[E] コールドケース 迷宮事件簿 Cold Case シーズン7 第22話 絆 Shattered

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第22話 絆 Shattered

脚本/Greg Plageman
Elwood Reid 監督/ Jeannot Szwarc

【ストーリー】

4時間前、クリフはクリスティーナに対してずっと電話を待ってるんだ
とし一体いつ戻るのかと問う。クリスティーナは色々とバタバタして
いて今そっちに戻る途中だという。段取りをつけるのに手こずっていた
という。処方箋を書いてくれる医者の条件は現金でのキックバックだと
していること。朝までに着くという。そんなクリスティーンのアパート
にクリフは乗り込むと適当なことを言いやがってとして殴るぞという。
同行していたA.Cは室内のドラッグを取ると去っていく。

そんな部屋にリリーはやってくるが、室内が荒らされていていた。
浴槽には何者かの激しい血痕が付着。部屋には写真が落ちているのを
見て拾う。クリスティーナが持っていた5才時の写真だった。
それを見て海岸で姉妹で遊んだときのことを思い出す。部屋には
オキシコドンの容器が空になって落ちているを知る。そんな中、
突然ドアが勢いよく開くと、無防備なリリーの頭にぶつかり気絶する。
その間に彼女の銃が奪われていく。

スティルマンはジェフリーズに客が来ているという。アルシア・ジョ
ンソン。1993年にバッドランズで撃たれたワンダ(当時15才)の母親だと
いう。スティルマンはあのバナナブレッドを贈ってくる人かと。
この11月で17年を迎えること。進展がないかを毎年連絡してくるのだ
という。
ジェフリーズはアルシアと話し合う。
彼女はチラシを見て話をしてきた人が居るのだという。車に乗っている
ワンダの姿を見た人だと。あのよる殺された夜、緑の車に乗っていたと
いう。場所はキップとカンブリアの角。それは麻薬地帯だというスティ
ルマン。しかしワンダは決してドラッグなんてしていないマジメな子だ
とアルシア。

— 1993年 —
アルシアはワンダを車で学校に送る中、彼女は今頃宿題をしていた。
母親も呆れるが宿題はもう終わったという。朝食を抜いたがお菓子
は持っていると語るとワンダは母親にハグして友達と合流する。

— 2010年 —
陸上部の練習に迎えに行くのが10分遅れたら居なくなっていたのだ
という。この男に目撃状況は聞いたか?と尋ねる。目撃者の名前は
ロバート・ミグズで今はブラザー・オラジュワンと名乗っていると
し彼は生まれ変わったと言っていたという。ブラックムスリムか・・
と呟くジェフリーズ。偏見を持たずに話を聞くんだというスティルマン。

ピアソンはスコッティに対してモータのことを聞いたかと問う。
刑務所のシャワー室で殺されたということ。面会記録にお前の名前が
あったとしヤツが殺される二日前にヘクター・クルスに遭いに
行っていると語る。スコッティは別件の事件で情報を聞きに行っただけ
だと語る。大丈夫なんだなというピアソンはダレにも影響は無いな
と確認する。自業自得だという。
リリーはスコッティにグラントモーテルに来て(ASAP)とメールを
送る。

リリーは夕べ48号室に誰か来なかったかとモーテルの支配人のバーニー
に話を聞く。令状がないと・・プライバシーがあるだろうと最もらしい
ことを言うと、リリーはマドを壊して聞き出すわよと語る。警察でも
呼ぶか?というと、私が風紀課を呼ぶわとして麻薬取締法違反で営業停止
になるとしてオキシコドンのケースを見せる。リリーに屈服したバーニー
に対して支払いはダレが行ったのかと問う。アレクシス・チルドレスと
書かれていた。泊まったのはどんな客だったのかと問うとブロンド30代
であんたと似ているという。現金払いだったこと。尋ねて来た人はと
問うがあんただけだという。

1993年11月。
ワンダ・ジョンソンの資料を調べるミラーとジェフリーズ。93年の目撃
証言を書いた資料が無くなっていることに気がつく。ジェフリーズは
確かに有ったとして目撃者はアイネス・ゲロッグという婆さんだった
が、現場から立ち去るミドリのSUVをみて居ること。車種が分からず役に
立たなかったという。今度の目撃は殺害現場から3ブロックのところね
というミラーに対して、シェフリーズは信用出来る情報だと良いが・・
と語る。

リリーに合流するスコッティ。
クリスティーナが居なくなったとし銃も奪われたと語る。取り戻すのを
手伝ってというと彼女に届け出しがないとその間に銃が使われたら大変
なことになるという。分かっているけど助けて欲しいという。男が部屋
をひっくり返して何かを探していたみたいだという。部屋を借りた人間。
こんなヤツ相手では銃がないと危険ではないかとすると、銃はもう一丁
あるという。

ジェフリーズは喫茶店でロバート・ミグズが逢う。今はオラシュワンだ
というと、アルシアの紹介で来たという。彼女はあんたを信じている事。
10年の懲役の間に目覚めたのか?と問うと「アッラーの思し召し」でね
と。刑務所から出て最初に見たのが吹雪きの中、チラシを貼る彼女だ
ったこと。女の子の写真を見て思い出したのだとし、前の仕事は
マルコムXと同じで・・・売人かという。ジャンキーがひっきりなしに
買いに来ていた所だったとすると、ワンダも客だったのかと問う。
どういういきさつかは知らないがあの日あそこに居たのだという。

— 1993年 —
麻薬撲滅と書かれたミドリのSUVにワンダは載っていた。ロニーはあれ
は辞めようとして運転手の誰かと会話していた。

— 2010年 —
女の子の顔がマドから見えたが忘れられないという。車はミドリの
フォードエクスプローラーだったという。車に詳しいのかと問うと、
売人は車を見て客筋を読むんだという。その車に乗っているのは大抵
白人の男性で、中の白人の声を聞いただけだという。何か言い争って
いたがそれから銃声が有ったという。どの形式のエクスプローラーか
分かるかと問うと92年型のものだという。麻薬撲滅のステッカーが貼って
有ったという。

■感想

いよいよ最終話。シーズン7まで続いたドラマでしたがもう少し続け
られたようにも思いますね。
どの時点でこのドラマの放送の打ち切りが決まったのか分からないの
ですが、最終話を見る限りは続きの可能性を持たせる様な作りで
最終話らしいスパっとした切り口ではなかった感じ。
これも起承転結をはっきりさせる日本のドラマを見慣れたから感じる
思いかも知れませんが・・・

しかしどの人物も不幸なオチにはならなかったところは良かったです。
とはいえ、クリスティーナの件にしてもスコッティ/モータの件にしても、
次のシーズンが作られる事が有れば、その流れを引きずることは
出来る作りですね。そういうところはアメリカのドラマの上手い
というか、狡猾なところというか・・・人生はこれで終わりでは
ないという事を示唆しているようで、日本のドラマのようにドラマの
最終話になると何でもスッキリ解決してしまうみたいなものも
逆に都合が良すぎると感じるところが有ったりもするので、このくらいの
解決が良いのかも。

シーズン7はとにかく、初回からテーマがハッキリとしていて、
前から言及しているけれど、殺害の動機が金や怨恨目的というよりも、
同僚とか友達に取り残される恐怖感・嫉妬心から、その場から抜けだそう
としている仲間を引き留めようとするあまり殺したり死なせてしまうと
いう流れが有り、それをアレンジメントした形のエピソードも後半には
多かった。
スコッティがそういう動機でリリーを殺すとも思えないし、クリスティ
ーナはリリーを殺す可能性はない・・・・とは言えないけど(笑)、
リリーがFBIに行く可能性に言及してフィラデルフィアに残される相棒
スコッティとしては、そういう話が進んでいるのではないかとして
話してくれないことに対して憤りを感じていたし、リリーにしても
妹のことは完全否定していたけれど、スコッティが2、3日前にクリスティ
ーナと遭っていたということを嘘をついていたことに憤りに感じていた。
共に相棒という割りに腹を割って話していなかったというところなんだ
ろうし、共に相手のことを思うが為の行動だったのに結局は傷つけて
しまうというところに繋がってしまうのは皮肉としか言いようがない。
クリスティーナに至っては迷惑をかけたので言えなかったのだろうけど
赤ちゃんが居て出産に助けが居るのであればそう言ってくれれば良いの
にね。

■2つに分かれたエピソード

今回はリリーとスコッティがクリスティーナを探すエピソードと、
ジェフリーズ、ミラー、ヴェラ、スティルマンが17年前(1993年)に
起きたワンダという15才の少女の死を巡っての捜査をクローズド
させるという内容とに分かれた。

・クリスティーナを探せ!

リリーは妹の件で一つだけ信じていたのは、妹は薬だけはやらない
としていたところか。母親の依存の苦しみを見て来ていたこと。
信じたい思いが強かったのだろう。
それでも追いかけて行く過程でドラッグの影が有り、信じられるのか
どうかという点でリリーは困惑していたのかも知れない。
最終的にリリーが信用しようと思って思い浮かべたのは、幼いときの
妹との絆なのかも知れないね。もうそれしか信用出来る要素がない。
海岸での映像が5才の時だとしていたけど、下世話な勘ぐりで悪いけど、
1978年にリリーが5才の時だとすると、2010年の今、リリーは37才
ということになるな。

モーテルで出血していた流れは殴られてボコボコにされたのかと
思ったし、視聴者のダレもが出産だとは思わなかっただろう。
そういう作りは実に上手いな。妊娠していたのであれば酒もクスリも
飲めないハズ。クリスティーナがやり直したいと思ったのも子供が
出来たからなのかも知れない。
ジャージーシティハイツ在住のクリフトン・ハーパーはタチの悪い男
で、アレクシス・チルドレスという偽名を使っていたけど、この名前
に込められた何かでリリーが感づいていく流れでも有れば良かったの
に。
最後は潜入捜査官のサッカルドにもらった銃を使うべきかどうかの
選択になり、結果的にスコッティの一喝が有ってなんとか一線を
踏みとどまることになった。

・ワンダ殺害犯を探せ!

ジェフリーズを頼ってくる人って多いけど、長いこと殺人課に居れば
親身になって頼られることも多いだろう。頼ると言うよりも解決を
求めてすがってくる人が多いのかも知れないが・・

目撃証言としてはミドリのSUV車だけ。しかし当日の目撃の供述書が
無くなっており、調べていくウチに当時調べた該当車の中から一台だけ
が黒塗りされていた。

当時の捜査では警棒のジョーに助けてもらっていたというジェフリーズ。
ジョー役のKevin Chapmanは「PERSON of INTEREST」でのファスコ刑事。
ここでも似たようなことしてますな(笑)

車の処分と銃の処分と書類の処分という三重苦だけど、ドーティは
あの頃から結構な権力が有ったのね。
使用された銃は38口径。警察の銃がグロッグに変わった時には大抵は
返却されたが使い慣れているものは変更せずに取ってあるという。

ほぼ容疑が固まってくる中でスティルマンに相談すると、市警の幹部を
告発することへの事態の大きさを語る。

ドーティとスティルマンの対立の構図はドーティが初めて登場する
S6-10の頃から少しずつ表面化して、S7ではハッキリと政治力の差を
見せつけられて下馬評を覆すような展開になってしまった。

ただS7-17で一度はドーティとスティルマンの中に有ったわだかまり
は解消されたと思っていたんだけどね。
スティルマンはドーティの息子を逮捕していたことが有り、その当時
の逮捕によって更生したのかなと思っていたけど、実際には
人を殺したことがきっかけとなっていたのかな。

第17話 炎 Flashover 脚本/Greg Plageman 監督/Jeannot Szwarc 【ストーリー】 20...

追いつめられたドーティにはスティルマンとしてもFBIは呼ばずに内々
に処理するという言葉が精一杯だったようだ。

しかしワンダを殺したのは息子のマットだった。

「この日を待っていた気がします。」

■その他

・フィラデルフィアまで140km by 95号線

リリーがクリスティーナ救出後、赤ちゃんをつけての帰り道の看板。

■使用された曲

・Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) by The Rolling Stones
・Beast Of Burden by The Rolling Stones
・Slave by The Rolling Stones
・Undercover Of The Night by The Rolling Stones
・Winter by The Rolling Stones

リリー・ラッシュ (Kathryn Morris) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (Danny Pino) 殺人課
ジョン・スティルマン (John Finn) リリーの上司
ニック・ヴェラ (Jeremy Ratchford) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (Thom Barry) リリーの同僚刑事
キャット・ミラー (Tracie Thoms) 麻薬課刑事 s3#8から

ジョー・ミューラー (Kevin Chapman) 警棒のジョー、ドーティの部下
クリスティーナ・ラッシュ (Nicki Aycox) リリーの妹
ピアソン (James Hanlon) 中央署刑事
A.C (Glenn Plummer) クリフの仲間、ドラッグディーラー
パトリック・ドーティ (Keith Szarabajka) Deputy Commissioner
クリフトン・ハーパー (Arie Verveen) ディーラー。クリスティーナを襲う
バーニー (Michael Ray Escamilla) グラントモーテル支配人
ナジル・パテル (Shishir Kurup) ロスマン薬局、処方箋、協力する
サル (Vince Melocchi) 警察署の清掃員
— (Shawn D. Gray)
レニー (Jeffrey Mowery) the Hoagie Vendor
ボビー・ラッシュ (Luke Webb)
— (Tiffany Coty) アシスタント
パトリシア (Yeena Fisher)
Dr.ストラウス (Bruce Nozick)

2010年
マット・ドハーティ (JR Bourne) パトリックの息子
ロバート・ミグス/オラジュワン (Hassan Johnson) 神父、ブラックムスリム
アルテア・ジョンソン (Davenia McFadden) 母親
ロニー・タヴァレス (Ramon Fernandez) マットの元友人

1993年
ロニー・タヴァレス (E.J. Bonilla) マットの友達
マット・ドハーティ (Matthew Fahey) ロニーの友達、ジャンキー
— (Dalpre Grayer) Street Corner Boy
アルテア・ジョンソン (Nicole Pettis) 母親
ロバート・ミグス (Daniel Lee Robertson III) ドラッグの売人
ワンダ・ジョンソン (Erica Hubbard) 娘、15歳、被害者

1978年
若い頃のリリー (Harley Graham)
若い頃のクリスティーナ (Campbell Rose)

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