スーツ / SUITS シーズン2 第2話 強いられた決断 The Choice

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19 Dec. 2012
第2話 強いられた決断 The Choice

監督/Kevin Bray 脚本/Jon Cowan
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自転車通勤のマイクはいつものようにヘッドホンで音楽を聴き
ながらの出勤。しかし聞いていたのは音楽ではなくレイチェル
がマイクに残した留守録の伝言だった。ジェニーやトレバーと
は決裂することなった留守録だったが、レイチェルからマイク
とキスしたことが忘れられないとして告白されたことがマイク
には嬉しかった。
オフィスビルに入るマイクは同じエレベーターにジェシカが
乗るのを知ると、事務所に残してくれたことを感謝し期待に
答えると語る。思わずマイクはあなたの息子みたいですねと
余計な言葉を口にし、自制する。

ハーヴィーとジェシカはシニアパートナーのオフィスに行くと
ハードマンがオフィスを改装している事を知る。
そこを取り仕切っていたのはルイスだった。ハードマンから
壁紙の色はモグラ色が良いと言われていたのに、これではベー
ジュ色だとして頭を抱えていた。ジェシカはハーヴィーに対し
てこれは宣戦布告の合図だろうと語る。
ルイスはジェシカに対して、命令系統が曖昧になっていること
に不満を述べる。私はジェシカの部下だが、ハードマンからも
仕事を受けて居ること。曖昧なままだと裸で暮らすアフリカの
村人も同然だというルイス。ハードマンから全案件の概要を
作れと言われている事を告げどうすれば良いのかというルイス
に、その命令の通りにすれば良いと語る。
ジェシカはパパとママのケンカを子供には見せたくないものだ
とハーヴィーに語る。

マイクはレイチェルに声をかけるが、レイチェルはなかなか留守録
のメッセージに返信をくれないマイクに素っ気ない態度を見せる。
しかしレイチェルはルイスに呼びだされマイクとの会話を邪魔
される。マイクは思い切ってレイチェルにキスをすると、
メッセージを聞いたことを語る。

ジェシカはハーヴィーに対してハードマンとの争いで攻撃に回る
事を語る。ハードマンを事務所から孤立させること。全ての部門
を味方に付けるという。しかしそれも容易ではない事を告げると
ハーヴィーは僕ならば出来ますよと語る。しかしドナがその会話
を聞いてハーヴィーが不動産部門と揉めていることを指摘。
契約部門もあなたのことをボロカスに言っていると語る。
税務部門、合併部門もみんなハーヴィーのことを嫌っているとし
そんなのノーマだって知っていることだという。”出来過ぎて”
ムカつくというのが理由だった。ジェシカはハーヴィーに対して
倒産処理部門との関係を尋ねられ、殆ど接点がないと語る。
ジェシカはそんなハーヴィーに対して、倒産処理部門のトップの
ポール・ボーターを手懐ける様求める。
彼は女や黒人が気にくわないのか。それともハーヴィーの
高飛車に態度が気に入らないかだという。ハードマンは取り巻き
を増やした上で投票するハズだと言う。
そんな会話をしている二人の元にマイクがやってくると、
“ハードマン最高”と場違いな発言をする。ハードマンがオムレツ
バーを差し入れてくれたのだという。そんなマイクに対して
ハーヴィーはハードマンを信用するなと語る。彼は派閥を作ろう
としているのだとすると、マイクは僕はハードマン側に付くかも
知れないと語る。しかしハーヴィーは経歴詐称を見逃したジェシカ
よりも逢ったことのないパートナーを選ぶのかと告げる。
ポーターのことを調べてヤツの担当案件が弱みを探せという。

ルイスはドナの元にいく。
ルイスは彼女の前でハードマンが戻って来たので楽しいことに
なりそうだと語る。ドナは不機嫌そうに用件は何なのよとルイス
に告げる中、君はジェシカと親しいだろうと告げ、今の状況を
正確に把握したいので情報が欲しいという。エドワード・アルビー
の新曲戯曲のチケットが二枚有ると語る。メリル・ストリープや
グレン・クローズが出演するものだとしてドナを誘惑する。
行こうよというルイスに、知らない事は言えません!と断るドナ。
ルイスはよく考えてくれと告げ開演は8時からだと語る。

マイクはレイチェルの元へ。
彼女が冷たい態度を見せることにマイクはキスしたのに連れない
と指摘。ジェニーとは別れた事を告げる。レイチェルは駆け引き
からか容易にマイクに甘えようとはしなかったが、次第に素直に
感情を示す。
二人はそれぞれ倒産関係の全案件を調べさせていたり、ハードマン
から全案件をまとめるよう言われている事を告げる。マイクは
レイチェルは食事しながら話をしないかとすると、それはデート
という事なのか?と問われOKを出すレイチェル。

ハーヴィーはポールと接触する。
ターゲットを説得する手腕をみせてくれというポールは臨戦態勢
だった。どうせただのランチの誘いじゃないのだろうと告げると、
ポールは私のオフィスがどうなっているのか知っているのかと
問われる。46階で5年間で3階も提げられたこと。ジェシカの指示
でポールとの関係修復を願うが、私が欲しいのは敬意だと語る。
ハーヴィーはポールに対して、マディソン25の件を手伝うと語る。
相手は大口クライアントであるトム・クラパリッチだろうとして
倒産させるよう説得させるという。しかし彼は難物であり君と
似て、自分が正しいと思い込んでいるヤツだという。倒産すべき
状況なのに分かっていないのだという。ハーヴィーは対処すると
語る。
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経歴詐称していたマイクはジェシカにそれを知られるが、ハー
ヴィーが自ら彼を辞めさせたら自分も辞めるとしてジェシカを
説得し強引に留まらせることに。しかしそんな最中、ジェシカの
共同経営者の男性・ダニエル・ハードマンが事務所に戻ってくる
ことが決まり、事務所内の勢力争いの構図が変わってくることを
予感させていた。ハードマンはいきなりオフィスを自分カラーに
塗り替え、アソシエイトたちにも物欲作戦で、よりよい経営者を
アピールし、事務所のトップの座を目指す。ジェシカは先手を
打って攻撃的になろうと考えて、先ずは各部門のリーダーを
“ジェシカ派”として付けていこうとするが・・・

シーズン2としてはハードマンvsジェシカの構図として延々と
どちらか力尽きるまで戦い続けていくのかな。
ハードマンが一度もフレームに出てこないにも関わらず、これだけ
の存在感を発揮していることを考えると、余程ハードマンの政治的
手腕が優れていることを感じさせるし、戦々恐々としている感じが
出ていて、来るべき時の為にジェシカが臨戦態勢を取る姿が描かれた。

部下に対する扱いに対して物欲で心を掴んでいこうとするハードマン
の行動。朝から事務所に食事を配る姿が有ったり、アソシエイトたち
を全員Bruce Springsteenのライブに招待するということでハードマン
の存在を改めてアピール。
対するジェシカとしては、各部門のトップたちを味方につけて
役員会議などの場でもジェシカ派の多さで対抗していこうとする
様だ。

色々と人間関係の綱引きが面白いエピソードだった。

その中でもやはりルイスの存在はキラりと光るものが有り、ジェシカ
がハーヴィーに肩入れする程にルイスはハードマンに傾くところも
あるのかなと思わせる。
今回ルイスはハードマンの為に内装を気にして熱心に働く姿が
あった。あくまでジェシカがボスだとしながらも内心ではライバル
であるハーヴィーに対抗する為にはジェシカの下で働いているだけ
では越えられない壁として感じて居るのかも。今回もジェシカに
会話しようとする流れをポールによって遮られてルイスが遠慮せざる
を得ないシーンなんかも見られた。
ルイスがマイクに意地悪するようにして、今回はマイクが
ルイスに対して、嘘か本当かハードマンが”アソシエイト全員をライブ
に招待された”ことを告げ、ルイスも当然招待されたのだろうことを
告げては牽制する姿がある。ハードマンから招待を受けていない
彼としては、この事務所に限界を感じて力を最大限発揮出来る
他の弁護士事務所で自分の居場所というものを模索したい気持ちが
出てくるのも理解出来るというもの。
しかし最後になってルイスの心を鷲づかみにするハードマンからの
プレゼントの最新型の口述用レコーダーが届いた。ルイスくらいの人
ならば幾らでも買えるだろうけど、金ではなく何を求めているのか
ということを把握していることこそ大事なもので、気にかけてもらって
いることを感じたルイスとしては嬉しいところなのか。

駆け引きと言えばハードマンとジェシカの動向を探るために
ルイスがチケットを利用してドナをエドワード・アルビーの戯曲
に誘う姿。ドナとしても容易に靡くような人物ではないにしても
余程心を揺さぶられるチケットだったらしい。
なんとなくルイスを足蹴にするドナの姿が面白かったのに、弱み
を握られるという構図はあんまり見たくないんだけどね。

そしてなんと言ってもマイクとレイチェルの関係は微妙なものが
有る。正直職場での恋愛が成立してしまうとドラマとしては
イマイチ面白味を失うので、その駆け引きに興じているウチが楽しい
のだろうなと思う。マイクとレイチェルの間には何の障害も無くなっ
たかに思われ、レイチェルは自分が犯罪を犯したことまでマイクに
包み隠さず話したというにも関わらず、マイクとしては経歴詐称の
件を話せずにいることに罪悪感を覚えて居る様子。
職を取るのか恋愛を取るのかその判断に迫られ、全てを犠牲にして
味方についたジェシカやハーヴィーとしては当然暴露されることは
事務所での立場を悪くすることなので、その判断が誤りであること
を説いていく。その過程で職場恋愛に於ける失敗例として、
ハーヴィーとドナが付き合っていたことが語られたり、また
レイチェルも新人のコリン・マッカーシーと付き合い、彼を二ヶ月
で辞めさせてしまったことを引き合いに出していた。

さてメインのエピソードは、ジェシカ派を増やすために倒産処理部門
のポール・ポーターを味方につけるべく、ハーヴィーが彼をどのように
手懐けていくのかどうかということが描かれる。

ポールの大口のクライアントの一人のトム・クラパリッチに対して
ポールが自己破産の手続きの説得に失敗していることを受けて、
代わりに説得してみせようというもの。ハーヴィーを嫌っているもの
の多くは彼の辣腕さに辟易しているのだから、解決してしまうことで
のリスクというのもありそうだけど、一応それを承認させたらポール
が味方に付くという条件を取り付けた様だ。
ただポールとしてはゴルフの勝負を申し出たところを見ると、ハーヴィー
に対して私生活での付き合いらしいコミュニケーションを求めて
いそうなところが有ったけど、ハーヴィーはマイクとの間でも
私生活は見せない様に振る舞っている感じだし、そういうのが苦手
というところもハーヴィーが敬遠されている要因かも。
ゴルフの相手としてフレッド・カプルスを用意したという辺り、
やっていることはハードマンと同じ。

トムが行っているのはオフィスビル”マディソン25″の建設。
返済期限の2億5千万ドルが迫っているにも関わらずビルを建設
しようとしているトムの姿があり、不況で賃料を下げてもオフィス
のテナントに入るものはいないことを伝えるが全く耳を傾けよう
ともしない人物だった。「私が守りたいのは家名だ」とのことだけど
破産すれば結局それも意味がないことのように思う。
メインバンクであるナショナル銀行としては貸し付けているトム
の不動産事業が破綻すれば膨大な損失を被るハズなのに何故それを
止めようとはしていないのか。そんな裏事情を探っていくのは
マイクの役目だった。

しかしこの流れ、元々ポールはジェシカの味方だと語っていた。
ジェシカはどの辺からその事情を知っていたのだろうか。
ジェシカとしてはハーヴィーの忠誠心を試す意味で今回のポールとの
件を試したのではないかとさえ感じさせるものも有る。
「問題はポールではなくハーヴィーだ。エゴを捨てて手を引くべき」
ことを語っていた。

マイクとレイチェルの間で、ルールを設けようとして互いの部屋
には行く・行かないの話をしていたけど、その流れがマイクと
ハーヴィーの間でも皮肉な形で表れていた辺りが面白かったな。
ハーヴィーは凄い家に住んでいたね。そして奧にいた女性の姿。

「何れ良い出会いがある」。
レイチェルと別れさせたマイクに向かってハーヴィーが語った台詞
だけど、それって自分に言い聞かせているのだろうというマイクの
台詞も全く分からないでもない。ただマイクも黙ってレイチェルに
付き合う

・Greenback Boogie by Ima Robot
・Time Go by Caught a Ghost
・There She Goes by Nash
・End Credits Theme by Christopher Tyng
・Want For Anything by Ernest Ellis
・Intro by The Xx

マイク・ロス (Patrick J. Adams) 記憶力が天才的
ハーヴィー・スペクター (Gabriel Macht) 弁護士、シニアパートナー
ジェシカ・ピアソン (Gina Torres) 弁護士事務所”ピアソンハードマン”経営
ルイス・リット (Rick Hoffman) 弁護士、ハーヴィーのライバル
レイチェル・ゼイン (Meghan Markle) パラリーガル
ドナ・ポールセン (Sarah Rafferty) 弁護士

イーディス・ロス (Rebecca Schull) マイクの祖母
トレバー (Tom Lipinski) マイクの親友
ジェニー・グリフィス (Vanessa Ray) マイクの親友
ハロルド・ジャコウスキー (Max Topplin) 弁護士
ダニエル・ハードマン (David Costabile) “ピアソンハードマン”経営者

ポール・ポーター (Michael Cristofer) 倒産処理部門
トム・クラパリッチ (Ian Kahn) マディソン25建設
エレイン・コーエン (Nadia Dajani) ナショナル銀行・融資
アーニー・ベレンソン (Gordon Miller) エグゼクティブ・ソリーション
— (Michal Grzejszczak) Messenger
ドリス・ミラー (Karen Malina White)

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