ホワイトカラー White Collar シーズン4 第9話 ホワイトカラーボクシング Gloves Off

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第9話 ホワイトカラーボクシング     Gloves Off

脚本/Mark Goffman 監督/Renny Harlin
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30年前にエレンが保安官局に不測の事態に備えてVTRを預けてい
た事を知る。封筒にはニール・ベネット81年6月と書かれていた。
ニールはサムと共にそのVTRを見ようとしていたが、モジーたち
の説得もあり、モジーやピーターと一緒に見る事になる。
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テープはベータデッキのものだった。
ニールが3歳の頃のもので、エレンからのメッセージが入って居た。
再生すると若かりし頃のエレンがVTRの中からニールが見る事を
想定してメッセージを語る。これを見ることはずっと先かも知れない
こと。現在ワシントン警察でエレンはニールの父と共に捜査官と
して活動しているが、まだどう考えれば良いのか分からない一年
を過ごしたという。二時と会えないかも知れず、このVTRをニールが
見ている頃にはニールの父は重罪犯の嫌疑をかけられているハズだ
ろうこと。貴方の父は良い人でとても人を殺すことはあり得ないと
し、ウチの署は悪徳警官だらけで、オレはハメられたとニールの
父は話しているという。数ヶ月間、裏取りの調査をして手がかり
を追っていたがニールの父の言うとおり汚職警官を見つけたが
それが大勢だったこと。ハメられたのかどうかは分からないが、
ところが突然昨日になってあなたの父は「殺した」と認めたこと。
そして検察側の証人になったのだという。それであなたとお母さん
と私は証人保護を受けることになったという。集めた証拠は全て
金庫の中に有り、このことを知っているのは、私とあなたの父と
もう一人の刑事だけで、その人物は潜入捜査感をしているという。
捜査した資料の入った金庫は隠して置くので必要になったら鍵は
このロケットに入って居るという。私は連邦保安局になるべく
あなたとお母さんと一緒に居させて欲しいと頼んだという。
どんなことをしても貴方を守るとし、さよならニール、またいつか
会えたら・・・と吹き込まれていた。

それを見たニールは感傷に浸る。
ピーターはニールを慰めるが、オヤジは自分の身を守るために証人
になり家族を巻き込んだのだというニール。しかしピーターは家族
を守りたかったのかも知れないだろうと語る。ロケットを探さ
ないといけないとすると、ピーターは調べて見る事を告げるが、
ニールはロケットの件を公にするのはマズイとし、サムにVTRを見せる
という。しかし相手は規模が大きすぎると組織的汚職であり、失わ
れた証拠だとして非公式の捜査では無理だというピーター。どうすれ
ば一緒に出来るか考えるというニール。ピーターは誓いを立てよう
として握手を交わす。あの鍵やロケットやVTRのことは秘密であり
互いに誰にも話さないと誓うこと。それはダイアナやジョーンズ
にも話さないという意味だった。

エリザベスはモジーに対してニールは辛いでしょうねと語ると、
モジーは約束しても守れっこないことを約束していると語る。
ニールはサムに電話する。

出社するニールに対してダイアナは、ロスマイヤー・グローバルの
副社長がニセの帳簿を隠しているのを掴んだと告げる。秘書を誘惑
して聞き出したというダイアナ。私が指揮を執って捜査をすること
になったのだとして喜んでいた。

そんな中、FBIでは証券取引委員会からの要請で大きなインサイダー
取引グループを調べる事になる。容疑者は30名で、中には有名
トレーダーも含まれているという。昨年株価が急激に変動したとき
何れも大口取引を行い1億ドル以上の儲けを出している人物だという。
証券取引委員会ではリーダーはエリック・ダナムと見ていること。
ダナム・キャピタルの社長だった。
ニールはエリックとはヴィンセント・アドラーの下で働いていた時
に何度か逢ったことがあるという。当時のオレはニック・ホールデン
としての偽名を使っていた時だと言う事。ニールはグループに入り
込めというのか?と問うと近づく手立てはあるのかと疑う。パンチ
を繰り出せばいいというニール。

ニールはエリックの元にいく。
FBI捜査官たちはニールに録音装置をつけて会話の全てを外で聞いて
いた。
彼はボクシングジムを経営していた。ニールはエリックに対して
また手を組まないかとして自分もまたリングに戻りたい事を語る。
エリックはそんなニールに対してオレを2分で説得してみろと
言われる。オレは刑務所にいたので役に立てるとし、アドラーの
投資詐欺についてどう思うかと問うと、エリックはあんな手に引っ
かかるのはマヌケだけで、金持ちの多い香港とかロシアにでも行って
金儲けをしたらどうかという。お前はどんな情報を持っているのか
と問われ、ロスマイヤーの事を口にする。明日までに空売りするの
だとして、暴落するハズであり早く仕掛けた方が良いと語る。

外で話を聞いてて居たピーターは、ニールが外に出てくると2年も
かけて捜査したFBIの捜査情報を洩らしたことを責めるが、彼は
人にはバラさない事を告げ、アイツは慎重派なので噂を元に株を
売買するようなデイトレーダーとは違うと語る。ロイマイヤーの
流れを今頃監視しているだろうという。

ニールの部屋にはサムがやってくるる
ニールはサムに色々と聞こうとするが、サムはルールは決めたハズ
だとして質問はオレの方からしか出来ないと語る。しかしニールは
もうそういうルールは辞めようと告げ今は対等な関係だと語る。
サムは30年前にフリンファミリーにいたこと。ワシントンの犯罪組織
で警察官たちは買収されていたのだという。ニールの父はフリン
ファミリーを裏切って証言した為に全員が逮捕されたのだという。
サムはニールの父とは警察学校の同期でいつも息子の自慢をしてい
たこと。一度警察署に連れて来た時にニールが居なくなったかと
思えば警部のオフィスで警帽を被っていたのだという。ニールは
サムにピーターに逢わせたい事を語るが、FBIは抜きでやるのが条件
だとかねてから語っている事を告げる。この件が済めば父親のことを
全て語るというが・・・
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ニールはエレンが残したVTRをモジーとピーターと見ることに
なる。ニールとピーターはこの件は誰にも話さず内密にすること
を誓い合う中、エレンのVTRでの証言によると、当時のワシントン
警察は汚職が体勢を占めていて、ニールの父は検察側の証人と
して汚職の証言をしたことで司法取引していたこと。そういった
経緯も有り証人保護プログラムを受けて居たことを知る。
当時エレンが調査した資料が金庫に隠して有り、その鍵はロケット
に入って居るとのことだが、そのロケットが何処に有るのかも
まだ掴めていなかった。
一方FBIとしての仕事としては、証券取引委員会からインサイダー
取引をしているであろうダナムキャピタルのCEOのエリック・ダナム
の捜査を依頼され、アドラー時代にエリックとは顔を合わせた
ことのあるニールが潜入することになる。

ここの所芸術ネタが多かっただけに、ホワイトカラーという名
に相応しいような事件捜査を久しぶりに扱った気がする。
ダナムがどのようなロジックで株価の情報を調べ上げているのか。

ニールの父の件について・・・
ピーターの行動が微妙なところで動いているところが有るな。
最近Dlifeで放送している「プリティ・リトル・ライアーズ」の
S4-16の中でエミリーのことを心配するがあまり出過ぎたマネを
するスペンサーの行動にも精通するところが有る。

ピーターはニールのことをどれだけ信用しているのかということが
今回改めて問いかけるものが有り、現状の二人の関係というものに
対して探り合いの状況として描かれている。
ピーターが彼を心配しての行動だということがニールに伝わることが
有るのかどうか。
シーズン4に入って以降、ピーターとニールの関係が時にギクシャク
することが有ったのだけど、再度二人の間でその関係性が
揺らいでしまう中には、立場の違いも有るし、何よりもニールに
とっての優先度も関係してくる。ニールが過去に向き合う
流れの中で感情的・感傷的になるというのはある意味想定される所
が有ると思うので、予めこの辺はすりあわせをしておくべきだった
ハズで、この二人の状況が戻れない位置にまで及ぶ前に関係の修復
を果たして欲しいという感じがする。
その役割を果たすのはモジーでありエリザベスということになるの
かな。

インサイダー取引の件は、イマイチ妙味は感じ無かった。
アドラー時代にどれだけニールとエリックの間で関係が築けていた
のか分からないけど、リスクの高いことをしているのにこんな単純
に相手を信用するとも思えない。
裸の付き合いをしてこそ、信頼関係を結ぶことが出来るとばかりに
ボクシングの流れを演出していたようにも思えるし、強者はより強者
になる資格があるというエリックが力を誇示する心理が働いての
行動にも思えて、勝者にだけ情報を与えるという訳だけど、
ニールがオフィスから掴んできたウォルフリンリポート(新興市場の
成長株に関するリポート)だけでも起訴出来ないのかな。

ニールとピーターがガチで戦うとどうなるのか。
八百長をすればすぐにボクシングなど分かってしまうものがある
ので、試合の直前になってサムからニールに協力体制を打ち切ると
される流れは面白く演出されていたと思う。感情的になったニール
がピーターにぶつける思いが、より勝負に対するリアルさに繋がった
のではないかな。
まぁドラマ的にはファンサービスの為に、ニールの裸を見せるのが
最大の目的だったのかも知れないけど、ニールは優男に感じて意外と
肉体を鍛えているところが有るのは流石。
ニール役のMatt Bomerは2015年現在1977年10月11日生まれの37歳、
ピーター役のTim DeKayは1963年6月12日生まれの51歳。
それを考えると二人共お腹もそれ程出ていないし、自己管理が行き
届いているところが有るのかな。

ダイアナが今回嬉しそうにロスマイヤーグローバルのニセ帳簿の件
を掴んだということで捜査を任されるという流れが有り、その情報を
ニールがエリックにバラしたことで、ニールとダイアナの間でも
不信感が存在する流れが出来るのかと思いヒヤヒヤして見ていた
けど、その辺のところでエピソードが広がらなくて良かった。

幼少期からニールが帽子に興味を抱いていたという事実も明らかに
されていたね。

ニールがサムに対して「もう駆け引きはやめよう」「対等な関係だ」
と呼びかけた言葉は、そのまんまピーターとニールとの間でも
メッセージとして伝わってくるところが有った。

※VTRに写るエレン役のSprague Grayden

「24 -Twenty Four-」でアメリカ大統領、アリソン・テイラー役
の娘のオリビア・テイラー役を演じていた。「24」ではこの子が
また凄い行動を起こして行ってしまうんだよな~
「プライベート・プラクティス」でs1-7でパニック症を患う妊婦
役として出演していた。

・Hunger by Frankie & The Heartstrings

ニール・キャフリー (Matt Bomer) 天才詐欺師
ピーター・バーク (Tim DeKay) FBI知能犯専門チームの捜査官
モジー (Willie Garson) ニールの友人、犯罪者社会との深いコネ
ダイアナ・バリガン (Marsha Thomason) FBIピーターの部下
エリザベス・バーク (Tiffani Thiessen) ピーターの妻
クリントン・ジョーンズ (Sharif Atkins) FBI ホワイト・カラー・ユニット
リース・ヒューズ (James Rebhorn) FBI・ピーターの上司
ジューン (Diahann Carroll) ニールのアパートの大家

エリック・ダナム (Victor Webster) ダナムキャピタル社長
若い頃のエレン (Sprague Grayden) VTRにて
サミュエル・フェルプス (Treat Williams) “サム”、元ワシントン警察
ケリー (Rachel Breitag) ダナムキャピタル
— (James Ciccone) Referee
— (Lindsay Davis) Ring Girl
— (Adam Lowder) Dunham’s Crew
ヘンリー (Chris Miskiewicz) ダナムキャピタル
— (Francesco Nuzzi) Dunham’s Boxing Crony

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