第13話 闇の中へ Dans L’Ombre
脚本/Ed Decter
監督/Brad Turner
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【前回までのあらすじ】
ダニエルは研究所に爆弾を仕掛けた事を告げ、イラリアを誘い
込み研究所ごと葬ろうと告げる。アランはジュリアがナルヴィク
を廃棄せず持ち帰ったことに呆れるが、これでみんなを救える
のだという。それはピーターも同じだと。研究所内には侵入者
を知らせる警報が鳴り響きと、みんなシェルターに移動する
ことになる。ハタケはサイスが来たのだとし、最悪のプロの
殺し屋が来た事を語る。ダニエルは爆破しようとするが、起爆
装置に反応しなかった。その頃イヌイットのトゥルークは
バリエセロスに対してスノーモービルを乗っていくことを
許可するので何処かに行くよう告げる。アナナはトゥルークが
少佐を何処かに追いやったことを責める。サイスによって
ジュリアが捕まる中、ダニエルは治療薬とウイルスを持って
サイスの前に取引に行くが、捕まってしまう。サイスはハタケ
に対して娘か忠実な息子かどちらか選ぶよう告げると、一方を
助けるという。ダニエルは父に愛している事を告げハタケに
辛い選択をさせない為に自爆する。そんな中、ブレイクは
彼らの前でジュリアの母・ジェーン(ジェイ)が生きている姿を
見せる。
【ストーリー】
— 235日目 —
「レポン!フィスデアマプ!」。
アランはジャックという男を殴り尋問していた。彼女は何処だ?
という。ジャックは消えたんだとし、拷問されるのは初めてだと
思うのかとして話そうとはしなかった。部屋の中に永遠に閉じ込め
るぞと脅すが、お前よりも雇い主の方が恐いという。彼らに見つ
かれば、愛するものたち全員が目の前で殺されるんだという。
軍やFBI、インターポールに掛け合ったところで相手にされない
ことは承知済みだろうと告げる。アランが隠れている間にも
イラリアは今も勢力を増しているのだという。オレには時間がある
があんたにはないと語る。
— 13日目 —
サイスを掴まえると、ジュリアは母は何処に居るのかとして
問い詰める。サイスはジュリアを見て君はヒロシよりも母親似
だと語る。あの人はボロボロであり30年間も監禁されていたの
だから誰でもキツイだろうと語る。答えるつもりがないので
有れば殺すわというジュリアに対して、それは父親似のところだ
という。アランは暴力は不要だと告げ、母は施設の何処かに生きて
いる事を語る。暴力を使えばヤツラと同類になってしまうが
それでも良いのかと問うと、母が戻れば別に良いという。
ジュリアはハタケの元に行く。
ハタケはダニエルが亡くなったことでショックを受けて居た。
ダニエルの事は残念に思うというジュリアは、一人になりたい
のであれば出て行くという。それを止めるハタケ。ダニエルは
何故自ら犠牲になったのかと問うと、彼は私が同じ選択をする
ことを分かっていたのだろうという。君は私にとって実の娘で
有り血のつながりがあること。憎まれようとも事実は変わらない
という。ジュリアは憎んでは居ないことを語る。しかし何故母親
が生きていることを黙って居たのかと問うと、教えても無駄に
望みを抱かせたくなかったとし、更にそれを知れば危険が及ぶ
からだという。失望させるのはジェーン一人で十分だったという。
私はイラリアを止められなかったのだと。イラリアは彼女を
拘束し、私を脅してきたこと。ナルヴィクを作ったのは母を
生かす為だったのかというジュリア。ハタケは他に選択肢が無かった
事を告げると、私を守る為にこれまで素性を隠していたのねと
告げる。娘だと分かれば世界の果てまで追われることになるとし、
今後はそうなってしまう事を告げる。
一方アナナとトゥルークはバリエセロス少佐を探していた。
トゥルークは無くなったスノーモービルが有るという。しかし
足跡は4時間以上前間吹雪で消え去っているとのこと。
何処かにいるハズだとしてアナナは探そうと言うが、これでは一日
も持たないという。トゥルークは彼は特殊部隊の人間なんだろう
というが、アナナは彼はブラジル生まれだという。絶対に死んで
はいないので探そうという。しかしトゥルークはこっちまで
巻き添えを食らうことになるとして難色を示す。
その頃バリエセロスは施設の方に向かって歩いていた。
サラはシェルターの中にいたが、アランの様子が心配になり、
みんなに対して一時間で戻るのでここにいて欲しいと語る。
ヘイヴン博士はサラに対してあなたがここにいるのでみんな
落ち着いているが出て行けばパニックになる事を語る。
ダニエルはナルヴィクと治療薬を持ち去ってしまったのだとし、
両方が表に出ると危険だという。ヘイヴンはあの時サラに暴行
を奮ったことを謝罪する中、サラが体調を悪そうにしている
事を知り上で血液検査をしようと語る。結果はすぐに出るとのこと
だった。
サイスの元にいくピーターとアラン。
サイスは無力な少年を痛み付けるのかと問うと、ピーターは
ジュリアは指を失ったのだとし、お前の体の一部も切り刻む
ことも出来ると語る。アランは拷問は意味がない事を語ると、
二人のやりとりを見たサイスは「良い科学者と悪い科学者」なの
かとして笑い出す。条件としてジュリアの母を解放するよう
イラリアに伝えろというアランは、そうすればサイスを解放
するという。しかしサイスはあんたらは状況が解っていないと
告げると、ニュースを見ていないのかと告げる。
ネットでニュース映像を調べる。
するとプエルトリコのラレスでは謎のウイルス性疾患が大流行
しているという報道が行われていた。数百人が発症し、死亡者も
多数出ているという。通称、サンブレ・ネグラ(黒い血)と現地
では呼ばれていた。感染の広がりが懸念されているというと、
どうやってナルヴィクが外部にもたらされたのかと告げる。
アランはバリエセロスだろうと語る。
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イラリアはウイルスと治療薬を回収する為に北極バイオシステムズ
にサイスら殺し屋を送ってくる。
なんとかサイスを捕らえるがその代償は大きく、ダニエルを失った
ハタケはショックを受ける。ジュリアは彼に付きそう中で、
母親が生きている証拠を隠していたことや、自分とハタケの関係
を隠していたこと、そしてナルヴィクを開発したのは、脅されて
の行動だということを知る。
完全にウイルスと治療薬は手中に収めているかと思っていたが、
ニュースでは、プエルトリコの人里離れた町・ラレスでウイルス
が使われた形跡が有り、ベクターに変身していないことから、
ナルヴィクAが流出している事実が有った。果たしてウイルスを
持ち出したのは誰なのか。
いきなり235日目の映像から始まった今回のエピソード。
全235話有るのか・・・というのはさておき、ラストの展開では、
235日目の映像にはエッフェル塔が有る町並みの中にイラリアの
本社が有ったようなので、今までフレンチポップテイストの音楽
が流れた原因はその辺に有ったのかという感じもする。
シーズン1の最終話というだけ有って反転していく展開は興味深い
ものが有った。
ウイルスが何故流出したのかに関する流れに関してはイマイチ
よく分からず、この極寒の孤島から何時持ち出されたのかなと
思っていたけど、プエルトリコに持ち出されたのは、ナルヴィクA
だということで、治療薬が完成する以前から既にピーターが
持ち出していたということなのか。
兄弟としての能力の違いやそれに伴う待遇の違い、そしてその葛藤が
ドラマに於ける問題点を引き起こす要素としてはありがちなものが
有るのだけど、まさかそこまでピーターが腐っていたのは
驚く物が有るな。助ける価値が無かったので、これまで彼の為に
犠牲になってしまったことのことが悔やまれる。
そこまでして兄への嫉妬心から人間性がおかしくなってしまったのか。
ダニエルの死に関して、アナナたちが知るときにはどうなって
しまうのか不安だったけど、意外と静かに伝わったような感じ。
サイスたちはここから職員たちを逃がさない様にしているとのこと
だけど、特に何をしている感じにも見えなかった。そもそも
アナナたちは研究施設内に入り込めたのに、出られないというのも
変な感じがする。
最後にジュリアが連れ去られる中、ジュリアを助ける為に、ヘリコ
プターに飛び込んだ際にサットンの生首を投げつけるシーンが
またチープだった。あの流れでの効果なりサイスのリアクションを
もっと見たかったけどね。
ジュリアは二つの容器のウチ、一本をアランに托してヘリコプター
から蹴落としていた。その一本は治療薬なのかウイルスなのか。
その後時間が随分と経過しているところを見ると、それまでに
何が起きるのか。ジュリアは完全にイラリアに役員会議の場で
指揮をふるっているようにも見えたが、洗脳されてしまったのだろう
か?
そういえばバリエセロスは最初からその任務は、イラリアに協力
する振りをして、イヌイットの子供が連れ去られた流れを解明しよう
としていたのだろうか?
それともアナナと出会って心が変わったのかに関しても、イマイチ
よく分からなかった。
そしてサラは妊娠したようだ。
アランの子供。遺伝子・親子関係というのはキーワードとなる
ドラマなので、この辺の要素はどうなっていくのか気になるな。
■検索用キーワード
・Raining in My Heart by Buddy Holly
・Le Temps De L’Amour by Francoise Hardy
・レベルB 細菌学研究室
・レベルD 血液学研究室
・レベルE 神経学研究室
・レベルG 寒冷療法の研究
・レベルR 隔離室
・レベルX ウイルス貯蔵庫
・ナルヴィクB 感染者はベクター化する
・先祖がイヌクシェクを作った理由。これは私たちの道しるべだ。
Dr.アラン・ファラガット (Billy Campbell) CDC研究主幹
Dr.ジュリア・ウォーカー (Kyra Zagorsky) CDC研究主幹
Dr.サラ・ジョーダン (Jordan Hayes) CDC研究員
Dr.ピーター・ファラガット (Neil Napier) 北極バイオシステムズ研究者
Dr.ヒロシ・ハタケ (Hiroyuki Sanada) 北極バイオシステムズ研究所所長
セルジオ・バリエセロス (Mark Ghanime) 国防総省・特別捜査官・少佐
トゥルーク (Meegwun Fairbrother) イヌイット・双子
アナナ (Luciana Carro) イヌイット
ジェイ / ジェイン・ウォーカー (Amber Goldfarb) ジュリアの母
サイス / スペンサー・チシック (Robert Naylor) イラリアの殺し屋
ブレイク (Alexandra Ordolis) イラリアの殺し屋
Dr.ヘイブン (Chimwemwe Miller) 研究員、血液学者
ジャック (Normand Carriere) 冒頭でアランが尋問してた。
マードック (David Francis)
マスターチ (Paul Hopkins)