第13話 分かれ道 Crossing the Line
脚本/Darlene Hunt 監督/Michael Engler
【前回までのあらすじ】
リーはマラソンをしていること。最初にガンと言われた12年前
に始めたという。ショーンが居なくなる中、暖かいところに居
れば良いのにと祈るキャシー。ポールは家電量販店の上司から
薬物検査を抜き打ちで受けてくれと言われる。ミアはアダムに
母からシラミのことを聞いたとしてもう二度と会いたくないと
して別れを告げられる。イタリア旅行に行こうとしていた
キャリーの元にリーから電話が鳴り、彼女にサヨナラを言いた
かったと語る。俺たちソウルメイトだろうと。ポールはリーを
看取ることはお前の仕事ではないとし、リーの為にイタリア
旅行をキャンセルするというのか?と。家族であり俺たちは生
きていることを指摘されるが・・。そんな中ショーンがキャシ
ーたちの元に戻ってくる。
【ストーリー】
キャシーはショーンの髪の毛を切る中、ぐっすりと眠れたこと
を語る。ショーンは目の前で友達が死ぬのを見た人間とは思え
ないと指摘する。死んだことは悲しいけど、ステキな最期だっ
たとし、リーは「人生最期の冒険」だと言ったのだという。
死が怖くなくなったとし、自信がついたという。リーは最期に
最高の贈り物をくれたと語る。兄さんも帰ってくれたし、嬉し
いと語る。ショーンはたかが3週間不在にしていただけだと
するとキャシーは何処に行っていたのかと問う。言っても信じ
ないかもしれないがハイウェーをただ歩いていたこと。ずっと
歩いて足が痛くなってレベッカのことを考えられなくなった時
次の出口で降りたという。倉庫の駐車場に移動遊園地のテント
が張られていたので雇ってもらったこと。楽な仕事だったが、
テントで寝ていたら親友の”フガフガフー”がアーミーナイフ
で俺の足の指を切り落とそうとしているのに気がついてたと
いう。指が変な目で見ていると言ったのだという。全部嘘なん
でしょというキャシー。自分も異常だけどあそこまでじゃない
とし、俺はただ怖くてフアンで逃げているだけで、キャシー
の顔が浮かんだのだという。妹があんな酷い苦労を乗り越えて
いるなら、俺にも出来ると思ったと。キャシーにお土産が
あるとして、壁にひっつくおもちゃを買う。
キャシーはショーンを触発させたとして喜ぶ中、ポールは何と
かして航空会社にチケットの払い戻しをさせたいとして電話
していた。キャシーはポールに今日から仕事ではないかとする
が、仕事は辞めたという。毎日ケツの青いガキの上司に小突か
れるのにウンザリだったとし、新年だし心機一転新しい仕事を
探すという。キャシーは旅行に行けないことへの仕返しなのか
と問うと、自分の尊厳の為だとし、旅行の仕返しは別のことを
考えるという。今頃ゴンドラで一生の思い出を作っていたの
に・・と残念がる。キャシーはリーはマラソンの練習をして
いたことをつげ私もそういうことをしたいという。自分を試す
ような不可能なことをやって人を感動させたいという。今年は
最悪だっが、家族の応援があれば気分良く年越しできるのだと
いう。ミネアポリスの大晦日のマラソンを走るという。
キャシーはポールに良いでしょと問うと、週16km走っている
というと、ポールはキャシーは予測不可能だという。チェスを
見ているようで天才か詐欺師か・・。勝手にいろんなことを
決めて俺は辛いという。イタリアよりもリーを選んでマラソン
を出ると?。なんだかお前が遠くに行った気がすると言うと、
じゃあゴールで待っていてとし、そこに向かって走ると語る。
アダムはパスタをどか食いしているキャシーの元に行くと、
大晦日にミアに新年のパーティーに招待された事を告げ言って
も良いかと問う。ミアとはメールでつながっていたとし、ずっと
先に俺のことを許すかどうか検討するかもと言われたという。
パーティーには友達15人くらいとミアの両親が来るという。
行っても良いわというと、アダムはマラソンの日だという。し
かしマラソンは朝8時からなので、夜中1時まで走っていること
もないと語る。
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■シーズン2の最終話
NHKBSも折角ならばシーズン4まで放送してくれれば良いのに。
あんまりNHKが出しゃばると、他の有料のチャンネルからの
お叱りが有ったりするのだろうか?
アマゾンビデオでシーズン4まで見られるので見てしまうべき
か悩むけど、とりあえず別に見るドラマがたまっているので
そのうち無料で何処かのテレビ局が放送するのを期待して
おくべきか。
■唐突感のある最終話
シーズン2になってからキャシーの行動が枠内に収まってしま
ったことで、ちょっぴり好き嫌いが分かれてしまった感じ
だけど、相変わらずガンと戦う家族の心情・心境を描いて
興味深いものが有った。
ただリーがかねてから訓練していたマラソンに参加出来ない無念の
死を遂げてしまったが、リーからの信念を引き継ぐようにして
キャシーがマラソンに挑戦するというのも悪くはないのだけど、
今まで殆ど練習らしい練習もしていない人がいきなりマラソン
大会に出ると言い出したようにしか思えない流れだった。
ただ大会にエントリー出来ず、リーのゼッケンを使って走る
という流れは悪くなかったね。
「ひとつ屋根の下」で例えようもない不満感を解消する為に
兄ちゃんが痛めた足を引きずりながらも、マラソンに挑戦する
ということが有ったのを思い出すけど、地味に練習していたよね。
しかしリーは最初にガンを宣告されてから12年生きたという
辺りはメラノーマ診断された彼としては長生きしたのでは
なかろうか。キャシーがガンの診断を受けてからはそう時間
の経過はないはず。
■ポールの努力
前にも書いたけどのアメリカの医療制度は全国民対象ではないので
保険が頼りになる。しかも加入する保険に関して、どういう
治療に入るかでも補助金が出るのか、まるで違う為に保険を選ぶにも
慎重を期すところがあるのかな。
ポールは長年戦ってきた保険屋のオペレーターのデイジーと
対決。電話でのやりとりは面白かったのだけど、いざ会いに行く
ということで、相手としてみれば怖い瞬間だったのかも。
ただこの保険も詐欺っぽいことをしている向きがあることは
否定できないよね。家の差し押さえが行われそうな中、
ポールはキャシーが亡くなった場合でも、彼女の臭いや温もり
を感じて生きていきたいとする思いが有る様子。
果たしてポールが乗り込んでの訴えは通じるのか?
■大晦日、来年は良い事があるのかな
シーズン1が夏、シーズン2は秋が終わり冬になった。
そして新年を迎えることになるけど、みんなそれぞれの大晦日
を過ごすのかに思えて実際にはみんなでゴール前で待つという
ちょっぴり感動的なシーンとして描かれた。
亡くなった筈のリーやマーリーンが現れる中、ポールがマーリ
ーンたちと一緒に現れたということで、ボールは生きている
のか生きていないのか分からない状況だったけど、
生きている人と死んでいる人を見分ける方法がないので、
「ハンニバル」のウィルみたいに幻覚が見えている状況。
しかし気がつくとポールの姿はなく、静止をさまよっている
映像が描かれた。元々心臓が悪い上にドラッグが悪影響を
与えたのか。
ショーンが戻ってきたのは良い感じだった。
アダムがポピーと別れてミアとの関係を進めたという流れも
悪くない。
■久しぶりのトッド先生
婚約したことが新聞に掲載されていた。キャシーはお礼を
つげ、婚約のプレゼントに額縁をプレゼント。中にはキャシー
のレントゲン写真が入っていて、ガンが小さくなっていること
をつげ、トッド先生のお陰だと語る。
トッドの妻となる人は事情のある子の世話をしているとのこと。
マラソンに出ることを語ると、医学的見地からは・・と
語られていたけど、キャシーとしてはいずれ抜け殻になる
体だとしてそれまでは私がとことん使うことを語っていた。
■アンドレアは両親の元へ
流石にグリーンカード目当ての泥棒からの求婚にショックを
受けたのかな。
■Y談ヨロシク
このドラマ、性的な表現も躊躇なく出てくるのであれだけど、
ショーンは来年の目標として、「女のお毛毛」と書いていた。
昔の女性はあそこの毛は自然に任せてボサボサだったとし、
いざそうなるとまるで口を開けたライアンの赤ん坊を抱いている
みたいだったという。今ではイルカの噴気孔を舐めている
みたいだと語っていた。
日本の女性の事情はよく分からないけど、海外の女性のお毛毛
はある意味全て剃ってしまうことが多いみたいですよ。
近くに外国人(アジア系を除く)の友人がいる場合聞いて見てくだ
さいな。
■使用された曲
・Auld Lang Syne by Straight No Chaser
■出演者
キャシー・ジェイミソン (Laura Linney) 43歳、妻、高校の教師
ポール・ジェイミソン (Oliver Platt) キャシーの夫
アダム・ジェイミソン (Gabriel Basso) 高校生、15歳
ショーン・トルキー (John Benjamin Hickey) キャシーの兄
アンドレア・ジャクソン (Gabourey Sidibe) 生徒、デブ
マーリーン (Phyllis Somerville) 過去、自殺した隣人
リー・ファロン (Hugh Dancy) ガンの患者
Dr.トッド・マウワー (Reid Scott) 元キャシーの主治医
ミア (Alexandra Socha) アダムの元恋人
デイジー・マルティネス (Susan Blommaert) 保険会社
— (John Schiappa) Apartment Manager
— (Sue-Anne Morrow) Female Marathon Employee
— (Ioana Alfonso) Receptionist
— (Scott Kay) Marathon Attendant
— (Roy Pollack) Post Marathon Clean-Up Crew Member