
聞いていたのでもっと長く付き合っているのかと思ったがまだ
付き合って数ヶ月とは驚きだという。最低野郎の歯を折りたいと
よく話していたとすると、人は変わるのよと語る。
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いよいよこの日がやってきましたってことで、カッディと
ハウスの関係がどうなるのかということに言及されていく
エピソード。ハウスは変わったのかどうかというところの
見極め的なものを求めるものであり、カッディは今回の
ハウスの行動を通して何を感じ取っていくのか。
今回は患者二人で、エピソードの二本立てって感じ。
スピルバーグ総指揮のミュージカルを題材にした「SMASH」
の中で、彼らがドラマの中で演じようとしていたタイトルが
「ボムシェル」だったけど、今回はそんなタイトルが原題の
サブタイトルについている。
http://itawind.web.fc2.com/kaigai/s/smash.htm
カッディの血尿に始まり、もう一人の患者の血の嘔吐から
始まるという不気味なものを感じさせる流れが有る。
前回のラストで患者を取るかカッディとの関係をとるかと
言えばカッディとの関係を取るとしていたハウスにとっては、
二つのことが同時に訪れるとやはりカッディの病気のことが
頭に思い描かれるようだ。
ドラマとしてはカッディが眠る際には夢と称して不思議な
時代設定の物語が場面を変えては何度も現れた。最後になって
この夢が暗示するものが何だったのかということがカッディ
自身に伝わるところが有るのだけど、こういうところで何も
カッディは鋭い視線を投げかけなくても良かったのにな。
一つ目の夢は、「フルハウス」に見るようなシットコム。
ウィルソンとハウスがレイチェルを育てているという設定
なのか。門限がどうとか、万引きしたレイチェルを警察官
が連れてくる。レイチェルのことを税金控除の為に利用して居る
みたいなことをハウスは語る。
http://itawind.web.fc2.com/kaigai/f/fullhouse.htm
二つ目の夢は、ハウスが見た夢。
患者が抱いていたクラスメイトや学校に対する殺意に関して、
チームハウスの面々も妄想してことくらいはあるということで
その流れを引き継ぎ「ウォーキング・デッド」風のゾンビ系
ドラマが開始されハウスに襲いかかってくる流れがある。カッディ
の助けを求める悲鳴。タウブとかフォアマンがゾンビとなって襲って
くる映像は分かりやすかったけど、マーサ辺りは分かりづらかったな。
ハウスの杖が刀になり銃に変形したりして格好良い(笑)
結局カッディは食べられていたけど当然夢だった。
三つ目の夢はフォアマンの家でゲームをした後に訪れた白黒の
夢。家庭を大事にしていた頃のドラマで40年代とか50年代風
の味付け。ハウスはカッディの仕事に理解を示して家事をこなし
たり、レイチェルに勉強を教えて法科適性試験を勉強する。
カッディ29歳の誕生日と語っていた。
四つ目は西部劇なのか戦争なのかよく分からないけど、
追い詰められる建物の中でオーストラリア尽くしのカラオケバー
がニューアークに有るとして行きたいことを語り合っていた。
オーストラリア人アーティストの曲が全てあるというミットナイト
オイルもメンアットワークもオレビン・ニュートン・ジョンも
有るとしていた。
五つ目の夢はミュージカル風の演出だった。
手術後に彼女のベッドの傍らにいるハウスの構図があり、
円満解決の構図が有るのかと思われたが、一気に物語は形勢
逆転していってしまう。
夢の中には常にお菓子が出てきたこと。
ハウスはカッディの夢は全て仕事上のストレスからくるもので
去勢不安を暗示していることを語っていた。カッディはハウスに
今回の一件を通してハウスに乗り越えて欲しかったとするが、
ジュリアから家に睡眠薬が有ったので片付けて置いたとし、
レイチェルがお菓子だと言っていたと聞かされ、ハウスが
バイコディンを飲んでから来たことを悟っていた。
・ハウスとウィルソン
ウィルソンはハウスにカッディの検査の際により沿ってやるべき
だと語る。「何で付き添わない?君が付き添わないのは患者の
診断に影響を与えるからか?それともただのクズだからか?」と
手厳しいことを語っていたね。
ハウスはなかなか出来ず、チェイスをカッディの元に
送り込んで「コリントの信者への手紙に良い一節がある」として
話そうとするが、私はユダヤ教徒だから・・として断られた。
「今までヒマさえ有れば私離ことを困らせに来たのに、今は姿を
表さない」というカッディに対して、「愛は全てを望む」と語る
チェイス。
・アルバムに落書き
誰にでも憎しみ抱くことはあるけど妄想を実行に移す人は殆ど
いないという。そんな中、マーサは私には殺意はないが、人を
拷問したいと思った事はあるとし、酸を使うと語っていた。
■今回の患者
・ライアン (16歳)
バスケ中に吐血で運ばれて来た患者。
タウブがライアンに対して随分と肩入れしている感じだった。
吐血以外に鬱症状が有り、吐血が呼吸器系なのかとされる中、鬱に
よる不安を打ち消す為にマリファナを吸っていたことが判明し、
その結果肺出血かも知れないことを口にする。
検査中に目に赤い斑点が出来る。
チェイスはブドウ球菌を疑い、ハウスもその意見を採用し治療を
すすめる。
しかし更に尿から血が混じって出てくる。
抗生物質の投与から一晩経っているので感染症は除外。
膀胱に異常はなく、腎臓に問題があるのか。
抗リン脂質抗体症候群を疑い治療を始める。
マリファナだけでなくヘロインもしている可能性に言及され、
タウブは不安になり患者の自宅も調べたい事を語る。
自宅を調べるフォアマンはタウブが患者に拘りを持っていることに
違和感を唱える中、今度は右腕が動かなくなった。
更に家の中の学校のアルバムには生徒の半分に落書きが有り、
後にパイプ爆弾を製造・実験し、学校を爆破しようとしている
映像があることを知る。
ステロイド投与後に右腕が麻痺。
自己免疫疾患は除外となる。出血腎障害なのか。
出血性障害ではなく凝固異常の可能性を説くチェイス。
造影検査をすることになる。
中大脳動脈に血栓があることが分かり血栓溶解剤を豊。
しかし血栓溶解剤が効かず、塞栓除去を考えカテーテルを脳に入れて
血栓を取り除くことになるが、何故か消えてしまった。
今度は肝不全になる。
急性プルフィリン症なのか、尿毒症と肝不全なのか、フコース蓄積症
なのか。2型シトルリン血症が妥当だろうとして、安息香酸ナトリウム
を打ち血中のアンモニア濃度を下げようとする。
しかし手の施しようがなくなってくる中、カッディの手術が終わった
際に、ハウスは閃く。
ブドウ球菌感染であること。
一番最初にチェイスが疑った病名で、3日前にも治療しているが、
パイプ爆弾の破片が体内に残っていて、タウブが首もとにあるキズ
の中に菌が格納されていることを示していた。
プラスチックを除去して抗生物質で治るというとするが、心の病気
までは当分治りそうもない。タウブは警察に通報することになるけど、
結局心の病気に至る原因は何だったのだろうか?
・カッディ
彼女の血尿から始まった今回のエピソード。
最初はハウスの方が気にしていない様子でカッディが神経質になっ
ているだけだと思われたけど、徐々にハウスとしては様子がおかしく
なり始めていた。
カッディが検査を偽名で行う為にマーサに生検の結果を見つけ出して
こいと指示。腎細胞がんが疑われ始める。
腫瘤は腎臓の中央付近にあるのでなかなか判明しなかったが、
ウィルソンが撮影したMRIには、複数の肺葉に腫瘤影が
見られたとし、腎臓がんが転移した時に見られる症状だとして、
それを知ったハウスは落ち込んでいた。その際、ハウスがフォアマン
の家にゲームしにいくところがまた何とも言えない。
フォアマンの家がゲームセンターと化してしまうのか(笑)
「人を励ますのが苦手でも付き添わないよりはマシだ」という適切
なアドバイスをされるがなかなか行動に移せないハウス。
しかしついにハウスがカッディの前に現れる。
君が死んだら一月禁欲するよというハウス。
結果としてガンではなく良性の腫瘍で、好酸性腺腫だった。
君の母が抗生物質アレルギーだと思い出して血液を調べたら
免疫グロブリンの数値が異常に高く、腫瘍はアレルギー反応で
出たもので抗生物質を辞めたら収まったという。除去した
腫瘍をプレゼントしていた。
「恐怖を抱いても今まではドアの向こうに何とか閉じ込めてきた
が、今回のことでドアが全部一気に開いた」。
◆
しかし最後にハウスがカッディに会いに来ることが出来たのは
バイコディンを飲んでハイになった状況でのことだと判明し、
「恐いから薬を飲んだのではなく痛みを紛らわせる為」で
「あなたのやることは全て痛みを避けることが根底にある」
「薬も皮肉も人と距離を取るのも・・」
「愛には痛みが伴う物。誰かを愛するということは一緒に
その人の悩みや恐怖心を受け入れることで、あなたはそれを拒んで
いる」とし、「あなたは人よりも自分が大事でいつまでも変わらない」
と言われてしまった。
■使用された曲
・Get Happy by Hugh Laurie, Lisa Edelstein and chorus
グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人、野心
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静、がん専門医
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形、オーストラリア
クリス・タウブ (Peter Jacobson) 元整形外科医、浮気
レミー・”サーティーン”・ハドリー (Olivia Wilde) ERから来た医者
— (Bobbin Bergstrom) Nurse
レイチェル・カッディ (Kayla Colbert) カッディの娘・2歳半
レイチェル・カッディ (Rylie Colbert)
マーサ・M・マスターズ (Amber Tamblyn) インターン、天才
ジュリア・カッディ (Paula Marshall) リサの妹、3人の小本
ライアン (Brett DelBuono) 患者
ケイ (Lesley Fera) ライアンの母
トッド (Ken Garito) ライアンの父
回想シーンでのレイチェル・カッディ (Emily Hahn)
— (Beau Dremann) Police Officer
ヘエス (Lee Simpson) ライアンからクスリを買おうとする
アン (Liz Benoit) 看護師
— (Bobbin Bergstrom) 看護師
— (Chuck McCollum) Urologist
— (Kai Schmoll) 弁護士
ダンサー
(Martha Nichols)(Noelle Marsh)(Allison Holker)
(Dominic Chaiduang)(Katie Schaar)(Ryan Ramirez)
(Chaz Buzan)(Scott Myrick)(Billy Bell)(William Wingfield)