第12話 迫られた決断 Getting Out the Blood
脚本/Marc Cherry
監督/Larry Shaw
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【前回までのあらすじ】
「その父が僕の依頼人だと言うのか?よく知っている人でとって
も近しい人よ」とフローラはVTRの中で語っていた。アイダは
レミにその音声を聞かせて何か知っているのではないかと問う。
アイダは血相を変えて出て行ったレミを見てマリソルに対して
今夜マイケルに電話があるハズなので内容を聞いておくよう
指示する。しかしドアのところで聞く耳を立てているところを
テイラーに見つかってしまう。テイラーはマイケルに対して
その事実を伝えると、今後もマリソルの行動を監視していて
くれと語る。ロージーはペリが帰り道に人をはねて救急車も
呼ばずに帰宅した事を知る。フランクはあの女に罰を下して
欲しいと告げると、スペンサーに対してロージーはペリとは別れ
て欲しいと語る。一方ペリはロージーを怒らせてしまった為に
映画会社からプライベートジェット機を借りてメキシコに飛んで
彼女の息子を連れてこようと考える。フィリップはジャンヴィ
エーヴと結婚することを語る。ゾイラは二人の結婚を祝うつもり
はないと一蹴する。ペリもまたフィリップのことを殴り飛ばす。
カルメンはアレハンドロがゲイでスコットと付き合っている
が、捨てる気である事を知る。カルメンに対してアレハンドロ
はスコットに別れると言って置いてくれと言われると、
スコットは激怒し、彼がゲイであることを編集者に告発する。
【ストーリー】
カルメンはマリソルとロージーと共にランチにいくが、カルメン
は金欠故になんでこんなに高いところを選んだのかと問う。
ロージーたちに金を貸してくれと告げると、貧乏なのは私のせい
じゃないという。サムとはどうなったのかと問うと、彼の事は
好きだが色々と有って消えてしまったのだという。向こうから
電話するまで私からは連絡はしないという。しかしなんで私の
恋愛話をするのかと問うと、マリソルは向こうでカルメンのこと
を見ている男性がいるという。カルメンはその気がある振りを
して彼にランチを奢らせようと告げる。
男の名前はザック・ファウラーだった。自分はセレブニュース
の記者だという。一同あの最低なサイトの記者なのかとして呆れ
る。ザックはカルメンに対して君はアレハンドロのメイドだろう
とし、彼はアッチ系だという噂だが、彼はゲイなんだろう?
と問う。みんな席を立つとウジムシにはノーコメントだと一蹴する。
しかしザックはお礼はするとし、1万ドルまでならば情報提供料
として出せると言われる。ホントのことを教えてくれというと、
マリソルもロージーも冗談じゃないとするがカルメンだけは
金に惹かれている様子だった。
エイドリアンは女性と踊っていた。
しかしそれは夢であり同じベッドでエヴリンが彼に触れていた。
あなたHな夢を見ていたのでしょとし、その証拠にアソコが反応
しているという。折角だからHしましょうというエヴリンだが、
エイドリアンはそんな夢は見ていないとし、株価が上がる夢を
見て興奮していたと語る。一体誰の夢を見ていたのかと問うと、
どうせあの子でしょとし、あの子が死んで良かったというエヴリン。
ゾイラに対してアレハンドロの件を話すロージーたち。
カルメンは金欠なので迷っていることを語る。人の道に反する
ことで雇い主を裏切るマネはダメだという。しかしちょっと話す
だけで1万ドルだとすると、ゾイラはこの家の秘密はその2倍の価値
があると語る。先週家族間で酷いもめ事が有ったとし、レミが
父親を殴ったのだという。あんなレミのことを初めて見たとし、
その後も妙だったという。レミが何か囁いたらフィリップの顔は
真っ青になっていたのだという。金曜日のことだという。その話
をマリソルは興味深く聞いていた。マリソルのフィリップの写真
を見る。ロージーはハンサムだと語るが・・・
カルメンはアレハンドロに対して心配していることを口にする。
独りぼっちで寂しそうだとし、引きこもってデートもしていないと
いう。今こそ世間に発表しようと告げ、「ハッピーなゲイだ」と
語れば、出会いは増えるし自分らしく居られるという。しかし
アレハンドロは今の地位を脅かすものだという。自分で言わなく
てもバレるかも知れない事を告げると、あなたなら強いので
対処出来るんでしょと問う。しかしアレハンドロはバレたら立ち直
れない事を告げるが、何で突然そんなことを言うのかと問う。まさ
かオレの噂を聞いたのかと問うがそれを否定する。多少孤独かも
知れないが成功の代償だという。仕事と恋愛は両立出来るという
カルメンに対して、オレは仕事が優先だというアレハンドロ。
君にだって分かるハズだとし、オレと君は似ているところがある
のだという。「恋よりも成功を選ぶタイプであること」。
スペンサーが帰宅すると、彼はペリはどうしたのかとロージーに
問う。ペリは仕事でタッカーは昼寝をしている事を告げると、
スペンサーはロージーと二人っきり。電話のことは驚いたかと問うと、
ロージーはあなたのことを愛してももう悪いことだと思わないと
思ったという。スペンサーは何故心変わりをしたのか分からないが、
突然スペンサーは跪くとロジータに対して指輪を差し出す。ペリ
とは一ヶ月以内に離婚するというスペンサー。今、プロポーズは
ダメだというロージーはこの瞬間を一生覚えておきたいのだという。
ロマンチックな思い出にしたいと語る。スペンサーは君とは一生
共に生きたい事を告げると、ロージーは気づかれないように指輪は
ネックレスに付けておくことを語る。
レミはフィリップの元にいくと話合いをしようと語る。
フィリップは今度殴れば殴り返すぞと語る。レミは決して笑って
いる場合ではなく、警察に通報すると語る。父さんがフローラを
殺したのだろうとし、映像を見た事を語る。フローラが父さんに
レイプされたと言って弁護士に金を要求しているような会話内容
だったこと。弁護士にフローラは僕の子を妊娠したと言っていた
とし、その2日後に殺害されるなんて父さんの仕業だろうと語る。
フィリップは本気でそんなことを思っているのかと問うと、フローラ
は何かに付けては人を強請っていた娘で、彼女の死を望んでいた
人は多いのだという。それでは運良く死んでくれたというのかと
問うと、そうとしか言えないとし、誓って殺していないと語る。
そもそもレミは彼女が娼婦をしていたことを知っているのかと
問うとエイドリアンがあの子を私に宛がったのだとし、私がお前の
父だと知ると寝るのを拒否したのだという。しかし娼婦には拒否
することは出来ないのだというフィリップ。
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今回のテーマはズバリ、「選択」とかそれぞれの人となりの
「優先すべきこと」だった。それぞれに惹かれる思いがあり、
どちらも愛すべきものだとしたら、どちらを優先するもの
なのか。どのエピソードの流れもそんな選択を迫られ、とても
難しい決断をしていくことになる。
●●スタッポード家
夫・マイケル (弁護士)
後妻・テイラー (女優を目指していたが・・)
元妻・オリヴィア (インテリアデザイナー)
メイド・マリソル
関係者・マリソルの息子・エディ (服役中)
いよいよマリソルの名前がマリソル・スワレスであり、服役して
いるエディの母だということがマイケルにバレてしまった。
皮肉にもテイラーがマイケルに対してマリソルの行動を監視して
いたことによって、マリソルの存在を浮かび上がらせてしまった
格好だった。
マイケルは弁護士として、フィリップのことを弁護していることが
分かり、いよいよフィリップの殺人関与が疑われる。
フィリップとマイケルの会話からすると、フィリップが殺害した
ことで間違いがないようだ。
マイケルはフィリップに対してマリソルのことを調べる様告げると
私立探偵を雇うとしながらも、それをせずに殺し屋に話を通す。
それを知ったマイケルはマリソルを守る為に解雇して、タクシーで
逃げる様告げる。テイラーとしてはこれまで仲良くしてくれたマリ
ソルとの別れが名残惜しくて、今まで友達として振る舞っていたこと
は嘘なのかと問う。しかしマリソル本人はそれを否定して友達で
有る事を語る。
テイラーとしては友達を選ぶか夫を選ぶのかで悩んだのだろう。
前回のエピソードでは、マイケルが元妻に名残惜しそうにしている
ことを知り、嫉妬し憤怒する姿が有ったけど、マリソルによって
助言されているし、テイラーは色々とマリソルからの助けが有った
分こうなるとは思っていなかったのかな。
ラストはなんと殺し屋は家から出てくるマリソルを狙っていた
ハズなのに、テイラーに銃弾が当たってしまった。
●●パウエル家
夫・エイドリアン
妻・エヴリン
子・バレット ((死亡)・生きていれば21歳)
メイド・フローラ (死亡)
メイド・
今回はエイドリアンとエヴリンが登場する。
エイドリアンが夢で踊っていた相手って誰だったのだろうか?
朝寝ている時にエヴリンがエイドリアンにすり寄っていることが
分かり、彼としてはゲンナリ。エヴリンとしてはなんとかして
エイドリアンとの絆を取り戻して性生活も復活させたい様子。
エヴリンはジャンヴィエーブからの頼みで、この屋敷で婚約パー
ティーをさせて欲しいという。ゾイラが反対しているので自宅では
出来ないとのこと。エヴリンは彼女がキラキラとして輝いている
現状を目にして、恋愛しているからだと分かる。
同じ相手との二度目の関係ってどうなのかと問われ、ベタベタ
しっぱなしだという。人間は何歳になっても人を愛せると
言ったことで、エヴリンもその気になる。
エヴリンはエイドリアンにパウエル家の資産状況を尋ねると、
プライベートジョット、持ち株、美術品、別荘を入れたら、一億ドル
くらいだという。それを知り幾らくらいもらえるか知っておきたい
事を告げ、離婚することを語る。冷たい女だと思われるので4千万
ドルにオマケしておくというと、ようやくエヴリンは自分は
不幸なまま生きることはないということに気が付いたとのこと。
私を大事にして情熱的に抱いてくれる人がどこかにいる筈だという。
そんな事を言われてオレはどうなるというのはエイドリアン。
熟年カップルに於いて離婚を切り出されて困るのは男性側だと
言われるけど、金持ちなんだしあんまり問題は無い気がする。
「君の事は愛しているが、触りたくないだけ」。
直接的に触れることもそうだけど過去の件で色んな意味で触れたく
ない部分が有るのだろうか。
それともエイドリアンは潔癖症で、人の肌に触れることには
あまり進まないタイプなのか。いつも他人をくっつけては自分で
は女性と寝ずに見ているだけの彼の姿が有るからね。
怪しい男だったエイドリアンも殺害とは関係が無かったのかな。
●●ウェストモア家
夫・スペンス (男優)
妻・ペリ (女優)
子・タッカー
メイド・ロージー
関係者・ロージーの息子・ミゲル (メキシコの母の元)
関係者・ロージーの故夫・エルネスト
ペリはロージーの為にメキシコでの映画撮影にかこつけて、
ロージーの息子をプライベートジェットで連れて帰ろうとする。
そんな事とは知らずに、ロージーはスペンスとの関係を前進させて
一緒になろうというスペンスのプロポーズに取りあえず保留ではある
がokサイン。一ヶ月以内にペリとは別れるというスペンスの言葉が
本当なのかどうか。
しかしロージーはペリから、プレゼントがあるとしてクマのヌイグルミ
を渡される。息子のミゲルの為だとし、ロージーとしてはご機嫌取り
であることは明らかに分かるものが有った。誕生日に息子に送る
としていたけど、本当のサプライズはこれから撮影の為に
メキシコに行くので、貴方の祖母に息子をミゲルに空港まで連れて
くるよういうことだった。それを知ったロージーは一生恩に着ると
して、一気にペリに対する感情が好転。逆にスペンスのプロポーズ
は断る方向になる。
スペンスとしては納得がいかない。
不法に入国させるのではなく、弁護士に相談して正当的に入国
させるべきことを提言。しかしペリは私の考えたアイディアを
スペンスが奪おうとしているとして反発心を抱く。
「メキシコボーイを救うのは私よ!」
「ロージーを味方に付けたい」
「私は良いことをする」
いざロージーはドレスアップして待っていると、ミゲルを連れて
帰ってきたペリ。しかもその際にスペンスがミゲルを連れて
くるのを邪魔しようとしたとして多少の曲解はあるものの、
言葉通りに受け取ったロージーの心としてはスペンスに失望した
という視線がある。ただスペンスとしては、ロージーがそもそも
心変わりしたというペリのひき逃げ事故のことを知らない。
これが一つのポイントでありネックなものとして存在していきそう
だ。セレブの論理で金の力でなんとかなるのか?
●●デラトゥア家
母・ジャンヴィエーヴ
息子・レミ (大学生)
メイド・ゾイラ
メイドの娘・ヴァレンティナ
メイドの夫・パブロ
関係者・アンリ叔父(ジャンヴィエーヴの弟)、シンシア叔母(アンリの妻)
父・フィリップ (元ジャンヴィエーヴの2番目の夫)
レミが前回フィリップを殴るという行動に出た。
フィリップって優しそうで人とケンカしそうにないけど、意外と
暴力性があるのかなと思わせるものが有るし、酒やドラッグに
逃げるようなことも起こしているので、結構優しい顔の裏で恐い
一面もありそう。レミの遺伝子は暴力的なフィリップから引き継いだ
ものでも有るしね。
フィリップはマリソルがエディの母だと知り、フローラの件を
探っている事を知る。金に任せて殺し屋にマリソルを殺させようと
するようだ。
一方レミは父親と会話した直後に、ヴァレンティナに対して
「何か良いことをしたい。自分の人生にとって意義のあることを
したい。ここに居たら無理で家から離れないと行けない」
「君に説明したいが出来ない」と語る。
何処までフィリップのしていることを理解しているのかだね。
「希望と医療」という発展途上国で病院を作ろうという医者の
団体が有り、一年くらいボランティアでアフリカにいくという。
そこでヴァレンティナにも付いてきて欲しいということ。
ゾイラはそれを知り猛反対。
ヴァレンティナには幼い頃からデザイナーの夢があり、才能が
有ったこと。あの子の夢は私の夢であり、愛しているのであれば
あの子を自由にさせて欲しいと欲しいと頼む。
出て行く時に書き置きをして静から出て行って欲しいとし、
一年後にちゃんと事情を話すことを約束するゾイラ。
●●ルビオ家
主人・アレハンドロ (ラテン系音楽家)
側近・サム
メイド長・オデッサ
メイド・カルメン
元メイド・ボニータ
メイドの夫・オスカル
そういえばサムって出ていないなと思いきや、なんと音楽プロデュ
ーサになる為に勉強・研修をしていたという。いよいよあと少しで
そうなれるという彼。
一方カルメンとしては記者から一万ドルを出すのでアレハンドロが
ゲイだということの裏付けが欲しいと言われる。
カルメンとしてはバレても良いのではないかとして、なんとか
一万ドルを手にしたい思いがあるようだけど、彼女はいつも色々と
誘惑に駆られるけれども、寸でのところでは悪い選択を見せない
ところが有るな。
ゾイラに相談した際には、雇い主のことを話すのは人の道に反する
事だと言われていた。
カルメンはアレハンドロとの会話の中で、同じような人間だと言われ
るが、カルメンとしては仕事よりも恋愛という意識が強いのかな。
今のアレハンドロを見て自分は違うと否定するかのようにして、
サムのことが一番大事だと語る。今までカルメンの為に音楽の
エージェントになろうとしていたサムとしては、肩透かしを喰らった
格好だったけど、それでもやっぱりエージェントにはなるのかな。
一緒に暮らそうということになる。アレハンドロとしても
もうすぐオデッサも戻るので了承する。
裸でサムとカルメンがキッチンてイチャ付いている際に、やっぱり
裸でやってきたアレハンドロの姿。どっちもまた良い体をして
いるところも有って、アレハンドロとしてはサムの体に魅了されて
しまったというところだろうか。二人でハグしている瞬間をゲスな
カメラマンが敷地内に侵入してカメラ撮影をしてしまった。
アメリカンパパラッチの恐いところ。
「アレハンドロの特別な友達」と称したネットに投稿が有り、
この写真でアレハンドロのキャリアに傷が付くとした際には、
サムのことを無視したカルメンに発言に、オレだってカアちゃん
が心配するだろうと語る姿が面白かった。
音楽プロデューサ、エージェントとしては、カモフラージュの為の
結婚をさせようとしている。「口が堅くて美女、そして信頼が出来る
女」。金の無いカルメンがそれに該当しているけど、サムは許すの
かな。
マリソル・スワレス (Ana Ortiz) スタッポード家のメイド
ロージー・ファルタ (Dania Ramirez) ウェストモア家のメイド、子供が
カルメン・ルナ (Roselyn Sanchez) 歌手志望、アレハンドロのメイド
ゾイラ・ディアズ (Judy Reyes) ゾイラのメイド、ヴァレンティナの母
エヴリン・パウエル (Rebecca Wisocky) 意地の悪い妻
エイドリアン・パウエル (Tom Irwin) 浮気性の夫
ジャンヴィエーブ・デラトゥア (Susan Lucci) 母、精神不安
ヴァレンティナ・ディアズ (Edy Ganem) 娘、レミにアプローチ
レミ・デラトゥア (Drew Van Acker) 大学生、ジャンヴィエーブの息子
テイラー・スタッフォード (Brianna Brown) マイケルの後妻
マイケル・スタッフォード (Brett Cullen) 主人
ペリ・ウエストモア (Mariana Klaveno) スペンスの妻。女優
スペンス・ウエストモア (Grant Show) 夫、ソープオペラ賞の男優
サム・アレクサンダー (Wole Parks) アレハンドロの側近
アレハンドロ・ルビオ (Matt Cedeno) ラテン系歌手
オデッサ・バラコフ (Melinda Page Hamilton) 足が悪い
エディ・スワレス (Eddie Hassell) 息子
フローラ・ヘルナンデス (Paula Garces) 殺されたメイド
ザック・ファウラー (Jeremy Glazer) ネットのセレブニュース記者
フィリップ・デラトゥア (Stephen Collins) レミの父
アル (Ron Rogge) フィリップが雇う殺し屋
ミゲル・ファルタ (Octavio Westwood) ロージーの息子
— (David de Vries) Music Executive
— (Robert Caso) Publicist