April 21, 2006
第24話 過去からのメッセージ Hot Shot
脚本/Barry Schindel
監督/John Behring
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1秒24フレーム、50ミリグラム、睡眠周期5回、注射器一本
アランとチャーリーは車で買い物に行く。
チャーリーの手には野球のグローブとボール。途中で行きつけ
の店に立ち寄ると店長のビクターに挨拶するアラン。
チャーリーは車の中から出てこようとはしなかった。そんな
中、テレサが強盗によって金を出せと脅されていることが分か
る。それを止めようとしたアランは強盗によって撃たれてしまう。
マーガレットはチャーリーを起こす。
授業に遅れるわよ!という母は、キッチンで手作りのパンケーキ
を作っていた。チャーリーは本当に母さんなのか?と告げ
ここで何をしているのか・・何故ここにいるのかと問う。
マーガレットはここに来るべき時だと思った事を告げ、私のこと
を呼んだのでしょ?と逆にチャーリーに質問し、母さんに聞きたい
ことが有るのでしょと問うと、私は長くは居られないと語る。
チャーリーの見た夢だった。
チャーリーはアランによって起こしてもらう。アランは駅まで
車で送ってくれと告げる。
一方ドンたちは事件が発生しその対応に当たっていた。
被害者はカーラ・ダニエルズ。独り暮らしの女性で自分の車の
中で注射器で何かを打たれて殺されていた。争った形跡は無く、
車のキーも差したままだった。ミーガンは6週間前に起きた事件
とそっくりである事を告げる。デビッドは目撃者は向かいの人
で、車はずっとそこに駐まっていたのだという。コルビーは自殺
したのではないかとするが、ミーガンは自殺する女性の顔に
見えるかと問うとバッチリメイクをして誰かに会おうとしていた
であろう事を語る。
チャーリーはラリーと逢うと今朝母の夢を見たことを語る。
その母から夢の中で「聞きたいことが有るのか?」と問われた
という。ラリーは2つのことが考えられると告げると、単に脳内で
ランダムな電気刺激が走ったと考えるか、深層意識にある悩みや
心に引っかかることが夢の形で現れたと考えるかだという。
ラリーは私もルイーズ伯母さんに生きたまま食われそうになる夢
を見る事があるという。しかし最近は過去を振り返らないことも
有り夢は見ないとのこと。脳内物質のバランスの乱れではないのか
と告げる。
ミーガンたちは室内を調べる。
コルビーは枕元に聖書があることに気が付く。ミーガンは
被害者は几帳面できれい好きな性格をしていることを告げると、
そういうタイプは危険は犯そうとはしないものだという。
犯人は顔見知りである可能性が高く、元彼などが該当するので
はないかと。デビッドは少し前に彼氏と別れたという情報を
得た事を語る。
チャーリーはドンのオフィスへ。
チャーリーは今朝の夢のことを話す。ドンは事件が起きている
ことを語り、捜査資料を見せる。二人共23歳、24歳と若い独身
女性で、自宅前の車内で亡くなっていたこと。体内からジアゼ
パムとモルヒネが検出され急性中毒死である事を語る。
リサ・クラークは販売員、カーラ・ダニエルズは不動産ブロー
カーをしていた。犯人との接点を調べる為には、ネットワーク
フロー問題を応用して分析出来るという。被害者の行動パターン
があるハズで、利便性や作業内容によって決定されるパターン
であり、どう動いているのか日常生活の行動が分かれば犯人と
接触出来るところが限られてくるという。
カーラの元彼であるギルから話を聞く。
互いに話合いをして別れたとのこと。一年間、付き合って
いたという。ギルのオフィスにも聖書がある事を知ると、
カーラのものはボクがあげたものだという。ボクらはクリスチャン
であり、婚前交渉はしていなかったとのこと。
ミーガンは検視の結果、ジアゼパムは口から飲まされていたこと。
そして注射器を使ってモルヒネを注入されていることが分かった
という。つまり眠らせて殺したというものだった。
コルビーは元彼・ギルが怪しい事を告げると、事件当夜にカーラに
電話しているという。また最初の被害者が勤めていた店の近くに
ギルのクライアントが住んでいるということだった。
ギルの自宅を家宅捜索することになった結果、彼の部屋からSMの道具
が多数出てくる。
しかしギルは殺害を否定する。電話したのは愛していたことを
伝える為に、セックスを拒否されたことに対して気持ちが分かって
欲しかったことに対して怒鳴ってしまった事を認める。
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チャーリーはある時母・マーガレットの夢を見てその母親
からは”何か聞きたいことがあるのではないか?”と問われ、
それが何を意味するのかを考える。
そんな中、ロス市警では若い女性が殺害される事件が発生
し、6週間前に起きた事件との類似性から、捜査はFBIの手に
委ねられる。果たして連続犯による犯行なのか。調べている
間にまた一人犠牲者が生まれてしまう。
死んだハズの母親が出てきたものだから、エプス家の誰かが
亡くなるエピソードかと思った。冒頭からアランが撃たれる
姿が有ったので、現実的視点から見ると、彼の死がもっともドラマ
に於いては害にはなり得ないものだと思うので、チャーリーやドン
でないことだけを祈るばかりだった。結果としては誰も亡くなら
なかったけど、母の霊がチャーリーの前に現れたり、アランの前に
現れたりと、最後まで気の抜けない案件だった。
そもそも夢だとした際には、何処から何処まで夢だったのか
まるで分からなくなりそうだった。
事件もそうだけど、なんと言ってもシーズン2の終盤に問題点
として浮上したのは、アミタがハーバード大での講師の誘いを
受けるのかどうかという選択に迫られていること。
シーズン2の中ではその話は解決せず、シーズン3に託された
格好となった。
ドラマではある意味見事なまでに争いをするなく殺害されている
ことから顔見知りではないかとして捜査を開始。
二人の被害者が出たことで共通項を探していくことと、二人の
行動範囲をトレースしていくことで、容疑者との接点を探って
いくというもの。
事件で不可解なものは、完璧なメイクをしていると思っていた
が、実際には靴を左右履き間違えるという失態が有ったり、
メイクした後に着替えをさせているところなど、明らかにメイク
に精通していないものによる仕業だった。
超新星探し・カッツマン自動撮影望遠鏡を引き合いに出して、
女性がどのように出会ったのかを話合ったり、サイクロン方式・
カーネル密度推定法などを通して、普段とは違う流れを探して
そこで知り合ったものを探すという流れを描いていく。
最初に想定していた”顔見知りによる犯行説”とか”日常生活の範囲”
を調べる流れは何処吹く風ってオチだったけど(笑)
犯人の男性は中年になってもグダグダに生きるまま、堕落した
生活をしているのに対して、エプス兄弟はそれぞれに立派に成長
している姿が有る。
夢分析には活性化合成理論などの名前が出てきた。
ハーバード大の研究チームがアナグラムが苦手な人を対象として
レム睡眠の途中で起こして解読できる度合いを探り、夢の本質を
探る実験をしていたことが判明する。
何故母親が出てきたのかはイマイチよく理解出来なかったし、
母親に質問する程の内容だったのか?みたいな突っ込みもあったけど、
チャーリーとしてはプリンストン大に進学した際にチャーリー
に付き添って生活していた母を兄から奪ったことに対する罪悪感
があるのかな。
エプス家の母が出てきた最初で最後の貴重なエピソード。
演じているJoBeth Williamsは、「プライベート・プラクティス」
でアディソンの母・ビジー役、「ハート・オブ・ディクシー
ドクターハートの診療日記」では、ゾーイの母・キャンディス役
で出演している。
・Flunk.のSpring to Kingdom Come
ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生
ミーガン・リーブス (Diane Farr) FBI捜査官
コルビー・グレンジャー (Dylan Bruno) FBI捜査官
マーガレット・エプス (JoBeth Williams) チャーリーたちの母
トーマス・ギル (Sam Trammell) カーラの元彼・クリスチャン、SM
ウェンディ (Annie Campbell) チャンドラーの彼女、ビーチハアウスで。
ロバータ (Tami Tappan Damiano) ピラティス教室講師
ビクター (Gary Carlos Cervantes) 雑貨店・店主
シャーロット・イエーツ (Olympia Dukakis) 母親
チャンドラー・イエーツ (Kim Strauss) 息子、40歳
リンジー (Sara Vaught) バーテン、チャンドラーと仲良し
バーテンダー (Jason Pugatch) チャンドラーの常連の店
— (Erin Chenoweth) Girl
— (Cassandra Freeman) Tech
テレサ (Ana Maria Lagasca) 雑貨店
— (Justin Mortelliti) Gunman