[E] キャシーのbig C ~いま私にできること~ The Big C 第13話 決心 Taking the Plunge

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第13話 決心 Taking the Plunge

脚本/Darlene Hunt 監督/Michael Engler
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【前回までのあらすじ】
医師のトッドはキャシーに対して私情を挟んではいけないこと
なのにキャシーに対する思いを告げる。
一方キャシーは夏の間に何とか庭にプールを作りたいと考えて
いたが、隣人で付き合いの無かったマーリーンから許可無く
作っているとしてリフォームに対して苦情が届く。
ショーンはレベッカに対してオレのために引っ越してくるのは
辞めてくれというと、彼女はこんなカスな男とは思わなかった
と言われる。マーリーンはアダムに対して銃を向けると出て行か
ないと撃つ事を語る。ポールはマーリーンに対して銃を何処に
置いたのかと問うが、認知症なのだから覚えて居ないという。
そんな彼女はその夜、キャシーに感謝の手紙などを書くと
拳銃で自殺する。

【ストーリー】
マーリーンの葬式。
娘のローナとジーナが来ていた。母の遺書に書いてあったこと
を読み上げる。もう自分は行くべきで、自分が信用出来ない事。
過ちを犯しそうだと書かれていたこと。ジーナは事前に母は
葬儀の段取りを全部自分で決めておいたのだという。
参列するキャシーはステキだと語るが、ポールはそんな彼女の
言う事が理解出来ずにいた。頭をぶち抜いたのに何処がステキ
なのかと。ローナは母はボルカ音楽が嫌いで、ボルカで踊ると
マヌケに見えると言っていたという。しかし父がアコーディオン
を引っ張り出してくると母もご機嫌だったとのこと。それを
聞いたキャシーはやっぱり生バンドが良いかというと、私の
葬式のことだと語る。母の遺言通り、ボルカ音楽を楽しみつつ
ビュッフェを楽しんで欲しいという。更にスクラッチまで
用意していた。
一緒に葬式に来ていたアダムのことを心配してキャシーは
大丈夫かと尋ね、マーリーンのことで何か話したいことは有るか
と尋ねる。しかしアダムは大丈夫だというと、ミアと映画に行って
も良いかとしてポップコーン代をもらおうとする。

ショーンも辛うじて葬式にやってくるが、彼は死は嫌だと告げ、
良い事を考えろという。キャシーは兄の性格を知っていた為に
落ち着かせるが、明るい葬式だと語る。ショーンはこなければ
ヨカッタとし、胸が苦しい事を語る。霊魂に髪の毛を撫でられて
いる様だと。キャシーはアダムがマーリーンが何も無かった顔
をしていることを不安視する。自分のことを撃とうとして自殺を
したというのに・・きっと感情が便秘で出ないのだろうという
ショーン。するとショーンはサイコを呼んだのかとしてレベッカ
の事を語る。ショーンはレベッカに殺されたらマーリーンと同じ
所に埋めてくれとし、地球は埋葬スペースが足りない事を語る。

レベッカがキャシーの元にやってくるとマーリーンが可愛そうだ
と告げ、仲良くしていたキャシーの傍に居たくて来たという。
しかし周りはスクラッチで当たったという声がバンバン聞こえる為
にシメっぽくならないと語り、まるで祭り騒ぎだという。
レベッカは祖父の時には棺の蓋が開いていたのでその後トラウマ
になったが、今回は閉じられていたのでヨカッタという。
そんな中ショーンの姿を見てレベッカは声を掛けるが、ショーン
は逃走してしまう。

キャシーはローナたちに声を掛ける。
ローナとジーナ、そしてジーナの妻のバターカップだという。
キャシーを見て流れるようなブロンドだとして語る。キャシー
は気を使ってマーリーンはいつも二人の話をしていたとするが
母が私たちの自慢なんてないと語る。電話が来る度に、”レズビアン
お姉さん、アトランタはどうか?”と言われたというジーナ。
またローナは25年間ユダヤ人の夫のことを「白い悪魔」だと呼ば
れていたという。マーリーンらしいという。個性的な人で最近
仲良くなり家族みたいに過ごしていた事を語ると、二人は貴方
がキャシーなのねと告げ、最近あなたに家をあげるという遺言
を残していた事を語る。しかしキャシーはお父様が建てた家で
あり二人が相続すべき事を語る。母も混乱していたのでしょう
というジーナ。

帰宅したキャシーは手紙が届いていることが分かり、庭のプールの
建設許可証が届く。マーリーンにありがとうと感謝する。
しかし業社に話すと9ヶ月はかかるというものだった。キャシー
は夏が終わるまでにプールに飛び込みたいとするが、明日で夏は
終わりであり、職人が出払っているので秋からプール作りは
難しいのだという。来年相談してくれと言われてしまう。
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キャシーの隣人・マーリーンは認知症であり、有る時家族の様に
接していたアダムに対して不審者だと思い込み銃を向けたこと
でこれ以上自分が大切な人を傷つく前に身を引いた格好だった。
マーリーンとは疎遠となっていた二人の娘たちが葬儀の場にやっ
て来る中、始めてそこでキャシーとも挨拶を交わす。
マーリーンとは家族のように接して来たこと。それを話すと
マーリーンの娘のローナやジーナは母があなたに家を残すとした
遺言の書き換えをしていたことを告げ、それで納得したという
ことだった。キャシーはそこはマーリーンの一家の思い出が詰まっ
た家なので、譲り受けることは出来ないと考えて、彼女たちに
返すことを考えるが、そんな彼女たちはあっさりとマーリーンの
夫婦が築き上げてきた痕跡をなきものとして封印しようとしている
ことを知り、譲ることは出来ないとして取り返すことになる。
ショーンとレベッカの間に子供が出来たということを知り、
キャシーは大喜びする中、ショーンにマーリーンの自宅を譲り
そこで家族で過ごすよう進める。そしてキャシー自らは、治験が
始まる半年後までにリスクの有るがん治療・インターロイキンで
治療を目指すことを考えるようになる。

シーズン1のラストが訪れた。
シーズン4まであるドラマなので、どういう結末であれ、そこまで
はキャシーの安否は保証されているような気がするので安心して
見ていられるけれど、今後戦うであろうがん治療の中でも、
キャシーがキャシーらしく居られるのか、最終話だけどちょっぴり
不安な”スタート”でも有る。

個人的なことだけどウチの叔父もガンで亡くしているのだけど、
進行性の早いガンだったけど、金持ちだったので最新治療でかなり
延命出来たし、がん治療の副作用も少なかったと記憶している。

人の死に対する見方は人それぞれだと思うし、特に葬儀の場に
関してはシメっぽくならずに楽しくしたいという思惑の人は多い
ハズだし、逆に思い出の浸りながらその日だけはしめやかに過ごし
たい人も居て人それぞれだろう。

なんとなく葬儀でのチグハグな感じとかマーリーンの娘の姿を
見ていると、娘たちに対する憤り感を感じるところも有るのだけど、
それを育てたのもまたマーリーンであることを考えれば、そう
なるのもまた自ら招いたものではないのかなという感じがする。
肉親の死にまるで悲しみを覚えていない実娘やアダムの姿を見て
いると、キャシーにとっては、マーリーン家の事情は反面教師と
なってアダム再教育の機会を与えるべきだとするものを感じたの
だろうし、まだまだやるべきことが有るということを感じたの
だろうね。何よりもマーリーン家との事情の違いを通して、周り
で支えてくれる人がいる限りは自分はマーリーンとは同じ運命を
辿る必要はないと感じたのかも知れない。

それにしてもマーリーンの娘たちは酷すぎたな。
マーリーンが大切にしていた犬とか熱帯魚をあっさりと手放す姿。
手放すだけならばともかく、動物の命をなんとも思っていない
非情な姿に驚かされるものがあるけど、元々マーリーンも熱帯魚
を飼い始めたのは、このドラマが始まりキャシーと知り逢ってから
のことだったような気がする。

そして人の死に対しての受け取り方に関しても人それぞれで、
死んだ瞬間にはなかなか悲しみが伝わらないけど、当たり前の
ようにいるところに居た人物が居なくなったと知って始めてその
悲しみを実感していくのだろうね。
キャシーたちが必死になってアダムに悲しみの感情を引き出そうと
していた。「エース・ベンチュラ」を見て涙するキャリーとポール
の姿が凄いところ。昔CSのスターチャンネルで1998年10月に
ジム・キャリーの特集をしていたので、その時にDVDなども含めて
ジムキャリーの映画を見まくった記憶が有りその時にこの映画を
見た気がするけど、ジム・キャリーと犬と言えば「マスク」だよな
と思う。
映画を見ても涙しない彼に「心が石で出来ている」とするキャシー
の姿が有るけれど、無理に悲しませようとする毎に寧ろアダムは
白けるところが有るのだろう。ただ正直アダムは密かに悲しんで
いるのかと思っていた。金をせびっては何処か両親の目の前から
居なくなっていたので、一人でシンミリとマーリーンの死を悲しんで
いるのかと思った。

マーリーンが飼っていた犬はトーマスは、何度もキャシーが
自宅に連れて行くが結局居心地の良いマーリーンの元に敷地内に
戻ってしまう。この辺の流れは最後に家を与えられたショーンが
急には変われずに、ソファーで寝ていたのに外で寝に戻ってしまう
ところにも通じているところが有るね。

また今回はショーンとレベッカの間に子供が出来た。
ショーンは見捨てようとしていたが、キャシーはレベッカに子育て
を一任すれば、彼女はブランドの服を着せてオモチャをいっぱい買い
込んで、オモチャ会社を沢山潤すことになるだろうとして、
ショーンの信念に問いかけるところから父性を引き出していく。
ショーンと再会したレベッカはショーンの体臭に我慢出来ず嘔吐
してしまう。ゲロを吐いて「エクソシスト」かと突っ込んでいた
けど、悪魔と引っかけるようなやりとりが色んなところで散りばめ
られていた。

最後はアダムが親のカバンから見つけた「死ぬまで開封禁止」の
封筒から貸倉庫へと辿りつき、キャシーの身に降りかかっている
現実というものを目にして涙していたようだ。凄い数のプレゼント
の数で、かつては車だけだったのに、凄い数のプレゼントが用意
されていたね。10ドル・20ドルを出し渋られたことで、拗ねていた
彼も愛されているということを実感したのだろうけど、それにして
は凄い量のプレゼントだった。写真は家族写真ではなくアダムと
キャシーが以前にツーショットで撮ったものだったね。

ラストは治療の最中にキャシーが見た夢なのか、プールが完成して
飛び込む姿の先にポルカ音楽に乗せて踊るマーリーンの姿が
有り、涙を誘うシーンだったね。

NHKは珍しくシーズン2も放送してくれるみたいだ。
出来ればシーズン4まで放送して欲しいね。

■使用された曲

・Lullaby by Sia

キャシー・ジェミソン (Laura Linney) 43歳、妻、高校の教師
ポール・ジェミソン (Oliver Platt) キャシーの夫
アダム・ジェミソン (Gabriel Basso) 高校生
ショーン・トルキー (John Benjamin Hickey) キャシーの兄
アンドレア・ジャクソン (Gabourey Sidibe) 生徒、デブ
マーリーン (Phyllis Somerville) キャシーの隣人、夫が他界

Dr.トッド・モウアー (Reid Scott) 主治医
レベッカ (Cynthia Nixon) キャシーの親友

ローナ (Polly Draper) マーリーンの娘、夫はユダヤ人
ジーナ (Deborah Hedwall) マーリーンの娘、レズビアン
— (Phill Lewis) Cool Pools Boss
バターカップ (Nancy Opel) ジーナのパートナー
アナベル (Danielle Lee Greaves) 看護師
— (Maxine Prescott) Older Woman
— (Joel Van Liew) Cater Waiter

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