LAW & ORDER : クリミナル・インテント 犯罪心理捜査班 シーズン7 第21話 最後の告白 Last Rites

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第21話 最後の告白 Last Rites

脚本/Warren Leight
Peter Blauner
監督/Tom DiCillo

【ストーリー】

刑務所病棟で、神父に最後の告白をする。
神父さま私は罪を犯しました。最後に讒言した16年と1ヶ月1日
前のことだという。つまり1992年7月。サウスブロンクスで3人の
人間死に関して責任があるという。どのように?というシェイ
神父に対して殺したことを語る。
その後神父の元には電話で告白した囚人が亡くなったとの知ら
せが入る。遺体は刑務所病院から運び出される。

一方NYPDのオフィスには胸元を開いたドレスに身を包んだウィ
ーラーが立ち寄る。ローガンは見違えたとし、周りの刑事たちも
ウィーラーの格好に口笛でリアクションを示す。ウィーラーの
後ろからは婚約者のコリン・レジャーがやってくると慈善パーテ
ィーが始まると語る。
そんなウィーラーの入れ替わるようにしてローガンを尋ねて
シェイ神父がやってくる。神父はマイク・ローガンを指名して
やってくる。ローガンは市警には3000人の警察官が居るのに何故
俺なのか?と問うとレニー・ブリスコーの元相棒だろうと問い、
彼は友人だったという神父。1992年のサウスプロンクスの事件
についての話だとすると、一体その年に何件の殺人が有ったと
思うのかと問う。無実の男が服役しているだという。それは誰から
の情報なのかと問うと言えないという。無実の男の名は?言えない
という。懺悔に来た男と話したいとするが無理なんだという神父。
事件は雨の降る中での車の中で起きた発砲事件だった。

ローガンとロスに16年前の事件の再捜査の件を話す。
神父は元相棒の友人で調査すると約束したというローガン。
ロスは情報源を明かさないのか?と問うと、神父は煉瓦並に固い人
だという。ウィーラーに何か分かったかと問うとサウスブロンクス
の92年の夏、3人が殺害された事件は1件。ピーター・ボトナーで
87号線脇で射殺されたという。車内には一緒に妻子がいて幼児
だけは無事で、母親のシャノンはレイプされて殺されたという。
被害者は二人ではないのかというロスに対して妊娠していたのだ
という。教会的には3人だと。犯人はランディ・ニコルズ。
前科はドラッグ販売と迷惑行為の軽犯罪があるという。ロスは
未解決事件捜査班に確認しろという。

未解決事件捜査班の黒人刑事に話を聞く。
するとこの男は俺の文通相手だという。ここに来てから毎週手紙
が届くという。ウィーラーはまだ事実を訴えているのか?と問う。
アリバイを主張しているとし「人殺し出来るハズがない」
「車上荒らしで忙しかったから」と書かれているという。確認した
のかと問うと2度もしたという。しかしその夜に限って車上荒らし
の通報はゼロ。ブロンクスの奇跡だなと。しかし何故彼は粘って
いるのかというローガンに対して”希望は永遠の泉さ”という刑事。
DNAの再鑑定を要求し続けているが使える証拠品がないという。
保管庫の管理の悪さは有名だろうと。ウィーラーは再確認すると
いう。この事件を最初に担当した刑事は?と尋ねる。

警備員として働いている元刑事の男だった。
ローガンは”白人夫婦がブロンクスで射殺”なんて状態だと解決を
急がされたのだろうと同情する。プレッシャーは凄かったという。
母親の妊娠について書かれていないなというと、遺族がそれを
望まなかったのだという。残された子には酷だからという理由で。
早期解決の鍵は?と問うと窓硝子ふきが犯行を目撃していたのだ
という。ところが公判前に行方不明になったと。起訴は取り下げ
になりそうだがだが別の目撃者が出て来たという。売春婦の女性
が母親を車から引きずり出す犯人を見たと言っているという。
その売春婦をどう見つけたのかと問うと担当の女検事が連れて来た
のだという。当時は新米だったという。名前は?来年の検事総長
の立候補者だよと。

ロスは有力な証拠は無しなのか。警察より先に証人を見つけた検事
が居るんだというローガン。テリ・ドライバーだとし、
“ブロンクスの殺人鬼逮捕される”という記事を見せる。平気で
証言を強要する人だというウィーラーはカイル・ジョーンズを
冤罪で投獄しているという。今回も同じとは限らないだろうという
ロス。これも冤罪なら隠蔽されるというローガン。
ロスは個人的な感情が有るのではないかと疑う。しかし我慢なら
ないだけだというローガン。しかしロスは彼女に近づくなという
と、ローガンはこれは俺の事件だという。ウィーラーには今回は
別行動で行くよう告げる。君の緩い球で攻めろとし、ローガンは
検事が見つけたとする証人から話を聞くのだという。

検事局。
ウィーラーはテリ・ドライバー検事から話を聞く。ウィーラーの
豪華な指輪にすぐに目をつけると彼氏は同僚では無さそうねと。
グレディ・ベルギーの顧問弁護士をしていると語る。
今日は何なのかと尋ねられるとボトナー殺人事件の再捜査をして
いるという。ドライバーは私の初の大事件でキャリアの基礎だ
という。解決したのに何故捜査するのかと問われると、真犯人が
居るという情報が出て来たのだという。ヤク中のガセネタでしょ?
というと神父の言葉だという。あなたの相棒(ローガン)の冗談ね
とすると、ドライバーは犯人に間違いはないとし2人の人物が
ニコルズのことを証言したのだという。ウィーラーは法廷証言は
一人だとすると、今頃は失踪を装って無縁墓地にいるのではない
かと。売春婦の証人を何処で見つけたのか?と問うと、突然後部座席
の哀れな子の為にパトカーで近隣を周り地道に聞き込みしたのだ
というドライバー。凶器の銃は未発見のままだとすると、ジグソー
パズルのピースはそう簡単に揃わないというドライバー。ウィー
ラーは違うパズルを選んだからではないか?と。犯人はあの男で
決定しているとしニコルズの釈放はあり得ないという。

ローガンは元売春婦だったバーデルから話を聞く。
客引きで逮捕された後彼女が話を聞きに来たのだという。君は
被害者の母親が乱暴されているのを見たと話したのか?面通しで
ニコルズを指したのか?。彼はあの変で見た顔だったのだという。
麻薬を売ったり窓ふき男をいじめたりしていたという。あの夜は
雨で私は集配所のソバに居たという。面通しでは他に誰が居たのか
と問うと3人は私服警官で二人は昔私を逮捕した警察官で一人
は常連客だという。もう既に他の誰かが証言していたし協力したら
助けてやると検事から言われたのだという。

そんな中遺族代表でピーターの父・アラン・ボトナーが署に
やってくる。ドライバー検事に聞いたとしてあの野獣を解放する
気なのかということ。冤罪かどうかを確かめたいだけだという。
しかしアランは絶対に有罪だと語気を荒げる。その自信は検事を
信頼しているからだという。ヤツは孫を孤児にしたのに反省の
色も見せないという。ナタリーは事件の夜の話を何かしたのか
尋ねると彼女は当時1歳半だったとして孫を巻き込みたくない
のだという。妻も娘も死に残されたのは孫のナタリーだけだ
という。ヤツに自供させてくれとし、そうすれば仮出所も反対は
しないという。

■感想

S7-20に続いてローガンサイドのエピソード。
前回にも書いたけど、次のエピソードがシーズン7の最終話に
なるのでゴーレンサイドで締めくくりたかったのだろうし、
20話の終わり方もまたしっくり来る物が無かったのでその後の
展開がどうなるのか気になるものが有った。

何と言っても冒頭からウィーラーの幸せ満開の姿。
胸元を開いたドレスを着て婚約者と慈善パーティーに行く前に
NYPDに立ち寄ったのだろうか?まさかロッカーに入れておくとも
思えないし、残業ローガンに見せつけたな(笑)
「世界の飢餓撲滅クレディ・ベルギー」という慈善パーティー
に参加。その際には「NCIS」のようにカメラで撮影するものの
姿が有り、この流れが冒頭に有ったことを考えると、検事のテリ
は最初からウィーラーのことを調べていたのか。
それとも単純にFBIがウィーラーの婚約者・コリンをずっと監視
していたということなのか。

エピソードとしては二度に渡っての冤罪事件。
その諸悪の根源が次期検事総長候補のテレサ(テリ)・ドライバー。
新人の頃からこの人の暴走によって証拠をねつ造し、立場を
利用した脅迫に近いことをして検挙率を挙げているという。

ドラマとしてのテーマは「人が信じるもの」って感じがしたので
ローガンは信じている「神」の代弁者である神父に対する不信感
を感じる流れが有ったし、ウィーラーは最も愛するべき相手であ
る婚約者の中に不正資金洗浄、恐喝、詐欺容疑がかけられるなど
それぞれ刑事に降りかかる流れが描かれた。
そして上述した様に人は、捜査機関や検察局を無条件に信じる
他ない訳だけど、その元で働く検事が意図的に犯罪のロジック
を想定して組み立てていることが描かれ、悪質なものを感じる
流れへと繋げていく。

■事件の背景

末期がんの犯罪者が刑務所病院で最後に、神父に15年前の事件の
ことを告白したことから始まった。1992年7月サウスブロンクス
で起きた3人の人間の死に関して射殺したことを告げる。

被害者はピーター・ボトナーとシャノン・ボトナー。
生き残ったのは1歳半の娘のナタリー。

自分が犯人であり当時殺人犯として捕まったとされるランディ・
ニコルズは刑務所暮らしをしているがその間には何百、何千もの
無罪を主張する手紙を出しているが無視されし続けているという
現状が有る。

・レニー・ブリスコー刑事

神父はレニー・ブリスコー刑事の友人だということで、その
刑事の相棒だったとされるローガンを指名して事情を話しに来た。
ブリスコー刑事は元祖「LAW & ORDER」のシーズン3から登場した
キャラクターで、シーズン14までの間レギュラーを勤めた。
「Law & Order: Criminal Intent」でもS1の7話に一度だけ
登場しているが、その際にはエド・グリーンと組んでいる。

http://itawind.web.fc2.com/kaigai/l/lawandorder_cri/lawandorder_oci107.htm

残念ながらブリスコー刑事役を演じたJerry Orbachは、2004年
に69歳という若さで亡くなっている。
このドラマのシーズン4の9話が放送している頃のこと。

■人が信じるものは?

・囚人のカイルが信じるもの

今回もまたドライバー検事のせいで一人の冤罪者を作った。
前回のエピのカイル・ジョーンズの件にも触れられて、平気で
証言を強要する人だと語る。
ロスは最後まで今回も同じとは限らないとしていたし、
何度となく繰り返される「偶然」という言葉がこれ程汚く写る
セリフも珍しかった。偶然は繰り返し起きれば必然だよね。

で、誰も冤罪の罪で収監されているランディに気にも止めなかっ
た。彼は8千通の手紙を出したと語っている。
捜査が開始されたとしローガンたちが捜査状況を聞かされた時
のカイルはローガンたちが神の様に見えた瞬間なのではないか。

・被害者のアランが信じたもの

アランの家は結構な金持ちで個人投資会社の事業主。
殺された息子のピーターに対して彼の死後にCFOになったのは
彼のイェール時代の友人だとされるディラン・ファーリス。
しかしこのディランは実際には詐欺師。
普通は経歴を調べるものだが息子の友人だということでまるで
調査せず信じた結果がこうなった。またピーターにしても
何処で知り合ったのか大学繋がりがあると思いその後ずっと
彼を信用していた。その結果金を横領され、そしてその事実を
気づかれたピーターは全てを失ってしまった。

■数々の偽名

アメリカの社会保障番号ってのはどれだけ信用出来るものなんで
すかね。
前回のエピでも酒場で青年たちが酒を飲む際にIDを提示し、それ
が明らかに嘘だとばれて取り上げられていた。

・ディラン・ファーリス
彼は名乗っていたが、実際にディランはチェルシーでカップ
ケーキ店を経営している女性のもの。
彼は大昔の恋人でその時にはジャレッド・バロンと名乗っている。
ディランも金を持ち逃げされたこと。大麻入りのカップケーキ
を売っていたので通報出来なかった。

・ジャレッド・バロン
87年に事故死している。

そして彼の本名はマーティー・スウェンダーズという西海岸で
記念グッズ店を開業して大失敗している人物だと判明。

■現場検証をすれば簡単に分かる嘘

そもそも検事が証人を見つけてくるということ自体怪しい。
売春婦の言葉など信じないというのは法廷ドラマの鉄則なのに(笑)

次々と当時の関係者の洗い出しをしていくと、テリが利用して
いるのはギリギリの生活をして警察に捕まってもおかしくない
ことをしているものたちばかり。

現場を調べた際に、シャノンが車から引きずり出された時に
目撃証言者の売春婦は何処に居たのか。当時事件が発生したのは
雨の夜9時半の出来事。視界は悪いばかりか、もう一人の目撃者
もベトナムのケサンで戦い爆弾によって破片が角膜を傷つけて
片眼は失明している。

エリザベスの検視では弾は右耳の後ろから入り左のこめかみに
抜けている。エリザベスは検死官は報告書の改ざんなどしない
として誰からも従わないことを告げていた。
92年はニューヨークも混乱期で毎日ハンダースの死体が運ばれて
きたのでミスが有ったのだろうと。犯人は後部座席の右側に
座っていたのは間違い無いと語る。

■見逃された証言

誰にでも話したくないことは有るはず。
内職していたことで給付金違反に問われる帰還兵。
麻薬入りブラウニーの販売をしていた為に話せなかった店主。
車の窓が破られていたのにシャノンは警察に通報しなかった。

当時乗っていた車は新しい赤のアウディ。144丁目に駐めて有り
その車のことを冤罪とされたランディは車上荒らしをしていた。

検事のドライバーはウォール街の白人を有罪にするよりも
スラム街の黒人を投獄する方が簡単だとして、売名のために
あんたは奪ったのだという。

■テリ検事

この人カワイイ顔をしているのだけどもの凄く腹の中はどす黒い。
「シカゴ・ファイア」でのボイト刑事ばりに酷いことをしている。
今回がこの検事の最後の登場だけど何か制裁は無かったのか?
常にこの人は先回りして、自分がミスしたわけではないように
工作しまくっているところが有るよね。

■出演者

ロバート・ゴーレン (Vincent D’Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ダニー・ロス (Eric Bogosian) 警部
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
マイク・ローガン (Chris Noth) 刑事
ミーガン・ウィーラー (Julianne Nicholson) 刑事、ローガンの相棒
— (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

シェイ (Denis O’Hare) 神父
アラン・ボトナー (James Murtaugh) ピーターの父
メアリー・アン (James Murtaugh) シャノンの妹
ランディ・ニコルズ (Chris McKinney) ボトナー事件囚人・冤罪
— (Guy Boyd) 当時の捜査官
— (Kene Holiday) コールドケース捜査官
— (Steven Marcus) 目撃証言・窓ふき男・失明
コリン・レジャー (Jonathan Cake) ウィーラーの婚約者、弁護士
テリ・ドライバー (Leslie Hope) 次期検事総長
ジョシュア・シモンズ (Ean Sheehy)
バーテル・デーヴィス (Caroline Clay) 売春婦・目撃証言
ディラン・ファーリス (Julia Gibson) カップケーキの店
ウェイン・チャットレット (Brad Calcaterra) 神父を刺す
Mr.ヒューリット (David Little) シャノンの父
Mrs.ヒューリット (Lee Bryant) シャノンの母
ナタリー・ボトナー (Audrey Jessup) 生き残った子
ハント (Stephen C. Bradbury) 刑務所所長
シャノン・ボトナー (Heather Dilly) 殺された妻
ピーター・ボトナー (Evan Alex Cole) 殺された夫
マーティ・スウェンダース (Matthew Detmer) 犯人・横領・詐欺
— (J.C. Montgomery) FBI捜査官
— (Mike Houston) FBI捜査官
グラディ (Michael Devine) Corrections Officer
— (Michael Ersch) 救命士
— (Cameron Taylor) リポーター
— (Vince Cupone)
— (Mike Mitchell Jr.) Traveler
— (Richard Shankman) Baker

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