[N] メンタリストの捜査ファイル / The Mentalist

リンク広告 テスト




第1話 レッド・ジョンの影 Pilot

脚本/Bruno Heller
監督/David Nutter
——————————————————–
失踪していたマーシー・トリヴァーの遺体が発見され、マスコミ
は大挙トリヴァー家を取り囲む。現場にはカリフォルニア州
捜査局CBIの警部を筆頭にして、捜査官のテレサ・リズボンや
パトリック・ジェーンが来ていた。
市警の刑事たちはCBIの出番はないとして、遺体を見つけたこと。
その犯人は近所の子がホシであり、彼は相当な変人なのだと
いう。
マスコミの前でマーシーの両親は会見を開くことになる。
父親のモーガンはこの場を借りて捜査に尽力してくれた人に
感謝を示す。隣には妻のジェニパーも寄り添っていた。

パトリックはトリヴァー家の室内を調べる。
勝手に他人の家の冷蔵庫からサンドイッチを作って食べると、
冷蔵庫には両親とその被害者の娘・マーシーの姿が映っている
写真が有った。一見すると仲良さそうな写真だが、パトリックは
父と娘だけのツーショット写真が多い事に気が付く。
ジェニパーが疲れたようにして室内にやってくると、パトリック
は力になりたい事を告げ、お茶を入れる。この家は静かでとても
良いところだというと、彼女の手を握って落ち着かせる。
貴方たち二人の事をずっと見ていた事を語り、娘を失う状況が
どういう気持ちなのかよく分かるという。ジェニパーは絶対に
分かるハズはないというが、それでも一歩も引かずパトリックは
分かると語る。貴方はスキーが好きな振りをしていること。
親友が4、5kg太ったことに喜んでいること。もっと冒険をしていれ
ば良かったと思っていること。不眠症気味で好きな色はブルーだ
という。それを聞いたジェニパーは貴方は霊能力者なのかと問う。
以前は霊能力者を装って良い暮らしをしていたことを語る。
全てを話したのは私に隠し事をしても無駄だと分かって欲しい
ということだという。貴方の夫はどういう人なのかと問うと、
パトリックは勝手に見るからに温厚で情に深く寛大、少し自惚れ屋
で身勝手で抑圧的だという。だがちゃんとしていること。
どうして夫のことを言うのかと問うと、夫を疑っているのかと尋ねる。
婦人は犯人はうの少年だとするが、あなたの考えは違うでしょと
語る。ちゃんと話してくれと語ると、去年から夫と娘の様子が変
だったという。娘は一度話そうとしたが・・・。口をつぐむ妻に
対して、大抵妻は夫の嘘を見抜けるものだとし、母親の勘を信じる
という。
モーガンが戻ってくると、娘を殺したのかと問う。するとモーガン
は激怒してパトリックを追い返そうとする。帰れというが、それ以上
に言及してこなかった。パトリックは普通殺していないのであれば
殴っているハズだという。そんな中、バェニパーは銃を取り出すと
夫を撃ち殺してしまうのだった。リズボンたちはその銃声を聞いて
急いで室内に入ってくる。

カリフォルニア州・パームスプリングス。
2週間後。
プロゴルファーのプライス・ランドルフと弟のタグは、ゴルフに
負けた兄・プライスの愚痴を聞いていた。室内に戻るとアリソンが
殺害され、壁にはスマイルマークが血文字で書かれていた。

パームスプリングス国際空港。
カリフォルニア州捜査局のリズボンを筆頭に、チョウ、リグスビー
そしてヴァンペルトが降り立つ。リズボンは新人のヴァンペルトに
対して捜査本部を設置し、用意する様告げる。そこには謹慎中の
パトリックもやってくる。謹慎期間は来週に終わるので良いだろう
とし、「レッド・ジョン」の事件なんだから僕が居なければならない
という。それに先日のトリヴァー事件は、夫が娘にセックスを
拒まれたから殺したという殺人だったとし、間違いではなかったこと
を語る。リズボンは娘の日記にそう書かれていたから助かったのだと
し、規則では来週からなので出直すよう語る。

現場に到着すると、遺体はグレゴリー・タネン(43歳)、白人男・独身。
ヤケドの跡からスタンガンで襲われたのだろうという。ゴルフクラブ
で頭蓋骨を殴打されたのが死因で有り現場に凶器も落ちているという。
またもう一人、アリソン・ランドルフ(27歳)・既婚、子供は無し
が殺害され、二人共アリソンの自宅で殺されて発見されたという。
死亡は土曜日の夕方だという。アリソンにもスタンガンを押しつけた
跡が有り、黒いビニールのヒモで縛られていたという。胴体を
酷く切りつけられているとし、内臓も滅多刺しだという。
遺体は夫が日曜日に見つけたもので、当日は弟とゴルフをしていた
という。プライス・ランドルフはプロゴルファーであり、タネンは
アリソンの主治医だったとのこと。パトリックはタネンはゲイだよ
と語る。

ワグナー医師に遭う。
彼はグレゴリーの同僚医師だった。昔からランドルフ家のかかりつ
け医で、タネンはアリソンとは友達だったという。
専門家のパートリッジが現場を推察していく。
レッド・ジョンはここから入り、アリソンが戻るのを待ち伏せして
友達のタネンが一緒に来たのでここで二人を襲い、5番アイアンを
抜いてタネンを一撃、その後アリソンをいたぶるようにして殺した
のだという。パトリックはアリソンが殺されていた寝室を見る。

パトリックはかつてテレビ番組に出演し、霊能力ショーで稼いで
いた時の事を思い出していた。降霊のような形で父親が謝罪して
いるとして観客のジェリーに語りかける。父のことを許して
あげましょうと語ると、父は召された事を語る。
司会者のケリーとデーヴィスはパトリックの力を絶賛すると、
最近は超能力で警察に協力しているのかと問う。
——————————————————–

カリフォルニア州捜査局(CBI)は、事件の中でも凶悪事件を担当
する部署。上級捜査官のリズボンの指揮の下、過去に連続殺人犯
の「レッド・ジョン」によって妻子を殺害されたパトリックは、
コンサルタントとして活躍する。元々彼は霊能力者と称して、
テレビ出演し、大金を稼ぎつつ捜査官にも捜査協力をしていた。
そんな中、失踪したトリヴァー家の事件に於いて、パトリックは
出過ぎたマネをしたことで停職。そんな状況の中、カリフォルニア
州で起きた殺人事件は、「レッド・ジョン」が犯行を犯したので
はないかとするものが有った為に、パトリックは謹慎処分中である
にも関わらず捜査に関わっていく。殺害されたのはプロゴルファー
のプライスの妻・アリソンと、その主治医のグレゴリー・タネン。
タネンが浮気しているところを夫に見つかって殺されたのか。
それとも本当に連続殺人鬼のレッド・ジョンによる仕業なのか・・。

もう4年くらい前に録画したものが残っているのだけど、時間の
関係で当時見られずDVDも寝かせているので、今回Dlifeでの放送
をきっかけに改めてブログで取り上げて行こうかと思います。
ただ金曜日、土曜日、日曜日と見るドラマが多いので、途中で
更新が滞る可能性は十分有り。まぁ暇な時にチョイチョイ更新して
行こうかなと。

初回なのでインパクトを求めたかったのか、「レッド・ジョン」
の情報を出したのはちょっとできすぎなのかなという感じもする。
主人公が抱えているトラウマに関しては、地味に小出しにしていく
のが常套手段だとは思うのだけどね。

冒頭では取りあえずパトリックの能力を紹介がてら扱ったという
事件だった。一家の娘が失踪し、遺体として発見され、容疑者は
近所に住む挙動の怪しい若者だとされていたが、パトリックは
そうとは見ず、本当の真相を探っていく。
夫のモーガンが会見の際に淡々とした様子でこの件を処理しよう
としていたので、明らかに変だなと思っていたし、冷蔵庫に
貼られている写真を見る限り、娘と父親の関係に於ける、父親の
娘に固執する姿みたいなものを感じ、その件でパトリックは妻の
ジェニパーと会話して、様子を探っていく。
会話に於いて本音を引き出していく流れ。会話術と情報を引き出せる
だけの洞察力なり情報量をパトリックが持っていて、その上で
信用させるという辺りのやりとりが面白く描かれる。
「娘を失う気持ちはあなたには分からない」と言われるも、「分かる」
とする背景には、自分も「レッド・ジョン」によって妻子を奪われて
いるのねということが、後半部の流れの中から出てくる。
他人に引き金を引かせる為に、彼女の中にある疑惑の念を膨らませて
いくという作業が果たして正しい行動だったのかどうか。
勿論事件としては犯人に制裁される格好だったけど、疑惑が疑惑の
状態での、そういったマインドコントロール的流れは危険なものが
あるのかなとも思う。

二件目の事件は、まさにパトリックにとっては命題となっている
「レッド・ジョン」の事件を彷彿とさせるもの。
彼は人を殺した後に、その人の血を使って壁に「スマイルマーク」
を残して行くというもの。
パトリックは二件目の被害者であるアリソンとタネンが殺された
のは、レッド・ジョンではないとし、その理由としても犯人の
行動心理が分かるとばかりに、語っていた。犯人にとっては現場は
「劇場」であり、先にマークを見せて事件を予感させ、恐怖を
かき立ててから最後に遺体を見せるという行動を取るために、
遺体を目にした後に分かる様な殺され方をしていることを見て、
模倣犯による犯行だという結論を下した。

事件のポイントは、殺されたのが2名だったということ。
マジシャンがよく使うミスディレクションを使い、二人の殺人の
ウチ、一人は殺意を回避させる為に殺したものだということ。
アリソンの殺害を意図したように見せかけるが、結果的には
タネンを狙った犯行だった。
タネンの同僚の医師・ワグナーの部屋で話を聞きに行った瞬間に
その空間内に有る違和感というものを得意の洞察力でパトリック
は見抜いたというところ。
うまいところ、一件目の事件でパトリックの行動を擁護すること
にも繋がった「被害者が残した日記」の存在をワグナーにも、
実在するものとして思い込ませている辺りは面白く出来ていた。
あの日記って、パトリックが寝ずに書いていたものに該当するの
かな。投書パトリックはレッド・ジョンに関する資料を書いている
のかなと見ていたのだけどね。

興味深いのはパトリックがワグナーを犯人だと見極めた際に、
最初の段階で彼と予約のコンタクトを取り付けたところだろうか。
勿論彼はオフィスの中でレッド・ジョンの件を知らないと言った
ハズのワグナーの部屋に「人格と逸脱」という名の本が有ったのが
疑いのきっかけなのかも知れない。
ワグナーは本物に医師であり、そんな彼と問診によって眠れない
理由を語る際に、ワグナー医師と超能力者だとされるパトリック
との静かな心理的対決の構図があることがこのドラマの中でも
最高のシーンだった。
幼少期に生臭だったパトリックは弟のジミーに農場での仕事を
押しつけた結果、弟はノコギリで足の動脈を切り出血多量で
亡くなったのだという。それをすぐにジョニー・キャッシュも
同じ体験をしたということを見抜くワグナーも凄いけどね。

上手く日記があるように思わせて、それを巡るやりとりを通して
自白させた。ワグナーの中にもある種の正義が有り、アフリカの
子供を何千にも助けている自負が有る。それを止めようとする
タネンの行動に対する嫌悪感からの犯行で、彼一人が死んだところ
で、アフリカでは何千人もの人が助かるという命の重さの問題も
同時に引き出しているところがまた上手かったね。

ドラマではどうしてもパトリックのような人物は話術を巧みに操る
インチキ臭さというのが有るのだけど、実際には会話を通して彼が
語るセリフの多くの中で彼の実際の体験に基づく情報が含まれて
いて、それが彼の中のキャラクターの能力なり、会話術に於ける
リアルさに繋がって居るところが有るというところが有るのだろうね。

彼は実際に睡眠出来ないところが有るのだろうし。
恐るべきは妻子が殺害された現場で寝ているところだろうね。
あの壁に書かれたマークが色あせ始めているところもまたなんと
なくリアルな感じ。

ドラマのサブタイトルが、全て赤い色をベースにして付けてある
というのも凄い。

パトリック・ジェーン (Simon Baker) 犯罪コンサルタント、CBI
テレサ・リズボン (Robin Tunney) CBIの捜査チーム・上級捜査官
キンブル・チョウ (Tim Kang) CBI捜査官・元軍人
ウェイン・リグズビー (Owain Yeoman) 放火事件のエキスパート
グレース・ヴァンペルト (Amanda Righetti) CBIの新人捜査官

モーガン・トリヴァー (Steven Culp) マーシーの父
タグ・ランドルフ (Tim Guinee) 次男
プライス・ランドルフ (Jeffrey Nordling) 長男、プロゴルファー
アリソン・ランドルフ (Mary Alexandra Stiefvater) プライスの妻
Dr.ライナス・ワグナー (Zeljko Ivanek) タネンの同僚
ブレット・パートリッジ (Jack Plotnick) 殺人事件・専門家
— (Tara Karsian) Medical Examiner
ケリー (Lana Asanin) テレビ司会者
— (Michael Holden) 弁護士
— (Mark Llewellyn) Homicide Detective
ジェリー (Mandy McMillian) テレビで降霊術
— (D. David Morin) LAPD Captain
デーヴィス (Kelvin Han Yee) テレビ司会者
— (Halimah Iman) Audience Member
トレイシー (Angela Martinez) TV Reporter
— (Molly McColgan) Jane’s Wife
ジェニパー・トリヴァー (Gail O’Grady) マーシーの母
グレゴリー・タネン () アリソンの主治医

スポンサーリンク
レンタグル大336

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レンタグル大336