第15話 トンネルの彼方へ Us
脚本/Nichole Beattie、Seth Hoffman
監督/Greg Nicotero
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【ストーリー】
タラ、グレン、ユージーン博士、フォード軍曹、ロジータの
一行は線路沿いを歩いていた。ユージーンはタラのことを
気に入り声を掛ける。現在の人間の感染病と恐竜の絶命が無関係とは
言いきれないこと。本気で信じている訳では無い。だが恐竜の
ゾンビなんて面白いだろうと。タラは鉱物を見つけると、
博士は後はアルミホイルと漂白剤を見つければ良いとし、電池
になるよと。あなたにあげるわと。
夜タラは眠れず見張りをしているとフォード軍曹が隣に座る。
あなたは寝ていて良いというタラ。しかしフォードは博士の命
を君には託せないとして語る。それでも私が必要でしょというと
警備をまかせるとは言っていないと語る。車さえ見つかれば
5人が3人になること。フォードたちの目的は博士をワシントンに
連れて行く為にお別れだという。フォードはタラに少し寝たら
どうかとして、ずっと寝ていないだろうと語る。彼の事を
愛しているのかと問うと、彼が愛する別の女性を探す手伝いを
しているなんて目を閉じることさえ悲劇的だと語る。
ロジータのことを見つめていただろうとしてアイツは良い女だ
と語る。博士もずっと彼女のケツを眺めているという。
一体何が有ったのか?と問うと、タラは”何かよ”と語るだけだった。
貴方は陸軍でしょと問うと何が有っても任務を遂行すること。
私も同様だと語る。これは任務だと。任務が終わったらどうする
のかと問う。
翌朝、フォードはオレは紳士的であり協力して物資も探し電力
も分け合うことを語る。そんな中、線路沿いには、なんと
“終着駅”看板にメッセージが書かれていた。そこには
マギーとサーシャ、ボブの署名と共にそこに向かうという
メッセージが書かれていたのである。グレンは溜まらなくなり
その場から走り出して追いつこうとする。
一方5人の男たちと合流したダリルたちは森の中で罠を張り
休息を取っていた。ダリルが居ないとして5人の男たちは
語るが、荷物が有るので逃げた訳では無いだろうと語る。
その頃ダリルはウサギを掴まえる為に森の中にいた。
弓矢で的を狙っていると、突然後ろからレンが同時に矢を
射るとウサギにめいちゃうさせる。
一方リックとミショーンとカールも線路沿いを歩いていた。
リックは先を急ごうとするが、二人は線路でゲームをしていた。
どちらが先に線路から落ちるかどうか。ミショーンが先に落ちた
為にカールが勝利し、携帯食をカールがもらう事になる。
しかしカールはミショーンに半分それを与える。そんな光景を
見てカールは微笑む。
ウサギに関してダリルとレンは互いに自分のものだし主張する。
レンはここでは狩りのルールは通用しないとし、そのウサギは
オレが”取った”と語る。大人しく渡せとすると、レンは挑発して
くる。ダリルはナイフを取り出し今にも攻撃しようとする。
女を探しているんだろうとして、そんな女生きてはいないと
語ると、ナイフを取り出す。しかしそれを止めたのはボスの
ジョーだった。武器を下げて解決しようという彼。
ジョーによると”取った”と言えばその人のものになるのだという。
一人では生きられない世の中だが、ここは「適者生存の世」でも
有るという。矛盾しているがそこでルールを作り秩序を保って
いること。争いを避けるため。”取った”と言うのだとし、居場所
も獲物もベッドもその一言で良いと。レンは躾をしようとして
それがルールだと主張する。しかしジョーは知らなかったのに
罰するのはフェアではない事を語る。ルールなんてないという
ダリルだがルールが有ったから殺さなかったんだという。
そんな中、ジョーは半分に獲物を切ると二人に分ける。今後は
取ったと言うのだと語る。
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グレンはマギーの消息を追うために先を急ぐ中、マギーたちが
終着駅に居るであろうメッセージを見て希望を持つ。
リックはミショーンと合流したことで、カールが笑顔を取り戻
したことに安堵の念を示す。
ダリルはベスが誘拐されたことにショックを受ける中、その過程
で知り遭った5人の武闘派たちと行動を共にしていく。
いよいよシーズン4の最終話のラス前のエピソード。
日本のドラマの2015年4月期のドラマが始まる前になんとか見終え
たいという思いがあるので、急いで見ているのだけど、ようやく
あと一話で終わる。「ハンニバル」と「ベイツ・モーテル」も
この期間に見たかったのだけど、もう時間切れでちょっと見られそ
うにない。
グレンが身勝手な振る舞いをして一人でもマギーのことを追いかけ
ていこうとする姿。タラの気持ちも考えずに・・って感じだけど、
グレンにしてみれば、彼女の罪悪感を利用しているとは感じて
いないのだろうし、勝手に付いてきている程度にしか思っていないの
かもしれないけど、ちょっとグレンの行動の中には、他人への配慮が
感じられず、なんとも言えない嫌な印象も受ける。
韓国系の人は、仲間と認識した相手には暖かく接するが、逆に仲間
だと思わない人に対する冷たさや非情さが有るので、そういう民族的
性格を上手い事グレンというキャラクターの中に含ませていると
いう感じ。
気の強さは相変わらずだけど、その気の強さが命を落とすことに
なれば元も子もない。
タラとしてはマギーと彼が引き合わせるところまでは同行するという
思いがありそうだけど、一刻も早く彼とは色んな意味で決別したい
思いというのもあるのかも。彼の義父を間接的であれ、あんな殺し方
をする人物の味方をしてしまったという事情も有るからね。
バスの中にグレンがいないかどうかを確認しようとしたマギーに
対して、今度はグレンがトンネルの中にマギーが居ないかどうか
を確かめるという流れが有る。いつでも崩落しそうな現場だという
感じだったけど、実際にはトンネルを通った際に、マギーは絶体絶命
になり、天井に向けてありったけの銃弾を撃ち、トンネルを崩壊させ
て助かっていたみたいだ。
タラが足を引っかけて逃げられなくなるという辺り、如何にもな
感じがしたけど、失われずに助けられて良かったと思う。
いよいよグレンたちともお別れなのかという際に、ユージーンが
また良い働きをしてしまうのだからなんとも言えない。この人、
なんちゃって科学者なのかなと思っていたのだけど、本当にこの
人の中にはウォーカー対策に関する鍵を握る部分は有るんですかね。
最終話になってみんなが集結すると思っていただけに、グレンと
マギーの再会はとても良かったと思う。ただ写真を焼く必要は
ないのではないかと。
ダリルの流れはなんとも微妙だった。
一番気になっているのがダリルと別れたベスの安否だけど、一切
言及されることがないね。
ダリルはルールを守ることは苦手であろうこともよく分かるけど、
だからと言っても一人では生きられない。
ダリルと合流したリーダー格のジョーは意外と粗暴に見えて、
実はリーダーとしては上手く荒くれ者たちを一定のルールの下で
秩序を持たせている策士でも有る。
危うく同じ弓を持つレンとの間で駆け引きが行われるも、ジョーは
元々レンよりもダリルのことをかっているような感じがするな。
「この世界が崩壊したとは思わない。寧ろ理にかない始めている。
最初から適者生存の社会で生きて来た者にはな」と。
不気味なのは万人の聖域なんて嘘だとしていることか。
これまでにも同様のものが有ったけど、当然そんな楽園など有るハズ
もない。どの土地でもそれなりに意見の対立が有り、図体ばかりが
大きくなっても、また総督たちが作っていたコミュニティのように
問題は有るんだろうけどね。
そして何よりもリックのことを憎んでいる。
リックって何処に行っても憎まれる役だな。
総督に続いてまたジョーにも憎まれるのかって感じ。
ジョーとリックが対面した際にはダリルがどんなリアクションを
取るのか気になるところだ。
・The Walking Dead Main Title
Written by Bear McCreary
・Be Not So Fearful by A.C. Newman
リック・グリムズ (Andrew Lincoln) 保安官
グレン・リー (Steven Yeun) 市街地組、アジア系
カール・グリムズ (Chandler Riggs) リックの息子
ダリル・ディクソン (Norman Reedus) メルルの弟
キャロル・ペレティア (Melissa Suzanne McBride) 妻
マギー・グリーン (Lauren Cohan) ハーシェルの次女
ベス・グリーン (Emily Kinney) 娘
ミショーン (Danai Gurira) 剣を持つ女性
タイリース・ウィリアムズ (Chad L. Coleman) 刑務所へ、リーダー格
サシャ・ウィリアムズ (Sonequa Martin-Green) タイリースの妹
ボブ・ストーキー (Lawrence Gilliard Jr.) 元衛生兵
タラ・チャンブラー (Alanna Masterson) 総督と行動を共にしていた
エイブラハム・フォード (Michael Cudlitz) 軍曹
Dr.ユージーン・ポーター (Josh McDermitt) 博士、原因を知る?
ロジータ・エスピノーサ (Christian Serratos) フォードを好き?
ジョー (Jeff Kober) 徒党、ボス
レン (Marcus Hester) 徒党、弓矢
トニー (Davi Jay) 徒党、目撃者
ダン (Keith Brooks) 徒党
ハートリー (J.D. Evermore) 徒党
ビリー (Eric Mendenhall) 徒党
メアリー (Denise Crosby) 終着駅にいる女性
— (Gregory French) Walker