第5話 遠のく希望 Internment
脚本/Channing Powell
監督/David Boyd
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リックはキャロルがカレンたちを殺害した犯人だと知り、彼女
に車や食料など沢山与えた状態で別れを告げる。
リックは刑務所への帰り道に、キャロルから受け取った時計を
手にしながらも自分の所行に対して正しい行動だったのかを
考えていた。
一方刑務所の中の隔離房ではヘンリーの容体が悪化し、自発呼吸
が出来なくなった為にハーシェルは直接気管に管を入れてポンプ
で酸素を供給する。その行動を見守っていたサシャとグレンに
対して休んでお茶を飲むようつげる。
ハーシェルは人数が少なくなった”委員会”に対して、今のウチに
新しいルールを決めてしまおうと告げると、火曜日のパスタの日
は水曜日に変更だとして笑わせようとする。
ハーシェルは他の診察が有る為にサシャにヘンリーへの酸素供給
のポンプを手渡すと暫く行って欲しいと頼む。
彼はどのくらい生き長らえるのかと問うと私たち次第だとしか
言えなかった。
ハーシェルはグレンを連れ出したのは、息を引き取り転化しよう
としている人間たちを外に運び出してみんなの見えないところ
でウォーカーにならないように”処理”しようとしていたのである。
グレンはハーシェルに対してヘンリーが死んだらどうやって
誰にも気が付かれずに運び出すのかと問うと、ハーシェルはその
時には手伝って欲しいと語る。オレが死んだらどうするのかと
いう問いかけにはハーシェルは黙るよう告げ、遺体をカートに
乗せて運ぼうと告げる。
そんな中リジーが何をしているのかとして二人の前にやってくる。
ハーシェルは静かなところに患者を連れて行くのだとすると
リジーには「トムソーヤーの冒険」でも読んでいるよう告げる。
それこそ君の仕事だと語る。必ず忘れずにお茶を飲むようつげる。
ハーシェルとグレンは誰も見ていないところでウォーカーと
なった男を殺害する。
ハーシェルはマギーと逢う。
マギーはグレンが待合室に来ないことを心配し、彼に何か有った
のかと尋ねる。私の仕事を手伝ってもらったので疲れている
ので休んでもらっているだけだと語る。彼に人助けをさせて
気を紛らわせているのだと語る。マギーは自分も隔離房に入って
手伝いたい事を語るが、それはダメだとしてハーシェルは断る。
ベスはどうしたと問うとマギーは無事だと語る。
マギーは父こそ疲れているとして休むよう告げる。時期に彼らも
戻るとして持ちこたえて乗り越えるのだと語る。心配そうな顔を
しているマギーに信じられないか?と問うと、マギーは信じると
語る。もう少しだけ耐えてくれとして、外での役割をこなすよう
求める。
グレンはハーシェルがマギーと会話してくれたことに感謝する。
今のこの姿を見せたくないというグレン。そんな彼にハーシェル
は横になって休めと語る。
マギーは外でフェンスに押し寄せるウォーカーの退治をしていた。
リックが戻ってくるのを見かけると入り口のドアを開ける。
マギーはリックが一人で戻って来たことに違和感を感じて居た。
リックはカールとジュディスは無事か?と問うと、無事だという。
逆にキャロルのことを尋ねるがリックは会話の内容を逸らそう
とする。グレンやサシャはどうかと問うと持ちこたえていること
を語る。そしてダリルたちはまだ戻っていないと報告。
マギーは改めてキャロルのことを尋ねると、リックは言いづらそう
にしてカレンは殺したのはキャロルだった事を語る。あくまで
感染防止の為にしたことだろうこと。しかしタイリースが戻る前
にと思ってここには置けないと判断して車や物資を沢山持たせて
解放したことを語る。きっと生き延びると告げる。
ハーシェルには話をするがまだ黙って居て欲しいと頼む。
リックはマギーに対して君ならばどうしていたかと尋ねると、
マギーはよく追いだしてくれたとして、私にはその決断は出来そう
になかった事を語る。しかしリックは君にも出来たとして、
もっと辛い事でもしている事を語る。マギーはフェンスの件を
なんとかしないと厳しい事を語る。
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キャロルがカレンら二人を隔離房の中で殺害し焼死させた人物
だと知り、リックは苦渋の決断の末彼女と行動を共にすること
を諦め、一人で仲間の元に戻る。戻った刑務所では、インフル
エンザはより蔓延・重症化しており、医者のケイレブ、サシャ、
グレンなど呼吸困難に見舞われていく。
流石にグレンが亡くなることはないだろうと思っていたけど、
かなり際どいところまで行きましたね。
刑務所内だけでなく、外のゲートまでもがウォーカーによって
破られるという大パニック状態。
マギーが昼間にウォーカー退治をしている際のウォーカーの
人数が尋常ではなかったので、夜にリックとカールが対応する
際にはその時の光景が上手いこと潜在意識に残っていたので
このピンチを逃げる以外に回避することは難しいだろうとする
意識が働いたのも事実だった。
何よりも恐ろしいのは静かに転化が始まっている房内の事情に
有るのかも。
ウォーカーにどれだけの知性が有るのか分からないけど、
少なくとも階段を昇る能力とか知能は有るんだなと。
ハーシェルが限界まで戦い、サシャやグレンもギリギリの状況
の中、今回は子供であるカールやリジーの微力ながらも大きな
役割を持って対応に当たったと思う。大人が思う以上に子供の
頼もしさと現状を把握しているであろうことを感じさせる。
医者のケイレブは自分は助からないとみるや、後身の為に
点滴を作っていたり、自分の治療は必要ないとして、その労力
を助かる可能性のある人物に回すべきことを語る。
「一人に拘ると全てを失う。」
そんなケイレブに対してハーシェルが語るのが全てだった。
「医者は最悪の患者だ」
外にいたリックやマギーが房内からの銃声を聞いたときには
生きた心地もしなかっただろう。
ホラー映画の如く一人が転化したかと思えば一斉に房内の人
たちがウォーカー化しているという辺りの恐怖感の演出、
そして最後にようやくダリルらグループが戻って来るタイミング
など上手く出来ていたけど、その中にボブって居たかな。
これでリックもカールのことを大人として扱っていくのだろうか。
そして何よりもキャロルが居なくなったことを今後知るであろう
ダリルとかタイリースの行動が気になるね。
更に木の陰から刑務所を見つめている総督。
簡単にはしなないと思っていたけど、まさかこんなに身近にいる
とはね。
・The Walking Dead Main Title
Written by Bear McCreary
・Oats in the Water by Ben Howard
リック・グリムズ (Andrew Lincoln) 保安官
ローリー・グリムズ (Sarah Wayne Callies) リックの妻
アンドレア (Laurie Holden) リックに銃を突きつける金髪女性
グレン・リー (Steven Yeun) 市街地組、アジア系
カール・グリムズ (Chandler Riggs) リックの息子
ダリル・ディクソン (Norman Reedus) メルルの弟
キャロル・ペレティア (Melissa Suzanne McBride) 妻
マギー・グリーン (Lauren Cohan) ハーシェルの次女
ベス・グリーン (Emily Kinney) 娘
ハーシェル・グリーン (Scott Wilson) 獣医師
ミショーン (Danai Gurira) 剣を持つ女性
タイリース (Chad L. Coleman) 刑務所へ、リーダー格
サシャ (Sonequa Martin-Green) タイリースの妹
リジー・サミュエルズ (Brighton Sharbino) 姉
ボブ・ストーキー (Lawrence Gilliard Jr.) 元衛生兵
Dr.ケイレブ・サブラマニアン (Sunkrish Bala) 住民
— (David Morrissey) 総督
ジャネット (Sherry Richards) 住民
— (Jan Harrelson) Father
ルーク (Luke Donaldson) 住民
— (Erin Hunter) Crying Mom
フリオ (Santiago Cirilo) 住民
ヘンリー (James Michael Keats) 住民
— (Will Martin) Sick Teenager
— Walker —
(Shellita Boxie)(Ellie Decker)(Jonathan Hart)
(Lauren Henneberg)(Michael Jaegers)(Airrese Marie)
(Tim McAdams)(Jerrad Vunovich)