第4話 万が一のチャンス Parting Shots
脚本/Alexandra McNally 監督/Robert Duncan McNeill
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ニールは父親が死んだと聞かされ、そしてホントは汚職警官
だったと言われていたが、本当は生きているという情報を得る。
ニールの父の相棒だったエレン。そんな彼女は証人保護を受け
ている人物だった。クレイマー捜査官はニールが戻って来たら
捕まえるとしたことで海外逃亡を図ることになったが、ピーター
の努力によってニールはニューヨークへ戻される。しかし
ニールは元の職場に復帰したのとは対象的にヒューズはピーター
に対して処分が決まるまで証拠保管庫勤務を命じられる。
ニールは父親の件でエレンから事実を聞こうとする中、エレン
は連邦保安局が別の場所に移そうとしている事を知る。
ニールはエレンに対して信じていたことは嘘だったが、あの頃
は恐くて逃げたが今は事実を知りたい事を語る。エレンが
これまで面倒を見てくれたことをピーターに話す。ニールは
3歳の時から彼も又証人保護の対象になっていたのである。
捜査の過程で大きな事件にぶち当たり、警察官殺しの銃にニール
の父の指紋が付いていたこと。そして自白したことによるもの
だとされていた。
パターソン捜査官はピーターの元に行く。
港で押収した義眼を保管庫に入れる為の作業をしていた。
そんな中ニールがやってくると、義眼を見て、まるでサミー・デイ
ビスJr.だと語る。ニールはあんたを復帰させたいという。
銀行に寄ったついでにマンハッタンイチ美味しいサンドイッチを
買って来たというニール。一体銀行に何をしにいったのかという
ピーターの問いかけに、給与小切手を入金したこと。非常用の
口座に入れたのだという。FBIの給料は非情に安いと文句を
いう。ピーターは突然サラのことを問う。
後ろからスターリング・ボッシュ社の保険調査員・サラが証拠保管
庫にやってきたのである。サラはニールに対して島での冒険は
どうだったのかと感想を聞くと、「ラムパンチみたいなものだよ」
と語る。飲むと上手いけど次の日は二日酔いになるという。
サラは現在グラント・コヴィントンの担当をしていることを
語る。去年インサイダー取引で調べた投資家だというピーター。
彼はスカイダイビング中に突然急死し、不正な利益の差し押さえ
の捜査はFBIでは終わっているという。しかしサラたちはまだ
調査中だった。5000万ドルの保険を若い妻・ソフィーが受け取ろう
としていることに対してその資格があるかどうかの調査だという。
警察はシロだと見ているが私は騙していると思っているという。
そこでニールは騙しの専門家として聞きたいのだという。今日の
一時からコヴィントンの追悼式があるので張り込みしようというもの。
サラとピーターが追悼式へ。
最上の21発の礼砲が遺言状なのだという。死んで一年経っても
コヴィントンの意思は生きているというのかと。死亡証明書は
出ているし夫人のソフィーは夫の死を悼んでいるように見えると
いう。しかしサラは演技かも知れないという。そんなソフィーの
元にウィルソン・メイラー(通称:ウィル)がやってくる。
グラントのパートナーだった人物で怪しいものの尻尾は掴めなかっ
たという。そんな二人の目の前でウィルはソフィーにハグしよう
とするがソフィーは嫌がっていた。サラによるとウィルには
奥さんがいるのだという。パパラッチにも追われているし、何で
もマスコミが良い様にかき立てるのでソフィーは外に出られなく
なっているのだという。
そんな中ピーターたちはソフィーのことを写真に撮る怪しげな
男(フレディ)の姿を見つける。
モジーはニールに対して本当に父のことを知りたいのかと問う。
エレンは移されることになっており、事情を聞くならば今しかない
のだという。ニールはエレンの元にモジーを連れて紹介する。
ニールが二人のことを互いに話の中で語っていたので、二人共
面識はないが情報は持っていた。エレンはニールに対してここを
離れる前にサムに逢わせたい事を語る。オヤジの知り合いの刑事な
のかと問うと、ずっと一緒に潜入捜査をしていた人で、お父さんの
ことで大きな事件にぶつかった時にはサムに関係者を調べて
欲しいと頼んだのだという。父が自白した後私たちは証人保護
を受けてしまい結果を聞くヒマが無かったのだという。サムと話して
くれと告げ父親は悪者ではないかも知れないという。
ピーターはサラに対してニールが消えた時にはショックだったので
はないかと問う。少しそのような予感をしていたというサラ。
経験から学んだもので、「物は無くなる、人を消える、大抵戻って
こない」のだという。
そんな中、儀仗兵がコヴィントンの追悼式で祝砲を撃つ。
その最中に何故かソフィーは抜けだして帰宅しようとする。
しかしソフィーは突然バンに乗った手袋の男によって拉致されかけ
る。ニールがいち早くそれに気が付いて結果として助けること
になる。ソフィーはニールの帽子を借りるとボディガードと
共にその場から逃げ去る。
誘拐されそうになっていた・・保険金詐欺から誘拐未遂に変わった
という。それに帽子を取られてしまったというニール。
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ニールは汚職していたとされる父親の件で真実と向き合おうと考
えてエレンから父親の話を聞こうとする。エレンは潜入捜査官を
していたサムと会う様言われる。
一方FBI捜査官のピーターは未だに証拠保管庫でパターソン監視
の中雑用をさせられていた。委員会での決定が出るまでという
ことだが一向に出る気配がない。そんな折り、ピーターとニール
の元に保険調査員のサラが現れる。彼女は一年前に亡くなった
投資家グラント・コヴィントンの死の原因について調べている
とのこと。彼はインサイダー取引をしていた投資家で、5000万ドル
の死亡保険金を妻であるソフィー受けることになっていたが、
サラはこの件では誰かが何かを騙していると踏んでいた。
シーズン5のテーマとしてはニールの父親のことがメインとして
取り上げられるのかな。それと同時に今回発覚するサラと姉・
エミリーの過去のエピソードを通して、消息が分からなくなって
いるとする彼女を捜していくのだろうか。
ニールとサラ、シーズン3では不本意な形で別れてしまったけど
二人の関係が元に戻るかどうかということも気になる要素として
存在している。
ただ正直ニールは固定した相手が居ない方が今回のエピソード
などに見る、色仕掛けですり寄り情報を引き出すという流れが
やりやすいと思うので、自由に動き回るという意味では
今の形が一番いいのかな。
結果から言うと今回、ピーターがまた元通りの知的捜査班に戻る
ことが出来て良かったと思う。
現在のピーターの立ち位置のままでの捜査だとかなり中途半端な
形で存在しているし、やりづらそうだ。
ピーターがオフィスを目にして名残惜しそうにしているのを見て
「またアレクサンダー大王みたいな威張れるよ」
「ジュリアスシーザーみたいだと言って欲しい」
というやりとりは微笑ましかった。
ドラマでは冒頭からしおらしく振る舞っている未亡人の女性・ソフィ
ーが夫の死に関して何か知っているものが有るのではないかということ
と、金欲しさに殺害したのかどうかということが描かれている。
きな臭さはあったけど、ウィルソンという名のパートナーとの
態度を見てすぐにそれも否定されるものが有った。
ソフィーは人間不信に陥っているようで、「夫がFBIに調べられて
以来私の人生は滅茶苦茶になった。」「夫の事故ではバカな保険調査
員に殺人で疑われている」としていたけど、馬鹿な調査員とはサラの
ことなんだよなと思うと話を聞いていた本人は複雑な思いがした
ことだろう。
ピーターは今回の当事者だったグラントの件で一年間捜査に関わった
ということでコンサルタントとしての立場で、捜査時間以外での
合流が認められた。
ドラマはモジーが語る様に一部「マルタの鷹」のような状況になって
いたのかな。
ニールはソフィーを拉致されそうになることを助けたことがきっか
けで、ニール・アームストロングとして接近する。咄嗟にピーター
が発した名前だが、名前のセンスを問われニールとしてはご立腹。
ピーターはそんなアームストロングにかけてジョーンズたちに
ギャグを言っていたシーンがあったね。
ニールのトレードマーク化している帽子の行方が面白い具合に使われ
たのが特徴かな。
意図的に忘れていき取りに戻るというところで相手の気持ちを揺さ
ぶるところに繋がって居る。ニールとしては未亡人を傷つけたくな
いとして今回の作戦には引け目を感じていたし、作戦の途中で、
「実は金目当てで近づいた」と語る際には、酷な状況だったけど、
その辺は上手く処理していた感じ。
時計の価値が分かるニールだからこそ見破れたもので、咄嗟に
作戦を変更したり、その中でピーターにだけ分かるメッセージ
を通して二人の関係性・コンビ愛的相性の良さを示す流れとなっ
ていた。
しかしラストはエレンが撃たれてしまった。
エレンは証人保護下ということだったけど、随分と目立った行動
を取っていたので見つかってしまったのか。ニールパパの流れと
共に警察内部の汚職の問題が元凶にありそうだね。
ニール・キャフリー (Matt Bomer) 天才詐欺師
ピーター・バーク (Tim DeKay) FBI知能犯専門チームの捜査官
モジー (Willie Garson) ニールの友人、犯罪者社会との深いコネ
ダイアナ・バリガン (Marsha Thomason) FBIピーターの部下
エリザベス・バーク (Tiffani Thiessen) ピーターの妻
クリントン・ジョーンズ (Sharif Atkins) FBI ホワイト・カラー・ユニット
リース・ヒューズ (James Rebhorn) FBI・ピーターの上司
パターソン (Brett Cullen) 捜査官
サラ・エリス (Hilarie Burton) 保険調査員、スターリングボッショ
エレン・パークス (Judith Ivey) 元刑事、証人保護
ソフィー・コヴィントン (Laura Vandervoort) グラントの妻
ウィルソン・メイラー (Peter Hermann) グラントのパートナー、証券取引法違反
ポッピー・メイラー (Blanchard Ryan) ウィルソンの妻、浮気調査
フレディ・スラヴキン (Casey Siemaszko) 私立探偵
トニー (J. Bernard Calloway) Limo Driver / ソフィーの運転手
— (Christopher Stadulis) Paramedic
— (Jesse Newman) Artsy Pedestrian