[E] LAW & ORDER : クリミナル・インテント 犯罪心理捜査班 シーズン7 第22話 パズルゲーム Frame

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第22話 パズルゲーム Frame

脚本/Warren Leight
監督/Norberto Barba

【ストーリー】

ゴーレンとエイムズは取り調べ室で、金銭苦で母親が自殺した
と妹・ジュリーに思わせていた兄の正体を暴く。これは自殺では
ないこと。
お母さんの処方箋を調べたがこれはあなた(兄)の筆跡だと語る
と妹は兄に飛びかかり怒りを露わにする。

ロスはよくやったなと告げると、報告書を書いたら一日休めと
いう。エイムズはゴーレンの事情を知っていたので私が報告書
を書いて置くからとしてゴーレンを先に仕事を引き上げさせる。

NA(匿名断薬会)。
ゴーレンの兄のフランクは参加して告白することで立ち直りを
計ろうとしていた。母は去年無くなったが最後まで言えなかった
という。今日は母の誕生日。本当なら一服やってハイになりたか
ったが考え直したこと。感情と向き合い集会に参加して神を
信じようと語る。

墓地。
フランシス・ゴーレン(1938年~2007年)。
ゴーレンは花を供えに来るとハッピーバースデーと語る。
そんな墓に写真盾があることに気がつく。見てみると幼少期の
色あせたゴーレンとフランクの写真だった。

一方フランクはエブリンと喫茶店で遭う。
弟に頼めないのかとするが、ボビーは父への怒りを俺にぶつけて
いるだという。努力したがダメだったこと。フランクはエブリン
から金の入った封筒を受け取ると別れるべきではなかったとして
手を握ろうとするが彼女は手を引っ込める。ドニーに電話しろと
言ってと語る。フランクは自分が勘定を払ってくるとしてレジ
にいくと黒人の店員から今出て行った金髪の女性からこのメモを
預かったという。

ゴーレンは自宅に戻るとアルバムに目を通す。
「お前が4歳で俺が7歳、大騒動が有った時、俺がお前の世話を
したのだとし、週末はずっとだというフランク。」
それを思い出したゴーレンはフランクに電話するが、彼は電話を
無視して既にハイな状態になっていた。そんなフランクの元に
喫茶店での金髪の女性がやってくる。

翌日ゴーレンはフランクのアパートにやってくると警察官が
アパートの周りを囲んでいた。一体何が有ったのかと問うと
ヤク中のものが窓から飛び降りたのだという。ゴーレンは自分は
重要犯罪班である事を告げ現場を確認に行く。遺体には袋から
被せられていた。確認すると兄のフランクだと分かる。それを
見てゴーレンは涙する。

捜査官から事情を聞かれるゴーレン。
ポケットには800ドルが入っていたこと。フランクに何か敵の
ようなものが居たり事情を抱えたりしていなかったのかと問わ
れると、兄はギャンブル依存症でジャンキーだったこと。この
30年間ずっとだという。敵ならば居たはずだが疎遠だったので
分からないという。何故今朝はそんな兄の元を尋ねたのかと
問われ昨日は母の誕生日だったこと。去年亡くなったからだと
語る。二には息子のドニーが居るが逃げ出してしまい何処に居る
のか分からないのだという。

エレベーターでゴーレンとエイムズは話し合う。
兄は反省するタイプではない。怒りを外に向けていたこと。
800ドル所持していたとするが何の金たろうかというエイムズ。
ギャンブルで当てたものなのか。私からロスに話すと言うと徹底的
に捜査するし状況は逐一あなたに報告すると約束する。

ロスとエイムズはフランクのアパートを調べに行く。
冷蔵庫も戸棚も空でゴキブリさえ居ないという。エイムズはそんな
彼に私一人で捜査するから良いわというが、ロスは手伝いたいと
語る。母の次は兄の死、相当ショックだろうと。
エイムズはNA(匿名断薬会)の予定表があるという。昨日の集会にも
出ていたみたいだとすると、室内にドラッグがあるのを見て効果
はなかったということすという。また予定には「エブリン 9時半
バスターミナル」の文字。コーヒーデートだったのか。
ロスはそれ以上だったのかも知れないとして金髪の髪の毛がベッド
に落ちているのを指摘する。

エイムズはゴーレンに匿名断薬会の後にエブリンと喫茶店に行っ
ていること。エブリン・カールソンはドニーの母親だという。

エブリンに話を聞きに行くエイムズとゴーレン。
フランクに呼び出されたとしドラー弁護士料が居ると言われた
という。息子には一年も遭っていないというと、ゴーレンに
対してもっと甥のことを心配して欲しかったと語る。フランクが
頼んだのに助けてあげなかったでしょと。エイムズはそれで
彼には幾ら払ったのかと問うと800ドルだという。
フランクはねだり方を知っていたのだというゴーレン。何も言わ
なくても通じることも。喫茶店で女性から電話番号を渡されて
いたとし、モテぶりは健在。相手の女性のことを尋ねると、ブロ
ンドで中背、顔はよく見ていないという。母の供養もせずに行った
のだとすると、ゴーレンは墓の前に写真が遭ったと語る。しかし
彼は墓地の場所さえ知らないハズだというエブリン。

ゴーレンは署でフランクの証拠品を見る。
エイムズは喫茶店で確認してきたとし、金髪の女性。現在似顔絵
を書いてもらっているがあなた以外の指紋は見つからなかったと
いう。写真のフレームは写真と思い出を大切に思って飾るもの。
兄は粗雑な人で壁に画鋲で留めるだけの人だったという。
そんな中エイムズの携帯に検死結果が出たとの報告が入る。

検視官室。
エリザベスによるとフランクの体には転落による裂傷、尿道には
精液、唾液の痕跡が遭ったという。DNAの鑑定中、ベッドの髪の毛
もねと。これは転落ではなく殺しだという。

■感想

いよいよシーズン7の最終話。
フルシーズン形式で放映されるのはこのシーズンが最後。
シーズン8と9は16話構成。シーズン10・ファイナルシーズンでは
僅か8話構成になっている。

シーズン7のラストはゴーレンがやり玉に挙げられてしまうという
ものだった。

過去に関わり有る人物が数々と登場。

・兄・フランク
・犯罪学の教授・デクラン・ゲイジ
・連続殺人犯・ニコール・ウォレス

冒頭での何気ない取り調べ室でのやりとりが事件解決のヒント
として存在していることは言うまでもない。自殺だと見せかけた
毒殺事件。そして何よりも筆跡の問題を取り上げていた。
このドラマでも結果としてみると、デクランとニコールが一連の
事件に関わっているが、ニコールが関係している事件に於いて
手書きのメッセージが添えられているのに対して、デクランが彼女
を殺した後にはPCでプリントアウトしたメッセージのメモが
据えられているし、何よりもネットで追加の花束の注文が有った
としていることからも、この辺で二人の役割が入れ替わったのだ
ろう。

・フランク

捜査の始まりはゴーレンの兄・フランクが殺害される所から
始まった。ジャンキーでギャンブル中毒とロクデナシな兄は
これまでにも
s6-15

第15話 神の不在 Brother's Keeper 脚本/Warren Leight、Marsha Norman 監督/Ken G...
s6-21
第21話 最後の贈り物 Endgame 脚本/Warren Leight、Kate Rorick 監督/Jean de Segonz...
s7-9
第9話 外れた鎖 Untethered 脚本/Warren Leight、Charlie Rubin、Diana Son 監督/Ke...
と三度登場し4度目でいよいよ殺された。
演じているフランク役には「スキャンダル」シリーズでは
米国大統領フィッツ役のTony Goldwyn。

現場で捜査に当たるものたちも単なるジャンキーが窓から自殺
かラリって落ちたのだろうって程度のものだったけど、一応
断酒会に通っていたところを見ると立ち直ろうとして努力して
いた一面も有る。

ゴーレンの母・フランシス(役:Rita Moreno)はs6-21で亡くなって
しまう訳だけど、その一年後のS7-22の誕生日の墓参りの際に
墓にゴーレンとフランクの古い写真が置いて遭ったことから
事件の始まりを感じていく。

・ニコール

ニコールはゴーレンの白鯨なんだろうとロスから指摘されていた
けど、彼女は元々オーストラリアからの移民で一度は逮捕されて
いるが逃亡している人物。
今回フランクを殺害した犯人は、「白鯨」を意図した流れを含ま
せているために、メルヴィルの大学の教壇で講義していたニコール
を想定させ、次々とニコールは自分だと分かるメッセージを
ゴーレンに残して行く。
彼女は過去教壇に立っていた際には「白鯨」を取り上げていた。
エイハブの執着な特性に対して彼女は「男の執拗な潜在力の探究」
との見解を見せていた。

(シーズン4の4話が何故かアップされてないことに今更気がつい
た(笑)。日本人が関わってくるエピだったのでなんとなく
覚えているんだけど、近い内見直してアップしておきます。)

S2-3
http://itawind.web.fc2.com/kaigai/l/lawandorder_cri/lawandorder_oci203.htm
S2-23
http://itawind.web.fc2.com/kaigai/l/lawandorder_cri/lawandorder_oci223.htm
S4-4

S5-1
https://dramatimez.sakura.ne.jp/blog/?p=1010

■求めるものはなかなか得られない

ドラマとしては犯人が「白鯨」を例に挙げてゴーレンを振り回す
ことになる。

大抵人生は白鯨のエイハブ船長のようなもので求めるもの程
手に入らない。

・兄は不詳な父と傲慢さのせいで人生のレールから外れてしまった。
・弟のゴーレンは母親からの寵愛を受けられず、母親は不出来な
兄ばかりを可愛がっていた。
・犯人の教授のデクランは、男児を求めていたが生まれたのは
女性のジョー。その為に彼女は無視され続けて、その結果過去
から現在に至るまで父の愛情を受けようと必死となり、数々の
騒動を起こしては今回は舌を噛んで自殺してしまった。
デクランの妻自身も過去に自殺している。
・ニコールは娘のグウェンとの関係だけが唯一の信じられる確か
なものだったが、ゴーレンと宿敵のような形となり娘から
二人は引き離された。

■得られないならいっそ壊してしまえ

キムタク主演のドラマ「A LIFE」での浅野忠信さんのセリフだ
けど、ゴーレンはニコールが復讐の為に自分の大切なものや
絆を壊していこうとしていると考える。

男性を誘惑し、サクシニルコリンを注射して殺害する方法論。
現場からはDNAとも言えるブロンドの髪の毛が落ちていて、
終いには花束の中に、 シェイクスピア四大悲劇・ハムレット
のセリフを引用して「深い悲しみの毒が回った」としキスマーク
付きでメッセージが送られている。

逆にロスに至っては寧ろゴーレンが妄想・幻に取り憑かれ、それ
を追いかけているのではないかと考えて、狂言と見ている節が
あり、特にゴーレンはここのところ悲しいことが続いている為に
精神的に参っているのではないかと思われている様だ。
元々ロスとはそりが合わない部分は有ったんだけどね。

ロスは検死官のエリザベスにゴーレン周りの人間が殺されている
ので気をつける様に語ったけれど、ゴーレンから大切なものを
奪うとなれば一番の大切な人はエイムズだと思うぞ。まぁ
彼女の場合刑事だから・・っていうのは有るけれどね。

■数々の違和感

みんなフランクがどんな人物か分かっている。
ゴーレンは彼が昔の栄光ばかりを引きずり、その性格は変わる
ハズはないと思っている。

フランクは杜撰な性格なので大切な写真でさえも写真立てに入れず
に壁に貼るような人物なのに、母親の墓には写真が写真立てに
入れられて置かれていた。

また今回初めてフランクと元妻のエヴリンが出て来た。
フランクはドニーに遭わせることを盾にしてはエヴリンから金を
むしり取っている。
「フランクはねだり方を知っているんだよ」とはゴーレン談。
更に彼は母親の墓地の場所を知らないことを聞かされて益々
ゴーレンの中でのニコール説が強まっていく。

グウェンと市警本部の元に花束が注文されていた。
ニコールが注文したものだ。
そしてグウェンの元に遭いに行くとゴーレンへの手紙が入って
いて消印はマサチューセッツ・ピッツフィールド。
「メルヴィンが白鯨を書いた街」だとされた。

そこにらはニコールの心臓が入った箱が置かれていた。

■人生は複雑。だからこそシンプルに生きるのが良い

もの凄く余計なことをしているのだけど、このデクランという
人物は息子のように思っているゴーレンの人生をシンプルに
生きられるようにとった行動なのかも知れないね。
この人の価値観なのでゴーレンにはどう写ったのかは分からない。
ただゴーレンは色々と重荷を背負っている現状が有ったので
それをそぎ落とした感じ。断捨離の勧めなのか。

■その他

・ゴーレンの父

DNA検査の件、ゴーレンはエリザベスに内緒で調べてもらって
いたみたいだけど、父親は連続殺人鬼のマーク・フォード・
ブレイディと一致したのかな。
エリサベスが内緒でロスに話したことでゴーレンがエリザベス
の前で大暴れ。口座記録とか通話記録とか色々とロスにも
調べられてしまいエイムズだけは怒っていたけどね。

・「CSI:科学捜査班」

ゴーレンとニコールの関係は何処かCSIでのヘザーとグリッソム
の関係を思い出しますね。ラストのエピソードではヘザーの
仕業に見せかけた犯行だったけど、グリッソムはヘザーのことを
信用していた為に周りからは孤立するところが有った。
グリッソムが白鯨とかクジラの例を取り上げて語っていたけれど
人は誰もが無いものを求めて彷徨い続けているのかも知れない。

■出演者

ロバート・ゴーレン (Vincent D’Onofrio) 天才刑事”ボビー”
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ダニー・ロス (Eric Bogosian) 警部
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
マイク・ローガン (Chris Noth) 刑事
ミーガン・ウィーラー (Julianne Nicholson) 刑事、ローガンの相棒
— (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

ニコール・ウォレス (Olivia d’Abo) ゴーレンがかつて捕まえた
フォンタネラ (Daniel Oreskes) 捜査官
グウェン・チャペル (Molly Gottlieb) ラリーの娘
— (Linda Gehringer) 宿屋の主人 / ARROWHEAD PEQUOD INN
ジュリー (Michal Sinnott) 取り調べ室の妹
— (Brian Letscher) ジュリーの兄
— (Michael Ornstein) 花屋の男性
フランク・ゴーレン (Tony Goldwyn) ボビーの兄、ギャンブル依存
Dr.デクラン・ゲイジ (John Glover) 終身教授
エヴリン・カールソン (Ilana Levine) 元フランクの妻
オジー・リベラ (Howard W. Overshown) 捜査官
ジェフリーズ (Hudson Cooper) 捜査官、デクランから連絡だと・・
マーツ (Kevin Alexander) 捜査官
ジョシュア・シモンズ (Ean Sheehy) NYPD、テック班
— (Catrina Ganey) 喫茶店のスタッフ、フランクのメモを渡す
Dr.デュケ (Nick Sullivan) ベルヴェデーレ病院の医師
Dr.ウェン (Karen Tsen Lee) ジョーの入院する病院の医師
マーク・フォード・ブレイディ/Mark Ford Brady () ゴーレン父?
マーク・ベイリー ()
ザック・セイラー ()
フランシス・ゴーレス () 1938~2007年、故、母
ジョー・ゲイジ () デクランの娘、入院中
ドニー・カールソン () フランクとエヴリンの息子

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