キャシーのbig C ~いま私にできること~ S4 The Big C : Hereafte 第7話 神への祈り The Finale

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キャシーのbig C ~いま私にできること~
The Big C : Hereafter (シーズン4)

制作/Darlene Hunt

第7話 神への祈り The Finale

脚本/Jenny Bicks、Darlene Hunt
監督/Michael Engler
プロデューサー/Elicia Bessette
音楽/Maecelo Zarvos
エディタ/Byron Smith

【STORY】

●前回までのあらすじ

ホスピスの居心地の感想を聞かれるキャシー。
「ここが好き 望む逝き方」と答える。
キャシーの元を訪れるポールはキャシーが居ないと辛いと告白。
キャシーはアダムが科学で赤点だと知り、自分が生きて居る間に
卒業できないのではないかと心配する。
キャシーのホスピス入院に対してショーンは腎臓提供すると突発的
に発言・行動するが・・
キャシーは苦手な父親に会うとショーンに語る。
高校卒業後にツインシティ・デザイン学校(TCSAD)アンドレア。
大御所のアイザック・ミズヒラにデザインを見せる
一時はキャシーの容体の悪化でスランプに陥るが、アイザックから
アイデアのヒントを経て素晴らしいドレスを作り出す。
キャシーはランチ時に看護師と食事をしていると、ホスピスに
来る人はさまざまだと言われるが、意地の悪い看護師からは
真実を語られ落ち込む。

●ホスピス

4か月後 Four Months Later
5月 MAY

ベッドにいるキャシー。
彼女は練習していた電子ピアノ曲をみんなに披露する。
その光景を録画するアダム。
ショーンもポールも素晴らしいというと、キャシー本人は私の
葬式で流して欲しいと訴える。
「諦めないことを教える為に」
キャシーは既に「別れの会」についても準備していて、会で利用する
ケータリング業者の連絡先を渡す。
そしてキャシーは一つの懸念を示す。
「父親との関係」
ショーンはくそだとしか言えず、繰り返しクソ野郎と語る。
昨年喧嘩別れして病気の話もしていなかった。
ショーンは会話中ずっとクソ野郎としか言わないのでアダムとポール
も笑うしかない。
ポールは自分が連絡を入れるかキャシーに問うも自分でやると語る。
アダムも自分が連絡すると申し出るもキャシーは断る。
ショーンはアダムにクソ意地の悪い奴なので仲良くするなと語る。

アダムはリディアと出かけるので病室から立ち去ろうとする。
ジェフの家でゲームかマリファナ、コカインで遊ぶとキャシーに説明
する。
宿題をする時間を挟むのよとキャシー。

キャシーはアダムがすぐに帰ってしまうと嘆くと、ポールはキャシー
にその理由を説明する。
「平然と自分の葬式の話をするからだ」「無神経だぞ」と。
リストの整理が趣味だという。
「やる事リスト(To Do)」を一つずつ消化していた。
分かるよ、忙しくしていると正常でいられるとショーン。
自分は移植の準備で忙しいけど目指すゴールがあると気分が良い。
他にも提供したくなる。骨髄とか血液とか・・ついでに扁桃も取ろう
かな。人にはあげないけど・・(Sean)
ほらそうでしょ、忙しいのはいい。(Cathy)

●デザイン大学

アンドレアの元にアイザック先生がやってくる。
生徒のスケッチを見ながら判断を下していたが、才能を鼻にかけた
面倒な生徒になると思った。羽根が舞うようなケンカをして後悔する
ことを想像した。でも驚かされた。あなたのデザインに心を奪われた。
プロポーズ?
そんな感じ。見習いとして一緒にニューヨークに来て。
虫のわく超狭い部屋に住める程度の給料は払う。夢を生きるのよ。
本当に夢みたい。夢がかなうのね。(Andrea)

●セラピス

単語ゲームをしながら会話する。
あなたたちを見て居たい。
電動歯ブラシが急に動いたら私からの挨拶だと思って。

・ホスピス施設長がやってくる。

話したいことがある。お宅の保険は4か月分の入院費を保証してる。
来週の金曜日でちょうど4か月なので予定を立てないと。
何処へ行くかということ。
最悪の保険だな。(Paul)
自宅介護の保障があるしすぐに利用できますよ。
一日数時間通いの看護師がつく。
ここに残るにはいくらかかるのか?(Cathy)
ここは保険を通してしか患者の受け入れをしていない。
そんなのありなのか?ベッドは余っているのに。
いいじゃないか。俺は妻を連れて帰りたい。(Paul)
自分の家でくつろげるだろう。(Paul)
自宅に戻ることを切望した患者さんがいたけど先日 庭の揺りイスで
笑顔で亡くなったと。
家で死にたかったらここへは来なかった。ここへ来たのは息子が
家を「母親が死んだ場所」として記憶しないため。
「あの部屋で死んだ」と思わせないため。ここで死にたいから来たの(Cathy)
金曜までに決断を。
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■感想

キャシーは体調が悪くなるにつれ、自分が亡くなった時のことを
考える様になる。家族への心理的負担が大きさ。それは現在の
ジェイミソン家を見ても明らかで、葬儀・葬式にでもなれば
一体どんな悲観的で脱力的な状況になるか想像に難くない。
その為に今のうちに準備をするとともに、自らの中でも「死」に
関する様々な思考が渦巻き、恐怖に包まれ、その答えを求めていく。
キャシーの痛みは既に自死を考えるほどになっており、ホスピスは
欠かせないものだが、彼女の加入している保険はホスピスでの入院
期間が4か月だとされており、施設長からやんわりと退院を囁かれる。
自宅に戻る事になるが・・・

いよいよ話の展開上では死期が近づいていることを感じさせるの
だが、キャシー演じるLaura Linneyさんが奇麗なので病が体中を
冒しているとは考えづらい。顔色がよくなったり悪くなったり・・
入院しているけどオシャレなストールを身につけて居たりして
思わず、あだち充原作の漫画「タッチ」のかっちゃんが亡くなった
時のたっちゃんと南の会話を思い出してしまう。
「綺麗な顔しているだろ、これで死んでいるんだぜ」とね。

さてドラマのシーズン4の最終話の前半のエピソード。

1話の時には9月。
2話の時には11月。
3話になり年を跨いで1月。
そして最終話の4話は法則からすると3月だと想像したが、5月と
なっている。

何故5月なのだろうかと考えたが、このドラマが放送されたシーズン4
の全てが5月中に放送されたので流れを現実の時計にすり
合わせたのかなとも思う。過去のエピソードの中で5月が何か象徴的
なものが有ったのかは覚えていない。

ドラマの始まりはキャシーが弾きたいと思っていたピアノの演奏が
ついに完成している。演奏している曲は The Entertainer
そうあの映画「スティング The Sting」(1973)で流れるInstrumental
である。スティング自体のキャラクター設定やそこで流れる
ラグタイム曲を考えるとこのドラマっぽい内容を象徴している曲に
思えて来る。

一番衝撃的だったのは、ホスピスに色んな宗派の「牧師」に該当
する人物が登場したことだ。
英語ではよく、Pastor、Minister、Reverendを使う。
それ以外にもユダヤ教の指導者を示すRabbiとかImamなどを使って
いたが、どの単語も一度は耳にしたことがあってもよく分からない
ところも多い。

三人の宗派のものたちが、集まっていたことも有り、キャシーは
彼らからの教えを乞う。キャシー自身が教師であり教える立場の
人間だが、そういう教育からは学べないものがあることを端的に
示すものでもある。

・「人は死んだらどうなるのか?」
当然三者三様の答え・価値・教えが継承されていて、「天国」と
いうカトリック司祭の教えが一番日本では浸透しているようにも
思う。

・「そこに行くまでが長い」
とするキャシーに対して、かけられる言葉は、
「自分の生死は特別ではない」「神のご意思に任せる」

・「死ぬまでの痛み」
「病は周りの者を慈悲心を試すものである」
というアラーの教えを語るイスラム教のイマームの言葉が一番
しっくりする。

その後ベッドで三人の宗教の伝道師たちからの祈りが捧げられる。

しかしその痛みは治まらない。
「神を信じる」事で色んな道筋を考えないようにしようとする。
その考えをカウンセラーにも語る。

■それ以外の人たち

アダムは勉強を頑張り、なんとしてでも母の死の前に卒業したいと
勉強に励む。

ショーンは腎臓移植をしようと本気で考えたかどうかは分からない。
断ることを前提に相手の方に悪意があることを示して自分の罪悪感
から逃れようとした格好だった。ローレックスをプレゼントする
という金持ち夫婦の旦那にショーンの腎臓が提供される予定だった
が、エリート主義者を憎むようになる。
この流れはキャシーが養子を授かろうとしていた流れを彷彿とさせ
キャシーがエリート主義とは思わないが、命の取引の中に金銭が
大きくかかわっているところは見逃せない。
虫を殺すことにも躊躇う平和主義者のショーンが二人の事を殺すと
いった時のキャシーの笑い。

その代わりショーンはキャシーに頼まれて安楽死をしてくれる
人物・ウェスリーを紹介する。オレゴンはその手の件ではアメリカ
でも寛容さがあるみたいだ。アメリカのドラマを見ると中絶手術する
医師を非難・排除しようとする人たちのドラマがたまにあり、
病院が破壊されたり医師が傷つけられたりしている。
その辺は宗教的なものが強いのだろう。

アンドレアは少し関わり方は希薄だ。
先週のドレスの件でほぼ役割は終わってしまったのか。
アイザックからニューヨークの助手として働かないかというオファー
を受ける。先日までポールの助手をしていたが、今度は自らの将来を
見越した決断をしていく。

■使用された曲

・Game Called Life by Leftover Cuties (Main)
・The Cinematic Orchestra by To Build a Home
・Beetle in the Box by Admiral Fallow
・It´s all right by Vassy
・Stop by Great Northern
・Keep believing by Bob Mould
・There’s Hope for You by William Elliott Whitmore
・Among the Leaves by Sun Kil Moon

■出演者

キャシー・ジェイミソン (Laura Linney) 43歳、妻、高校の教師
ポール・ジェイミソン (Oliver Platt) キャシーの夫
アダム・ジェイミソン (Gabriel Basso) 高校生、15歳
ショーン・トルキー (John Benjamin Hickey) キャシーの兄
アンドレア・ジャクソン (Gabourey Sidibe) 生徒、デブ

アンヘル (Michael Ray Escamilla) 漁師 “Angel”と書いてアンヘル
父 (Brian Dennehy)
本人出演 (Isaac Mizrahi) サー・アイザック・ミズラヒ、デザイナー
(Kathy Najimy) キャシーのセラピスト
(Darlene Hunt) ホスピス管理者
コニー・シューラー (Connie Ray) 学校長
マーリーン (Phyllis Somerville) 亡くなった隣人・犬”トーマス”
(Kathy Najimy) キャシーのセラピスト
スーザン・ランド (Bianca Amato) 臓器移植コーディネート
イナ (Marceline Hugot)
(David Aaron Baker) 司祭
ウェスリー (David Wilson Barnes) 安楽死の方法を教える人
(Judy Gold) ラビ・女性
(Ramsey Faragallah) イマーム。ヒゲ
レイ・ミルトン (David Andrew Macdonald) ショーンが腎臓を移植
ジャネール・ミルソン (Marin Mazzie) レイの妻
(Jen Sese) Florist

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