第9話 そして、独りに After
脚本/Robert Kirkman
監督/Greg Nicotero
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【前回までのあらすじ】
食料は十分育っているとして刑務所でも食料を育てるリック。
すぐに移動する必要もないとしてカールに語る。
そんなリックは総督らが襲ってくると、一緒にやっていける
ハズだとして説得する。しかし総督は「嘘付きめ!」と語ると、
ハーシェルの首を切る。リックはそれを見て総督に向けて発砲
するとそれを機会にして激しい銃撃戦になる。
ミショーンが総督を日本刀で刺す中、リックはカールと共に
逃げようとする。ジュディスの入って居たカゴの中に赤ちゃん
の姿は無かった。血が付着していた為にウォーカーによって
食べられてしまったのか。総督と激しくやりあったリックは
ボロボロになりながらもカールに対して歩き続けるのだと語る。
【ストーリー】
刑務所はウォーカーがなだれ込むようにして占拠する。
ミショーンは刑務所施設が炎上しているのを目にする。そして
身近にいたウォーカーがミショーンに向けてやってくるのを
知り彼女は手や歯を切り落として、以前の様にウォーカーに
紐を付けて防御変わりにする。ハーシェルの頭だけがウォーカー
になっているのを知ると、ミショーンはハーシェルにトドメを
刺す。
カールはリックと共に安置を求めて歩いて行く。
しかしリックは負傷している為に早くは歩くことは出来なかった。
先を歩いて行くカールに対して、ゆっくり行くよう告げ一緒に行く
のだと語る。休める場所と食料を見つけなければならなかった。
しかしカールはリックのこれまでの態度に憤る姿が有り、
無視するようにしてスタスタと前を歩いて行ってしまう。
ある一軒家にやってくると、リックはカールに外で待つよう告げる
が、カールは寧ろ父に対して僕に任せて欲しいと語る。父さんは
立っているのもやっとの状態だという。二人で室内を探ると
そこはジョージュニアの店だった。ここならば色々とありそう
だと語る。しかし一人のウォーカーがカウンターにいた。
残されたメモには「頼む自分では出来ない・・ジョーJr.」と
書かれていた。リックは手持ちの斧でそんなウォーカーの頭を
たたき割ろうとするがそれでも致命傷を与えることが出来ず
リックに襲いかかる。カールが銃を使って始末するが、リックは
銃弾は必要な時に使うのだとして、大切な時に無くなってしまう
事を告げる。
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総督率いる別グループが刑務所を襲って来たこと。戦闘に乗じて
ウォーカーが集まり、刑務所へと大量になだれ込んだことで、
刑務所からの撤退を余儀なくされる。総督との戦いで相当数が
負傷し死亡する中で、みんな方々に逃げて生存の安否も分からなく
なってしまう。
カールはリックと二人で安全な場所、食料のある場所に向かって
歩いて行く。ミショーンはかつてのように二人のウォーカーを
引き連れて森の中を彷徨い歩いていた。
父親・リックとカールとミショーンの3人を中心としたエピソード。
とはいえ大半はリックとカールの親子としての葛藤であり、
カールを中心としたドラマの流れはとても興味深く描かれるもの
だった。男の子はいつの日か、成長した自分が父親の以上の力を
持つことで、父親と衝突しては、大人になる為の確認作業をするの
かも知れないけど、今のリックの状態を考えるとカールの非情な
行動には流石にちょっと辟易するものも有った。
ただ最近のリックはあんまり好きじゃないので、ここで世代交代
するのも有りだろうと思っていたし、総督やハーシェルが居なく
なったので、世代交代して子供を中心とした物語に転換しても
良いのではないかと思うところもあるので、そういう方向制を
見出すかと思ったけど、流石にまだカールには一人身での任務
は荷が重すぎたという感じ。
この三人以外の姿が見られなかったので、他の人の消息に関して
は今後の興味ということになるけど、どれだけの人物が生きている
のか。そして真っ先に追い出されているキャロルの安否も気に
なるけど、何処かでウォーカーとして歩いている姿が出てくる
のではないかと思ってヒヤヒヤしながら見ていた。
カールが冒険心を持って一人でエピソードをこなすにはちょうど
良い感じのシチョエーションが用意された。ウォーカーにより
リスクも最小限だったし、カールは一人で生きられるとする
傲りだったり、リックを越えたとする見せかけばかりの機動力を
発揮していたけど、当然越えられてハズもなく、勘違いしている
間に命を失わなくて良かったと思う。
今回のリックは相当痛んでいたのか、民家を見つけて以降は殆ど
動きがなかった。いよいよ「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」
のベンパターンに陥るのかなと思って寂しい思いがしたけど、
“サプラ~~イズ”とばかりにソファーからゴロンと落ちただけの
リックでした(笑)。カールの弾が無くなっていて良かったです。
最後は本当にサプライズがありました。
ミショーンが二人の姿を見つけたこと。ミショーンは足跡を
探して分岐点を右に左に篠塚(意味不明)って感じでしたが、
ウォーカーの足跡かも知れないし、その見極めは難しそうでした
ね。
ミショーンは夢の中で、彼氏のマイクがいた頃の平和な時の
ことを思い出していました。ただこの夢の時の状態でも既に
世界はウォーカーが蔓延っていたのですかね。
ミショーンの彼氏・マイクを演じていたのは、「レバレッジ
~詐欺師たちの流儀」のハーディソンでした。その後の経緯が
どうなのか知りたいところ。
ミショーンはウォーカーたちの流れに身を任せて移動していたけど
これって意外と賢いやり方なのではないかという感じはする。
ウォーカーならば生きている人の居場所に案内してくれるのでは
ないかと。ただミショーンの隣には自分と背格好が似た感じの
ウォーカーがいたことで、将来の自分を見てしまったところが
有るのかな。突然無双化して、一掃していましたね。
日本刀最高じゃないですか。
台所にあんなものが収納されているということは、マグロでも
さばく人なんですか?
・The Walking Dead Main Title
Written by Bear McCreary
・The Last Pale Light in the West by Ben Nichols
・Une Larme by Jeno Jando
リック・グリムズ (Andrew Lincoln) 保安官
ローリー・グリムズ (Sarah Wayne Callies) リックの妻
アンドレア (Laurie Holden) リックに銃を突きつける金髪女性
グレン・リー (Steven Yeun) 市街地組、アジア系
カール・グリムズ (Chandler Riggs) リックの息子
ダリル・ディクソン (Norman Reedus) メルルの弟
キャロル・ペレティア (Melissa Suzanne McBride) 妻
マギー・グリーン (Lauren Cohan) ハーシェルの次女
ベス・グリーン (Emily Kinney) 娘
ミショーン (Danai Gurira) 剣を持つ女性
タイリース・ウィリアム (Chad L. Coleman) 刑務所へ、リーダー格
サシャ・ウィリアムズ (Sonequa Martin-Green) タイリースの妹
リジー・サミュエルズ (Brighton Sharbino) 姉
ボブ・ストーキー (Lawrence Gilliard Jr.) 元衛生兵
ミカ・サミュエルズ (Kyla Kenedy) 妹
— (David Morrissey) 総督
マイク (Aldis Hodge) ミショーンの彼
テリー (Brandon Fobbs) マイクの友達
アリシャ (Juliana Harkavy) タラと仲良くなる
— Walker —
(Darien Johnson)(James Michael Keats)(S.P. Landess)
(Teron Text Sorensen)