第1話 未来への一歩 The Future in the Past
脚本/Hart Hanson、Stephen Nathan
監督/Ian Toynton
——————————————————–
ブレナンは発見された遺体はイーサン・ソーヤーである事を告げ
現在起訴されているペラントが殺したのだという。
アンジェラはイーサンの事件を調べているウチに次々とブレナン
に不利な証拠ばかりが揃っていくことに懸念を示す。ペラントが
ブレナンのことをハメようとしていることは明らかだった。
ペラントはブースにブレナンからの助けの電話として偽装する
とブースはペラントの家に乗り込み彼の首根っこを押さえる。
それを知ったFBI捜査官のフリンは、ブースから銃とバッヂを
預かることになり、イーサンの事件/ブレナンの容疑の捜査から
は外すことが言われる。キャロリンは規則だとしてブースを
説得する中、マックスは娘のブレナンに対してクリスティンと
一緒に逃げた方が良いと語る。
— 3ヶ月後 —
ブレナンはクリスティンと一緒にピクニックのようなことを
楽しんでいた。ブレナンは逃走中の為に髪の毛を黒色からブロ
ンドに染め直していた。ブレナンは幼いクリスティンに対して
次にパパ・ブースに遭ったらツリーハウスを作ってくれると
言っていたとして、ブースの写真を見せる。
マックスはブレナンの元にやってくると、ここに長居しすぎた
事を告げ、次の隠れ家に行こうと語る。
アンジェラは防犯カメラ映像と、ソーヤーが壁に残した三角形の
暗号の謎と向き合っていた。アンジェラの元にホッジンズが
やってくると、またそれを見ながら仕事をしているのかと問われ
る。ペラントが映像に細工した方法が分かればブレナンの濡れ衣
をはらせるのにそれが出来ないもどかしさを告げる。
イーサンの三角形にはそれを解く鍵のようなものが有るハズだ
という。ホッジンズはコード以外にも目を向けたらどうか?
と告げる。図書館の記録とか検事の口座がハッキングされた
ことなど他にも調べることは有るという。しかしアンジェラは
あくまで暗号のコードに拘っていた。ホッジンズはいつもの
BTLを食わないと神経伝達物質も出てこないとして食事をする
様告げるがアンジェラはブレナンと遭いたいと告げる。
ホッジンズはみんなそうだと語る。
フリンはブースの元へ。
ブースは彼女からの連絡は無いと語ると、通話記録を調べると
いう。そんなことよりもペラントを調べろというブース。
ウチにも侵入したのだとし、監視カメラにも映っていたことを
語る。しかしフリンたちが見る頃には映像は消されていた。
それはパソコンで消去したのだろうとし、俺が絶対に尻尾を
掴むという。
フリンはブースの手帳からペラントが”ブルックサイド”に
居る事を知る。
アンジェラはクラーク博士の下へ。
実はクラークがいるのはブレナンのオフィスだった。アンジェラ
はクラークが部屋を使うことを快く思わなかった。しかしクラーク
は僕も無理に奪ったわけではないと告げるとアンジェラに先週
の報告書を提出して欲しいと頼む。全てバインダーにしておけば
情報を共有出来るのだという。ブレナンはそんなことはしなかった
として頭の中に全て入れるタイプだったことを語る。
そんな中カミールがやってくると、彼女はアンジェラにクラーク
もブレナンと同じ法人類学者であり敬意を払うよう要求する。
ブレナンには私だって戻って欲しいがラボとして他にもやることは
あるのだと語る。
その頃ブレナンはマックスに対してもうこの方法しかないとして
あることを実行しようとしていた。
ブルックサイドセンター。
ペラントが講師として働いていた。ブースはペラントのことを
監視していた。ペラントはフリンに電話してブースがつきまとう
のを辞めさせる。
そんな中、匿名の通報でバージニア州・ピットメドウズの
ジョギングコースで遺体が発見される。
通報者は男性だが声を変えていたという。しかも現場に着くと
既にキレイに証拠を損なわずに遺体がすぐにでも調べられるよう
に段取りが取られていた。プロの仕業であり埋められた日を
特定し易いようにして発掘されている事を語る。これは明らかに
ブレナンによる仕業だと誰もが感じる。
アンジェラは現場に有った「マツユキソウ」を目にしてブレナン
からのメッセージだと気がつく。
フリンはここにブレナンが居たのであれば捜査隊を出すと告げる。
ホッジンズは花・ガランサラニバニスについて報告する。
この花は春分の前、冬に花を咲かす植物で春が近いというを
示す者だという。アンジェラは希望の象徴という意味だという。
ホッジンズはまたアンジェラがブレナンと秘密の連絡を取って
いる事に対して自分には知らされていないことも有って憤る。
ブレナンはこれを解決すれば自由の身になれると知らせたかった
のだという。犯人はペラントたというものなのか。
クラークは淡々として鼻梁にから見て白人、真性肋骨から見て
31歳から38歳、骨盤の入り口部は出産経験のない女性だという。
するとカミールはクラークに対して所見をブースにメールで
送るよう指示する。メールを使うのは避けろと言っていたので
はないかとしてホッジンズは不審に感じるが・・・
——————————————————–
2件の殺人事件の容疑者として追及していたペラントだが、
仮釈放審査の際にキャロリン、ブース、ブレナンたちはそれに
待ったをかける。そんな中でブレナンの大学院時代の友人でも
有る医師のイーサン・ソーヤーが殺害され明らかにペラント
による犯行かに思われたが、ペラントは司法によって定めてら
れているGPS付きの足輪をしていることから自分には犯行は出来
ないと主張。逆に調べていくウチに、ブレナンの方にこそイーサン
を殺害する動機が有るのではないかとする証拠が次々と発見
される。いよいよブレナン逮捕が近づく中で、刑務所に入ること
だけ避ける為にマックスの手引きも有って逃走生活をすることに。
3ヶ月の間ひたすら身を隠し続けたブレナンはアンジェラとだけ
は特別な方法を使ってコンタクトを取っていることを知る。
アンジェラは親友のブレナンをなんとか無実を証明する為に、
イーサンが残した暗号化された三角形のコードの謎に挑むが
なかなかその謎を解き明かせずにいた。ブレナンは現状を打開
する為に自ら攻撃に出ることに・・・
取りあえずブレナンをラボに戻す為に用意されたという感じの
エピソード。肝心のイーサン事件での解決は諦めて、過去に
遡り、トリュフを探すブタ以上に地中から凄い事件を掘り当てて
くるブレナンの神がかり的嗅覚の鋭さと執念によって見事復帰を
果たすというもの。トリュフと言えばS7-11でホッジンズが魅了され
山に採りに行くシーンを思い出す。ブレナンのそんな姿は、「BONES」
のスタッフの誰もがなかったことにしたい”かもしれない”、
ダークな歴史である「ザ・ファインダー 千里眼を持つ男」
以上の神がかりさが有ったね。
現在の世界では完璧に殺人を犯すペラントでも学生時代にはミス
の一つや二つくらいはあるだろうってところで盲点を突いた格好
だったのかな。
相変わらずペラントは薄気味悪いし見ているだけで嫌悪感を覚える。
クレジットを見る限りでは今後もおつきあいが有るようで、
実にウンザリさせられるものがある(笑)
墓堀人とかゴルモゴンネタの頃は面白かったけど、どうもこの
ハッカー且つどんな分野にでも完璧にこなすみたいな潔癖症的
容疑者像は色んな意味で違和感が有り「デジタル社会の今、
やり方によってはこんなことも出来ます」とする警告的意味合いを
超越しており、そのペースに併せるが為に、今回のブレナン
の遺体を探り当てるという流れ自体も結局ペラントベースの強引
な流れを呼び起こしてしまった感じだ。
ただブレナンのことをいつまでも逃亡生活をさせていたらドラマ
として成り立たないので、強引であれラボに戻す流れを作った
ところは良かったのかも知れない。
ドラマでは「あれから40年・・(c)きみまろ」ではなく3ヶ月が
経過。それぞれがどんな状況になっているのか気になるところ。
ブレナンがまさかの金髪姿になっていて驚いた。
Emily Deschanelさんは美人であることに違いはないのだけど、
どうもブロンド姿がイマイチしっくりと来ないのは黒髪姿を長く
見続けたせいだろうか。
キャロリンとブースは事件からハズされていたけど、ドラマの流れ
の中では取りあえずアンジェラはキャロリンとブレナンの繋がり
の嫌疑を晴らしたことで職場復帰。
ラボの中ではカミールは相変わらずだし、ブレナンの後任の座に
はクラーク博士がその座に座っているところがなんとも言えない。
ラボのキングはホッジンズだし、リーダーはカミールだけど
テンピーのオフィスを奪われたことに対するアンジェラの視線は
なんとも言えず、「CSI」シリーズとか「コールドケース」なんか
でもボスが一時的にオフィスから離れている際に、なかなか
後任の人がオフィスに脚を踏み入れることが出来ないとする流れ
を目にしたことが有る中で、クラーク博士には悪意とか野心はまるで
無いのだけど、アンジェラが微妙に牽制しているところは、印象に
残るところだったかな。
ブレナンの代わりは務まらないけど、クラークの「ザ・ファインダー」
作戦ならぬバインダー作戦は見事にその役割を果たして、仕事に
対するアナログチックな共有性を活かした格好だった。
ただブレナンは自分で見ないとダメだということを証明するように
して、彼女がラボに入ったからこそ、過去の事件に於いてもその
証拠となる凶器なり殺された時の状況を突き止めた感じだ。
そういう意味ではやはりクラーク博士もまだまだと言ったところ。
みんなを巻き込みたくないので話をすることは出来なかったけど、
結局最終的にはみんなを巻き込んでいた。
スイーツは言語パターンからスタンフォード大への推薦状の件で
高校時代の嘘を暴き出したし、ホッジンズは視聴者の心を代弁
するかのようにして、ペラントと墓の前で対面した際には、
首を絞める姿が有る。これもペラントの仕業で、
「権力への敵意を抱いているが結局害のない陰謀説を唱えること
で発散する。本当は社会性が有り優しくホッジンズ博士は誰の
脅威にもならない」として煽られた際には、ブース同様に
誘導されて不利な状況に追い込まれるのかなと思ったけど、特に
そういった状況もなかったのは良かったかな。
マックスがまた暴走しそうで恐かったけど、大事には至らず。
86年式の青のクレンダ・ペンシルベニアナンバーのことがバレた
時には不味いなと思ったけど、マックスがその流れに気が付いて
予防策を取るところなど、アナログ時代の人もデジタル対応して
いて驚くところが有ったね。
上手いことカミールがブースに所見をメールしたことで、
ペラントがFBIのシステムにアクセス。そのことで合衆国法典
18編1030条・コンピュータ詐欺及び不正使用に該当するという
ことで取りあえずの逮捕。
遺体のキズから微量の玉鋼を検出。日本刀に使われるものだ
ということで、ペラントの祖父が第二次世界大戦で戦利品として
持ち帰ったものが凶器として使用されたということが判明。
ただペラントほどの人がそんな凶器を隠さずにいるだろうかと
いう感じもする。
ラストはまた謎のエジプト人が出てきて、ペラントのことを
ハッサム・アルファセトと同一人物だということでエジプト
に強制的に連れ出したけど、その流れにフリンが関わっている
のか。最後にペラントがブレナンに残したマリーゴールドの花
(花言葉:痛みと悲しみ)の意味するするところなど、イマイチ
流れがよく分からないけど、まぁ当分はまた普通の状況に戻れる
でしょうかね。
■検索用キーワード
・
■使用された曲
・From the Ground Up by ‘Sleeping At Last’
・Moral Panic by Y La Bamba
テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、”カム”
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
マックス・キーナン (Ryan O’Neal) ブレナンの父
Dr.クラーク・エディソン (Eugene Byrd) 法人類学者
クリスティン・ブース (Susanne Allan Hartman) ブースとテンピーの娘
クリストファー・ペラント (Andrew Leeds) 容疑者、ハッカー
ハイエス・フリン (Reed Diamond) FBI捜査官
エリザベス・ハウ (Stacey Turner) TV Reporter
— (Kevin Scott Allen) Homeless Man
Dr.イーサン・ソーヤー (Darin Toonder) 妄想型統合失調症
キャロル・モリシー () ローズモントハイスクール