キャシーのbig C ~いま私にできること~ S4 The Big C : Hereafter 第3話 幸運のおまじない You Can’t Take It with You

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キャシーのbig C ~いま私にできること~
The Big C : Hereafter (シーズン4)

第3話 幸運のおまじない You Can’t Take It with You

脚本/Cara DiPaolo、Melanie Marnich
監督/Jann Turner
プロデューサー/Elicia Bessette
音楽/Maecelo Zarvos
エディタ/Annette Davey

【STORY】

●前回までのあらすじ

アダムが化学で赤点を取ったことを知るキャシー。
私が死ぬ前に卒業しなさい。
キャシーは化学療法が不安なことをポールに告げる。
ショーンは空気を汚さない為の画期的な二人乗りの自転車で
キャシーをサポートする。
アダムの家庭教師としてリディアを雇う。
アンドレアに大学生活はどうかと尋ねる。
まだ楽しめていないというアンドレア。
キャシーはカウンセラーに夫から離婚話が出ていたことを
告白。
ポールがアシスタントのアンバーと仲良くしているのを見て
早く死なないと邪魔って思われるかもと語る。
“前向きに生きろ”は皮肉よね。
キャシーは息子に化学療法は辞める事を告げ、了承を得る。

●キャシー

・11月 NOVEMBER
2か月後 / Two Months Later

★音楽

キャシーは鏡に向かって帽子を合わせる。
「芸能人っぽい?」 「カントリー歌手ね」
一度もかぶる機会のなかった帽子。
ショーンは物より思い出を集めろよと。
兄さんはヒゲでダニでも集めてるの?
これはオーガニックなネックウォーマーさ。
そのヒゲは許すので皮膚科の病院に行ってがん検診を受けてよ。
兄さんの医者嫌いはよく分かっているが私のような思いをして
欲しくないの。

・可愛いシャツを着たアダムがやってくる。

その荷物は何?
春の大掃除中。
今は11月だ。
実は化学療法をやめて調子がいいの。今のうちに物を整理して
おく。
アダムは手伝うかと尋ねるが彼が学校だと知ると率先して
彼を学校に行かせる。特に科学の試験勉強が気になっていた。
リディアが来てくれる。(Adam)
あのオタク風で芸者っぽい子か。(Sean)
エルメスのスカーフを見つけ喜ぶキャシー。
アンドレアは本物?
お金持ちの保護者からもらったの。ケネディ大統領夫人みたい
でしょ?
ジャッキーは上品だったぞ。
昔はアダムもよく使ってた。ネクタイのつもりで首に巻いていたの(Cathy)
鼻を拭いていた。
鼻くそをつけていたんだね。
荷物を車に運んで
ポールは自分のグリーンのシャツは何処かと尋ねる。
アダムは父に仕事、気を付けてというと父はママを頼むと
アダムに告げる。
アンバーがクリーニング店から引き取ったはずだが・・
周りには色んな服があった。
ウェディングドレスを見つけるアンドレア。
私は凄く細かったのよ。
ポールは懐かしいな。
いい値で売れそう。(Cathy)
売るの?(Andrea)
自分のは燃やしちまっただろ?(Sean)
嫌な記憶を捨てるためよ。(Andrea)
俺たちの結婚式も”嫌な記憶”か?(Paul)
違うわ。記念写真があれば十分よ。こんなのただの服でしょ(Cathy)
私は”ただの服”のデザイナーになる予定
今日は学校にサー・アイザック・ミズラヒが来るの(Andrea)
騎士か?
大御所のデザイナーよ。
今期だけの特別講師なの(Andrea)
ポールにあなた再婚する?(Cathy)
なぜ聞くのか?(Paul)
なんとなくよ(Cathy)
ひどい質問だ。(Paul)
再婚して。あなたには結婚が向いているわ(Cathy)
辞めろよ。それじゃ金曜に戻る(Paul)

■リサイクルショップ店

店員(Peter Bartlett)に良いものでしょ?この花模様が最高
ウェディングドレスは新品同様よ(Cathy)
こっちは引き取らせてもらうが残りはお持ち帰りを。
要らないのか?全部処分させて。買い叩いても構わない。
売れ残ったら困るんだとてな超。
いいものがあるのに・・このスカートをはいてると街で必ず
声をかけられたわ。エルメスのスカーフもある(Cathy)
全部寄付する。服を持つと倒れてしまうキャシー。
脚の感覚がない。
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■感想

抗がん剤治療を辞めた結果、一時の体調はよくなるものの、ガンは
確実にキャシーの体を蝕んでいく。
彼女もそれを現実的に受け止め、自分が所有する衣類や装飾品
などを処分していく。その中にはエルメスのスカーフや
ウェディングドレスなども含まれ、まるで自分史を見ている
かのよう。ポールもドレスを見て幸せだった頃のキャシーとの
生活が頭をよぎるが、キャシーは写真があれば十分だとして
それらをリサイクルショップに持っていく。

1話の時には9月だった。
季節は11月に変わり、彼女たちが住む土地(ミネソタ州ミネア
ポリス)も雪が降っているので寒そうだ。
ミネアボリスと聞くと一般的にはサーキット場の印象があるかと
思うが、個人的には同じ響きを持つKONAMIの縦スクロールのアクション
RPG「ガイアポリス」を思い浮かべる。
コナミの得意のアクションゲームで地元のゲームセンターに
珍しく入荷したのだが消えるのも早かったのでゲーム基板を
購入したものの一つだ。今でも売らずにとってあるが多分二度と
やることはないんだろうな。ベルトアクションで縦型のアーケード
ゲームってどのくらい有るのだろうか

このシーズンは4話*2の8話構成なので、展開は恐らく早いの
だろうし、このエピソードはアメリカ的には2話目の前半部
に該当する。上述した様に1話から2か月が過ぎた。
4話構成であることを考慮すれば3月の春が最期となってしまうの
だろうか。

■主人公の心境の変化?

これまでのこのドラマの主人公・キャシーを見ると、自分の
為にやりたいことをやるという言わばBucket List的なことを
してきた。しかしここに来てその欲求はベクトルを変えたように
思う。

彼女は自分がこの世からいなくなる事を想定した上での行動を
取り始める。
頭では分かっていてもなかなか自分の死というのは実感したり
出来るものではない。しかし足の感覚を失い、記憶が徐々に薄れ
始めて来たり、逆に見えないものまで見えているので嫌でも受け
入れなければならない状況を作っていく。

息子への愛情はもちろんあるが、その優先順位は変わった
ような・・変わらざるを得ないような体制に変わった。
行動の突然の変化はそれだけ死期が近づいている事を想起させ、
寂しさを感じさせる。

■ステージの変化に周りの人たちの変化は?

「死の受け入れ」は誰にとっても難しい。

人は親の死を経験したり、時には友達や家族、同窓生などの死により
少しずつ周りからの情報や経験を通して死というものを実感して
いくものではないか。
自らの中でも体力の衰えなど徐々に老化が進んでいくからこそ受け
入れるられる。ガンを含めた病気での進行は、一般の人が
経験する時間の流れよりも、より早い時間の流れがあるのだと思う。

身辺整理をするキャシーの姿に、周りの人の目も意識も変わって来た。
誰もがキャシーの為に何か出来ないかと感じ始めている。

しかし本人と周りの人の時間的な流れは確実に違う。

・兄のショーンは何とかして幼い頃に見た星空を見にキャシーを
連れ出そうとする。しかし彼はキャシーが下半身の神経が衰えて
いるという事実を忘れてしまったかのようだ。
下半身の感覚が無くなればトイレに行きたいとかトイレを我慢する
感覚がどれ程残っているか。ショーンならばその辺で用は済ませる
けれど彼女を無理やり連れまわした結果恥をかかせることとなる。

ショーンは神頼みしたり星に願いをするような人物ではない。
その彼が流れ星を見に行こうとしたり、サンタの格好をして
欲しいものを叶えるような準備をしているところは妹を愛して
いる証拠なのだろうね。

・息子のアダムは化学の試験に合格して母を喜ばせたいと考える。
その為に母から紹介された家庭教師的な上級生リディアの存在が
ここに来て現れた。彼女は大学に行く前に男性経験を済ませておき
たいという女性だ。セックスに関する価値観は人それぞれだろう
けど、このドラマには欠かせないものとして存在しているね。

そしてアダムはかつてのように母を困らせる為の存在・行動が減り、
大人になっている。無理にリディアに関係を迫ることもない。
母の病状を調べて冷静に語るところはキャシーも驚いたのではないか。

・夫のポールは何を思う?

キャシーとは離婚を匂わせていたが彼女の容体の変化が今のところ
その行動も心境も曖昧なままで時は流れるも決断は止まったまま。

彼の仕事に於けるポジティヴな主張は今のキャシーにとって
は辛いことかも知れない。精神・根性論的言葉をアメリカ
中に流布して回っているのだから。

「頑張っている人に頑張れは逆に相手を傷つける」
とはよく言われることだけど、デトロイトのラジオ番組に出演した
際に「夫婦の絆」に言及されると言葉が詰まって会話が成立しなく
なる。
キャシーは自分の死後のことを考えてポールには再婚して欲しい
ことを口にしていたし、出かける前に結婚式の時の象徴的なもの
であるウェディングドレスを目にしているからね。

「離れていても絆は深まるというよね」
「絆を強く保つポイントは?」

さあポールよ答えてみろ!

■気になる幾つか

キャシーはどんな時でも女性であるということ。
教師だったが故にプライドが高そうな印象は冒頭から感じていた。
杖を買おうとするが、彼女はまだまだその造形に拘りを持って
買うものをえり好みする。しかし疲れて座る際にトイレ型の椅子
に座るところは今回の展開を観ると皮肉なものなのか。

カウンセラーの登場が多くなった。
キャシーの相談相手がいない。カウンセラーはズバリと答えを
出してくる。「心の準備を・・」と。
この言葉が今一番必要なのは兄のショーンなのかも知れないな。

リディアは勉強家だ。
セックスでさえも行為の予習と称して方法論を勉強し確率とか
を口にする。あまりにも感情を排除した彼女の姿に「ロボット」
の姿を想像させ、機械的・デジタル的な言葉で話しかける姿に
ちょっぴりほっこりする姿が有る。

■その他

●エルメスのスカーフ

「ケネディ大統領夫人みたいでしょ」
「ジャッキーは上品だったぞ」

●母の容体

腫瘍が前頭葉を圧迫し。脚の感覚がなくなる。
記憶力と判断力が低下。

アダムがネットで調べていた。

●有名デザイナーがデザイン画を見て表現した例えの映画

「時計じかけのオレンジ」(A Clockwork Orange ‘1971)
「猿の惑星」(Planet of the Apes ‘1968)

■使用された曲

・Game Called Life by Leftover Cuties (Main)
・Among the Leaves by Sun Kil Moon
・Beetle in the Box by Admiral Fallow
・It´s all right by Vassy
・Stop by Great Northern
・To Build a Home (Edit) [feat. Patrick Watson] by The Cinematic Orchestra
・Keep believing by Bob Mould
・There’s Hope for You by William Elliott Whitmore

■出演者

キャシー・ジェイミソン (Laura Linney) 43歳、妻、高校の教師
ポール・ジェイミソン (Oliver Platt) キャシーの夫
アダム・ジェイミソン (Gabriel Basso) 高校生、15歳
ショーン・トルキー (John Benjamin Hickey) キャシーの兄
アンドレア・ジャクソン (Gabourey Sidibe) 生徒、デブ

本人出演 (Isaac Mizrahi) サー・アイザック・ミズラヒ、デザイナー
(Kathy Najimy) キャシーのセラピスト
リディア・ハイ (Samantha Futerman) ウェストヒル高校・成績優秀
(Peter Bartlett) リサイクルショップ店長・メガネ
(Neema Atri) 風変わりなデザイン学生
(Brandon Williams) デザイン学生役
フランク (Sujoy Kumar De) 杖の店
ホリス () 学生、メガネ

*ダイナ (Emily Tremaine) Dina 大学生・ズボラ
*スーザン・ランド (Bianca Amato)
*ブレンダ (Jessica Dickey)
*マーシー (Mary Joy)
*(Jordan Simmons) ホステス
*(Wendy Rich Stetson) ウェイトレス

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