第10話 地下室の秘密 Fushigi
脚本/Misha Green 監督/Jeremiah S. Chechik
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ハタケはイラリアはウイルスの開発とその治療薬を作っていた
事を語る。アランはそんなものをわざわざ作ったのかとして
呆れる。このままだとイラリアが部隊を送っているという。
ウイルスがイラリアに渡る前に廃棄しようとしてレベルXに
有る保管庫から取り出そうとするが、ジュリアとアランは
ナルヴィクAが盗まれている事を知る。
サラはレベル4の脊髄腫瘍で寿命は短かった。寝言でサラは
アランに対して”もう一度したい”と口にする。バリエセロスが
イヌイットの村に行く事を知りダニエルが止めるが、サットン
の部下が皆殺しにしようとしていることを知って一緒に向かう
ことになる。ジュリアはハタケから写真を見せられる。
そこにはハタケとジュリア、そして君の母が写っているという。
君の目は父親譲りであると。
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10日目。
サラは倒れた為に隔離室にいた。アランは腫瘍の様子を調べる
為にこれからスキャンすると語る。ハタケが君の体から手術の
跡を見つけたのだという。すぐに終わるから大丈夫だと。
しかしスキャンしている最中にベクターが研究員を襲う。
サラは悲鳴を挙げるが・・・サラが見た夢だった。
アランは一体どうしたのかとして近づいてくる。
写真を見せられるジュリア。ハタケは君の母のことを愛していて
彼女も私を愛してくれたと語る。しかしイヌイットの子たちの
ことを知られて君を取り上げられたという。二度と遭わせない
と言われたと。その後は影ながら見守ってきたと告げる。
イヌイットの子たちを誘拐したのかと問われ、あの子たちは
“殆ど”引き取られた・・子に恵まれない夫婦たちの所にへと。
そんなことをする権利はないというジュリア。そのことに関して
は悔やんでも悔やみきれないというハタケ。写真に写るのは
国立科学財団の授賞式だった。それを見た時心から誇らしかった
というハタケ。私は理事会の名誉会長なので現場にいたとし、
君に投票こそしたが、君の実績だという。隠し撮りして、私の
実績まではあなたに関係がないと語る。しかし私たちは何故目の色
が銀色なのかと問うと、ハタケはごく稀な遺伝子異常だという。
ジュリアは嘘だと分かっているとし真実を教えて欲しいと頼む。
私は君を守っているだけだとするが、そんなの頼んだ覚えはないと
してジュリアは部屋から出て行く。
アランはサラの診断の結果、腫瘍は髄液にまで広がっている為に
脳に達する危険性が高いという。サラはどうしても一度だけ現場に
出てみたくて黙って居たことを語り、貢献できる最後のチャンス
だと思ったという。黙って居たことを謝罪するが、アランは
良いんだと告げ、寧ろ君が居てくれて助かったという。
アナナは少佐の傷口を治療していた。トゥルークが現在傭兵の死体
を処分しているというダニエル。みんなが無事なのが奇跡だと。
しかし少佐はこれでは済まないとし、イラリアは追ってくるハズ
だという。秘密を守るために住民を皆殺しにするハズ。これから
どうするのかとすると、少佐は急いで逃げろという。しかしアナナ
は先祖の土地だとして逃げないという。私たちの血は氷で共に
有るというアナナ。しかし少佐はチャンスを待てば未来は開ける
のだとして撤退すべき事を語る。
ジュリアはアランに対してハタケにこれまでの人生をずっと監視
されていた事を語る。アトランタ、医学校時代、海外派遣、全て
スクラップに写真が撮られているという。娘が火事で死んだなんて
大嘘だったというと、ハタケは初めて逢った時から全て嘘を付いて
来たのだという。ジュリアは私の家はここだったという。他にも
子供がいてハタケの実験台になっていたのだという。アランは
レベルRでハタケはジュリアにも何かした筈では無いかというと、
実の娘にそんなことをするか?と問う。
アランはハタケのオフィスにいくと、君の行為にはヘドが出ると
罵倒する。しかしそれでも私はジュリアの父であり、DNA検査を
すれば分かるという。しかし父としての資格は失っているという
アラン。しかしハタケはそれよりも筋杞憂に対処すべき問題だと
して、監視カメラに映る映像を見せるとと、エイドリアン博士が
ナルヴィクのサンプルを持って研究所を出たのだと語る。外には
何も無い・・・氷が命を奪うハズ。氷の中にウイルスと共に消える
という。
アランはジュリアたちとナルヴィクが北極圏から出たら犠牲者は
何百万人となり、死なないものもベクターとしてウイルスを
拡散していくことになるという。恐らくエイドリアンはナルヴィク
を取引材料にするつもりだろうと。ジュノーまでは8日間で
スノーモービルではいけないというハタケ。
1985年に放棄された軍事用レーダー基地は80kmちょっとの所に
有り、今でも無線は使える可能性があるとのこと。ハタケは危険
なのでジュリアに行くべきではないというが、アランとジュリア
は雪上車に乗って出て行く。
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イラリアがウイルスの開発を命じて人口抑制の為に大量殺戮を
しようとしていることが分かり、それを止める為にもウイルス
の廃棄をしようとする。ハタケはジュリアの母と恋仲に有った
こと。そしてこの研究施設で過ごしていた事を知る。
しかしハタケがイヌイットの子を誘拐していることを知り、母
とは仲違いして別れたが、ジュリアのことはずっと遠くから
見守っていたとして、写真の貼られたスクラップが残されている
ことが分かる。
イラリアとは何なのかということの一旦が今回判明したエピソード。
まさかイラリアの職員の全てが不老不死の人物で500人ほどが
それに該当するという。
人間の世界がいつの間にかエイリアン・・とまでは言わないけど、
異種な生物によって乗っ取られていたみたいな流れだね。
エイドリアンがナルヴィクAを持ち逃げしたことに関連し、
閉鎖された軍事用のレーダー基地に逃げ込んだ彼を追って、
取り戻す為にジュリアとアランは現場へと向かう。
そこで地下室に閉じ込められていたグンナルなる不老不死の人物
との出会いが有る。
イマイチよく分からないのは、不老不死の人物とベクターは
同一のものが有るのかどうかということと、ジュリアが写る写真
から見てハタケがまるで老けていないことからも彼が不老不死
であることを示唆しているけど、それはナルヴィクを注入した
結果のことなのだろうか?
ナルヴィクのクスリと不老不死の関係、遺伝的素因とハタケの関係
がよく分からない。
不老不死だったハタケと人間だったジュリアとの間に生まれた
子供がジュリアで有り、だからこそジュリアは特筆すべき貴重な
存在なのだろうか?それとピーターはどう関係しているのか。
ベクターは感情や行動を抑制できていないけど、ハタケたちは
何故そんなにも制御出来ているのか。
永遠の命は死の経験1万回に等しい程の辛さだという。
不老不死でも死ぬ方法論は有る訳だけど、自分からでは死ぬことは
出来ないのかな。
ハタケは科学の名の下で酷い事をした事実を認めていた。
しかしサラだけは同情的で、エドワード・ジェンナーは仮説の実証
の為に8歳の少年に天然痘を接種し、下手すれば殺人罪にもなり
得た事を語る。しかし今では近代免疫学の先駆けとして大勢の命
を救うことになったとして、抗ウイルズ剤の完成さえすれば、
大義の前に過去は帳消しされるような感じで語っていた。
またサラはジュリアの血液を調べて、ジュリアの謎の一旦を解いて
いた。自分が死ぬ前に、8日前に採取したジュリアの感染した
テロメアと2日前のサンプルを比較。テロメアが長くなっていて、
テロメラーゼも一切使わずに新生児のものと同じ長さに戻って
いるという。目の色が変色したのとオナ時期ウイルスの副作用が
回復への鍵の可能性が有るという。理論上はテロメセーゼを不足さ
せて、ガン細胞の成長になるような栄養を止めてガン細胞を
死滅させることが出来るという。弱った免疫系の働きを補い、
腫瘍を叩くこと。つまりジュリアの脳脊髄液を私の中枢神経系
に接種すれば回復する可能性が有るということだった。
まぁなんのこっちゃって感じですけど、基本的に現在の医療でも
ガン細胞を死滅させる為に、治療を行っているのだろうけどね。
そういえばジュリアとアランが別れた時のことが語られた。
この辺も死を意識したからこそ、こういうぶっちゃけトークに
花が咲いたのかも知れないけど、「国立科学財団の授賞式」の日
の行動が両者の気持ちを分けた感じ。アランはその日には研究と
称して出席しなかったけど、ハタケはその席に出席していたと
いう辺りの因果の関係がなんとも言えないね。
ホントは国立科学財団のトロフィーなんてその日にぶっ壊したと
する中出、アランの中には妻に対して研究者としての嫉妬心も
有ったのかな。
「科学とは自分の信念だ」とハタケ談。
それにしてもアナナたちはなにか出来るんですかね。
そういえば原題は日本語ですね。
ハンニバルのシーズン2の原題も日本語になっていて驚いたけど、
やはり日本の影響力が有るのかな。
■検索用キーワード
・Mad World by Michael Andrews featuring Gary Jules
・レベルB 細菌学研究室
・レベルD 血液学研究室
・レベルE 神経学研究室
・レベルG 寒冷療法の研究
・レベルR 隔離室
・レベルX ウイルス貯蔵庫
・ナルヴィクB 感染者はベクター化する
Dr.アラン・ファラガット (Billy Campbell) CDC研究主幹
Dr.ジュリア・ウォーカー (Kyra Zagorsky) CDC研究主幹
Dr.サラ・ジョーダン (Jordan Hayes) CDC研究員
Dr.ピーター・ファラガット (Neil Napier) 北極バイオシステムズ研究者
Dr.ヒロシ・ハタケ (Hiroyuki Sanada) 北極バイオシステムズ研究所所長
セルジオ・バリエセロス (Mark Ghanime) 国防総省・特別捜査官・少佐
ダニエル・エアロフ (Meegwun Fairbrother) 警備主任
トゥルーク (Meegwun Fairbrother)
ミクサ (Meegwun Fairbrother)
アナナ (Luciana Carro) 保安官、トンラー居留地から640km圏内を捜査
グンナル・ミカエルソン (Anders Yates) 永遠の命、サットンにジュリアの母を売った
— (Robert Montcalm) 狙撃手、アランたちを撃つ
Dr.ビクター・エイドリアン (Julian Casey) 寒冷室、ナルヴィクを持ち出す
— (Davide Chiazzese) MRI Technician