第12話 血を流すハート Bleeding Heart
脚本/Erika Green Swafford
監督/Norberto Barba
【ストーリー】
リズとパトリックはボスコたちが亡くなり、次席検事の命令から
地元のテレビ局KTQZのブルースターのインタビューをカメラの前で
受けることになっていた。
「サイキックがCBIの捜査官になった経緯を」と尋ねられ、パトリック
はサイキックじゃないとし、そういうのは存在しないという。
リズは何とか話を繋ごうとして彼は捜査官ではなくコンサルタントだ
と語る。ブルースターは更に
「サイキックが存在しないとはどういうことか」と尋ねて来た為に
説明する気もないとし、僕は取材は受けたくないのでお先にとして
出て行ってしまう。
撮影は再開され、「捜査の手順を教えて欲しい」とリズに質問されると
まずは州検事総長のオフィスから捜査の指揮の依頼が来るのだという。
今回は特に政治問題が絡むので地方検事から要請が来たのだという。
地元警察はどう思っているかと問われると、とてもうまくやっていると
語る。
現場に向かうリズたち。ソルター署のドナー署長はCBIの出番なんか
ないとし、捜査局というよりも口出し局だなというと、プトリックは
上手いことを言うと語る。リズはもちろんあなた方で十分だがこちら
も検事局の指示なのでと語る。
チョウは被害者はマーサ・セントクレア(34歳)、町長の広報担当だと
いう。開発計画の鍬入れで町長が彼女を掘り当てたという。胸に2カ所
刺されているが血が少ないこと。パトリックは自宅で殺されたのだろう
と語る。その発言の裏には、きちんとマニキュアをする女性は絶対に
外でスエットなんか履かないという。ヴァンペルトに彼女の家を
調べさせてと語る。犯人はカメラの前で見つけさせる為にここに死体
を埋めたのだろうというと、騒ぎの見物にここに来ていたのかという
リズ。カメラに写っているかもしれないというリズはチョウにテレビ局
からVTRの協力要請を求めるよう告げる。
腕にはアザ、もみ合ってネックレスは引きちぎられた跡が有るというリズ。
パトリックは臭いを嗅ぐと、ドナー署長は不信感を覚える。
タバコの臭いがするとし、彼女はニコチンパッチを貼って禁煙中なのに
強いストレスが有ったのだろうという。ストレスがナイフで刺し殺した
のではないかというドナーに流石のパトリックも二度目だねと笑いつつ
も、安物の石けんにシワシワのシャツ、胃の痛み、最近痩せたとして
イライラはモーテルに住んでいるからで好きでもない相手と浮気し奥さ
んにバレたからだろうと語る。自己嫌悪ではらわたが煮えくりかえって
いるって感じだと。パトリックを殴ろうとするドナーを止めるリズは
フォローすることになる。
リズにインタビュー。
「他の班より事件を数多く解決しているが別に数は関係無いとし、
競っている訳ではない」と語る。この班は特に苦情が多く裁判にもな
っていると指摘されるとリズは起こりだし、カメラを止めてと語る。
取り決めがあったはずだとして、ブレンダに好意的な取材だと思って
いたことを語ると、ありのままの話をするから人気が出るとし、
それがPRになるという。私たちは殺人事件の捜査中でPRに費やす時間
はないというと、ボスコたちが殺されてからメディアはずっと私たち
を叩いていること。だから昨日取材の依頼が有った時に飛びついた
のだという。次席検事も同じ意見とのこと。ちゃんとした地元の番組
レポーターのマイク・ブルースターとカメラマンのスティーブだと
いう。地域の事件を追っているとすると、捜査は邪魔せず撮影は
建物のみで現場には来ないでと語る。
マイクにセレモニーの映像を見せてもらう。
彼女が町長のメルバ・ウォーカー・シャノン。親しみやすいイメージ
を持たせているが実は鉄の女だという。良いクツを履いているという。
隣にいるのはヒートン・クルップで今回のデペロッパー。嫌なヤツだ
という。後ろはヒッピーで開発で自然が傷つくと訴えているという。
原野を造成するのか。見物人はあまり撮影していないという。そして
その隣にいるのがウィルソン・フォントノーという町長の助手とのこと。
そしてこの後衝撃映像に映るという。
ヴァンペルトはマーサの部屋を調べてくるともみ合った形跡が有り
ノートパソコンは見あたらないという。ネックレスはこれが写っている
写真ばかりだとすると、また部屋に戻ってネックレスを探すよう
告げる。パトリックはネックレスはないよとし犯人がお土産に持って
行ったと語る。
インタビュー。
「チームを指揮することに問題はないというリズ。最初は女性ってこと
で多少大変は有ったが仕事は待ってはくれない」という。週末は何を
しているのかと問われるとリズは何でそんなことを質問するのかと
問い、忙しすぎて仕事しかしていないと思っているのかと思わず怒って
しまう。
シャノン町長の庁舎、カリフォルニア州・ソルター。
■概要
・CBIはボスコたちが殺されたことも有り、そのイメージの回復のために
カメラマンが彼らの活動を取材に来る。次席検事からの命令ということも
有ってリズボンとしても対応することになる。
・そんな中事件は発生する。
殺されたのはソルターの町長・シャノンの広報担当のマーサ・セント
クレア(34歳)。
・マーサが発見されたのはグラントン複合施設の着工の為の鍬入れの
為に町長が土を掘った際に見つかったものだった。
・被害者の家からノートパソコンから盗まれていていたこと。
また多くの写真で彼女は彼女の誕生石のトパーズのネックレスをして
いたが無くなっていることが分かる。
・町長の元には開発に伴いジャスパーと呼ばれるものからの脅迫状が
届いていたことが分かり、その人物の仕業ではないかとされるが・・
■感想
「キャッスル」のS4-19が今回のこのドラマの内容を完全にパクった
ような内容になっているな。勿論設定や配役は多少変わっているけど、
全く事件に関係無いレポーターが有名になる為に事件を利用しようと
するところなど、どことなく似ている。
まぁキャッスルのようにニューヨークという大都市での爆弾魔という
訳ではないので、そこまで物騒で緊迫感は走らなかったけどね。
ただ何よりも秘密にしていた身内の出来事が発覚するという意味では
とても似ている。ここではリグズビーとヴァンペルトが付き合って
いる事実が明らかにされるということだったけど・・
テレビ局のインタビューが入りながらの捜査ということと、地元の
警察が存在していて居てCBIにあまり良い感情を抱いていないところ
など、捜査としてはしづらそうだった。
ドナー署長が嫌なことばかり語る為にパトリックとしても言い返して、
彼が浮気してモーテル暮らしであることを指摘していたけど、ややも
すればパトリックは殴られていた。でも今回の彼は逃げ足が速い(笑)
インタビューからも早々に抜け出していたからね。
■町長の不正
建設現場から遺体が見つかるとアメリカのドラマの場合、マフィアの
仕業じゃないのかって思ってしまう。
また遺体が土の中に埋まっているところが妙にリアルだったりして
トラウマになりそうだった。
自然を壊して開発する町長とデベロッパーに対して反対しているものも
居れば、そんな反対を無視して複合型ショッピングモールを建てようと
している姿も有る。
両者の間に金銭の授受が有ったようで、メルバのクツを見て良いクツだ
と見抜いていた人も居たよね。
メルバと呼んでと語った時には、パトリックが可愛い名前と語り、
上手く取り入ったなと思ったけどね。
そんな彼女にマーサは何故嫌っていたのかと尋ねた際に、パトリック
は「嫌っていないと言う割りには怒ってアゴが緊張し目がうつろに
なった。コブラみたいだ」と語る遠慮のないパトリック。
■被害者・マーサの持ち物
ネックレスとパソコンが消えていたというのは、ありがちだけど
最終的には役に立つことになる。
スケジュール帳にはミーティングだらけだとしている中で、明日は
星印にビックリマークが3つも書かれているという。
議会との打ち合わせだとし、その会議とは何かと尋ねると、町長は
咄嗟に「川下りのイベントの件」としていた。
環境保護団体から脅迫状を受けていた為で、ジャスパーという人物
から度々抗議のメールが届いていた様だ。
■マスコミに悪態をつくパトリック
正直パトリックがカメラマンたち相手に何故悪態をついているのが
すぐに見て居て分かった。リズたちはそんなことも分からなかったの
だろうか?
パトリックの妻子が殺されたのは、テレビに出ていたことが原因の
一端でも有るし、レッド・ジョン相手にアピールするような行動を
とりたくない意図だってあるだろうし、何よりも嫌な思い出が脳裏を
よぎるのではないか。
「あなたが一番カメラになれているでしょ」(リズ)
「カメラの前に立ったのが原因で嫌なことが有ったから」(PJ)
「ごめん、言い過ぎだった」(リズ)
■マスコミを手玉に取るチョウ
流石無口なチョウさん。相手に質問させないように逆に相手に質問して
ペースを乱していた。
是非チョウさんと「シールドオブエージェント」のメリンダ・メイさん
の対談の場を用意して欲しい。
■狙われる捜査官たち
今回捜査官たちも例外なく危険な場面が訪れた。
チョウとリグズビーは開発業者の元にいた際に火炎瓶を投げられて、
入口のドアは鍵をされて抜け出せない状況の中、危うく死にそうにな
った。
パトリックもまた目隠しされて森の中に連れていかれた。
ジャスパーによって誘拐されたものだが、自分たちは殺していないし
火炎瓶も投げていないという。ジャスパーは何と町長の補佐をしている
フォントノーだった。
しかし結果としてVTRを見直した結果、レポーターをしていた男性だと
判明。カメラに写る彼は遺体が出てくる際に目を伏せていたところが
写っていた。車の中からも血痕が見つかり、恋人は町長が不正資金を
得ているのに告発しようとしなかったことでもみ合いになった様だ。
■その他
・鎮静剤でも打ってやろうかと思った
リズはパトリックが町長に対して挑発的な言葉を言った為に、そのよ
うなことを語る。
・僕らは州の法執行組織で帰りたい時に帰ります
「彼女帰るってよ」
パトリックがこれ以上町長に挑発しないようにリズは急いで彼の
セリフの腰を砕けさせるかのようにして帰る事を告げた。
・リグズビーのインタビュー
火事には慣れている。以前はサンディエゴで放火捜査をしていた。
・ヴァンペルトのインタビュー
私はまだ新人で配属されて一年半。キツイ仕事だが子供の頃からの夢
だった。仕事について驚いたことは?と問われて、自分の知らない一面
を知った時のこと。同じように他の人の一面にも・・中には知りたく
ないことも有り、何故人は互いを傷つけるのか・・主な原因は秘密
であり、隠そうとする程人との関係を壊すと語っていた。
■使用された曲
・
■出演者
パトリック・ジェーン (Simon Baker) 犯罪コンサルタント、CBI
テレサ・リズボン (Robin Tunney) CBIの捜査チーム・上級捜査官
キンブル・チョウ (Tim Kang) CBI捜査官・元軍人
ウェイン・リグズビー (Owain Yeoman) 放火事件のエキスパート
グレース・ヴァンペルト (Amanda Righetti) CBIの新人捜査官
ドナー (Jack Conley) ソルター署、署長
マイク・ブルースター (Roark Critchlow) テレビ局インタビュワー
バート・ヘンリク (Joe Egender) blogのハンドル名”ミドリの戦士”
ウィルソン・フォントノー / ジャスパー (Sean Maher) 町長の助手
ヒートン・クラップ (Vyto Ruginis) デベロッパー
ブレンダ・シトリック (Rebecca Wisocky) 検事局?
メルバ・ウォーカー・シャロン (Sharon Lawrence) ソルターの町長
スティーブ (Keenan Henson) カメラマン
— (Jay Jackson) レポーター
リーブス (Matthew C. Green) Sergeant
— (Sherry Reeves) Crime Scene Photographer
マーサ・セントクレア () 34歳、町長の広報