パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット Person of Interest シーズン2

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第20話 死の宣告 In Extremis

脚本/Greg Plageman、Tony Camerino
監督/Chris Fisher
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— 2011年 —
ファスコは人里離れた場所にスティルスの遺体を運ぶ。
それを埋める際のファスコは涙していた。

「敵は腐りきった刑事たちだ。ヤクと金を奪って目撃者を殺す。
麻薬課のスティルス」だと交信するリース。

「スティルスがどうなったのか知っている。ファスコ刑事の事も。
それを全て話す」として司法取引するアザレロ刑事。

— 2013年 —
ブッカー大学医療センター。
リースは対象者が今から表彰されるとして、会場にウェイター
として潜入しフィンチと連絡を取り合っていた。
“30年間学生を導き、研究を極め、心臓外科部長となって心臓移植
手術の権威として、オフポンプバイパス手術のバイオニアと
して活躍した、Dr.リチャード・ネルソンは何百人もの患者を救
ったとし、彼に本日名誉教授の称号が授与される”として、関係者
が会場に集まっていた。
リースは今度の対象者はフィンチ並みの頭脳を持っているようだ
と語る。マシンが割り出したのは医師で科学者で教育者のリチャ
ード・ネルソンで、同僚からも尊敬されているとし加害者になる
とは考えづらいというフィンチ。リースはそんなリチャードの
携帯とペアリングする。この会場内に狙っている人物がいるのか
も知れないと。リチャードは表彰されたことで、壇上に上がると
プラトンの言葉を引用し
「プラトンは知識は頭の糧であると言った」として喜びのスピーチ
をする。そんなリチャードのことを娘・モリーが白い目で見ていた。

マウント・オリヴェット基地。
クインは殉職したカルビン・ビーチャーの葬儀に出席する。
弔辞にはプラトンの言葉を引用して、不正によって命を落とした
カルビンの死に対する嘆きを語る。そこには母親や警察官たち
も参列していた。そこにはカーター、ファスコ、そしてHRの
シモンズもいた。

会場ではリチャードの名誉教授の授与に関して、本人に祝いの
言葉を交わすものたちが近づく。一人ずつ近づくものたちを
撮影しフィンチに分析してもらう。現在接触しているのは
ブランドン・ボイド。リチャードが彼の主治医であり、
ボイド自身はVACキャピタルのトレーダーでヘッジファンドを
していてリチャードの資産運用も担当していた。ボイドはリチャ
ードに対して木曜日にラケットボールでもしようと誘い、
ヘルスケア市場で知恵を借りたいことがあるという。
次に接近するのはギャレット・ロスモアだった。大手フィリア
製薬の研究員で、リチャードはギャレットが研究していた
新薬の件で委員会からの推薦を頼まれていたが、期待に添えられ
なかったことを謝罪する。二人は仕事仲間で博士研究員だと
フィンチ。62年の酒を持ってきたギャレットはリチャードと
共に飲み交わす。
フィンチは彼の研究は”悪玉コレステロールを抑え、HDLを増やす
新たにスタチンの開発”をしていてフェイズ3の治験の段階まで
は行ったが有効性は証明出来ず、リチャードは治験の中止を決めた
審査員の一人をしていた。フィリア製薬は莫大な研究費の損失
を負っていることが分かる。

ファスコはシモンズの元にいくと、男に関わっているんだろう?
と問う。キャルを殺して逃げられると思うなよという。シモンズ
は周りが殺されて疑い深くなったのかと問うと、ファスコは
報いは必ず受けてもらうとし、オレがお前をぶち込むという。
しかしお前のダチは塀の中か行方不明だろうとし、逃げたのは
お前だけだぞと言われる。お前には後ろ盾がないとし、現在
内務調査局はアザリロを調べていることを語る。それも昔の
殺人事件についてだと。過去は追いかけてくるので面白いと
いうシモンズはオレを本気で怒らせるなよと告げる。

リチャードの前にはジュリアン・デマティオ准教授が来ていた。
彼の研究の助手で弟子だというフィンチ。二人の様子からして
不倫していることを臭わせた。そんな中、室内にいたハズの
娘のモリーが居なくなっていることを知る。リチャードは娘を
探す中、リチャードの鼻からは鼻血が流れる。
フィンチによると娘のモリーは同大学の3年生で、構内でデモを
して取締をしようとした警察官に暴力を奮い停学になっている
という。
そんな中リチャードは目眩がしてフラフラしていた。リースは
フィンチに対して、教授の体調が悪そうだとして語る。

ファスコの元に内務調査局のソリアーノがやってくると、行方不明
になっているスティルス刑事の件で聞きたいという。ソリアーノ
はファスコのバッジと銃を預からせてもらうとして、取り調べ室に
連れて行く。

— 2004年 —
バーでファスコが酒を飲む。妻と離婚。スティルスが声を掛けて
くる。

— 2013年 —
α粒子放出を検出。ポロニウムだろうと。

— 2004年 —
1月17日。ファスコはスティルスに呼びだされる。アザレロが売人
が逃げるところを射殺した。

— 2013年 —

— 2005年 —
3月25日。ファスコはスティルスに呼びだされるが、もう関わる
気はないとして出て行こうとするが、そこに売人が出てきた
為にファスコは思わず発砲してしまう。

— 2013年 —
——————————————————–

リースたちはマシンが割り出した番号の人物・ブッカー大学名誉
教授のリチャード・ネルソンのことを守る為に監視する。
しかし彼は何者かによって名誉教授として表彰するレセプション
内で毒を盛られてしまう。症状からして放射線・ポロニウムが
使われていることが判明する。
一方内務調査局ではアザレロの証言によって行方不明とされている
スティルス刑事の所在に関してファスコが取り調べを受けること
になる。

シーズン2もいよいよ終盤。
HRの件は解決するのか。
マシンを中心として、それを活用するものや運用するもの、
悪用しようとしているものなど、どんな人物が関わり・どんな組織
の構図が有るのか。
そして肝心のマシンが現在どんな状況に置かれているのかなど、
気になる流れは沢山有るけれど、今回はファスコが51分署にいた頃に
行っていたことを描いた流れだった。

テーマとして見れば人は崖っぷちに立たされた時に何をもって
行動を行うのかということかも。
24時間を命の期限を知り、懺悔の旅と称して自ら犯してしまったこと
への過ちに関して事態の収拾を図っていく教授のエピソード。
それと平行して、ドラマではファスコ刑事の懺悔物語のような
形で過去に何を犯したのかということを今回明確に描いていく。
時間制限がある中で行動を起こすという意味では、マシンが現在
ウイルスに犯されようとしてタイマーが回っている流れを想定させる
ものが有るね。

正直頭の中ではスティルスを殺害したのはファスコだろうという
誤った記憶が有ったし、その犯罪組織の構図は51分署の麻薬課の
一刑事たちが行っているのではなく、H.Rなどに見る組織的な
警察官の汚職体質の構図が既に関与していて、色々と酷いことを
繰り返しているのだろうなと思わせるものがあったので、今回の
エピソードを通して、色々と誤解していた部分が解けたのが大きかった。

ここで取り上げられたのはスティルスの死そのものではなく、
ファスコが犯していた罪がどういう流れで形成されていたのかとい
うことを解明していく。
なんと言ってもスティルスがクレジットされているのはS1-1の
パイロットの頃だし、イマイチ細かい内容を覚えてない。
寧ろリースがホームレスから立ち直る物語としての印象が強いの
でどうも記憶違いは多数有りそうだ。

スティルスがファスコと仲良くしていた理由の中には、友人と称して
実際には利用する意図が有ったのだろうか?
ファスコが結婚に失敗して、自堕落で自暴自棄のような生活をして
しまうというのはジェシカを失ったリースにも言えることだと思うし、
その頃にリースだって相当ムチャなことをしていたことを考えれば、
ファスコのしていたこともある意味では仕方がない部分も有る。
しかも自主的に悪事に手を染めていたものでもなければ、殺人を
犯した中でも、悪意をもって人を殺していたのではないという
辺りを聞いて、よりファスコに対して憎め無さというものを感じる
ところが有った。

どうもファスコの件ではチームフィンチは見捨てがちな流れが
有り、ファスコが以前リースに助けを求めた時には、”身から出た
錆び”、”自分で蒔いた種だ”として突き放されていたことも有った
ので、色んな意味で頼みづらいところは有ったのだろうけど、
シモンズからファスコに対して後ろ盾がないと語るところを見ると、
H.Rの幹部は意外と状況を把握しているようで把握していないんだ
ねと感じる。

カーターがファスコを助けたくてリースらに電話するが、どうして
も別の案件に関わっているので助けることが出来ずにいる。
取りあえずカーターはフィンチに頼んで「電話のペアリングって
どうやんのよ!?」ということを聞いたことで、ついにカーターも
ダークサイドに足を踏み入れてしまったというところなのか。
ただ過去シーズン2を通して、フィンチらのしていることをカーター
に話す際に、リースは彼女には子供も居るので、これ以上深入り
すべきではないようなことを口にしていたことが有ったけど、
キャルなどに見る愛する人の死を前にして、カーターもまた
“おかしくなってしまった”人物の一人なのか。
カーターがリースに助けを求める際に、ファスコはあなたの友達でしょ
としていたけど、リースはそんなカーターに君の相棒だろうと語る
姿が有り、カーター自身はそう思えなくなっていることを口にしていた。
流れを見ると相当複雑に悩んでいることが伺えるけど、
「オレに善悪の判断を求めるな!」というリースの姿が笑えたし、
リースが教授を助ける中、毒を飲ませた男と教授を隣り合わせで
座らせるリースがニヤニヤとしている辺りが笑える。
前日に見た「バーン・ノーティス」もフィーが銃弾を撃てると聞いた
時にニヤニヤっとするのだけど、変なところに人生の楽しさみたい
なものを持っている人たちだよな(笑)

「善悪の判断は君が決める事」。「私は刑事や、でもファスコなの。
簡単には割り切れない。」「君にとって一度落ちた刑事は一生
悪徳刑事だと思っていた」ので意外だとするリースは、カーターの
まっすぐさの中にある善悪の線引きに関して、法的遵守ばかりでは
割り切れない世の中の構図を見た瞬間なのかも。

スティルスが消えた晩(午前2時)にオイスターベイにいたという
ファスコ。
この辺は自分の書いたS1-1のエピガイを見ると死人を処分する
のに適した場所みたいに書いているけど、
http://itawind.web.fc2.com/kaigai/p/personofinter101.htm
まさかベアとカーターが動いているとは思わなかった。
というかよくカーターは遺体の場所を見つけたな(笑)

教授の一件はある意味ではそう難しくないロジックだったけど、
娘のモリーとは最後に和解出来たこと。それでも和解したと認識
した後に父親が死ぬことになるとは思っていなかっただろうので、
なんとも言えない気持ちをモリーも引きずることになるのかも。

マシンが最近情報を遅延して送っているとしているけど、
今回の一件を見ると、別に遅延しているとは思えない。
助ける過程でそうなってしまうことは有るのだろうしね。
ただ最後にフィンチも認識しているのか
「ウィルスステータス」が減っていること。
“信号破損”、”重大エラー”、”シャットダウン”というエラーが
出始めたけど、修復することは出来るのかな。

ジョン・リース(Jim Caviezel) 元兵士、恋人ジェシカを失う
ハロルド・フィンチ(Michael Emerson) 犯罪防止システム開発者
ジョス・カーター(Taraji P. Henson)刑事
ライオネル・ファスコ(Kevin Chapman) 腐れ刑事、情報屋

犬 (Graubaer’s Boker) Bear the Dog
パトリック・シモンズ (Robert John Burke) 捜査官、HR
アロンゾ・クイン (Clarke Peters) 市長の主席補佐官、HR

Dr.リチャード・ネルソン (Dennis Boutsikaris) ブッカー大学名誉教授
モリー・ネルソン (Allison Scagliotti) ブッカー大医療センター3年・娘
ジョセフ・ソリアーノ (Ned Eisenberg) 内務調査局・捜査官
ジェームズ・スティルス (James Hanlon) 元51分署・麻薬捜査官
ブランドン・ボイド (Matthew Humphreys) VACキャピタルトレーダー
Dr.ジュリアナ・デ・マッテオ (Gabrielle Miller) 准教授
Dr.ギャレット・ロスモア (Matthew Rauch) フィリア製薬
ヴィンセント・コックラン (Scott Jaeck) VACキャピタルトレーダーCEO
ウォマック (John Fiore) 長
ルイス・アザレロ (Louis Vanaria) 51分署・麻薬捜査官・服役中、42歳
セリア・ビーチャー (Lynda Gravatt) キャルの妻
— (Robert Turano) Sergeant
— (Harris Doran) Pork Pie
— (Mark DiConzo) Uniform
— (Conn Horgan) Bartender
— (Rick Bolander) Paramedic
— (Howard Harris) Businessman
— (Gregg Micheals) Prisoner
— (Paul Sanderson) FBI Agent
— (Nancy Ellen Shore) Doctor at Awards Banquet
— (Steven Weisz) NYPD Captain

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