第1話 導かれし屍たち First Time Again
脚本/Scott M. Gimple
Matthew Negrete
監督/Greg Nicotero
【ストーリー】
リックは「正気とは思えないだろう。だが狂った世界だ。奴ら
にやられる前にやる。至って単純だ」と。
— 現在 —
明日ここから始めようというリックはトビンにトラックを
動かして抜け道を造る。その後”赤”でチームと合流し道の西側
で待機するんだと。ダリルはバイクで。
そんな中みて居る前で大量のウォーカーの居る場所を堰き止め
て居たトラックが落下し決壊する。今すぐ実行だという。
サシャとエイブラハムに計画通り車で頼むとしダリルがおびき
寄せるという。グレンも行くという中で、ニコラスは自分も
行かせて欲しいと頼む。かつてグレンを殺そうとしたニコラス
に従うか?と問うグレン。そんな中カーターは準備不足だろう
という。
しかしそうしている間にもウォーカーは大量に敷地内に入ろう
としていた。照明弾を打て、今から開始だとして堰き止めてい
たトレーラーを受けてもう一つのトレーラーを退けて意図的に
流入させる。
— 少し前 —
ディアナはゲイブリエルに対して間違っていたことを告げる。
エイブラハムは仲間同士殺し合いになり被害者となったレジ
の遺体を運んでくる。指には婚約指輪。やりきれない思いが
するエイブラハム。
ロンは父のピートがレジを殺し、その流れからピートはリック
によって射殺されたことを受けてショックを受けていた。
母・ジェシーはサムを抱えながらロンが出て行くのを止める。
タラもベッドで療養するのをロジータが介抱する。
そこに殴り合いをしつつ結局殺し合うまでには至らず傷ついた
グレンとニコラスが戻ってくる。マギーもボロホロのグレン
を心配する。外に出たらウォーカーに襲われただけだと語る。
更にユージーンが心配してタラの様子を見に来る。タラはユー
ジーンの髪型が変わっていないことに安心感を覚える中、ノア
を呼んでくれないかと告げる。それを聞いて凍り付く。
地図に”新世界にはリック・グリムスが必要だ”と書かれて
いるものを見せるモーガン。確かに変わっていないなというが
先日ピートに発砲するのを見てしまったモーガンとはちょっと
した蟠りが出来る。
エイブラハムは指輪をいじる中、サシャの視線に気がついて
2本指を立てる。
カールはイーニッドの元に近づくとそっと手を合わせる。
— 現在 —
それぞれの役割を果たして集合場所に・・。
ダリルがバイクでウォーカーを誘導、サシャが車で坂下で合流。
グレンはトラクターの所のウォーカーを排除してから合流して
くれと。
リックはミショーンとモーガンと行動していた。
— 少し前 —
ダリルはリックに対してモーガンは?と尋ねる。
彼から申し出たことだというリック。まだ信用出来るかどうか
分からない為に仲間とは別の家に入れていた。
外でのことを聞いたこと。男たちのことも聞いたかという
ダリルは額に”W”が書かれていること。ウォーカーにもそれが
有ったと。リックはこれ以上の勧誘は辞めるようにディアナに
提言するというと、ダリルは不満だという。外の連中も自分の
身は自分で守るべきだというリック。彼は出すつもりだとして
時機を見て話すという。
— 現在 —
サシャと共に車で移動していたエイブラハムは、サシャのこと
が心配だった。またキレたりするならば・・・という彼に
もう大丈夫だという。今こうして一大事と向き合っていること。
生きて居る証だと。彼らは”赤”の地点で到着する。
— 少し前 —
リックは家の中で棒を使った格闘術の練習をしているモーガン
に話を聞く。こうなる前に格闘術をならったのか?
そのウチ話すよと誤魔化すモーガン。そんな彼はリックに対して
「逃げ道がない方が安全な時もある」と語る。
お互いを知ろうとしてもう一度最初からだと。
ユージーンは門番をしていると、外から3人の人物がやってくる。
開けてくれというとユージーンは自分にはその権利がないとい
う。彼は自分をヒースだと名乗り数週間調達に出ていたという。
そこにはスコットとアニーという人物も乗っていた。
ユージーンはアーロンにつれて来られた事を告げる中、キミは
初対面なので住民か分からないという。開けたら殺されるかも
というと、殺しはしないが殴るかも知れないという。ユージーン
は仕方なく門を開ける。元々はホリーのシフトだったんだと。
アニーは新入りは何人なのかと問うとユージーンは13人・・いや
12人(ノアの死より)になったと語る。何か変わったことは?と
聞かれ昨夜会合を開いたと語る。話はディアナから聞いてくれ
と語る。キミと僕は似ている・・髪型に拘りがあると・・。
モーガンに対して町を案内するリック。
レジという人物が壁を設置したこと。中には食料も電力も有り
安全だという。俺たちを入れてくれたが”手遅れ”かも知れない
事を告げる。「考えを変えるのは難しいものだ」とリックは告げ
町の人たちの危機感の無さを指摘。ディアナが仕切っていて
レジと結婚していたというと、過去形なのかというモーガン。
そんな中、ゲイブリエルとトビンが2人の遺体・レジとピート
の墓堀をしているとリックは一人で良いとし、殺人鬼のピート
はこの中には埋めないという。あんたに決定権は無いだろう
というトビンだが、ディアナがやってくると彼に従ってと
トビンに語る。
■感想
去年の年始のFOXのシーズン6の無料放送がまだHDDに残って
いるという奇跡。
シーズン6の感想のその前に・・シーズン5の内容をほぼ覚え
ていない。
ラストでどうなったのかなと思ってちょこっと見たけど、
ジェーンの亭主のピートがDV夫で、ジェーンはリックに助けを
求めていた感じだし、何よりも虐待を受けていたキャロルに
してみればリックにはピートを殺して欲しい立場。
しかしアレクサンドリアの住人たちの平和ボケ意識は留まる
ところを知らずに、特に銃器に関しては使うことを拒否して
いることも有って、よくぞこれまで生きてこられたなという
感じだった。
リックとしても町の意識を変えたいところだけど、リーダーは
あくまで先住していたディアナ。
しかしディアナの夫が目の前でピートによって殺されると、
その彼女はリックに殺してくれと目配せしていた感じで、
その後殺害してしまったことで、一気にリックに対する不信感
を先住のものたちは感じてしまった様子。
また前のシーズンからの遺恨としては、グレンがニコラスに
よって殺されかけていること。グレンは彼を殺すことが出来た
けれど、その辺はグレンの性格が作用して何とか踏みとどまって
いた。
■いよいよシーズン6
新しく棒使いの男のモーガンが参戦。更に今まで登場していな
かったが、調達の為に町を離れていたとする3人の人物の
ヒース、スコット、アニーが加わった。彼らが何処まで
協力していくのか。
■問題は複雑
今回の大規模作戦はともかく、それまでには色んな葛藤が
有る。リックの外部のものを受け入れようとしない排他的
性格に対して、ダリルは少々不満を持っている。
またディアナが夫を殺されて、そして自分の認識の甘さから
してリーダーとしての資質に疑問を感じて、ほぼリックに
作戦は丸投げ状態になっている。
ディアナを信用していたものにとっては、容易にリックの言う
ことを信用するのかどうか。
■凄い数のウォーカー
あの場所をウォーカーの墓場として上手く利用出来ないもの
ですかね。まるでキューブリックの映画「スパルタカス」の
反乱軍の数とか映画「ロード・オブ・ザ・リング」の敵兵
の如く、もの凄い数に圧倒される。
作戦としてはそれぞれに役割を持って誘導したりする流れの
中で少しずつ信頼関係とか協力関係の輪が出来上がってくる
訳だけど、そんな中には本当に作戦通りに遂行できるのかと
いうことと共に、誰かが意図して作戦を壊す為に画策している
のではないかという不安もつきまとう。
何よりもリック殺害に関しては、直前までカーターが企んで
いた。ユージーンが思わずそれを聞いてしまい、殺されかける
が、殺していたら結局このカーターのしたこともそれに賛同
したものもリックのことは否定出来なくなる。
■不確定要素
神父のゲイブリエル。この人の性格が掴みづらい。
改心しているような感じにも思えるし、やっぱり何かを企んで
いる感じにも思える。
また父親を殺されたロンはリックに対して反抗的だ。
でもロン自身は父親が母親を虐待していたのを知っていたの
だろうし、目の前で大変な事態が起きたのをみて居たはず。
彼はピートの墓を見に行っていたけど、一筋縄では行かなそう
だな。
サシャのことを見守るエイブラハム。サシャも精神的に本当に
立ち直っているのかどうか。
■誘導するウォーカー
このウォーカーって何処に連れて行こうとしていたのかな。
結局あの場所から出せばいずれ戻ってくるかも知れないし・・
何処かグランドキャニオンみたいに落とせる場所でもない
のか。
計画は失敗するもので、最後にクラクションが鳴ったことで
ウォーカーの流れが一変した。果たしてどうなるのかな。
一番厄介なカーターがウォーカーによって殺された時に、
リックが仕方なく殺したけど、誰が見ても仕方が無いこと。
しかし仲間たちは「仕方が無い」ということに対して、他に
道があると感じているのかな。
■使用された曲
・Walking Dead Main Title Theme
Performed by Bear McCreary
■出演者
リック・グリムズ (Andrew Lincoln) 保安官
ダリル・ディクソン (Norman Reedus) メルルの弟
グレン・リー (Steven Yeun) 市街地組、アジア系
マギー・グリーン (Lauren Cohan) ハーシェルの次女
カール・グリムズ (Chandler Riggs) リックの息子
ミショーン (Danai Gurira) 剣を持つ女性
キャロル・ペレティア (Melissa Suzanne McBride) 妻
エイブラハム・フォード (Michael Cudlitz) 軍曹
サシャ・ウィリアムズ (Sonequa Martin-Green) タイリースの妹
Dr.ユージーン・ポーター (Josh McDermitt) 博士、原因を知る?
ロジータ・エスピノーサ (Christian Serratos) フォードを好き?
タラ・チャンブラー (Alanna Masterson) 総督と行動を共にしていた
ゲイブリエル・ストークス (Seth Gilliam) 神父
ジェシー・アンダーソン (Alexandra Breckenridge) スタイリスト
ロン・アンダーソン (Austin Abrams) 息子
サム・アンダーソン (Major Dodson) 息子
ピート・アンダーソン (Corey Brill) 元医者、虐待容疑
ディアナ・モンロー (Tovah Feldshuh) 元オハイオ議員
スペンサー・モンロー (Austin Nichols) 息子
アーロン (Ross Marquand) リックに接近
カーター (Ethan Embry) 慎重派、殺される
ヒース (Corey Hawkins) 遠征していて戻ってくる
トビン (Jason Douglas) 警備監督
スコット (Kenric Green) ヒースの遠征
ブルース (Ted Huckabee) 建築現場・ヒゲ
デビッド (Jay Huguley)
アニー (Beth Keener) スコットたちの遠征に行っていた。
スターゲス (Jonathan Kleitman) 住民
フランシーン (Dahlia Legault) 女性住民、リックの件を話す
オリビア (Ann Mahoney) メガネ、リックの件を話す
バーンズ (Justin Miles) アレクサンドリアの住人
ニコラス (Michael Traynor) エイデンのパートナー
イーニッド (Katelyn Nacon) 子供
エリック (Jordan Woods-Robinson) アーロンの仲間、ゲイ?
ボブ・ミラー (Curtis Jackson)