第8話 火の玉 Ball of Fire
脚本／Tom Szentgyorgyi
監督／Stephen Gyllenhaal
【ストーリー】
リグズビーはコップと卓球のボールを持ってくる。
3バウンドでコップに入れるというとヴァンペルトは行けそうだ
とし、チョウは無理だという。リグズビーは出来たら金を払えよ
と語ると、ボールを投げる。するとなんと上手くカップに入る。
サンディエゴの夜勤で身につけた技だという。もう一度やる?
というがチョウはもう良いと断る。ヴァンペルトは
「えー先輩チキン?」というと、リグズビーと一緒にコケコッコ
とニワトリのマネをする。ロンはヴァンペルトに対して2番に
オラーフリンから電話だと呼びに来る。
チョウはリグズビーに対して何か皮肉れよというが、何も言わない
彼に俺の知っているリグズビーは何処に行ったのかと告げる。
そこにリズボンがやってくるとパトリックは何処?というが誰も
知らなかった。
■カリフォルニア州・クラークスバーグ
パトリックに電話するリズボン。今は暇だろうとし士気を高め
ようとしてフルーツを買いに来ているという。暇なのは平和だ
という証拠だとし私たちが暇なことは良い事なのよというリズ。
それなら何故僕を捜しているのかと問うと、何処に居るか不安
だからだという。士気を高めるって?フルーツを買っていると
いうとリズは私は赤いリンゴねと語る。
そんな中突然車でやってきたスエットの男・キトルがやってくる
と店員のノルベルト・リヴェラが撃たれる。パトリックのことを
人質にしてトランクに入れようとするが、リヴェラは護身用に
持っていた銃でキトルに発砲する。腹部に当たるがキトルは
リヴェラに更に銃弾を喰らわせる。その混乱に乗じてパトリック
は近くの小屋に逃げ込んでリズボンに助けを求める。電話して
いる際にパトリックはキトルに見つかり連れ去られる。
ハイタワーたちは現場にやってくるとリズに対して通報の電話は
いつ来たのかと問う。35分前だというと、パトリックは行方不明
だと。チョウは凶器は9mm銃で被害者は3発喰らっていること。
被害者も応戦して一発当てているという。強盗への備えで銃を
所持していたのでしょうと。結婚があっちに続いていること。
撃たれた男は納屋に走りドアを蹴破りパトリックを連れ去ったの
だろうと。
通報はハロルド・キールが一人目だという。
彼から話を聞くと、見たのは男が2人で一人は銃を持ち、もう一人
を車のトランクに押し込もうとしていたこと。脅している方は
スエットでフードを被り、もう一人はスーツを着ていたこと。
もう一人の目撃者のシェリー・ウィンガーは通りかかったら銃声
が聞こえて猛スピードで車が追い抜いていったという。高速から
北へ向かっていったこと。セダンで茶色っぽい黄色。プレートは
青と紫だったというと、リグズビーはアリゾナだという。
リズボンはデラムア巡査部長に北に検問所を設置し空からも
捜索をしてという。
リズボンはハイタワーに対してパトリックが居れば見落としを
指摘して嫌みを言っているハズだという。
パトリックは地下室に連れて行かれるとポールに手を回して手錠で
縛られる。キトルに対して何の目的なのかと問う。
ヴァンペルトは検問には何もかからないと報告。それでもチェック
を続けてというリズ。パトリックから電話が有ったら知らせる様
告げ、彼の通話記録を調べる様指示する。
ブレンダがリズの元にやってくるが広報と話している暇はないと
一蹴する。しかし記者からCBIの誰かが殺されたという噂が流れ
ているので情報を流さないと噂が広まるという。まだ何も分かって
いないし捜査中の事件だという。ハイタワーとオラーフリンが
やってくるとこれはレッド・ジョンの仕業なのかと問う。リズは
彼ならもっと手際が良いとし今回は違うという。彼は一度パトリ
ックを誘拐し解放していること。今更二度も誘拐はないという。
レッド・ジョンの仕業なら今度こそ命はないという。違うって線
で捜査するという。リグズビーに対して車のナンバーは?と
尋ねるとカリフォルニア州でチケットを着られたアリゾナナンバー
を調べているがまだ引っかからないという。チョウに線条痕は
どうか尋ねると、一度も使われて居ない銃で照合には引っかから
ないという。
ブレンダは声明を頂戴とし、発表しないと噂とデマが一人歩き
するという。オラーフリンはパトリックは金持ちなのかと問うと、
リズはよく分からないが金には執着しない人だという。それなら
個人的な恨みかも知れないとし、怨恨や復讐だという。
それなら写真や名前を報道するのも悪くないという。彼も人間
だって犯人の情に訴えるというハイタワー。リズは反対し、
分かるまでは発表すべきじゃないというが、ハイタワーは決める
のは私だとしてマスコミに発表するよう告げる。
■カリフォルニア州・ウイルトン
■カリフォルニア州・サクラメント郡刑務所
■カリフォルニア州・ダイヤモンド・スプリングス
■カリフォルニア州・Halfway House Cafe
■カリフォルニア州・キトルのキャンピングカー
■感想
予めお詫びして起きますと、私のブログ、登場人物の名前を
出すときにパトリックと表現したりジェーンと書いたりして
一貫していないところが有りますので、この文章の中でも
そういう所で分かりづらいところがあるかも知れません。
その辺はご了承下さい。
今回はまたしてもパトリックが苦痛に歪む姿を見せられること
になる。
ジェーンが連れ去られるのは一体何度目なのか。
彼だって人間だし精神的なコントロールは出来る側の立場だけ
ど、逆に自分の精神をコントロール出来るとは限らない。
それが精神の難しいところなんじゃないのかな。
これだけ誘拐されたら彼にも精神に異常を来す可能性はないの
かどうか。
事件発生までの間でリグズビーの意外な才能を見せられる。
グラスにピンポン球を入れる遊びは今では動画サイトや
ブログでネタとして取り上げられるけど、大抵アメリカだと
ゴミ箱にゴミをシュートして入れる確率なんかを賭けの対象に
するよね。そもそもピンポン球がアメリカにはそれだけ一般的
に流通しているのかな。
しかしここでの問題はチョウから金を奪いとったことでも、
チョウが意外と口数が多かったなってことでもなく、リグズビー
とヴァンペルトが息のあったプレイでチョウを挑発していた
ことではないか。
こうしてみていくとその後、パトリックが連れ去られたことで
FBI捜査官のオラーフリンが関わってくることになるが、
一緒に捜査することになるリグズビーの心が揺さぶられることは
言うまでもないな。
チョウに対してチキンだとしたリグズビーもヴァンペルトの事
になるとチキンにならざるを得ないのか。
せめてオラーフリンの良さが分かればもう少しリグズビーも
ヴァンペルトの件では踏ん切りをつけられるのかも知れないけど。
■今回の事件
パトリックが野菜・フルーツを購入していたクラークスバーグの
野菜売り場で突然銃を持ったものによって誘拐される。
店主のルベルトは抵抗して犯人のキトルに一発銃弾を当てる。
その後通報を受けてリズボンたちは現場へとやってくる。
目撃者の証言2人から犯人の特徴や車の特徴、逃走経路などを
尋ねる。
パトリックは一度は逃げるがキトルによって拉致されて連れて
行かれる。その地下室に手錠をはめられて監禁される中、やって
来たのは若い女性だった。パトリックは何とか彼女から話を
聞き出し目的を探ろうとする。
■捜査過程
今回は何と言ってもパトリック自身が被害者なので、リズ
たちだけで捜索しなければならなかったこと。
テレビ前で声明をするかどうかでリズは反対の立場を取り、
ブレンダは変な噂を立てられる前に報道させて欲しいという
ことだった。奇しくも前日に見た「Body of Proof」S3-12が
これと似た様に報道を巡って葛藤・対立が起きるところが有る。
広報役のブレンダ役のRebecca Wisockyは過去にもS2-12で
登場したが、全容が分かっていない状況の中で報道しても
あんまり意味がないような気がするけどね。
・通報者からの情報の精査
冒頭でのパトリック誘拐現場での目撃者は二人。
一人は本当のことを言って居たが一人は嘘の供述をしていた。
そのことでまた捜査は混乱することになる。
パトリックには敵が多い。
彼によって逮捕された人物なのか。それとも彼がサイキック時代
の顧客なのか。
パトリックの捜査ファイルは多かったけど、チョウが持って来た
パトリックへの苦情の手紙も多かったね。専用の棚があると
語っていた。
・通報者からの情報2
私有地/ウィルトン郊外の牧場主から私道に入る来るが有り、
従業員が近づいたら銃を突きつけて来たという。
そこで初めて目撃証言が嘘だったのではないかという疑惑が
浮かび上がった。
リグズビーとオラーフリンで確認にいくことになる。
車が燃えていたがグローブボックスからは指紋つきのものが発見。
すぐに車の指紋はフレッド・キトルのものだと判明。
・通報者からの情報3
刑務所からの通報でライナス・ワグナーがパトリックを狙って
いるものを知っているという。
第一級殺人2件で捕まった人物。みんな忘れているがライナスは
S1-1で捕まった人物だ。
ライナスからは取引を持ち込まれていた。
刑務所での待遇をよくするというが、死刑になるものが石けんや
チーズバーガーで喜ぶと思うのかと言われた。
仕方なく取引すると、そこでライナスは「心的外傷にが精神に
与える影響」という論文をネットに掲載。それを見た大学院生
で心理学を専攻しているという女性から手紙を届いているとし
パトリックのことを研究している旨の内容をもらったとしていた。
■結論
犯人はレイチェル(シェリー)だった。とても可愛い子だっただけ
に惜しいところ。
レイチェルはパトリックのことを人をオモチャみたいに利用する
事を告げ、それが相手がどんなに傷つこうが気にしていないこと
を憤怒。
チョウは刑務所のライナスに当てたシェリーの手紙の文言の中
に「コヨーテのような詐欺師」と書いた表現に着目。
それを覚えているチョウのお手柄ではないか。
ドン・ボウマンの娘からの手紙。
3年前にドンは保険会社の重役で偽の書類を書いて現金化した不正
を見抜かれて解雇。
刑務所で服役していた際に感染症で死亡。
抗生剤一つで助かるのにそれさえしてもらえなかったとしてパト
リックを恨みの矛先にしていた。
リズたちは犯人がシェリーだと見つけるが、パトリックの携帯
からシェリーが電話に出て、誘導していく。
パトリックを助けたければ一人で来いということでリズは
シェリーの元に行き捕まってしまう。
しかしパトリックはその辺は計算していて、遺体の匂いが酷い
ので余所にやってくれと言ったが、シェリーが確実にパトリック
に嫌がらせして自分のソバに遺体を持ってくることを見越して
いた。
パトリックはリズにある作戦を話すが君が嫌がるハズだという
作戦。
パトリックはシェリーが別荘をガソリンで焼き尽くして殺そうと
していることを知り、リズのことは苦しませたくないとして、
パトリックはリズを殺した振りをする。血はキトルの遺体の血を
付着したのかな。「Walking Dead」みたいになっていたな。
もみ合っているところでハイタワーがタイミング良く助けに来た。
■その他
・パトリックの話術
・キトルに対して痛みを取ることが出来ると告げるパトリック。
キトルは痛みに耐えかねてパトリックの元に擦り寄る。
・犯人のシェリーはパトリックに銃を向ける。
「意地悪せずに銃を下ろしてくれ」
「あなたの怯える顔は好きだ」
「それなら写真に撮って銃を下ろして。殺すつもりなら殺している
だろう」
「本当に私のことを覚えていないのか?」
「仕方ないよ。今の君を見たらお母さんだって君だと分かりは
しないよ」
・パトリックの机
ヴァンペルトは何とか手がかりを探そうとして机を開けようとする
が鍵がかかっている。チョウがその鍵を開けてくれた。
でも中に入っていたのはのど飴、接着剤、切り抜き。
そして天板の下に何かを見つけたかと思ったら「机を覗くな!」と
いう警告の手紙。
・赤いリンゴは何処よ!!
「リンゴは何処?」とはリズボン。
「死の縁からようやく生還したボクに対して食べ物の恨み?」
「自己中だ・・」
牛追い棒よりも酷いのはリズの手綱かも知れない?
■使用された曲
・
■出演者
パトリック・ジェーン (Simon Baker) 犯罪コンサルタント、CBI
テレサ・リズボン (Robin Tunney) CBIの捜査チーム・上級捜査官
キンブル・チョウ (Tim Kang) CBI捜査官・元軍人
ウェイン・リグズビー (Owain Yeoman) 放火事件のエキスパート
グレース・ヴァンペルト (Amanda Righetti) CBIの新人捜査官
マデリーン・ハイタワー (Aunjanue Ellis) CBIの上司
キトル (Steve Railsback) フレッドの父
フレッド・キトル (Adam Dunnells) ジャンキー、レイチェルの共犯
シェリー・ウィンガー / レイチェル・ボウマン (Jessy Schram) 犯人
クレイグ・オラーフリン (Eric Winter) FBI捜査官
メンドーサ (Ruben Garfias) ウィルトンの私有地で不審者と通報
Sgt.デラムア (William Francis McGuire) 巡査部長
ブレンダ・シトリック (Rebecca Wisocky) CBI広報
Dr.ライナス・ワグナー (Zeljko Ivanek) 刑務所、第1級殺人
ハロルド・キール (Michael Cambridge) 通報者、目撃
ロン (John Troy Donovan) CBI
ノルベルト・リヴェラ () 野菜売り場、フレッドに応戦
ドン・ボウマン () レイチェルの父