ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル Numb3rs シーズン2 第15話 狙われたハイテクマシン The Running Man

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4 Nov. 2005
第15話 狙われたハイテクマシン The Running Man

脚本/Ken Sanzel
監督/Terrence O’Hara
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距離1万メートル、時速20.8km、ゴール1つ、タイム22分38秒。

ランニングするロン・アレンのことをラリーとチャーリー
がタイムを図っていた。ロンは大学2年生だがラリーの助手と
して働く事になっていた。神経系から筋肉に信号が届くまでの
単収縮時間について新しい研究があるとし、面白いアルゴリズ
ムだと告げ、自分のランニングを科学的に分析していた。
彼は夜にはDNAラボで計器の調整がある事を告げ、LIGO研究所
の仕事は明日の午後からだとラリーは告げる。
レーザー干渉計器ラボはとても貴重なものだと語る。
チャーリーは大学2年生を助手に雇ったのかと問うが、彼は豊かな
知識があるとして、数学を専攻していたら第二のチャーリー
になっていたかもしれないと語る。

深夜DNAラボに侵入者が入る。
受動式の赤外線センサーと虹彩スキャナーによる生体認証がある
にも関わらず3人の覆面の男はそれらを巧みに解除して侵入し
室内にある高価な計器を盗んで行く。ロンは深夜ラボを訪れると
その一人から殴られ気絶してしまう。

すぐにFBI捜査官は捜査に乗り出す。
盗まれた装置はDNA合成機だった。
ロンによると2人の男が装置を運び出し、一人の見張り役の男に
よって銃で殴られたという。銃はニッケルメッキのベレッタ
9mm口径だったとコルビーに話すと、南フィラデルフィア育ち
ならば普通に銃のことは詳しくなることを語る。2人の男について
は暗くて見えなかったが、自分を銃で殴った男ならば顔を
見れば分かるという。
アミタやラリーたちもロンが襲われたと聞いてやってくる。
彼はLIGO計画の仲間だという。
その計画とはレーザー干渉計を使った重力派検出器で、時空の
微細な波を調べてブラックホールの存在を証明するものだという。
盗まれた計器はマークファイブDNA合成器と呼ばれるもので、
装置を使うと病原菌を作れるもの。DNAやタンパク質の配列を
自由に加工できるもので、いわば生物兵器を作れるものだと語る。
犯人は空調ダクトから侵入して、体温を検知するセンサーを
混乱させていること。また目の虹彩スキャナーを解除させてい
る事から内部に協力者がいるという。
マークファイブDNA合成器では3時間で10億のDNAを複製させる
能力が有り、病原菌の塩基配列を決定すれば、より感染力の
強い菌を合成することが出来るという。
ラリーはかつて、この機械よりも旧式のもので、ニューヨークの
学者がポリオウィルスのDNA合成をしたこともあるという。
この研究所のセキュリティに登録しているのは5人の教授で
何れもアリバイがある人だという。
チャーリーは虹彩のスキャナーと言っても、虹彩の集まりを点の
集まりとして数値化して一つの固まりとして認識するものだと
告げる。生体認証と言えどもスキャナーのアルゴリズムを解読すれ
ば通過できるとのこと。つまりそれだけの技術や才能を持つ
人物による仕業だという。

チャーリーは古い資料を引っ張り出してきていた。
ラリーがやってくるとその資料をのぞき込む。
「12進法に於ける70桁の自己愛数を探す」というもの。小学2年生
の時に書いたもので、ただ思い出に浸っていただけだと語る。
ラリーは現在構内で一連の事件のことが噂になっていることを
告げ、科学を志す学生が一時の金欲しさに大勢の努力を台無しに
するなんてことをするのかというものだった。現在容疑者としては
ロン・アレンもその一人だという。特に彼はラボに出入り出来た
人でその技術性もある為だった。

そんな中チャーリーは資料の中に楽譜が目に入る。
「ト短調のエチュード」、マーガレット・マンのものだった。
母親の旧姓だと告げ、弁護士だったのに母は作曲もしていたのか
と疑問に感じる。
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ラリーが計画していたLIGO研究所に泥棒が入る。
厳重なセキュリティーをくぐり抜けて5万ドルもする機械を
盗んだ事を受けて、セキャリティの構造に詳しい技術者と
内部事情を知るものによる犯行だと考えて、容疑の矛先
はラリーの助手であるロン・アレンに向けられる。
ロンの事を調べていると偽名であり、本物のロンは87年8月
24日に生まれて同年11月21日に亡くなっている事を知る。

今回はチャーリーが計算して云々という展開がほぼ無かった
感じのエピソード。
チャーリーと似たような数学の天才が登場し、頭脳合戦となる
のかなと期待するも、対決にはならなかった。しかしチャーリー
にとって、容疑者の天才肌の男性がどのようなことを求めて
いるのかの一端について理解出来る部分が有るというところが
ポイントだったのかもしれない。

どの人物もネガディブ思考の元で行動を起こし、過去の自分
を見つめ直しては今の自分との境遇の違いに一喜一憂する。
自分と似たような人生を送ってきたとする人物と比較しては
その違いに喜んだり悲しんだりするのが人間なんだろうね。

しかし今回の容疑者は繰り返し大学に入学しては、年齢や名前を
偽り色んな研究に没頭している姿が有った。
かつて慶応大学でスーパーフリー事件が発生したけど、あの時の
リーダー格の男は28歳くらいの男だったよな。
しかしその勉強をしていたのは、装置を盗む為のものだったのだろ
うか。

過去の経歴から、
本名はウェスリー・シュライヤー・イリノイ州ウィートン出身。
地元の短大を95年に卒業後に失踪しているという。
そして調べた結果・・
1996年・ハワイ大では天文学
1999年・デューク大で生態分析グループ
2001年・マサチューセッツ工科大ではヒトゲノム研究チーム。

と在籍していたみたいだけど、そんなに簡単に才能を開花できる
ものなのだろうか?地元の警察官によると短大時代はごく平凡の
人物だったとの証言も有る。

ミーガンが捜査がロンが通う大学の寮の部屋を調べたところ、
室内の装飾品がこの2年間の流行り物しかないことに違和感を
唱えていた。その中でミーガンは大学時代には黒澤映画と
コルトレーンのジャズにはまっていたことを語る。

一方ラリーは自分が助手にした男性がそんな悪党だということ
を見抜けなかった。そしてエップス家でも対象的に生前の母・
マーガレット・マンが弁護士以外の音楽の才能が有り、80年~
90年にかけて作曲活動を密かに続けていたことを見抜けずに
今になって懺悔の心を抱いていた。

チャーリーに至っては犯人の姿を見て、幼少期は天才扱いされ
たこと13歳で大学に入学した時には入学しても面白くはなかった
が気分が良かったこと。何をしても誉められ、13歳なのにこれ程
出来たに25歳になったらどんな人物になるのかと期待されて
いたことに対して、現実には30歳になっても犯罪捜査に手を
貸しているだけの”普通の”研究者に成り下がってしまったのでは
ないかとして悲しみを覚える姿が有った。

一方今回の影の主役はデビッドだった。
犯罪者のロンは幼少期からの自分の教育環境の悪さを嘆いていた
格好だったけど、デビッドが育った場所は治安が悪く、18年間
ギャングの誘いを交わして家族を支える為にバイトし、無理だ
と言われたのに高校を卒業して現在に至るという。そんな人生
を送れば公平とは何かを語らせてやると語る姿が有った。

エップス家はみんながみんな、自分のせいで母親から母親らしさを
奪ってしまったのではないかとする後悔を引きずっていたけど、
母親が音楽を隠し居たのは自分の居場所を見つける為のもので、
一人になりたい時は誰にでもあるものだと告げ、互いに納得づける
ところに至った。

ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生
ミーガン・リーブス (Diane Farr) FBI捜査官
コルビー・グレンジャー (Dylan Bruno) FBI捜査官

ロン・アレン (Charlie Hofheimer) 泥棒の学生
ジーノ・マギンティ (Kirk Acevedo) 盗難品の売買をする男
スーザン・ウェイナー (Sara Botsford) フィル・スターク(ロン)の彼女
ダグ・ウィンダム (Steven Flynn) 元犯罪者、高性能工具を扱う業者
— (Daisy Eagan) Goth Chick
— (Mike Snyder) Thief
— (Anthony Molinari) Thief

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