第7話 ラストソングの秘密 Famous Last Words
脚本/Jose Molina
監督/Rob Bowman
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ギターゲームでノリノリのリック。
そんな中、アレクシスが暗い顔をしてリックの前に現れる。
ヘイリー・ブルーが死んだみたいだという娘は、ゴシップサイト
に掲載されているという。チェルシーに遺体が有ったと書かれて
いるのだという。そういうのはよくあるゴシップだというが、
バンド脱退した時には本当の情報だったという。事実ならば
ケイトから電話があるハズだろうと語ると、ちょうどケイトから
リック宛てに電話が鳴る。
現場にいくと、パールマターは首が折られて亡くなっていること
を語る。サイフ、携帯、IDはないこと。
リックは彼女はブルーピルっていうバンドにいた歌手だと言う
とみんな驚く。別の場所で殺害されたもので、亡くなったのは
深夜24時から3時頃だという。ケイトは歌が聞こえるとして、
非常階段で死んでいるヘイリーの音楽プレイヤーを見ると、リピー
ト再生されているという。ブルーピルの「おいで子猫ちゃん」
という曲だという。これは犯人からのメッセージだろうという
リック。
署ではモンゴメリーから頑固な市民が待っていると言われる。
リックはそれがアレクシスだということが分かる。
一限目は自習なので来たとし、ヘイリーが亡くなったのは本当
なのかと問う。麻薬のせいで亡くなったのかというと、アレクシス
の話では三ヶ月リハビリに通っているのだという。
エスポジートは防犯カメラ映像はないという。現場の足跡は大量
で特定は難しいという。被害者の住所は登録されていたが、
三ヶ月前に引っ越しているという。ちょうどリハビリ施設の時期
だという。ライアンは現場で流れていた曲を調べていたら、PVが
有ったという。遺体もこの状態で殺されたのではないかとする
と、アレクシスは「おいで子猫ちゃん」の曲はヘイリーをストー
キングしているファンについて歌った曲だと語る。歌詞でその
ように言っているとのこと。「約束の15mも守らない」という
歌詞を見て接近禁止命令が出ているのだろうとし、そいつを
探そうという。
ストーカーはフランキー・マーキーこと、フランク・マルケス。
何度もヘイリーは通報しているという。
自宅侵入未遂までしていてアバズレだという。リックはアレクシス
に学校に行くよう告げる。
ケイトはリックに対して、父親らしい顔を見たとして新鮮だと
するが、その反応に対応するリックを見て小学生だと言い直す。
スターはアリソンキングリハビリセンターに通うということで
で退院後は何処に行ったのかを調べる。
するとヘイリーの入院費を払っているのは彼女の音楽プロデュ
ーサーをしているブッシュ夫妻で、退院後にこの夫婦が彼女を
自宅に引き取り面倒を見ている事を知る。センターの職員に
聞くと家族みたいだったという。
ブッシュ夫妻であるイアンとブリーから話を聞く。
プロデューサーは大抵麻薬に溺れさせて放っておくもので、
麻薬を求める為に戻ってくるものだという。イアンによると
リラックスさせる為に大麻やコカイン、ヘロインを与える人も
多いが、ここに来た時にはヘイリーも中毒だったという。
辞めたい気持ちがあるのであれば僕らが救うと告げ、バンドを
辞めてソロになりここに来たという。新譜も作成したばかり
なのに殺されてしまったと語る。
先週の月曜日にはヘイリーはスタジオに来なかったとし、
売れるような装飾品などを持って出て行ってしまったのだという。
何かから逃げて居たようだと。彼女にはスカイという妹がいて、
ヘイリーはいつもスカイを助けたいと言っていたという。
しかしスカイの方はヘイリーのことを決して許さないと言って
いたとのこと。それはヘイリーが一人で有名になってしまった
ことにあった。
エスポジートはストーカー男・フランコの家を調べたか、
自宅から逃走したという。今朝ターミナルでチケットを購入して
北へと向かったことが確認されているとのこと。
リックやケイトはそのバスを追いかけると、サイレンを鳴らして
バスを駐める。そしてケイトはバスの中の乗客一人一人を
調べるとそこにはフランコの姿が有った。
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朝からギターゲームをしているリックの元に娘・アレクシスが
やってくる。彼女が好きな歌手の一人・ヘイリー・ブルー
が死んだということがゴシップサイトに掲載されていたという
のである。それと同時にケイトから電話が有り、それが事実だ
という事を知る。彼女は麻薬中毒だった過去が有り、姉妹と
しての確執。そして勝手にバンドを辞めたことで、他のバンドマン
からは憎まれ、そしてストーカー被害にも悩まされていたという。
そんな彼女はリハビリ施設に入った後、家族のように振る舞って
くれていたブッシュ夫妻の元に身を寄せていたというが・・・
ティーンエイジャーに有名な歌手のヘイリーが非常階段に逆さに
吊されて首を折られて殺害されていることが分かる。
捜査していくウチに、彼女に対して敵意を抱くもの、危害を加え
そうな人物を探っていき、一人ずつアリバイを確認しては容疑者
から除外していく。
そんな中ファンだというアレクシスから色々と指南を受けて、
彼女の歌詞には色々と現状を示すメッセージが込められていること
を知る。またその死体の姿を見ると、なんと彼女が新曲として
撮影していたプロモーションビデオの中の映像と類似していること
が分かるが・・・
ドラマを見ているものとしては脚本家・演出家がストーリーに
込めたメッセージ性を紐解いていく作業がとても楽しく感じ
られるのだけど、このドラマでも歌手が歌詞に乗せて色々と
現状なり心情を綴った歌の中にメッセージとして残して居るであろう
ことが判明し、ファンであるアレクシスが居なければそれも容易
気が付かなかったであろうことを考えると、かなり貴重な存在
だった。流石はキャッスルの娘という感じで、その辺の洞察力なり
言葉から読み解く読解力に優れているところがあるんだなという
ことが感じさせる。固定した歌手を好きな人ならば、好きな歌手の
歌詞の中に込められたメッセージ性を掴もうとして色々と推察
する人は多いだろうし、そんな事情をリックやマーサもそれぞれ
リオ・オルセンとビートルズの歌詞の分析をしたとか、
ヴァン・ヘイレンのエッチな歌詞をダラダラ分析してムラムラした
と語る姿が有る。
死体に込められたメッセージというのも多く証拠として残されて
おり、特にはダニエラ・ボランというブランドのベルベット・キス・
リップが顔に塗りたくられていたり、銃を発砲したであろう硝煙反応
があることを掴んで行く。
ヘイリーが最後に歌った曲は「境界線」という曲だった。
アレクシスによるとヘイリーは最近ニューエイド思想にハマって
いて、占星術とかタロットにのめり込んでいたという。
「死の女神が近づいてくる。」
「配られた手札は二度と消えない。」
「沈黙に閉ざされた生き地獄」
「私を救った愛の手」
「彼の暗闇が重くのしかかる。頼んでもいないししたくもなかった」
「あなたは私の境界線をまたいだ。どうして?」
そんな歌詞の中からメッセージを掴んで行く。
「死に神」とはタロットでは「変化」という意味とか。
「死の女神」としていたことから最初は女性による犯行かと
思われた。変更=チェンジだとした際に、オバマだろうといった
リックに対して周りのリアクションの冷たいこと。
当初はブリーが使用したカード履歴から見てもリップを購入
していることから彼女で間違いないと思われた。
しかし書かれた歌詞を調べていくウチに、本人は犯人のことを
知っていて、ヘイリー自身は順調な人生を送り始めていたのに
居なくなったのは不自然だということになる。
携帯電話の使用履歴そしてメール内容から、妻がヘイリーを騙して
呼びだそうとしていたと思われていたものが、実際には夫もまた
似たような形でヘイリーを呼びだしていたという二重の流れが有り、
分かりづらいものが有ったけど、結局親変わりだと思っていた
イアンが彼女に性的暴行したというところが発端だったようだ。
オレが小説「殺戮した時」を書いた時と似ているというリック。
アレックスには真実を話すということで最後はみんなで追悼公演
に行く姿が有った。妹がヘイリーの座を奪ってしまった格好だった
けど、アメリカの芸能人と麻薬の問題ということを色濃く描いて
いるものだったね。
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