March 16, 2012
第21話 敵と味方 Dead Drop
脚本/Kalinda Vazquez 監督/Michael Robison
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ドイツ・ベルリン。
マイケルはニキータと共に北朝鮮の武器ディーラーのクーンと
逢う。ニキータは韓国語を使いクーンに語りかける中、彼が
核のプルトニウムビットを販売していることを知り、パーシー
が購入する前に抑えようとしていた。
ライアンによるとクーン元将軍はなんとしてでも商品を売ろう
とするハズで、核関連のコレクションを運び出しているのだ
という。現在核拡散防止機運が高まっているので彼はそれを
持ち出したのだという。唯一の収入源はブラックマーケットで
あると。バーコフはニキータと交信し、ケイマン諸島に偽口座
を設置したことを語る。クーンは300万ドルでプルトニウム
ビットを売るとのこと。パーシーが手にしたらマズイとする中
金を振り込むと、クーンの部下は鉛のケースに入って居る
ビットを運んでくる。アレックスとショーンが受け取りにいく
中、今は母の死以上にショーンは一刻も早くパーシーを倒したい
ことを語る。
そんなブツの取引現場をスティーブは監視していた。
アレックスと元海軍士官が取引現場に居るとスティーブは本部
にいるパーシーに知らせるが、ビットの奪取が先決でチーム
ニキータの殺害は後回しにするよう告げる。アレックスはニキ
ータに対してディヴィジョンが武器を奪いに来たことを報告。
激しい銃撃戦になる。
なんとか先にビットのケースを取ろうとする中、ショーンが
腹部を撃たれてしまい、ニキータたちが到着する前にスティーブ
によってケースが奪われてしまう。ニキータは逃走するスティ
ーブのバンに向かって銃弾を撃ち込むが止める事は出来なかった。
ニキータはショーンらと共に作戦基地に戻る中、ショーンの
体内の銃弾を取り出す。後は回復を待つばかりだとして、アレ
ックスに見張りを頼む。
しかしパーシーが核を手にしてしまったと焦るが、また彼は
プルトニウムと起爆装置だけ手に入れた状態で肝心の外装容器
を手にしていない事を告げる。核弾頭を廃棄している国に接触
して容器を手に入れるハズだとするが、それが何処の国なのか。
ライアンはCIAに頼ろうと告げる。CIAには核拡散防止の部署が
あるとするが、ニキータは猛反対する。前回CIAに乗り込んだ末に
2人が亡くなったのだという。しかしライアンは当時はアボット
長官体制だったが、現在は信用出来るモーガン・ケンドリックが
情報本部長から昇格して長官になっているという。ニキータは
その名前を聞いて5年前のことを思い出す。
— 5年前 —
ニキータはパーシーと行動を共にし、モーガンが出席していた
パーティーに出ていた。モーガンはペースメーカーをしていたこと。
パーシーはモーガンに逢うとまだ中南米を担当しているのかと
話していたという。
しかし当時彼はパーシーと居るところを人に見られたくない感じ
だったという。8年間彼と仕事をしているというライアンは彼は
信用出来ると太鼓判を押すが、ニキータは当時本当にモーガンは
パーシーから逃げたがっている様子だったという。自分の直感が
モーガンは怪しいと言っているとのことだった。しかし今回は
その直感を精査する為の時間はない事を告げる。モーガンに接触
すれば通報されてしまうといし危険だとするが、マイケルは
パーシーを止めたいのでリスクも承知で手段を選ばないといけない
ことを語る。
マイケルとライアンはモーガンの居るレストランに居た。
彼は潔癖症なので必ずトイレにいくとしそのタイミングを待って
いた。トイレにいくとライアンはモーガンと接触する。
するとモーガンは死んだと思っていたライアンが生きている事
に驚く。ライアンは違法組織のディヴィジョンを調べている
事を告げ、現在も彼らの動向をフリーのエージェントと組んで
調べている事を告げる。ニキータと組んでいる事を知ると
あのスパロー作戦の人物かと告げる。ニキータは機密情報室の
全員の命を救った事を告げると、核関係の情報が必要なので
CIAのコンピュータにアクセスしたいことを頼むのだった。
一方ショーンは目覚めるとメールしたいことをアレックスに語る。
母の友人の中に原子力委員会のメンバーがいること。
アレックスがショーンのことを心配して様子を見ていることを
知ってバーコフはアレックスの気持ちがバレバレであることを
指摘するのだった。
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チーム・ニキータは、ドイツのベルリンでブラックマーケット
で核兵器の起爆装置のプルトニウムビットを売ろうとしている
クーン将軍に接触し、パーシーたちの計画を阻止しようとする。
しかし案の上パーシーらディヴィジョンもプルトニウムビット
を狙っており、マイケルから指導を受けたスティーブン率いる
強襲チームが取引現場に現れ、受け取りに来たショーンと
アレックスを襲う。不覚にもショーンに被弾したことを受けて
ニキータたちはプルトニウムビットを盗まれてしまい、これ以上
の捜索にはCIAの情報が必要となってくる。作戦に協力していた
ライアンは、現在のCIA長官・モーガン・ケンドリックは信用
出来る人物だとして協力を仰ごうと言うが・・・
なかなかこういう立場にいると他人を信用出来ないのも分かる
けど、ニキータの判断や直感が珍しく外れるというものだった。
「私は攻撃第一に初期設定されている女だから・・」と自虐して
いたニキータ。
最近の傾向としてニキータの過去の映像が挿入されるシーンが
度々描かれる。今回は5年前の映像で、パーシーと共に任務を
こなしているシーンが描かれた。その際にパーシーが接触したことの
有るモーガンが現在のCIA長官の立場にいることに対して、
ニキータとしても容易に信用出来るハズもないのもある意味当然
だったのかも知れない。
アマンダにしてもパーシーにしてもニキータに対する愛情という
のが垣間見られるところも有る。カーラがかつてディヴィジョン
創設者の一人だとしていたけど、ニキータの工作員としての腕は
別格だった故にかわいさも有るのだろうか。
モーガンによるとパーシーは人一番虚栄心が強く、寄宿学校に
在籍していた際にも、田舎者扱いされてることをコンプレックスに
思っている所があり、特権階級に入りたがっているとのこと。
過去に於いてニキータを引きつけてパーティーに出席していたのも
そんな心理の裏返しのようだ。
それぞれに肩入れするキャラクターがいてライアンに至っては
今回登場するモーガンとの関係は特別な感じで、良い上下関係
を築いていた。。
【スパロー作戦】【ブラックサンド(黒砂)作戦】などの名前が
やりとりを通して耳にするシーンが有ったけど、モーガンが
ライアンに対して引用したブラックサンド作戦(2004年・11月)は、
コロンビア革命軍の情報を得る為に潜入捜査を行う中、妻を人質に
取られて二重スパイになった時のことのようで、モーガン自身が
人質に取られていたということを二人だけに分かる信号として
伝えたようだ。
また信号と言えば、ソーニャとバーコフのテックオタク同士の
ハッキング対決も毎回の見所になっている。
バーコフはペースメーカーへのハッキング。ソーニャはバーコフ
の居場所を突き止める為にそれぞれ信号をキャッチしようと
している訳だけど、ペースメーカーをハッキングする為に確立した
VPNブリッジを検出したことで信号元が見つかってしまった。
またしても秘密基地(オーシャンビュー通り4100)が攻撃されてし
まう訳だけど、たまにはディヴィジョンという組織自体を強襲する
ニキータたちのシーンをみたいね。
またアレックスとショーンの関係が一歩進んだ。
ニキータが自ら手術してショーンの体内から弾を抜き取る所が
凄いけど、鎮痛剤の投与によってショーンはアレックスに対して
絡むシーンが描かれた。アレックスのことをウディノフの名前で
何度も呼ぶシーンなどちょっと妬けるようなシーンだったね。
戸惑うアレックスに対して、「ロシアの壁の材料は石なのか
芋の化石か」と問うシーンが有ったり「薬が欲しい」と称して
キスしたりするシーンなど、バーコフはライアンに対して
空気を読め!と言っていたけど、バーコフってニッキーとマイケル
の関係も目の前で見ていなければならない立場だし、今度は
アレックスとショーンの関係までも近くで見守らねばならない
立場となるとちょっと切ないね。早いところソーニャをディヴィジ
ョンから奪取してしまえ!(笑)
マイケルの部下スティーブンとの直接対決。
あんたの戦いは古い!と言われるもスティーブンが弱すぎて泣けた。
Brendan Fehrは「BONES」でシーリー・ブースの弟・ジャレッド役、
「CSI:マイアミ」ではCSIラボスタッフのダン・クーパー役、
「ロズウェル / 星の恋人たち」では宇宙人のマイケル・ゲリン役と
して登場。
・Khromozomes & Kristin MainhartのAnother Girl
ニキータ・ミアーズ (Maggie Q) 暗殺者
マイケル・ビショップ (Shane West) ニキータの仲間
アレックス・ウディノフ (Lyndsy Fonseca) ニキータと精通、組織員
シーモア・バーコフ (Aaron Stanford) IT関係、ニキータらと手を組む
ヘレン・コリンズ “アマンダ” (Melinda Clarke) ディヴィジョンのトップ
パーシヴァル・ローズ “パーシー” (Xander Berkeley) 組織のドン
ショーン・ピアース (Dillon Casey) オーバーサイト
ソーニャ (Lyndie Greenwood) ディヴィジョンの分析官
ローン (Rob Stewart) ディヴィジョンのクリーナー
ライアン・フレッチャー (Noah Bean) 元CIA
モーガン・ケンドリック (Brian Howe) CIA長官、ライアンの上司
スティーブン (Brendan Fehr) ディヴィジョン、マイケルの元部下
クーン・ユンジン (Peter Kosaka) 北朝鮮の武器ディーラー
— (Eli Ham) Kendrick’s Bodyguard